剣がすべてを斬り裂くのは間違っているだろうか 作:REDOX
ふと、花の香りが鼻を掠める。次いで喉元に突きが迫る――が、直撃の寸前に止まる。否、突きがその到達点へと至りそれ以上伸びることができなくなった。
技術が拙いということもあるが、今朝になって分かったことがある。どうにも私には鈴音が次にどう動こうとしているのか感覚で分かってしまう。
「クッ――やぁッ!!」
鈴音は更に踏み込んで木刀を振るう。出会った当時に比べれば天と地ほどの差がある剣閃を描く。だが、まだ私に一撃を加えるには程遠い。そもそも鈴音は剣士ではなく鍛冶師、その剣術は型にはまったものが多い。
【スキル】や【魔法】なしでの純粋な剣術勝負では、その動きの先を読むのは至って簡単なこだ。
「焦りがでましたね」
剣戟を合わせる。本気で振るうと木刀が折れるので加減はしているが、レベル差を考慮するとそれでも鈴音にとっては重い一太刀だろう。
「止まっていては案山子と変わりませんよ」
弾かれて手が痛むのか、攻撃が止んだが私は手は緩めない。相手が誰であれ、剣を握ったなら本気で接するのが剣士としての矜持。
「――はいッ!」
それに鈴音の笑顔を見ていると、どうしたって、剣を振るう腕が止まらない。
息が上がり肩は激しく上下している、足運びも褒められたものではない。振るう木刀も完成には程遠い、剣戟の極みを目指す者からしてみれば稚拙な太刀筋だ。
「せぇっ!」
剣戟を重ねる、その度に思い知らされる。剣速は大したものではないというのに、技術は大したものではないというのに――彼女の剣戟は重かった。
びりびりと、彼女の感情が打ち鳴らす刃から伝わってくる。
――私を見て
弾かれて崩れた姿勢から、直ぐ様姿勢を正して剣を構えるその姿。
――私はここにいる
一撃避けた私にもう一撃、もう一撃と踏み込んで追い縋るその姿勢。
――今だけは、どうかこの一時だけは
力でもなく、技術でもなく、彼女の一閃一閃を輝かせていたのは――――想いのみ。
――どうか、私と剣を重ねて下さい
剣戟とは剣技でのみ振るわれるものではなかった。
剣技で剣の道を歩む者もいるだろう。卓越した剣技とは幾億もの剣戟の重なりでのみ獲得できる剣士の誉れ。
剣戟とは剣でのみ完成されるものではなかった。
剣で剣の道を歩む者もいるだろう。剣とは武器、人を殺す道具である、故にこそ強力であればあるほど良い。最高の剣から放たれるのは、必殺の剣戟に違いない。
だが、目の前の少女には剣術を誇るだけの技術もなく、手に持つものはただの木刀だ。だというのに、私は魅せられた。ただの朝稽古だというのに、私はふとした瞬間に手加減を忘れてしまいそうなほどに疼いていた。
想いのみで振るわれるその剣で、それほどまでに魅せる鈴音に見惚れてしまったのだ。
(これ以上は危ないな)
抑えが利く今の内に止めるべきだと判断を下す。
「せやぁっ!」
振るわれた木刀を下から掬い上げるように弾く。今までより力を込めたその一撃で腕ごと弾かれ、鈴音は木刀を握ったまま万歳をするような体勢になった。
「わっ――」
そして、すかさず踏み込んで返し刀で袈裟に木刀を振るい首筋で止める。
「――まいり、ました」
そう言って鈴音は後ろに倒れるように地面に座り込んだ。彼女の稽古着である簡素な衣服も大量の汗で濡れている。
「えほっ、げほげほっ!」
「いやあ、すみません。つい、興が乗ってしまって」
立っているのもやっとだったのだ。その状態できちんと木刀が振るえていたこと自体が異常なのだ。それほどまでの想い、それほどまでの執念。
それに加え、私は確かな意志を持って剣を握り鈴音と対峙していた。私は剣を振るう力などは加減しても、否、加減するからこそ精神は緩めない。剣を執ったならば最後、殺意は漏れ出すのだ。
そうでなければ、剣の稽古にはならないのだ。素振りならともかく、組手形式でやる時に私に教えられることなどない。ただ、剣を振るい、相手と向き合い、そして重ねていくことだけだ。
「つい、楽しくて」
「――――」
鈴音には本当に申し訳ないことをした。年上で、しかも男であり、冒険者としても剣士としても実力の勝る私が、こともあろうか殺気を纏った剣戟を朝稽古で打ち込んでいたのだ。
彼女が滝のように流している汗は、疲労からだけではないだろう。
「ううん――ううんっ」
言い訳をする私を、彼女は座り込んだまま見上げた。頬を紅潮させ、表情は花のような可憐な笑顔だった。その時だけは、疲れなどどこへいったのかと思わせるような雰囲気だった。
「私も、楽しかった、嬉しかった、から」
息を整えながらも、彼女は懸命にその想いを伝えようとしていた。彼女は、変わらずどこまでも、誰よりも、一途な少女だった。
「ありがとう、アゼル」
「……どういたしまして、鈴音」
「うんっ!」
恐れ入る、いや、そうではない。彼女がどこか狂っていることなど、元より知っていた。狂っている彼女だったからこそ、今の彼女があり、今の私があり、こうやって向かい合っているのだ。
こういう時は、惚れ直したと言うのだろうか。彼女の打つ刃だけでなく、彼女という一人の少女に私は惹かれ、感謝し、そして共にいて欲しいと思った。
「さて、では次はリューさん」
「いえ、どうやらそれどころではなくなりそうですね」
「ん、何でですか?」
そう言って私が尋ねると、傍らで私と鈴音の朝稽古を見て順番を待っていたリューさんが門の方を指差した。
未だ日が地平線から姿を見せない朝方、その門を開けて誰かが帰ってきたことが音と人影で分かった。
「おや、遅いお帰りのようですね。確かに、これは稽古どころではないか」
早朝になって帰ってきたのは我らが団長であるベルだった。
昨晩命さんの後を付けて辿り着いたのはなんと歓楽街であったらしい。そこに命さんの知り合いと思しき人物がいて、その人に会いに行こうと思ったのだとか。後を追ったベル達だったのだが、ベルだけがはぐれてしまい、アマゾネスに追い掛け回されていたとか。
夜遅くに帰ってきた、と言っても私と然程変わらなかったが、ヴェルフ達も探すには探したが、あまり歓楽街に長居しているのも良くなかったので帰ってきたそうだ。
「ベル、お帰りなさい」
結果、ベルは歓楽街から朝帰り。これは、ヘスティア様の怒りは過去最高になるだろう。
「あ、アゼル、えっと、その」
「まあ、言い訳は中に入ってヘスティア様にしましょう」
「ま、待って、アゼル! 僕の話を聞いてよっ!?」
「ベルもそういうお年頃、とヘルメス様は言うでしょうね。あの小さかったベルもとうとう大人の階段を……感慨深いものです」
「全然聞いてないっ!?」
ベルから臭うイシュタル様に会った時に嗅いだ甘い香の匂い。紛れもなく、ベルは娼館に行っていたことを物語っている。
そこで、ふと私は何かが頭の片隅に引っかかった。私の五感が鋭いことを抜きにしても、対面しただけで分かるほどの強い香り。そして、私も昨日その中に身を置いていた。
私はゆっくりと振り返ってリューさんを見た。思えば、昨日帰ってきてからどこかそっけないというか、不機嫌というか、冷たいと思っていたが。
「リューさん、取り敢えず私の話を」
「
「……はい」
リューさんに気付かれないわけがなかったのだ。
有無を言わせない鋭い雰囲気、突き刺さるような冷たい感覚を含んだ重圧――私は、リューさんを怒らせてしまった。
「え、アゼルも? え?」
「さあ、ベル行きましょう」
「ちょっ、待って、僕にも説明を! 待って、引っ張らないで、まだ心の準備が!」
■■■■
飛来する物体に意識を向ける。視覚で投擲されたそれの放物線を予測し、聴覚でそれが風を切る音を聞き速度を把握し、触覚が手に吸い付くような持ち心地の柄を通じて刀全体へと感覚を至らせる。
そして、振るわれる――寸分違わずすべてを斬り裂く至上の一刀。
「すっっげえ!!」
「ねえ、もう一回もう一回!!」
「剣のお兄さん、もう一回! ねえ、お願い!」
「はぁ……」
カランコロンと軽い音を鳴らしながら、それは地面へと落ちた。それは良く燃えるであろう乾燥した木を丁度いい大きさに切り分けた物、つまりは薪である。
「私の剣技はこんなことのためにあるのではないんですが……」
「つべこべ言わずきりきり働くんだぞっ」
「まあ、実際の所アゼル様にやってもらうのが一番早いですし」
文句を言う私に釘を刺すように言いつけるヘスティア様、リリはせっせと割り終わった薪を束ねては運んでいる。
「ねえ、剣の兄ちゃん!」
「ああ、はいはい。良いですよ、ほら、何個でも投げてよろしい」
「やったぁっ!」
何がそんなに楽しいのか、数人集まった子供達がおのおの木片を拾い上げて構える。私は今現在薪割りに勤しみながら、子供達の恰好の玩具になっている真っ最中だった。
元々は普通に薪割りをしていたのだが、先日の
気が付いた頃には数人集まって木片を投げてくる始末である。
「やぁ!」
「ていっ!」
「しょっ!」
「とりゃぁ!!」
飛んできた四つの木片を宙で斬り裂き、そして薪の出来上がり。
「……ヘスティア様?」
「え、い、いやー、楽しそうだなーと思って。あははは」
子供達の中に交ざってヘスティア様まで木片を投げていたが、気にせず次々と飛来してくる木片を斬り裂いていく。何が楽しいのか、投げられた木片が瞬く間に薪へと割られていく様を見て子供達は大喜びだった。
ちなみに、流石にこんなことに白夜は使いたくなかったので薪割りをさせると言われた時点で予備の刀を取り出した。備え付けの斧を使うという選択肢はなかった。
そもそも何故私がこんなことをしているのか。それは勿論、命さんの後を追って事情を調べるという名目があった上で歓楽街へ行って追い掛け回された挙句朝帰りになったベルと違い、私は人に会いに行くと言い秘密で歓楽街へと行ったのだ。
私とベルはやましいことはしていないと主張し、
ヘスティア様は私とベルに罰を課した。
ベルには周辺住民への挨拶を兼ねた無償労働、つまりはボランティア活動だ。ちょっとしたことでも冒険者にかかれば手間が手間でなくなる。例えば屋根の修理をするには屋根に上る必要があるが、冒険者なら然程の労力をかけずに登れる。
要は体のいい使いっ走りだ。
そして、私は本来ダンジョンに行こうと思っていた今日を、同じように奉仕活動に費やしている。一人であちこちを回っているベルと違い、リリやヴェルフ、他の面々と共に大掃除や模様替えと言ったそれなりに大きな手伝いだ。
今は四軒目、朝から始めてもう夕方に差し掛かっている時間帯だ。バイトから帰ってきたヘスティア様も合流して手伝ってくれている。
「アゼル、こちらは終わりました……神ヘスティア、何をしているんですか?」
「えっ! あ、いや、これは……そう、手伝ってたんだよ? な、なあ、君達?」
「楽しかったね、ヘスっち!」
室内で作業をしていたリューさんが庭で薪割りをしていた私に作業が終わったことを告げに来た。共に生活することになったリューさんには未だに威厳というものを見せたいのか、ヘスティア様はどうにか誤魔化そうとするが、子供達にそんな思い伝わるはずもなかった。
その上妙なあだ名まで付けられる始末。だが、子供相手に文句を言うことなんてできるわけもなく、ヘスティア様はぐぬぬぬと呻くだけだった。
「――おっほん!」
その空気に耐えられなくなったヘスティア様がわざとらしく大きな咳払いをした。
「さて、ここが終わったんなら次で最後。頑張って行こう!」
「また薪割りですか?」
「いや、次は本の整理さ! アゼル君も知っている場所だよ」
それから、別の場所で奉仕活動をしていたベルと合流して、最後の目的地へと向かった。
「ここは……」
「懐かしいかい?」
【ヘスティア・ファミリア】総勢七人と一柱がその日最後の奉仕活動にやってきたのは、古びた本屋であった。
来たぞー、というヘスティア様の来訪を知らせる声の後に店内へと足を踏み入れる。あまり片付いていない店内はほこりっぽく、古い紙の匂いがひしめいていた。だが、それは不快なものではない。どこか懐かしさすら感じさせる、本屋然りとした店内だった。
「ああ、ヘスティアちゃん。本当に来てくれたんだね」
「モチのロン! お世話になったお爺さんとの約束だからね」
「アゼル君も、ベル君も久しいの」
奥から老齢のヒューマンがゆっくり歩いて出て来る。柔和な笑みは彼の優しさをありありと表し、そのお爺さんと出会った時のことを思い出させる。
この本屋とその店長であるお爺さんとの出会いは【ヘスティア・ファミリア】結成日まで遡る。何せ【ヘスティア・ファミリア】はこの本屋から始まったのだ。
自分の眷属になってくれるというベル、そして芋づる式で私を捕まえたヘスティア様は当時相当私達を逃すまいと焦っていたのか近くにあったこの店で私とベルの背中に【ステイタス】を刻んだのだ。
「お久しぶりです。と言っても、まだ数ヶ月前の話ですけど」
「そうじゃったのお……ヘスティアちゃん達が有名になって、儂も驚いとるよ」
「えっへん、どんなもんだい! ボクの人の見る目が確かだったということだ!」
そうかそうか、と嬉しそうに笑うお爺さんとありすぎる胸を張って偉そうなヘスティア様。どう見ても孫を温かい目で見守るお爺さんである。
挨拶を済ませると早速作業に取り掛かる。本の整理、本棚の移動、床の拭き掃除、空気の入れ替え、できることは多くある。
【ヘスティア・ファミリア】始まりの場所だからと、ヘスティア様はやる気に満ち満ちていた。冒険者七名という豪華なお手伝いによって店内は掃除されていった。
私達は一階の書庫を任され、ヘスティア様はお爺さんと一緒に別の作業をするらしい。まあ、力仕事は冒険者に任せるのが効率的だ。
本をあっちへこっちへ、棚をあっちへこっちへ、そして最後に本を並べていくのだが、如何せんつまらない。そもそも本とは並べるものためのものではなく読むためのものだ。気が付いたら私は部屋の隅で木箱に座って本を開いていた。そして、それを見かねた鈴音は、作業をするよう諭すのではなく私の横に座り、身を寄せて本を覗き込んでいた。
「アゼル、鈴音。まったく、貴方達は」
「いやあ、すみません。どうも私は片付けの類は苦手のようで」
「それは怠慢の理由にはなりません。そして、鈴音」
「えっと……つい」
「はぁ……」
マイペースな私達にリューさんは呆れて溜め息を吐いた。私と鈴音はそんな彼女を見て苦笑いするしかなかった。
「どっ――どこでその名前を!?」
静かだった室内に命さんの驚いた声が響いた。何事だと私達含め全員が命さんへと視線を向けた。そこにはベルもいて、何やら込み入った事情がありそうだった。
ベルは全員を集めて、話を始めた。
命さんが歓楽街にまで赴いて確かめようとした知り合いと思しき人物はサンジョウノ・春姫という
多くの種族が集うオラリオですら珍しく、あまりお目にかかることのない種族だ。
そして、昨晩歓楽街でアマゾネスの
結果、命さんの知り合いである春姫さんと、ベルを助けてくれた春姫さんは同一人物であるという結論に至った。
その上、春姫さんは【イシュタル・ファミリア】所属の娼婦だとか。
「【イシュタル・ファミリア】ですか。あまり良い噂は聞きませんね」
命とベルの話が終わって、真剣な声色でリリがそう呟く。歓楽街を牛耳っているだけに、色々と幅を利かせているらしく、ギルドですら強く出れないのが現状らしい。
「女神イシュタル……どのような神物なのでしょうか」
「美の女神ってことくらいしか知らねえな」
「私もそれ以上のことは」
命さんはどうにかして春姫さんに会おうと考えているのだろう。そうなると、主神であるイシュタル様と交渉するのが一番確実である。
あまりの情報の少なさに沈黙が流れる。
「彼女は――」
その中で声を発した私に、注目が集まった。
「――美の女神の例に漏れず、美しい方でしたよ」
「え?」
「でも、そうですね。美神と聞いて、まず頭に浮かぶのはフレイヤですけど、彼女とは大分違う美しさ」
口を開いたのは誰だったのか。私がイシュタル様を知っていることはこの場にいる誰も知らないことだった。
「イシュタル様は、もっと猛々しく、荒々しく……そう、話にしか聞いたことがありませんが、火山や洪水のような美しさと言ったところでしょう」
「か、火山?」
「徐々に力を溜めて、何かを切っ掛けに噴火して辺り一帯を燃やし尽くす。彼女を例えるなら、人の抗えない災害、自然の厳しさのような美しさでしょうか」
フレイヤは、本人の美しさをさることながら、美しさを愛でるその姿勢故に美の女神であると言えるだろう。イシュタル様の場合、そうではない。
あの女神が求めているのは己の美しさ、それのみである。自分以外など彼女の眼中にはない。もし目に留まってしまったのなら、フレイヤのように敵視されることになる。
「昨日お前が会いに行ったってのは、もしかして」
「あ……」
ヴェルフの指摘で自分の失敗に気付いた。
このことは内密にとヘルメス様に言われていたことをさっぱり忘れていた。いや、直接会いに行ったと言ってはいない。論理的に考えた結果、私が昨日会ったのがイシュタル様であったと周りが気付いてしまったのだ。そういうことにしておこう。
「まあ、つまるところ、件の春姫さんが【イシュタル・ファミリア】の木っ端団員であるなら、会わせてもらうことにさしたる問題はないでしょう」
「そ、そうでしょうか。あの、その時はアゼル殿から……」
「それは、止めたほうが良いですよ。私はあの女神に大層嫌われているでしょうからね」
「……アゼル様、また何か問題でも起こしたんですか?」
全員がじろりと私を疑わしい目で見てきたが、私は両手を上げて何もしていないと主張した。
「少し売られた喧嘩を買っただけですよ」
「大ッ問題ですからね!?」
その後、各々が作業に戻る前に春姫さんを助けに行こうとしたり、昨日の今日で歓楽街に会いに行ったりしないようにとベルはリリに釘を刺されていた。だが、作業が終わってホームに帰っても、ベルは何かに悩んでいるようだった。
閲覧ありがとうございます。
感想や指摘等ありましたら気軽に言ってください。
連続投稿二日目。久しぶりの更新にも関わらずたくさんの感想や評価が頂けてすごく嬉しかったです。次からはもう少し間を空けずに更新できたらなあ、と思いました。