剣がすべてを斬り裂くのは間違っているだろうか   作:REDOX

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三章は終わりと言いましたが、幕間がありました。


幕間 それぞれの波紋

 白の道着に紺の袴、女性のために軽量化された胸当てや肩当て。忍穂鈴音は普段、着ている着物とは違った戦闘のための衣類に身を包んでいた。

 

「ふぅ……」

 

 腰に差した一本の刀を揺らしながら彼女は敵を求めてダンジョン1階層を歩いていた。現在彼女が教えを請うている椿はロキ・ファミリアの遠征に付いて行っていて不在だ。今まで専ら刀を振るうのは趣味の範囲でしかなかった鈴音は、アゼルと共に戦うために強くなることを決心して二週間弱経とうとしている。

 その間、椿は鈴音に模擬戦で徹底的に鈴音に合った戦い方を教えた。

 

『お主は既に完成されておる、後は土台を強くすればいい』

 

 遠征に出向く前日に椿が言った言葉を鈴音は思い出す。しかし、どう考えても自分が完成しているとは思えなかった。なにせ椿に刃は一度すら届かなかったのだ、どうやって自分が強くなっていると自覚できるだろうか。

 そして、その言葉と共に椿は自分がいない間はダンジョンの比較的浅い層でモンスター相手に戦ってみるといいと伝えた。

 

『ギャウッ!!』

「ッ」

 

 初めて一人でダンジョンに来たわけではなかったが、それでもやはりモンスターを目の前にすると鈴音は身体を強張らせた。

 人間の子供のような体躯に犬の顔、上層でありふれたモンスター『コボルト』が現れた。幸いなことに一匹だけだ。

 

「お、落ち着いて」

 

 自分に言い聞かせるように呟きながら鈴音も戦闘態勢に入る。左足を僅かに引き、腰を落としながら刀の柄に右手をあてがう。そして、そのまま静止する。

 

(は、早くッ)

 

 周りから見ればただの『コボルト』に怯えて動けなくなった新米冒険者にしか見えないが、鈴音が動き出さないのには理由があった。

 

(早く攻撃して!)

 

 つまり、そういう戦闘方法を椿は鈴音に教え込んだのだ。

 

『ギャァァウ!!!』

 

 しびれを切らした『コボルト』が走りながらその爪を鈴音に突き立てようと突進してくる。鈴音はその攻撃を見て一瞬驚いた。

 

(遅い)

 

 彼女の訓練相手であった椿の攻撃や動きと比べると格段に遅い『コボルト』は、最早彼女の中では脅威ではなくなった。少なくとも一匹であれば。

 

「ヤァッ!」

 

 横に一歩、体勢を崩さないように移動して刀を抜刀する。一瞬の交差の後『コボルト』は胸に埋まっていた魔石が両断され灰になった。

 

「や、やったッ!」

 

 忍穂鈴音が初めて余裕を持って一人でモンスターを退治した瞬間だった。

 

 

 椿が鈴音に教えた戦い方は、そも対人戦においてはつまらないと思われる戦法だった。つまり、相手が動くまでずっと待ち、相手の攻撃を回避し必殺の刃で相手を倒す。

 鈴音は接近戦の才能に恵まれてはいなかった。先読み、身体の動かし方、相手との距離のとり方、戦闘に必要な技能は多岐にわたるが、鈴音はどれも素人に毛が生えた程度だ。早期にそのことに気が付いた椿は、その中では突出していた抜刀術に目を付けた。訓練のほぼすべてを回避能力と抜刀術の練度上昇に使い、忍穂鈴音という冒険者の戦い方は椿が思っていたよりも上手く機能した。

 

(完成ってこういうことだったのか)

 

 避けて避けて避けまくって、その隙に斬り刻むという戦闘スタイルはそこで完結していた。後は自分の能力に見合った相手を選べば危なげなく強くなっていけるだろう。

 鈴音は少しだけ自分に自信が持てた。

 

(やっぱり椿さんってすごい)

 

 数多くの武器に精通し、その多くを自分でも扱える規格外の鍛冶師である椿の慧眼は鈴音に希望を与えた。

 

(これなら、きっと)

 

 最近会っていない想い人の姿を思い浮かべて頬を染める鈴音は、ついダンジョンにいることを忘れてしまった。

 

『『『『ギャルルル!!!』』』』

「ヒッ!」

 

 前後に二匹ずつ『コボルト』が現れて挟撃されてしまった。その事実に気付いた瞬間、鈴音は首から下げたそれぞれ色が違う勾玉が三つぶら下がる首飾りに触れた。

 

「み、皆お願いッ」

 

 すべての勾玉が淡く光りだすと共に四匹の『コボルト』も攻撃を始めた。前から二匹、後ろから二匹迫る中、鈴音はただ前から来る二匹の動きに集中した。

 

『ギャウ!!』

 

 こちらを見向きもしない鈴音を見て好機と思ったのだろう、後ろから迫る二匹の『コボルト』が速度を上げ、一匹が爪を振り下ろし、もう一匹が横に振った。

 しかし、驚くことに鈴音はその攻撃をまったく見ずに僅かに横に移動して跳び上がることで回避した。

 

「行くよ」

 

 跳びながら鈴音は四匹の『コボルト』を見下ろした。やはり、どう足掻いても上層にいるモンスターでは椿には遠く及ばない。取り敢えず鈴音は1層ではやっていけそうなことに安心した。

 

 椿が鈴音が完成していると言った理由はもう一つある。

 神の恩恵(ファルナ)によって発現する能力は力、耐久、器用、敏捷、魔力の五つの基本アビリティとランクアップ時に獲得できる鍛冶等の派生アビリティ、最大三つの《魔法》、そして無数に存在する《スキル》だ。

 戦闘スタイルに大きく関係してくるのが《魔法》と《スキル》だ。アビリティはむしろ戦闘スタイルによってどう上昇するかで変わってくると言ってもいいだろう。

 

 鈴音の戦闘スタイルは完成されている。つまり――

 

「【一途に燃ゆる(カグヅチ)】」

 

――鈴音は三つの《魔法》、そして戦闘スタイルに合った《スキル》を獲得していた。

 

 鈴音が刀を振るうとそこから炎が発生し、地面にいた『コボルト』に襲いかかる。まるで意志を持ったかのように渦巻く炎に焼かれながら四匹の『コボルト』はあっさりと死んだ。

 

「待ってて」

 

 刀を納刀め再び歩き始める。その姿は、探索する冒険者でも、戦いを求める戦士の背中でもない。

 

「すぐ追いついてみせるから」

 

 恋する少女の背中であった。

 

 

■■■■

 

 

 そこは薄暗い洞窟のような場所だった。そこで彼女は誰かが振るう剣をずっと眺めるのだ。相手もいないのに、ただ延々と剣を振るい、自分がそこにいるのだと主張し続けるその男を彼女は眺め続ける。

 その晩、リュー・リオンは酷く穏やかな夢を見た。

 

 

「ぅん」

 

 目を覚ます。寝返りをうったのだろう、視界に映るのはまだ登ったばかりの朝日が僅かに差し込む窓だった。寝ぼけたまま起き上がり小さく欠伸を漏らす。

 

(今日は見なかった)

 

 リューは夢見が悪い。夢を見ることは多いとは言えないが、見る夢は必ず毎回同じだ。仲間が自分の腕の中で死んでいき、そして最後に自分も死んでいく夢を見るのだ。

 死にかけていたところをシルに助けられてから数ヶ月はその夢を見る度に眠れない夜を過ごしていたが、今となっては日常と言えた。

 

 しかし、今日見た夢は違った。

 

 いつも通り姿見鏡の前に立って身支度を始める。鏡に映るその姿はエルフの例に漏れず美しく、昔は金だった髪を翠に染めても尚その美貌は損なわれていない。

 リューはそっと自分の首筋に触れた。包帯が巻かれている首筋を撫でて痛みが無いことを確認した彼女は包帯を取る。

 

 包帯がなくなるとそこには傷跡一つない肌が覗く。

 

「よかった」

 

 三日前にアゼルに噛まれてできた跡はもう影も形もない。そもそもそこまで深い傷ではなかったし、アゼルが金に任せて買った回復薬(ポーション)の効能が良かったのだろう。

 

 リューは包帯の上から撫でたように、肌も直に撫でていく。影も形もなくとも、リューは自然と噛まれた場所がどこか覚えていた。そして、その箇所に触れるとどうしてもあの時の記憶が蘇ってしまう。

 首筋と腕にじんわりとした熱が走る。

 

「――ッ」

 

 その熱を振り払うため着替えを始め、髪も整えたがいつもより乱暴になってしまったことにリューは気付かなかった。

 

(そう言えば今日でしたね神会(デナトゥス)は)

 

 三ヶ月に一度行われる神々の会合の日は多くの冒険者が活動しないでオラリオで一日過ごす。その理由は神々が考えついた二つ名をいち早く知りたいという俗っぽい理由だ。そのためこの日は酒場が賑わう。

 

(バーナムさんの二つ名も決まるのか)

 

 何故、自分がそんなことを思ったのか一瞬戸惑ったリューは頭を振って考えるのを止めた。それでも、何故自分がアゼルの二つ名が気になったのかが気になってやまなかった。

 

 首筋と腕の熱は、まだまだ冷めない。

 

 

「あれ、リュー。ちょっと顔赤いよ?」

「そ、そうでしょうか」

「うーん、本当に少しだけね」

 

 仕事を始めてシルと共に店内のテーブルを拭いて回っているとリューはシルに突然そんなことを言われた。布巾を持っていなかった手で自分の顔に触れるが、もちろんそんなことでは何も分からない。

 顔を覗き込んでくるシルの瞳に映る自分を見るが、髪と同じく鈍色の瞳に映る自分はその色に染まっていて顔の色なんて分からない。

 

「もしかして良い夢でも見た?」

「べ、別にそんなことはッ」

「あれ? いつもは、見る夢はいつも同じです、って言うのに」

「……確かに、初めて見る夢でしたが」

 

 空を切る剣の音と、男の笑い声がリフレインする。刃に映る感情と、男の純粋な表情を思い出す。

 

「良い夢、では……ありませんでした」

「ふふ、そっか」

 

 言動とは違い、ニンマリと笑うシルを見てリューは溜息を吐く。リューにとって、今朝見た夢は決して良い夢ではなかったが、今まで見ていた夢に比べれば幾分も良い夢だった。

 もう一度リューは首筋に触れる。

 

(私は、何か変わったのでしょうか)

 

 そして、きっと変わったのだとしたら原因は一つしか思い付かない。

 

「にしてもこの前は驚いたなあ、リューってばいきなりどっか行っちゃうんだもん」

「もうそのことは言わないでください」

「えー? でも、アーニャなんてまだ、駆け落ちだーって騒いでるよ?」

「アーニャ……後でお仕置きですね」

「でも、許してもらえて良かったね。ミア母さん凄い怒ってたのに」

「……そうですね」

 

 アゼルを治療室に連れて行った後、リューは自分の職場であり家でもある豊穣の女主人亭に戻った。当然無断欠勤したことで女将であるミアは怒り、その事情の説明を要求した。リューは素直に起こったことを大まかに説明すると、ミアはあっさりと彼女を許した。

 

「でも、アゼルさんはご愁傷様だね」

「うっ」

「まあ、でもリューにお酌して貰えたらアゼルさんは喜ぶだろうけどねー」

 

 ミアが出した結論、それはつまりそもそもの原因であるアゼルが責任を取れば万事解決という結論だ。

 

『次アゼルが来た時に酌でもしてやってたらふく飲み食いさせればいいさ!』

 

 と笑いながら言うミアを見て、リューは心の中でアゼルに謝罪した。それでも喜んで来店しそうなアゼルではあるものの、預かり知らぬ所でこんなことが決まるのは理不尽だろう。

 

 不思議なことに、今なら仕事中でも少しお酌してもいいのではないかと思っていた自分に驚くリューだった。

 

 

■■■■

 

 

「えー! アゼルまた怪我したの!?」

 

 ダンジョン50階層でロキ・ファミリア及び援軍として同行していたヘファイストス・ファミリアの面々は野営をしていた。

 目指すべき59階層まであと少し、50階層まで到達した団員達を労うためにいつもより豪華な食事が振る舞われている。その一角でアイズ、ティオナ、リヴェリアの三人は並んで食事を摂っていた。ティオネはいつもの様にフィンを甲斐甲斐しく世話をしているし、ベートは一人で食事を摂っていた。

 

「うん、ベルを地上まで連れて行った時に、会った」

「だ、大丈夫そうだった?」

 

 数日前、9階層でベル・クラネルとミノタウロスの死闘を見てからその戦いに感化されている面々も少なくない。特にベートなどはベルを見るアイズの目が気に食わなかったのでモンスターに自ら突っ込んでいくくらい感化されていた。

 

「怪我自体は殆どなかった様子だったが……服は妙に破れていたし血まみれだったな」

 

 ミノタウロスを見事撃破して立ったまま気絶したベルと傷付いたサポーターを地上まで送り届けたのはアイズとリヴェリアだった。その途中主神であるロキが最近気に入っている冒険者、アゼルに出会ったのはほんの偶然だった。

 

「しかし肩を貸してもらわねば歩けぬほど疲弊していた」

「えっと、つまり怪我はしたけどもう治療した後だったってこと?」

「恐らくな。にしてもあれは驚いた」

 

 取り敢えずアゼルが大丈夫だと分かったティオナは安堵する。

 

「驚いた?」

「うむ、アゼルに肩を貸していたのがエルフだったのでな」

「……それって女の人?」

 

 自身もエルフ、しかもその王族にあたるハイエルフであるリヴェリアの感性ではアゼルは肌を触れさせたい相手ではない。どこかとらえどころのない性格をしているし、時々滅茶苦茶なことをしでかすアゼルは、その昔強さだけを求めて戦い続けていたアイズより質が悪い。なまじ戦って勝ててしまう実力があるアゼルは手に負えないと言えるだろう。レベル2の時点でロキ・ファミリアの団長であるフィンと勝負ができるその実力は、フィンを信用しているリヴェリアでさえ信じ切れない事実だ。

 総合的な評価として、リヴェリアにとってアゼル・バーナムは怪しい冒険者だった。

 

「うむ、豊穣の女主人亭の給仕服を着たエルフだった」

「それって前アゼルのこと叩いたエルフじゃない?」

「だったかもしれないな」

 

 アゼルがロキ・ファミリアと関わりを持った次の日に偶然酒場で出会ったことがあった。その時はロキがスペシャルゲストということでロキ・ファミリアの席に招いたが、その直前に店員と何かあったらしく頬が赤くなっていたことがティオナには印象的だった。話を聞くと許可無くエルフの肌に触れてしまい頬を叩かれたらしい。

 

「……」

「どうしたの、ティオナ?」

「なんでもない」

 

 肩を預けるということはかなり密着する行為だ。しかもアゼルはかなり疲弊していたらしいので、かなり身体を預けていただろう。その光景を思い浮かべたティオナの心が僅かに痛む。

 

「ふふ、嫉妬か?」

「なっ、ち、違うよ!」

「なんだなんだ? アマゾネスの娘っ子の恋話か!」

「つ、椿までッ!」

 

 リヴェリアに指摘されて焦りを見せたティオナに別の所でガレスと酒を飲み交わしていた椿が後ろから抱きついた。

 

「名前はなんと言うのだ? ほら、言ってみい。吐けば楽になることもあろう」

「……アゼル」

「何、アゼルとな。はっはっはっはっは! これは面白い偶然もあったものよ!」

「偶然?」

 

 ティオナから一端離れた椿はどかりと地面に座り持っていた酒を少し飲んだ。どこから調達したのかは知らないが徳利と猪口で飲んでいた。

 

「手前の妹分の専属契約相手と同じ名前じゃ」

「お前に妹分がいたのか? 来ているのか?」

「いんや、まだレベル1のひよっこなんで連れて来ておらん。鍛冶の腕は手前に引けを取らんがな」

「それは……すごいな」

「あやつの刀に捧げる情熱は計り知れんからのう」

 

 オラリオで最も腕の良い鍛冶師が賞賛するほどの技術を持った者がいることにも驚いたリヴェリアだったが、その鍛冶師が常識知らずのアゼルと手を組んでいることに更に驚きを隠せなかった。類は友を呼ぶという言葉もあながち間違っていないのかもしれない。

 

「また……また女の人?」

「うむ、それにあやつはアゼルに滅法惚れ込んでおったぞ。ライバルという奴じゃな」

「う……」

 

 食事の入った器を持ったままティオナは俯いて黙ってしまった。心配したアイズは覗き込んで声を掛けた。

 

「ティオナ?」

「うがあああああああああ!!!」

 

 いきなり大声を上げたティオナはその勢いのまま食事を口の中にかきこみ、水と一緒に飲み干すと立ち上がった。

 

「アイズ、あっちで訓練しよう!」

「え、でも今食べたばっかだよ?」

「腹ごなしだよ!」

「う、うん。分かった」

 

 ティオナの必死の形相に気圧されたアイズは思わず了承してしまった。アイズを引き連れてティオナは早足で離れていく。

 

「くっくっく、分かりやすい娘っ子だの」

「はあ……怪我をしたら治療をするのは私なんだが」

「大方少しでも強くなってさっさと地上に戻りたいとでも思ったんじゃろ。可愛いではないか」

 

 笑いながら椿はもう一口酒を飲もうとするが中身がなくなってしまい一滴だけが飲み口から溢れる。もう一度補充してこようとした椿をリヴェリアは止め、渋々ながら椿も飲酒を止めた。

 ここはダンジョン50階層。どんな危険が潜んでいるか、誰も知らない。

 

 

■■■■

 

 

 ある建物の一室。今日ランクアップして二つ名を得た冒険者のリストの最後のページに記された名前を見て、その女は低い声で唸った。

 

「お前が」

 

 ぐしゃりとリストを握りつぶした後も、爪が食い込んで血が出るまで力を入れ続けた。その様子は常軌を逸していた。血は紙に滲み、名前を赤く染めていった。

 

「お前さえ、いなければ」

 

 女の傍ら、ベッドで静かに寝息を立てている人物を優しい目で一度見ると彼女は部屋から廊下へと出て行く。やっと見つけたその男を主神から知らされたのは今日。殺しても構わないと言われたのも今日だ。

 

「殺してやる」

 

 廊下に出ると、彼女の仲間達が待ち構えていた。表情は全員一緒である。

 

「用意をしておけ、絶対にこいつは殺す」

 

 憎しみに染まった、殺戮者の顔だ。会ったのは一度だけ、しかもほんの数秒程度の時間でしかなかった。それでも、男の実力を思い知るには十分な時間だった。現に大切な仲間が一人殺されかけたのだ。

 

「待っていろ、アゼル・バーナム」

 

 小さく漏らしたその声は、建物に漂う煙にかき消された。そこは人々の欲望が渦巻く夜の街、オラリオの歓楽街。華やかな街並みの裏では、憎しみが芽吹いた。

 




閲覧ありがとうございます。
感想や指摘等あったら気軽に言ってください。

ここらへんで伏線回収というかそんな感じです。
実はちょっと前にオリキャラ一人登場してます。一行くらいの登場でしたが。

別のタイトル付けるとしたらヒロインズとかですかね……
今回は全体的に甘かった。恋愛サーキュレーション聞いてたせいかな。

そして鈴音の戦闘服がまったく思い付かない。着物じゃ戦いにくいですよね……あれ、でも式は着物で戦っていた気が……

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