カル渚妄想記 『惑わしの時間』   作:ヘイセ

2 / 4
カル渚妄想記「惑わしの時間」2話です!
よろしくお願い致します。
誤字脱字等は見つけ次第訂正致します。



嫌いな理由

「ごめんごめん。で、なんで嫌いなの?」

「そっ...それは〜」

 

理由を言うのは恥ずかしいし、嫌だった。

だってこんなことを思うなんて変だと思われそうだから。

いくら優しいカルマ君でも僕のことを嫌いになると思ったから。

 

「渚くん理由を言わないと〜」

僕は嫌な予感がした。

だってカルマ君の目が作ったようにニッコリとしていて

ゆっくりと喋ったから。

怪しげな箱から何が出てくるのだろう。

爆弾!?毒ヘビ !?オバケ!?......僕は

そんな気持ちで、次に出てくる言葉を予想してみた。

 

「いっ、言わないと!?」

僕が質問するとカルマ君は椅子から立ち上がり

座っている僕に両手の人差し指を突き出しながら、その口を開いた。

 

「言わないと......両手で渚くんのほっぺ連打するよ?」

カルマ君はそう言うと、僕とその人差し指の距離を縮めてきた。

「わぁ !?えぇ!?えっと〜!」

僕はその予想できなかった言葉よりも、近づいてくる指のせいで

パニックになった。

言葉で説明しようにも指は近づいてくるし!

頑張って力で止めようとしても僕じゃカルマ君には勝てないし〜!

迫り来る脅威から助かる唯一の方法は......

これしか残されていなかった。

 

 

『カルマ君の裸をみんなに見られたくないから!!!』

 

カルマ君の人差し指がほっぺに触れそうになった時、

僕はスイッチでも押されたかのように言い放ってしまった。

 

(言っちゃった〜。もう、終わりだ〜。)

 

ほっぺを押されたわけでもないのに顔がとっても熱くなった。

もしも今、北海道の気温が上昇したなら、それは僕のせいです!

って言える自信があるくらいだ。

 

言い放った後は世界から逃げたくて音も景色も何もかもを受け付けないようにした。

大好きなカルマ君のことも見れなかった。

いいや、カルマ君のことをみるのが恐怖だった。

しばらくの間は部屋の床を向いていた。

でもどうしたんだろう、何も言ってこないし何もしてこない。

気になって勇気を出しカルマ君を見てみたら......カルマ君は立ったまま下を向いていた。

人差し指を突き出していた両手は、ズボンのポケットの横らへんで空気を握りしめていた。

それを見て僕は無性に謝りたくなった。

ただただ、申し訳ない気持ちになった。

 

 

「・・・カルマ君?や、やっぱり僕おかしいよね!変なこと言ってごめーー」

「渚くん!謝らないで !!!」

 

何か大きな声が聞こえた・

と、思ったら椅子に座っていた筈の僕の体はカルマ君の両腕に吸い込まれて、カルマ君と僕は床に座っていた。

そしてカルマ君の胸が僕の口を塞いだ。

カルマ君の体に包まれて僕はさらに熱くなった。

 

「ははっ、渚くん熱いね、子供みたい!」

僕はそう言われて我に返った。

「えっ......えーっ!ちょっとカルマ君!」

「ん?なんか言った?」

僕は大きな声で言ったつもりだったけど

カルマ君の胸に口を塞がれていたことを忘れていた。

「......なしていいよ?」

「ん〜?なあに渚くん?」

「あ!熱かったら離していい......よ」

僕は首を上にして塞がれていた口を開いた。

 

 

カルマ君が呼吸をするたびに生暖かくて柔らかい風が僕の耳に触れる。

渚くんが話す度に生まれたてのような熱い息が俺の肌に当たる。

 

「渚くん...ありがとう」

僕はその言葉に耳を疑った。

「えっ?な、なんで?」

「さっきの温泉が嫌いな理由ってつまり、俺のことが....大好きってことでしょ?」

そう言われて僕は心もますます熱くなった。

カルマ君の顔は見えないけど多分すごい赤くなってるんじゃないかな

って、耳に触れる息で感じた。

 

 

「うっ//...うん。」

「俺もさ〜渚くんの肉体()がみんなに見られるのは嫌だったんだよね〜」

(!?!?!?)

それは気を使ってくれた言葉なのかもしれない。

でも今の僕には声が出ないほど嬉しい言葉だった。

 

「あれ〜?渚くん?また熱くなった〜?」

カルマ君の息がさっきよりも暖かくなった。

「も、もう!離して!僕、すごい汗かいてきちゃったし...」

「ん〜。10分くらいこのままでいる?あっ!なんならこのまま寝ちゃう?」

背中でクロスする彼の腕が、さっきよりも強くクロスし始めた。

 

「カルマ君っ//ほんとに熱いよ〜!」

「う〜ん、もう少しだけダメ?」

僕が断れないののを知っているかのような目で質問する。

 

「じゃあ!もう少し腕の力を弱めて!その〜背中が熱い(痛い)から。」

ほんとうは痛くなんかない。

でもこれ以上カルマ君の体と密着していたら僕はおかしくなりそうだった。

だから、嘘をついた。

 

「あぁ、ごめん。つい...。このくらい?」

さっきより涼しくなった。

このくらいで丁度良いのに僕は寂しくなって・・・

「やっぱり寒い !!」

僕はカルマ君を強く抱きしめた。

 

「おっ......と。」

カルマ君は右腕を後ろに回して倒れないようにした。

僕、そんなに強く抱きついたのかな......。

「渚く〜んほんとに寒いの〜?肉体()はこんなに熱いよ?」

あ!企んでる時の声!

と察知した瞬間だった。

カルマ君の右手が背後に来て、僕の服と首の隙間を通って背中に触れた。

 

「ひゃっ!カルマ君!だめっ!」

「何が〜〝だめっ!〟なの〜?こんなに汗かいてるのに寒いわけない....

よね?な・ぎ・さくん?」

カルマ君の右手が僕の背中で円をなぞる。

「ううっ//ほ、ほっかいどうだから、さむいのっ!」

「ふ〜ん。正直に言わないとっ !!」

「ふぁっ//」

カルマ君の右手が脇腹に移動した。

 

「ほっ!ほんとは!」

「ほんとは 〜?」

カルマ君の右手が脇腹を指先でなぞる。

「うぅ//....カルマ君のことが大好きだから離れたくないっ!!!」

もう、なんだって言えるんじゃないかって思った。

「・・・・・・。渚くんってさたまに凄いことを平気で言うよね〜」

カルマ君はしばらく黙ってからこう言った。

 

「えっ?そ、そうなの?」

「そう!だよ!」

カルマ君はさっきよりも僕を強く抱きしめた。

 

「これ、脱いじゃいなっ!」

「あっ!まっ!」

カルマ君は僕の服を強引に脱が(剥が)した。

僕は声を上げることしか出来なかった。

 

「かっ//カルマく〜ん!!これじゃあほんとに寒いよ!」

「ん?良かったじゃん。これでもっと強く抱いても平気なんだからさ。」

「うっ//」

カルマ君の両手はガッチリと僕の背中に張り付いている。

 

(カルマ君の手温かい)

(渚くんの肉体(からだ)熱い)

(カルマ君の服カルマ君の匂い)

(渚くんの髪の毛甘い匂い)

(カルマ君のことずっと離したくない。でも、そろそろ......)

 

「カルマ君!離してぇ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




3話もよろしくお願い致します...
誤字は見つけ次第直しております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。