「お姉ちゃん。ハロウィンパーティーの招待状が、来ているよ」と中2になった谷口優奈が言った。
「ハロウィンパーティー?」と夕飯の支度をしていた聖愛女子高1年になった谷口優理が手を止めて言った。
「はい。この葉書がそうだよ」と谷口優奈が言った。
葉書を受け取り、「何でこの葉書がハロウィンパーティーの招待状だってわかるの?」と谷口優理が言った。
「私にも来ていて、先に開けたから」と谷口優奈が言った。
「そうなんだ。で参加するの?」と谷口優理が葉書の内容を見ながら言った。
「勇次君が参加するなら行くつもり」と谷口優奈が言った。
「でも優奈、参加するには、元の姿にその日だけ戻れると言うことは、年相応の男子の服が必要だよ」と谷口優理が言った。
「そうね。勇太さんに中学の制服借りようかな。お姉ちゃんは、どうするの?」と谷口優奈が言った。
「私は、迷っている。参加するなら、お父さんのスーツを借りると思う」と谷口優理が言った。
「何で、お父さんのスーツ?」と谷口優奈が言った。
「元の姿だと、私、今年、40の男だから」と谷口優理が言った。
夜に小学校から仲の良い友達も参加するという連絡があったので、一緒に参加することにした谷口優理だった。
ハロウィン当日が、月曜日のため、ハロウィンパーティーは、10月30日に開催されるという。
ハロウィンパーティー当日
会場までは、今の姿の服装で来て、会場で着替えることになっていた。
「
彼女の下に駆けつけて、「
「うん。美九ちゃん達は、実家に洋服取りに行ってから来ると言っていたから。あれ?優奈ちゃん一緒じゃなかったんだ」と愛ちゃんと呼ばれた女性が言った。
「うん。彼氏のお兄さんの中学の制服を借りに行ったから、彼氏と一緒に来るんだって」と優ちゃんこと谷口優理が言った。
「そうなんだね。美九ちゃん達来たら着替えようか」と愛ちゃんと呼ばれた女性が言った。
「うん。愛ちゃんもこのラーメン屋来たことあるんだね。なんて願ったの?」と谷口優理が言った。
「私?何でも願いが叶うラーメン屋に来たことないんだけど。何で招待されたかは、分からないのよ」と愛ちゃんこと谷口優理の小学生時代に入っていた、軟式テニスクラブで一緒だった
そんな話をしていると、谷口優奈と彼氏の谷川勇次が手を繋いで店に入ってきた。
「勇次君、優奈」と手を挙げて谷口優理が二人を呼んだ。
「あ。優理さん、こんにちは」と言って谷川勇次が谷口優奈と手を繋ぎながら、近づいてきて挨拶した。
入店時から、今も手を繋いでいる二人を見て、「相変わらず、仲が良いわね」と谷口優理が
「あとは、美九ちゃん達だけだね」と清水愛美が言った。
「あ。来たよ」と谷口優理が言った。
「美九ちゃん、みもちゃん」と手を挙げて、清水愛美が呼んだ。
「久し振り。夏祭り以来だね」と言って後ろで髪を束ねている女の子が言った。
「久し振り。優ちゃん、愛ちゃん、優奈ちゃん、あと谷川勇次君だったよね」と髪を下ろしている女の子が言った。
彼女達は、年の離れた二人の上の姉が東京に行くのに合わせて、一緒に東京に行った、谷口優理達が通っていた、軟式テニスクラブの仲間だった、
上の二人の姉にも招待状が来たというが、二人は、子育てで忙しいからと今回は、不参加だという。
「じゃあ。私達着替えてくるから、勇次君は、待っていてね」と谷口優理が言った。
「私も待っているね」と言って、清水愛美が言った。
「私も」と言って、髪を下ろした嶌田美九が言った。
「何を言っておるんじゃ。お主等二人も着替えるんじゃよ。服を持って来てないみたいだから、服を貸してあげよう。こっちに来なさい」と言って初老の店主が言った。
「え?だって、私、ここのラーメン屋に来たことないんですよ」と清水愛美が言った。
「私も何で、みもに父のスーツを持ってこさせたのかもわかりませんが、ここで願ったのは、『16年前に母の作った性転換薬で、女性化した人達を元の男性に戻してほしい』だけですよ」と嶌田美九が言った。
「そうじゃな。じゃが、二人は、
「え?愛ちゃんが、お母さんが作った性転換薬の被害者?どういうことですか?」と嶌田美九が言った。
「彼女の父親は、性転換薬を浴びる前に、妊娠中の奥さんが居たんじゃ。じゃが、性転換薬を浴びて、女性化した。そして、子供を産んだ。生まれた子が彼女じゃ」と言って、店主は、清水愛美を指指した。
「え?私を産んだのは、お父さんなんですか?」と清水愛美が言った。
「そうじゃよ。そして、9年前、お主は、『7年前に母親の作った性転換薬で女性化した人達を元の男性に戻して欲しい』と願った。それにより、彼女の母親は、父親になり、父子家庭になったんじゃ」と嶌田美九に言った。
「
「私を産んですぐに、亡くなったと聞いています」と清水愛美が言った。
「そう。性転換薬を浴びて、妊娠したのは、お主の父親ということになり、それを知った当時付き合っていた彼氏が逃げて、一人で、お主を育てる決心をして、お主を産んだんじゃ。という記憶に書き換わった。そして、9年前、
「そんなことがあったんですね。私、知りませんでした」と清水愛美が言った。
「ごめんね。愛ちゃん、私が、あんなこと願ってなければ、母親と二人だったのにごめんね」と嶌田美九が言った。
「そして、お主は、本来、男として産まれるはずじゃった。でも、性転換薬で父親が母親になった影響で、お主が産まれてすぐ亡くなった母親から性転換して女になった父親のお腹の中に移った影響で、お主が、女の子になったんじゃ。だから、今日、お主も招待したんじゃ」と店主が言った。
「そうだったんですね」と清水愛美が言った。
「ごめんね。愛ちゃん、私の母のせいで、あなたの人生まで変えてしまった」と嶌田美九が頭を下げて言った。
「美九ちゃんが謝る必要ないよ。私が女になったことで、美九ちゃん達と友達になれたんだから」と清水愛美が言った。
店主は、嶌田美九の方を向き、「お主も、その母親によって、性転換した人物じゃ。じゃから、お主等、二人を招待した。お主の上の姉も招待したんじゃが、子育てで忙しいからと欠席したんじゃ。だから、今日は、二人共ここでは、男として過ごしなさい」と言った。
嶌田美九と清水愛美は、顔を見合わせ、「はい」と返事した。
「さ。二人共ここに服を用意してある。好きなものを選んで、着替えてきなさい」と店主が言った。
用意された服の中から、気に入った服、下着を持って更衣室に向かう清水愛美と嶌田美九だった。
更衣室に入ると先に更衣室に入った人たちが着替え終わっていた。
その中の一人を見た、美九は、「パパ?久し振りだね。なんか老けたね」と言った。
「それはそうだよ。9年経つんだから。歳もとるさ」と嶌田美九のお父さんの嶌田典文が言った。
「みもちゃんが、俺よりも年上だとは、思わなかったですよ」と40代くらいの男の人が言った。
「あの。どちら様ですか?」と嶌田美九が、40代くらいの男の人に訊いた。
「俺?谷口優理だよ。今は、谷口裕樹だけどな」と40代くらいの男が言った。
「あ。優ちゃんだったの?ごめんなさい」と嶌田美九が言った。
「優翔、少し、背が伸びたな」と谷口裕樹が言った。
「そうみたいだな。伯父さんが少し小さく見えるよ」と笑って谷口優翔が言った。
「着替え終わった、俺達は先行っているから、美九と愛ちゃんは、着替え終わったら、来いよ」と嶌田典文が言った。
「じゃあ。会場で待っているから」と谷口裕樹が言った。
と言って、先に着替えていた人達は、更衣室から出て行った。
「私達も着替えようか」と清水愛美が言った。
「そうね」と嶌田美九が言った。
二人が着替え終わり、近くにあった姿見で、自分の姿を確認した。
「自分の男の顔初めて見たけど、僕達、意外とイケメンだね」と嶌田美九だった男の子が言った。
「そうだね。これなら、学校でモテていたかもね」と清水愛美だった男の子が言った。
「皆待っているから、早く行こう」と言って、清水愛美だった男の子の手を引いて、更衣室を出ようとする嶌田美九だった男の子。
「あ。あのさ。美九ちゃん。男同士、手を繋ぐのは、どうかと思うけど」と清水愛美だった男の子が言った。
「それもそうか。それと今、僕は男の子だから、美九ちゃんは、やめてくれるかな。
「わかった。守、じゃあ僕は、僕が男だったら、
「わかったよ。じゃあ、今日は、お開きまで、剛って呼ぶよ。宜しく、剛」と言って、嶌田美九改め、嶌田守が言って手を差し出した。
「宜しく。守」と言って、清水愛美改め清水剛は、手を握り返した。
「じゃあ、行こうか」と言って二人は、会場に向かった。
更衣室を出ると、入れ違いで、夫婦らしき男女が入った。
時間は戻り、美九、愛美の2人が更衣室に行った少し後に、小学一年生位の男の子と女の子を連れた夫婦が入って来た。
「こんにちは。すみません、子どもたちも一緒でも大丈夫ですか?」と女性が言った。
「大丈夫じゃよ。おや、そちらの二人が、あの時に、身籠っていた子供たちかい?」と店主が言った。
「はい。子育てに四苦八苦しながら、なんとかやっています。あと、夫と子供たちに報告があったので、子供たちも連れてきました」と女性が言った。
「いい報告かい。それなら、わしも楽しみじゃ」と店主は笑顔で言った。
「はい」と女性は言った。
「ほら。二人共挨拶しなさい」と男性が言った。
「こんにちは」と子どもたちは、元気に挨拶をした。
「いらっしゃい。そうじゃ。少し待っていなさい」と言って、店主は、店の奥に行った。
店主は、箱を持ってきて、二人の前に屈んで、「子供には、おもちゃを一つプレゼントをしておるんじゃ。好きなものを手に取りなさい」と言った。
「ありがとうございます」と女性は言った。
子どもたちは、おもちゃを選んで、「ありがとう」と言った。
「そろそろ、先程着替えに行った二人が着替え終わる頃じゃろうから、二人も着替えてきなさい。子供たちは、見ているから」と店主が言った。
「はい」と言って、夫婦は、更衣室に向かった。
「お主等も何か願いがあったりするのかな?」と店主は、双子の男の子と女の子に訊いた。
二人は、顔を見合わせて、コクリと頷いた。
「僕達、『産まれてきた性別間違えたよな』とクラスメイト達によく言われるんです。だから、僕達の性別を逆にして欲しいんです」と双子の男の子が言った。
「お主もか?」と店主は、双子の女の子に訊いた。
「はい。私も男っぽいってよく言われるから、クラスの男子に『実は男なんじゃないか?』と言われたこともあったんです。だから、私、男になりたい」と双子の女の子が言った。
「じゃあ。ちょっと待っていなさい」と言って、店主は、店の奥に行った。
暫くして、飴玉を2つ持ってきた店主は、「これを舐めなさい。本来は、ラーメンを出すんじゃが、今日は、ハロウィンパーティーなので、飴をあげよう」と双子の二人に手渡して言った。
「ありがとう」と双子の二人は言った。
「お父さんたちが来たら、舐めよう」と双子の男の子が言った。
「今、舐めても、お父さん、お母さんは、わかるようにするんじゃが」と店主は言った。
「お待たせ」と言って、二人の男女が双子の下に来た。
「えっ?お父さんとお母さん?」と双子の男の子が言った。
「二人のお母さんでなつきだよ」と男の方が言った。
「じゃあ。こっちの女の人がお父さん?」と双子の女の子が言った。
「そうよ。あなたたちのお父さんよ。私とお母さんは、元は、性別が逆だったの」と女の方が言った。
「でもこのラーメン屋に来て、今の性別になったんだ」と男の方が言った。
「そうだったんだね」と双子の男の子が言った。
「お父さんたちも戻ってきたし、店員さんから貰った飴舐めようよ」と双子の女の子が言った。
「そうだね。舐めようか」と双子の男の子が言った。
「何の話だ?」となつきと名乗った男が訊いた。
「私達、『学校のクラスメートたちから産まれてくる性別を間違ったんじゃないか?』と言われているから、『私たちの性別を逆にしてほしい』と願ったの」と双子の女の子が飴を舐めながら言った。
「願った後に店員さんが持ってきた飴が、今舐めている飴なんだ」と双子の男の子が飴を舐めながら言った。
二人は、アメを舐め終わり、服を見ると、男の子が着ていた服を元女の子が着て、女の子が着ていた服を元男の子が着ていた。
「あ。私、
「本当だ。僕は、
「そうだね。私達の名前どうする?私が春人で、あなたが春美でいいよね」と元春美が言った。
「うん。いいと思う。よろしくね春人」と手を出して元春人で春美が言った。
「うん。よろしく」と元春美で春人が手を握り返して言った。
「それより、お父さん」と春人が言った。
「なーに?」と元双子の父親の女性が言った。
「違う、違う。俺が言った『お父さん』は、こっち」と言って、春人は、双子の母親の名前のなつきと名乗った男の方を指さした。
「何だよ」と双子の母親だった男が言った。
「さっき店員に言っていたいい報告って何?」と春人が言った。
「あ。あーっ。あれね。実は」となつきと名乗った男は、少し言葉を溜めた。
「何?何?気になる」と春美が言った。
「二人に弟か妹が出来ます」と拍手しながら、なつきと名乗った男が言った。
「え?赤ちゃんが出来たの?」と双子の父親だという女性が言った。
「ああ。今は、
「弟か妹が出来るのか?楽しみだな」と春人が言った。
「本当なの?お父さん」と春美が言った。
「本当だよ。これから、大変になるから、春美も家事を手伝えよ」となつきと名乗った男性がが春美の頭を撫でながら言った。
「うん。料理とか手伝う」と春美が言った。
「春人も洗濯物を畳んだり、皿の片付けとか手伝うのよ」と祐樹と呼ばれた女性が言った。
「お母さんもね。休みの日は手伝うんだよ」と春人が言った。
「わかっているわ」と祐樹と言われた女性が言った。
そんな話をしていると、40代くらいの男性が近づいてきて、「ハッピー ハロウィン。このクッキーどうぞ」と言って、双子の子供達にクッキーをあげた。
「あ。ありがとうございます」となつきと名乗った男性が答えた。
「ありがとう」と双子は、元気よくお礼を言った。
「これ、俺が、この店に入る前に家で焼いたクッキーなんです。もしよかったら食べてください」と言って、40代くらいの男性が、双子の両親にも渡した。
「優ちゃんが作ったお菓子は、美味しいんですよ」と高校生位の男の子が言った。
「優ちゃんは、やめてくれよ。愛ちゃん。谷口裕樹だよ」と谷口裕樹が言った。
「優ちゃんも、愛ちゃんは、やめてください。清水剛です」と清水剛が言った。
「剛、お返しだよ。お返し」と笑いながら、谷口裕樹が言った。
「あ。もしよかったら、一緒にどうですか?あっちに僕達がここに来る前に作って持ってきた料理がありますので」と清水剛が言った。
「どうする?」と父親が三人に尋ねた。
「いいじゃない。お邪魔しましょ」と母親が言った。
「いいの?」と女の子が訊いた。
「勿論ですよ。大勢の方が楽しいですよ」と谷口裕樹が言った。
「じゃあ。お願いします」と父親が言った。
双子の親子が谷口裕樹達のテーブルに来た。
「いらっしゃい。じゃあ。こちらから、紹介しますね。さっき声をかけた、谷口裕樹です。今年、40歳です。さっき一緒に声をかけたのは、清水剛で、高1です」と谷口裕樹が言った。
「じゃあ。次は、私が、嶌田典文です。剛君の右隣にいるのが、私の息子で、高1の守です」と嶌田典文が言った。
「俺は、谷口優翔で、中2です。俺の右隣が谷川勇次です。同じく中2です。谷口裕樹は、俺の伯父さんです」と谷口優翔が言った。
「俺は、
「ねえ。お父さん。私たちの苗字違うよ。
「今は、藤川でいいのよ。前田は、
「ええ?何で?」と春美が訊いた。
「今は、夏樹がお父さんで、私が、お母さんでしょ。だから、苗字は、藤川でいいのよ」と祐樹が言った。
「あ。そうか。ごめん。お父さん」と春美が言った。
「あの、そちらは、どういう集まりですか?」と夏樹が言った。
「これは、小学生時代の仲間です」と清水剛が言った。
「ああ。野球かサッカーの少年チームの仲間とコーチとかですか?」と夏樹が訊いた。
「元の姿に戻っていますので、こんな姿ですが、俺、高1で、聖愛女子高に通う高校生で、名前は、谷口優理です」と谷口裕樹が言った。
「僕と守、典文さん、裕樹さん、優翔君は、小学生時代に入っていたソフトテニスクラブの仲間なんです」と清水剛が言った。
「私と守は、親子と言いましたが、それは、9年前までで、今は、守とは、一卵性の双子で、私は、美守で、守は、美九です。東京の高校で寮生活しています」と嶌田典文が言った。
「俺は、伯父さんの谷口裕樹が高校生になったことで、俺の姉になり、俺は、谷川勇次と付き合いたかったから、女になり、谷口優奈と名乗っています」と谷口優翔が言った。「え?じゃあ、谷川さんと谷口優翔さんって付き合っているんですか?」と春人が言った。
「ああ。だからなのね」と春美は言った。
「何がだ?」と春人が言った。
「だって、あの二人、私たちがこのテーブルに来る前からずーっと、手を繋いでいるし、あの繋ぎ方って、恋人繋ぎっていうみたいだしね」と春美が言った。
二人は、ハッとして、今までは、事情を知っている人だけだったから気にせず、手を繋いでいた二人は、急に恥ずかしくなったのか、男同士で、手を繋ぎ、しかも恋人繋ぎをしていたことを思い出し、手を離してしまった。
「清水さんは、先ほど愛ちゃんと呼ばれていましたが…」と夏樹が言った。
「僕は、裕樹さんと一緒の聖愛女子高に通う高校生をしています。名前は、清水愛美です」と清水剛が言った。
「そちらは、先程、苗字が藤川か前田かと仰ってましたが…」と嶌田典文が言った。
「俺と祐樹は、7年前まで、俺が男で、祐樹が女でした。このラーメン屋で、祐樹が妊娠していたことがわかり、祐樹が、定年まで働きたいと願ったことで、男になってしまったので、子供達が産まれてくるために、俺が女になったみたいなんです。俺は、夏に樹木の樹で夏樹でしたが、ひらがなでなつきになってました。祐樹は漢字が一緒で読み方がゆうきになっていました」と夏樹が言った。
「夏樹の苗字が、藤川で、私の苗字が前田です。私が男になったことで、夏樹は、私の姓を名乗り、前田なつきになりました。でも今日は、夏樹が男なので、藤川姓を名乗ったというわけです」と祐樹が言った。
「なるほど」と嶌田典文が言った。
その後、ハロウィンパーティーに参加した他の人達とも交流をしたのだった。
「あ。もうこんな時間だ。典文さんと守の電車の時間に間に合わなくなるから、剛、着替えて帰ろう」と谷口裕樹が腕時計を見て言った。
「じゃあ。私たちは、電車の時間がありますので、ここで失礼します」と嶌田典文が言った。
「夏樹さん、元気な子供を産んでくださいね」と嶌田守が手を振って言った。
「じゃあね。春美ちゃん、春人君、元気でね」と清水剛が春美と春人に手を振って言った。
谷口裕樹、清水剛の二人は、嶌田典文、嶌田守の二人を見送るために更衣室に向かった。
4人は、着替えが終わり、
「優翔、あまり遅くならないように帰ってきてね。勇次君、ちゃんと優翔を家まで送り届けてね」と谷口優理が言った。
「はい」と谷川勇次が言った。
「今日は、ありがとうございました」と店主に挨拶して、4人は、帰ろうとした。
「あ。ちょっと待ちなさい。さっき撮った写真を渡すから」と店の奥に店主が行ってしまった。
しばらくして、「これがさっき撮ったみんなの写真じゃ。店から出てもその写真のままじゃからな」と店主は4人に手渡しながら言った。
そこには、今日、参加した全員の集合写真と個々に撮られた写真があった。
「ありがとうございます」と4人は、写真を受け取って言った。
「お先に失礼します」と言って、谷口優理、清水愛美の二人は、美九、美守を駅まで見送るために店を出たのだった。
アラフォー兄弟編 番外編 バレンタインデー編の後日談ですので、2022年のカレンダーを参考にしています。
美九達の登場人物は、三九の復讐、三九の復讐 番外編の登場人物になっています。
美九、美守、愛美の三人と優理は、小学校が違うけど、テニスクラブで知り合い、仲良くなった設定です。
愛美と優理は、中学が一緒です。
美九と美守は、夏休み等の休みの時は、実家に帰って、愛美たちと会っている設定になっています。