カル渚妄想記 『惑わしの時間』   作:ヘイセ

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遅くなりすいません。
3話目です。
よろしくお願いします!


理性のエラー

「カルマ君!そろそろ離して!」

 

 

僕は自分の理性が保てなくなりそうで、また嘘を言ってしまった。

それに、自分でそう言ったのに僕の両手はカルマ君の背中の上でクロスしている。

 

「ん?なんで〜?寒いでしょ?」

「ぼく、あつくて...変になっちゃいそう。だからお願い...」

「渚くんもそういう風になるんだね。」

「えっ?『そういう風』って?」

「ううん。なんでもない。」

僕はカルマ君の両手が背中から離れたのを感じてから

カルマ君を離した。

僕たちは部屋の床に向き合って座った。

 

「わ〜意外と汗かいてる。渚くんは平気?」

足を伸ばしたり腕を伸ばしたりと、自分の体をみながらカルマ君が言う。

「ぼ、僕は〜カルマ君の服に汗が染み込んでたみたいだから...そんなにはーー」

「あ〜そっかそっか!じゃあこの服は洗えないね!」

カルマ君は嬉しそうに着ている服を伸ばす。

「家に帰ったらちゃんと洗濯してよ・・・僕が意地でもさせるからね。」

また嘘を言った。カルマ君は僕を困らせたくて言ってるだけかもしれないけど、僕は嬉しかった。

「えー。汗くらい良いじゃん。あ、体は?どうする?

さすがにこのままじゃ寝られないから〜....『温泉』いくっ?」

「!?!?!?」

僕はまるで夏休み最終日の夜に、新たな宿題を発見した気持ちにさせられた。

 

「あっはは!冗談だよ渚くん!そんな顔しないで!そうえば、部屋にシャワーついてたよね?」

「カシャッ」と鳴ったシャッター音で僕は我に返った。

「あ!ちょっとカルマ君!今撮ったでしょ !!」

「あ、ばれた〜?だって渚くんすごい顔してたから。」

きっと顔だけじゃなくて裸の上半身も撮られたんだろうなと僕は思っていたけど

そこには触れなかった。

「後で...消しておいてね」

「りょうかいっ!」

カルマ君は親指を突き出してグッドサインをしている。

つまり消さないということだ。

 

「渚くん...真剣な話なんだけどさ....」

笑顔だったカルマ君の顔が硬くなって高かった声が低くなって

僕から目をそらしてカルマ君は話し始めた。

僕は何を言われても大丈夫なように急いで覚悟を準備した。

 

「....渚君の体が他の奴らに見られるのは嫌なんだけど、俺はさ!その〜......」

 

〝見たいんだ!渚くんの....全裸!〟

 

カルマ君は僕の肩を掴みながら言った。

何を言われたのかは聞きとれたけど、僕は理解するのに時間がかかった。

理解出来たのはカルマ君の両手が肩から離れた後。

客観的に見たらすごいことを言われたんだと思う。でも僕は

恥ずかしいとかそういう気持ちにならなかった。

『おはよう』って言う時くらいに落ち着いていた。

でも、なんて返事をすれば良いのか分からなくて暫くカルマ君を見続けていた。

 

「な、渚くんやっぱ今の忘れて//」

カルマ君が大袈裟に笑いながら僕を見ないで言う。

僕はさっき自分が言った時のお礼をしないといけないと思ったわけじゃないけど

彼が傷つかないようにしないとダメだと考えて返事を作った。

カルマ君の期待に応えるべきだ!って僕の心は考えた。

そうして出来たのが・・・・・・

 

〝カルマ君!!!いっ!一緒にシャワー!はい....ろ?〟

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでくださりありがとうございました!

次回で最終話の予定です。
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