瞳を閉じたさとりと平凡な高校生の365日   作:_kani

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初日

それは突然やってきた。

 

 

「ん…なんだもう6時か……眠いけど起きよ。」

いつもの朝。

「朝ごはんできてるわよ」

「分かったー」

いつもの朝ごはん

「行ってきまーす。」

いつもの登校

 

の筈だった

 

 

「あ…古典と数学の宿題やってねぇや、まっいいか。」

スクールバスが来るので最寄りのバス停へ向かう。

「ん?何だあれ?」

何か上空に光っているものがあった。

太陽よりは眩しくない。

…ん?真っ直ぐここに落ちてきてないか?コレ?

 

 

ズドォ

 

「うおっ」

ありゃ、隕石でも落っこちてきたか?

それはそれで大発見じゃん!

「ゴホッ…なんじゃこりゃ?」

 

落下地点をみると女の子が倒れていたではないか

 

(うわあっ!大丈夫かこれ?)

「おーい、だ、大丈夫?」

体を叩いてみるが起きない。

「割とガチでやばいんじゃないか?」

 

「うわいっ」

「うわあっ」

突然起きた。

「あれ?帽子飛んでっちゃった?あっ、ここにあった。」

「え?……えぇ?…。」

状況が飲み込めない。

 

 

「やべえっ学校に遅刻するわ!」

「え?お兄さん誰?」

「ちょ後は頑張ってくれ!」

「こいしも行くー」

「はぁっ?!」

 

自由奔放だな…。

バスにまで乗ってきちゃったよこの子…。

そしたら完全に誘拐じゃん俺…。

「おい、一輝、誰よこの子?」

「…上手く言えないけど、空から降ってきた。」

友人に聞かれるがそうとしか言えない、いやいやマジで。

「ブハハッ、そんなわけあるかよwww」

「事情はあとで話すから黙ってろ!」

 

 

ー学校に着いた。

 

「えーとだな…名前は?」

「こいしだよ。古明地こいし。」

「学校に入るのはまずいからなあ…どこかで待たせるしかないか?」

とりあえず事務室で待たせてもらう事にした。

先生に事情を話そうとしたが、どうせ訳わからんと思うので「妹が勝手に来ました」とでも言っておいた。

 

ー妹居ないのに。

 

「はぁ…やっと終わったよ…。」

時刻は午後五時。

「あ、そうだ。こいし…だっけ、迎えに行かなきゃな。」

「あっお兄さん」

「あれ?事務室にいたんじゃないのか?」

勝手に出てきたらしい。

 

一応謝ってきた。

 

帰りは歩きだ。

 

「こいしちゃんはどこから来たの?」

「地底だよ。」

「地底?!そんなんあるの?」

「幻想郷にあるの」

幻想郷?なんじゃそりゃ

「それで?どうしてここに来たの?」

「さんぽ」

 

彼女の話によると

 

ざっとまとめて

家から遊びに出かける→地底から地上に出る→幻想郷から出る→今ここ

とのこと。

 

どうやってきたんだよ。

言うに、幻想郷は異世界らしい。

彼女自身もさとりという妖怪だという。

 

「はぁー、なるほど分からん、でもという事は、家に帰れないってこと?」

「そうかもねー」

「どうするの?」

「しばらくお兄さん家に居ようかなー」

「はい?無理かもよ?」

「だって知ってるのお兄さんしかいないじゃないの」

それも、そうか。

 

「わかった。聞いてみるよ。」

 

ひとまず家に着いたので両親に聞いてみることにした。

流石にもう7時だし、放置するわけにもいかない。

 

「うん、それでだな、家にしばらく居させてやれないかな?」

「……訳がわからん、どういうことだ?」

親父はさっぱり理解出来ていないようだ。

「まぁ…女の子なんでしょ?帰れるまで一輝に面倒見させればいいじゃない?」

母の言うことがもっともだ。

 

というわけで家族?が一人増えたようだ。

 

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