す。
真暦71年。人類総人口の7割が地球から離れた宇宙都市・「ダイソンスフィア」で暮らす世界は、「ドルシア軍事盟約連邦」と「環大西洋合衆国 (ARUS)」の2大勢力に分かれて対立し、中立の小国・「ジオール」は平和を謳歌していた。
私は死んだ。そして異世界に転生した。その世界では、もうすぐ戦争が起こるところだった。病気のために死んだのは咲川奈花(さきがわなはな)は未練が残ってしまいそのせいで、異世界に転生をした。
「ここはどこだ」
私はどうやら知らない場所に来てしまった。周りは制服を来た学生がいきかっていた。多分、学校の中だと思う。行き交う人に聞いてみた。
「ねえ、貴方は何年生?」
「私は1年です」
「見分け方は?」
「リボンの色です。1年は赤、二年は青、三年は緑ですよ、先輩。大丈夫ですか?」
「何でもないよ。ありがとう」
「では、失礼します」
「そういうことか」
やっと状況が読めてきた。どうやら本当に転生したみたいだ。あまり驚いていないことが不思議だった。私はここの生徒で3年生だ。制服も着ているみたいだ。じゃあ、胸ポケットの中には、やっぱり生徒手帳が入っていた。開けて確認してみると自分の顔写真がある。
「はあぁぁ…」
深いため息が出てきた。いや、これは急展開すぎるだろ、絶対にあり得ない。一旦落ち着こうと思い、使われていない教室を探して入った。
「さてと、最初は服装から直そうか」
鏡の前に立った。ちなみに入った教室は、もう使われていないダンススタジオみたいなところ。だから、鏡があるってなわけ。
今の服装はブレザーで、赤に白いラインが1本あるスカートに緑のリボンで、黒のハイソックスに茶色のローファーだ。
転生した時の唯一の持ち物で、バックがあった。大きさは大体、横70㎝・縦40㎝・幅30㎝で、中身はお気に入り服とお菓子と電子機器だった。バックから服を取りだした。黒いTシャツに黒いパーカー、黒いジーンズに黒い靴下、最後に黒いスニーカーに着替えた。私はスカートはあまり好きじゃないからね。それに黒が好きだから。パーカーのポケットにウォークマンを入れて音楽を流し、ヘッドフォンを耳にかける。フードを深く被り、口には棒付きキャンディーを銜る。
「完成」
いつもの奈花が鏡に写っていた。
「さあこれからどうしよっかな」
呟いていたら、どこからか声がした。
「奈花早く来て、早く見つけて」
始めは空耳かと思ったが、どうやら近くにいるみたいだ。声を頼りに教室から廊下に出た。
いくつかの教室を通り過ぎ、歩いていたら、ある教室に入った。見るからになんか出そうな教室だと思った。また聞こえる、今度はかなり近くだった。
「奈花早く」
そこで言葉が切れた。教室の奥で光っていた。光が消えるとそこには、とても大きいロボットが置いてあった。白くてとても綺麗だったのを今でも思い出す。人型のロボットだ。これが声を出していたのか?ないな。そう思った途端、あの声が聞こえた。
「奈花、よく見つけてくてたね。ありがとう」
あーあ、やっぱりそうか。
「なんで、私なの?」
「それは君が転生したからだよ。この国を守りためにね」
「もうすぐ戦争が始まるんだろう?」
「だから私に奈花が乗って、この国を勝利に導いて」
「いや、って言ったらどうなるかな」
「奈花が消滅するよ」
「わかった、乗るよ」
「そう言ってくれると思ったよ」
「貴方の名前は?」
「私はヴァルヴレイヴ零号機華人(かびと)、以後お見知り置きに」
「じゃあ、私も改めて自己紹介をしようかな。私は咲川奈花、よろしく」
「早速だけど、私のコックピットに乗ってくれる?」
「わかった、でも、さすがにこの高さは辛いな」
「ゴメン、さあこれに乗って」
華人の頭の方からワイヤーが下りてきた。私はそれに乗った。すぐに着いた。入ってみると案外思ったより広かった。華人が言ってきた。
「そこの椅子に座って、パネルを見てくれる?」
目の前にある椅子に座った。すると、パネルに女の子が出てきた。
「女の子が出てきた。この子なんていうの?」
「ピノっていうんだ。私とは違う生き物でね」
「どういうことなの?わかるように言って」
「本体は私だけど、心臓はピノって感じかな」
「そういうことね。わかった。それからは?」
「ピノの隣を見てみて」
見たら、『ニンゲンヤメマスカ?YES/NO』が表示されていた。
「どっちを押したらいいの、華人?」
「私を動かすために、YESを押して。けど奈花は、押したら人間ではなくなる」
そりゃあ、ニンゲンヤメマスカってあるからね~。人間じゃなければ、何になるのかな。
「人間ではなくなるって、どんな風になるの?」
「マギウスになるの、不老不死になって人に乗り移ることができるようになる」
「マギウスにならないと華人はうごかせないの?」
「そうだよ」
「バケモノになるのか、いいよって、私に拒否権ないでしょう?」
「まあ、それもそうだけど、無理矢理はあまり好きじゃ ないからね。両者の承諾がある方がいいでしょう?」
「代償もあるでしょう?何なの?教えて」
「人間の体にあるルーンを原動力にしている。ルーンは記憶のことだよ。けれど、私は例外なの」
「何が?」
「私はルーンじゃなくて、血だから。奈花が貧血にならない限りは戦えるのよ」
「そうなんだ。じゃあ、YESを押すよ」
ハイを押したら、首の後ろの椅子の部分から細い棒が出てきて、針が首に刺さった。それから針から何かが、出てきた。多分、これがマギウスになるため行為なんだろう。
「マギウスになったの?体には異常ないな」
「容姿は今までと変わらないけど、怪我したらすぐに治ったり、風邪ひかないとかがなくなるね」
「そっか、そうだ!ねえねえ、人に乗り移る方法は?」
「ジャックっていう行為でね、体が機能を失い欠けた時に基本やることだな」
「でも私はもうマギウスだから、あまり関係ないよな」
「それが不老不死でも体にかなりダメージを、受けたら治るのに少し時間がかかる。そう間だけ借りるみたいってな感じだよ」
「やり方は?」
「人の首筋に噛み付くだけだよ」
「必要事項は?」
「自分の体は目の届くところに、ある方がいい。戻ることができなくなるかも、知れないから」
「やりたい時にできるの?」
「できる」
「話変わるけど、華人の武器は?」
「私の武器は背中にある、『シャイニング・ボウ』だけだ」
「弓矢ね、良かった」
「なにが?」
「私は近距離系武器は苦手なの」
「そうだったのか、まあ、扱えるならいいか」
「他にヴァルヴレイヴはあるの?」
「あと6体あるよ。乗る人は決まっているからね」
「ルーンを蓄える人は誰なんだ」
「1号機に乗った人だよ。ちなみに男の子だからね」
「私は人に知られてはいけないの?」
「そうだね、本来の歴史を覆そうとしているからね。できるだけ人との接触はしないで欲しい」
「戦う時もなの?」
「同じく、だから遠距離系武器しか使えないの」
「オーバーヒートはするの?」
「滅多にしない、私だけは」
「他の機体はするの?」
「機体は、それぞれメーターが表示される。私は限度がないから、オーバーヒートはしない。けれど、他の機体はあるからね。基本は100が限度で、1号機だけは、100を超えると666までになって特殊斬撃を出すことができるの」
「動いてるだけでも、上がるの?」
「少しずつ上がるよ。私の説明はざっとこんなもんね。かなり時間がかかってしまったわね」
外を見てみると、夕暮れ時になっていた。最後に聞いてみる。
「戦争まで後何日なの?」
「今から7日後に、ドルシアのスパイが潜入してくる」
「それまでは自由にしていていい?」
「正体だけはバレなければ、いいよ」
「ありがとう、じゃあ、もうそろそろ帰るよ。またね」
「さよなら、また明日ね。お休み」
私は教室から出た。今は、まだ興奮気味だ。こんなことになるとは思いもしなかった。
怖い反面、楽しみだった。
更新は定期的にできないと思うので、すみません。みて
くれた人にはとても感謝です。