ディエス・イレ ~外れた刹那の体現者~ 作:キリ
黒い騎士はシュピーネの言葉に反応するように剣を構えた。
「ふむ、やはり貴方。
聖遺物に飲み込まれてますね?」
【・・・】
「沈黙は是なり、ですか・・・
はぁ、良いでしょう。
かかってきなさい」
【グルァァァァ!】
そう言って黒い騎士は剣を振ろうとして、止まった。
【グルルル?】
いや、正確に言うならば、体に糸が巻き付いており、それに行動が阻害されていた。
「まあ、その糸が解けるものなら・・・ですがね。
その糸は我らが首領の本気の一撃を一本で止めれるくらいの強度ですから、貴方にはとけることは叶わない」
【貴様、いつの間に】
「それは秘密ですよ。
あ、因みに動くと一瞬で小間切れにしますよ?
私がこの人差し指を引けば貴方を拘束しているその糸は一瞬で絞まりますから」
【クッ!】
「さあ、その宿主に体を返しなさい。
貴方は、もう今夜の役目を終えているはずなのですから・・・
あ、今更獣のようなふりしても無駄ですよ?
貴方は戦闘では理性を失うようですが、それ以外だと冷静なようですから」
シュピーネがそう告げると、黒い騎士は悔しそうに剣を下ろしながら
【そこまでバレていたか。
仕方あるまい、今宵は退こう。
しかし、その前に貴様の名を教えてくれんか?】
シュピーネに名を訪ねた。
シュピーネは黒い騎士には自己紹介してなかったことに気がつき、謝りながら
「貴方には名乗っておりませんでしたね。
これは、失礼。
私の名はシュピーネ。
ロート・シュピーネと言います」
【では、シュピーネ。
また今度合間見えよう。
その時は全力を出してもらうぞ】
そう言って黒い騎士の鎧は消えていった。
そして、その騎士のいた場所にいたのは・・・
「れ、蓮!」
「メリクリウス殿のお知り合いで?」
「あぁ、私の相談を親身に受けてくれ方だ」
「ふむ、ならば彼を家まで送りましょう。
城に行くとあの方がメリクリウスが異性を連れてきたと発狂して暴れかねんからね」
「感謝する、シュピーネ」
「私も・・・手伝う」
「よろしくお願いしますよ、ルサルカ様」
そう言ってシュピーネはルサルカの頭を優しく撫でた。
その頃、とある場所で
「何処に行ったのだ!
我が愛する者よ!
私の愛を受けとれぇ!」
「あーもう、そろそろあの娘がお戻りになられますからさっさと戻りますよ!」
と、叫びながら暴れる男が金髪の少女に説得されていたとか・・・
「なんか、悪寒が・・・」
「メリクリウス殿、大丈夫ですか?
体が冷えているなら、こちらを」
「あぁ、すまない。
シュピーネ殿これは?」
「なんでも生姜と言う物を紅茶にいれたそうです。
因みに、体温を暖めてくれながら体の体調も整えてくれます
まあ、私特製ブレンドですがね」
「シュピーネ殿特製ブレンドとは、ありがたい。
頂こう」
「どうですかね?」
「うむ、やはりシュピーネ殿の出すものは美味しいな。
蓮と同じくらい旨い」
「それは何よりです」
「シュピーネ・・・私も」
「はい、どうぞ。
火傷しないように、ゆっくり飲んでくださいね?」
「・・・うん」
と言うやり取りが蓮を家に運ぶまでに合ったとか・・・
最後等辺に出てきた人は誰なんだー(棒読み)