ください。
午後からは、華人に訓練を付けてもらった。自分でもわかるくらいに、強くなってきたと思う。このままいけば皆を守れるかも、しれない。自惚れしていたことが、ダメだったことを、気づくのはそう遠くはない。
「だいぶ、上達してきたな。この頃調子がいいでしょ?奈花」
「わかる?なんかすごい力が湧いてくるの!!思うように、体が動いてくれるの!!」
「段々、体もこの世界になじんでいるな。それと、奈花の成長もはやくなっている」
「あの時は全然出来なかったことも、こんなにできるなんてね」
「明日は銃の訓練をしようかな、体術もやるけどね」
「このペースのまま生活できたらいいのにね」
自分でもここまで行くとは、思いもしなかった。でもいくら体術ができても、華人も操縦出来るようにならないと、いけない。これからは、華人にも乗らないようにしないとダメだな。弓道も華人にばれないように、部活に行くかな。少しはやっておかないといけないから。
「ねえ、華人。明日はさ、ちょっと乗せてくれないかな?」
「どうしたんだ、急に?まあいいけどね」
「華人の操縦にも、慣れないといけないと思って。だからお願いね」
「そっか、まあ私のこと操縦したことないんだっけ」
「それに武器も使えるようにしないとね」
「じゃあ、もう休むかね。明日はもっと忙しくなるから」
「うん、じゃあお休み華人」
「お休み、奈花」
「がたっっ」
「なに!?」
私は突然目が覚めてしまった。ウォークマンの時計を見たら、2時くらいだった。周りを見ても不審なところはなかった。華人は起きていない様だ。何でもないと思いたいが、どうしても気のなるので、教室に怪しいところがないか探した。
「何の音だったのかな?早く見つけたい、眠いし」
そんな事をしていたら、1時間経っていた。流石にもう無理と諦めようしていたら、また音がした。
「がたっっ、キキィィーっっ」
「もう何なのよ!!やめてよ!!」
そう言って音のした方へ行くと、銀髪が見えた。
「…エルエルフ?」
「どうしてわかったんだ?」
「だって…、ううん、何となく」
本当は私が、そうであって欲しいと思ったからだ。けど、今それをエルエルフに伝えてしまったら、敵なのに私が味方してしまうことに、なってしまう。だから言葉飲んだ。いや、飲んでしまった。
「まさか、すぐにわかってしまうとは思ってもいなかった」
「私もまさか当たるとは、思ってもいなかった」
二人で顔を見合ってから、笑った。昨日会った初めての奴とこんなふうにできるなんて、運命かもって、私は密かに思った。いつかエルエルフにも言えたらな~って、思う。いなくなる存在の私がいうのも変だけどね。
「エルエルフ、いつからこの学校に転校してきたの?」
「昨日だ」
「あんまり経ってないんだね。まあ、私も経ってないけど」
「どうしてだ?生徒手帳も3年だし、あと半年で卒業じゃないのか?」
「!!!うん、あと半年で卒業だから寂しくなるよ。ていうか、もうそろそろ帰ってほしいな~って思うだけど」
「あ、そうだよな。こんな夜遅くから話に付き合ってくれてありがとう。じゃあ、またね」
そう言ってエルエルフは教室を出て言った。華人が起きないか、ずっとひやひやしていたけど、何とか大丈夫だった。やばい、私は人を好きになったことないけど、多分私はエルエルフのことが好きだ。一目惚れだと思う。この気持ちは、伝えることができないかもだけどね…。
教室を出たエルエルフは、どうして行くはずのないところに行ったのか不思議で仕方がなかった。
「どうして俺は、奈花がいる所に行ったんだ」
俺自体アイツのいる所なんてわかりもしない筈なのに、なんであの教室にいたのか。それになんで学生の奈花が家に帰らずに学校で寝泊まりしているのかも、分からない。あの教室に入った時声が聞こえたが、それが奈花の声だとわかった俺自身が一番わからない。そしてこの気持ちはなんなんだ。わかっている、これは好きだということもけれど、認めたくなかった。元々好きになったのはあの人しかいないのに、なんで昨日初めて会った人を好きになるのか、いつまでも自問自答を繰り返していた。
「早く寝よう、また朝から訓練だからね。お休み」
そう言って私はまた眠りについた。その時の私は知る由もなかった。華人が起きていたなんて…。
「奈花、貴女には使命があるからね。それをちゃんとしてくれたら何も言わない。けど私情で判断ミスが、起こったらダメだから。その時には色々やるかもしれないから、うまくやってね。私も出来るだけやりたくないから」
そう華人が呟いていたことを、私は知らなかった。いつかそれが本当になってしまうことも。それは、華人しか知らない、いや華人だけが知っていることなのだから、私が同行できることではない。これからは、何が起きるかも神しか知らないんのだろうか。もうこの世界は私がいる時点で、おかしくなっていたのかもしれない。私自体本当は存在してはならないから。
エルエルフと奈花の自分自身の気持ちについて書いてみました。これからも頑張るので、こ
の作品をよろしくお願いします。