カル渚妄想記 『惑わしの時間』   作:ヘイセ

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最終話です。
よろしくお願い致します!


合わない

〝カルマ君!!!いっ!一緒にシャワー!はい....ろ?〟

 

もしかしたら廊下に聞こえていたかもしれない。

でも、恥ずかしいという気持ちにはならなかった。

誰かの耳にたまたま入ったかもしれない。でも!

カルマ君のことが好きなんだからそんなことは気にしない!

だけど少し思った。

今日の僕はさっきから少しだけいつもと違うのかもしれないと。

 

「渚くん!!?いいの?ありがとう!大好きだよー!」

「うわっ !!」

 

カルマ君は僕に抱きつくと、そのまま体重をかけてきて僕を押し倒した。

そして赤色の髪が僕の鼻や口に入ってくるくらいほっぺを擦りつけてきた。

カルマ君の物理的な重さが体に伝わって僕は嬉しかった。

 

「かっ...るまくっ...くるしっ」

「うん?あっ!!!ごめん!渚くん!しっかりして!」

 

カルマ君は僕を抱きしめるのをやめて僕を起こした。と思ったら今度は、座ってる僕の両肩を押さえて前後に激しく動かした。

頭の中が揺れてちょっと気持ち悪かった。けど、それでも僕は嬉しかった。

だってこれは『好き』って意味の行動だから。

 

「かぁ!っるまくっん!とめっ!て!」

 

止まったと思ったら僕はまた、カルマ君の腕の中にいた。

そして僕の頭を暖かい大きな手が撫でているのを感じた。

 

「渚くん、ありがとう。気持ちだけで十分だよ。だから先にシャワーしていいよ」

えっ!?カルマ君の息が耳に触れて僕の心は、夢の国から現実に連れ戻された気分になった。

「えっ......あっ、うん。わかった....けど、ほんとうに良いの?」

僕はなぜかそう尋ねた。

「良いよ。って言ったら嘘なのかもしれないけど〜。別に俺が好きなのは肉体(はだか)じゃなくて渚くんだから」

「......カルマ君。あり....がとう。」

正直、はだかと渚くん()の違いが僕には分からなかった。

「渚くん、だから〜さ....一緒のベッドで寝よ?」

「う!うん!」

僕もそうしたかった。

 

「じゃあ、僕さきに入るね!」

「おっけー!俺はお菓子の用意しとくね!」

 

僕はカルマ君の腕の中を出て1人でシャワールームに入った。

肌にペッタリと張り付く下着を脱いで、1人でお湯を浴びた。

どうしてだろう、裏切られた気分だな〜。僕はカルマ君になら見られても良いのに。

一緒に入りたかったのは僕の方だったということにシャワーをひねって気づいた。

狭い空間が広く感じた。温かいはずのお湯が少し冷たく感じた。

あの時に言われたこと冗談だったのかもしれないけど、あのまま一緒に寝ちゃえば良かったな......。

僕はしばらくシャワーの下に立ったまま手も何も動かさずお湯を頭から浴びていた。

頭から肌をつたって鼻についたお湯からはカルマ君の匂いがした。そんな気がした。

「カルマ君......なにしてるのかな」

 

 

あれっ?渚くん温泉の準備してたんだ。あれ?でもこれって〜着替え?

てことは渚くんに持って行かないと。

まったく渚くんは〜こういうところがおっちょこちょいなんだから。

ーー渚くん、やけに素直だったな。あの時だってほんとうは離して欲しくなかったくせに......。

「渚くん......寝る時は俺が起き上がるまで抱いてあげるからね」

 

 

修学旅行。慣れない土地で2人だけの空間。

それはいつもの理性を少し歪めてしまうような、ある意味チャンスな行事なのかもしれない。

 

 

〜おわり〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




最後までお読みいただき
ありがとうございました!
まだまだ改良の余地や
訂正すべきところ等あると思います。
なのでいつも通りピクシブに投稿いたします。
もしかしたら更に面白くなっているかもしれませんので
よろしければピクシブの方のカル渚妄想記も
よろしくお願い致します。

また案が浮かびましたら投稿致します!
その時はよろしくお願い致します!
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