スランプに入っているので、これからも亀更新ですが、よろしくお願いしますm(*_ _)m
それでは、読んでください
あれからぶっ続けで、6時間訓練した。体の限界を超えられると自分でも、実感できるくらい成長した。
「今日はこれくらいにしといた方がいいね。奈花、最初の頃とは、比べ物にならないくらい成長したね」
華人が言ってきた。私はびっくりした。言われるはずのない言葉を、言われるはずのない人に言われたから。
「華人、そんな事言ってくれるのは嬉しいけど、あまり言わないで欲しい。私が調子に乗ってしまうかも知れな
いから」
「分かった、これからは時々言うことにするね。でも、奈花、自信を持つ事は大事だからね。自信があるかないかで、変わることも沢山あるから」
まあそうかもしれないけど、私はあまりそういうのできないね。できるようになりたいとも、思わないけどね。
「私、疲れたから寝るね。おやすみなさい華人」
「ああ、お休み奈花。いい夢を」
カーテンの隙間から、日が差し込んでいる。鳥のさえずりも聞こえる。
「もう朝か、後3日で、始まってしまうのか」
そんなことを言いながら、華人を起こした。
「起きてー、華人。朝だよ!!」
「うん?ああ、もう朝か。ありがとう、奈花」
「ねぇ、今日1日自由行動してもいい?」
華人は、少し考えてから言ってきた。
「いいよ、私もしないといけない事が、あるからね」
「じゃあ、行くね華人。暗くなるまでには、帰ってくるから」
私は華人と別れてから、校舎を歩いている。今は授業中だから誰も歩いてはいない。静かだ、気味悪いくらいに。
「誰かいないかな?」
そう呟き、ふらりふらり歩いていた。すると、どこからか足音が聞こえてきた。
「…誰かいるのかな?」
だんだん近づいてきている。後ろからだな、さてとどうするかな?そんな事を考えていると、目の前が真っ暗になった。
「!!???誰なの!?」
誰かに目を手で、おおわれた。
「誰だと思う?」
男子の声が聞こえた。
「……もしかして、エルエルフ?」
そしたら、手が外されて目の前が見えた。まさか、エルエルフがそんな事するとは思わなかった、思える筈がない、敵なのだから。
「そうだ、奈花。良く分かったな」
そう言われたら、恥ずかしくなった。多分今私の顔真っ赤っかに違いない。
「どうしたの?奈花、こっち向いて?」
顔を隠していたら、エルエルフが言ってきた。そんなふうに言われたら、見るしかないじゃん。ホント不意打ちすぎる。
「いきなり目の前真っ暗になって、ビックリした。驚かさないでよ」
「奈花が見えたから、普通に声かけるよりなんか、ないかなって、そしたら驚かしてた」
子供みたいなことを言ってきて、可愛いなって思った。ヤバイ、これはヤバイ、ハマってる、私エルエルフにハマってる。いや、違うな。ハマってるじゃなくて、好きなんだ。やっぱり、好きなんだ、私エルエルフのことが好きなんだ。
「ココ廊下だから、先生に見つかると面倒だから、場所移動しよう?」
「そうだな、じゃあ、あそこ行くか」
少し校舎を歩いて、図書室まで来た。開いてるかなって思って、扉に手をかけたら思った通り開いていた。
「良かった、閉められてたらどうしようかと思った」
「俺が鍵もってるから、閉まっていても大丈夫だよ」
そうエルエルフが言ってくれた。
入ってみるといつもと同じだった。今は授業中だから誰もいない。私とエルエルフは窓側の席に座った。
「…………」
「…………」
二人とも、いざ喋るとなると言葉が出てこなかった。
「…どうして、あんなところにいたの?」
私は、沈黙が耐えれなくて喋った。
「ただ何も考えずに歩いていた。そして、前に奈花が歩いているのが見えたから、驚かした」
「そうなんだ、私もね、ぼんやり歩いていたの。そしたら、エルエルフと会った」
会いたかったから会えたと、思っても良いよね。思うくらい許して下さい。神様、たとえ結ばれなくても。
「「あの」」
二人とも同時に声が出た。一瞬、戸惑ったがエルエルフが先に話した。
「俺が、本当にここの転校生だと思ってる?」
私は言うのに戸惑った。言っていいのか分からないけど、言った。
「正直、エルエルフは転校生だとは思わない」
「…………」
言い方が悪かったかな?でも、嘘は言えないし、いや、言いたくない。
「やっぱり、奈花には見抜かれていたか」
「???どういうことなの?」
私は少し混乱していた。
「奈花は感が鋭いから、見抜かれてると思った。そしたら、本当に見抜かれていた」
「そういうことね、だってエルエルフはドルシアのスパイでしょ?」
「そこまで、見抜かれてるとは思わなかったよ」
「!!いや、何となくだから。偶然だから気にしないで」
「俺はそう思いたくはないな、奈花だから、分かった。そっちの方がいい」
「…私は、………だから…」
エルエルフには、聞こえないように言った。
「奈花、今なんて言った?」
「何にも言ってないよ」
私は適当に言った。それからは、他愛もない話をした。
「あ、もう日が暮れてる。帰らないと」
「そんな時間まで話したのか、俺は楽しくて気づかなかったよ」
「私もだよ、じゃあ、人と約束してるから、先に帰るね。今日は私に付き合ってくれて、ありがとう。また、話せたらいいね。さようなら」
私は、図書室を出た。
「ごめんね、エルエルフ。多分一生私は、本当のこと話せないよ。こんな弱い私を許して」
そう扉の向こうで、私が言っているなんて、知る事はない…。
「なんか隠しているよな、奈花のヤツ。俺に言ってくれないのか…、そんなに頼りないか…?」
そんな事を、言っているなんて、奈花がしるよしもない…。
はい、エルエルフと主人公をくっつけかけてみました。
原作とは、違いますがそこはご了承ください。
これからこんなですが、読んでいただけると、幸いです