転生して非日常を楽しむ。   作:クロードルフ

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「 」が通常の会話。

〔 〕がデバイスの会話。

『 』が念話。

【 】が地名や人物名等の固有名詞。

―― が心の声や聞こえないくらいの小声や独白の入り。

―― ――が補足等



また基本一人称進行ですので

~○○Side~で一人一人の視点。

~語り手Side~で三人称になります。



場面が変わる際は

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

が間に入ります。


原作前 転生編
000 プロローグ


~零夜Side~

 

人並みな人生、人並みの実力、人並みの評価。

この世に『神田(かんだ)零夜(れいや)』という名前で生を享け25年。

 

俺の人生の6割強は退屈な事といえるだろう。

勉強然り、就職然り、人付き合い然り。

 

自己評価ではあるが顔はイケメンとは言わないまでも日本人らしい普通な顔だと思う。

彼女ができたこともあったし友達もたくさんいた。

 

学力は学年で30位以上と結構いいほうであっただろう。

文系はあまり得意ではなかったが数学は平均以上にできたし、成績だって3以上は当たり前だった。

 

運動神経はあまりいいほうとは言えなかったが、伸びしろがないと感じていたので鍛えることは

なかった。

 

就職も普通の中小企業に就職し安定した収入を得た。

 

きっと俺の状況を見ればは過半数以上が何の疑問も持たず

 

――幸福だろう

 

と答えるだろう。そして一部の人たちが羨むことも想像に難くない。

 

だが残念(?)なことに俺はそれでは満足することができなかったのだ。

 

その理由は俺が非日常に憧れる『中二病』だということに帰結する。

 

始めに非日常を知ったのは中学生のときであった。

 

深夜アニメを見て俺は非日常の世界に深く感動した。

 

そしてあり得ないと分かりつつも憧れた。

 

――これが世にいう【黒歴史】という奴の始まりだったのだろうか。――

結局俺は中学卒業まで包帯と眼帯をして妄想の存在を演じ続けたのだった。

 

だが、それが終わっても俺の中二病は治らなかった。

 

妄想の存在を演じていたのが恥ずかしいと思うようにはなったが、

より非日常との邂逅に憧れた。

 

真夜中の校庭に血糊で召喚の陣をかいて悪魔の召喚を試したし、

――休学にされてしまったが――

 

高校の自己紹介では

 

「ただの人間に興味はありません。宇宙人、未来人、異世界人、超能力者、幽霊、

魔術師、殺し屋がいたら俺のところまで来い!」

 

と某SOSな団の団長の真似をしてみたり

――引かれたり、大爆笑されたりしたが――

 

学校の屋上から飛び降りて

 

「アーチャー!着地まかせた!」

 

と飛び降りて下の階のベランダに落ちて骨折し厳重注意されたり。

 

まあ高校卒業の時は笑い話になっていたが。

 

そして大学に入ってからは少し落ち着いてサークルでゲームを作って

コミックマーケット――日本最大の同人販売会――に出品したり

気の合う仲間達とオタク談義をしたりした。

 

大学を卒業して就職してからも中二病は治らずオタクとして深夜アニメを見たり、

ゲームをしたりしていた。

 

故に人生の6割強は退屈な日々。

 

4割弱はオタクとしての人生だったのではないだろうか。

 

さて、話は変わるが俺は上条さん並みに不幸である。

 

空からあらゆるモノが降ってくるのだ。

 

それこそ鉄骨だったり無人車だったり剣だったりあとビルが降ってきたこともあったな…

死ななかったのが奇跡と言えるようなことばかりだ。

 

 

――あとになって思えばこれこそ非日常っだったのだが俺は何の疑問もなく不幸だと思っていた。

 

気が付いたら自分の過去を独白していたが、こういうのってなんかフラグじゃね?

 

――そうこりゃまるで……

 

「死亡フラグ…じゃね…?」

 

そう言った瞬間俺は激しい痛みを感じ意識を手放した。

 

不幸だわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんにちは、神田零夜。私は神よ。」

 

 

気が付くと真っ白な空間にいた。真っ白といっても雪などではなく虚という感じだ。

 

 

俺は死んだのだとしたら閻魔様は天国に送ってくれなんてのんきなことを考える。

 

 

だが目の前にはこれまた真っ白な髪をして神(笑)などと名乗る幼女。

 

 

「神((笑)じゃないわ!端的に言うわ。私のミスで君は死んだわ。以上!」

 

 

やっぱ死んでたのか。そして心の声が聞こえるんなら気をつけなくちゃな。

 

 

「まあミスは誰でもあるな仕方ない。俺が死んだってことは理解した。許すよ。

だが死因はなんだ?突然、胸に痛みがあってそのまま死んじまったんだが。」

 

 

「だから自称じゃないわ!まあ死因くらい話してあげてもいいわ。私ねドジっ子だから何回も

ミスして君のこと死なせそうになっちゃったんだけどね」

 

 

「あの不幸な出来事全部があんたのせいだったのかよ!」

 

 

「遂に心臓に大量の針がテレポートして死んじゃったんだよ。てへっ」

 

 

「前言撤回だ、こんちくしょう!何が悲しくてそんな死にかた!?てかそれなんて風紀委員(ジャッジメント)

お前みたいな奴が神様だってことは俺は地獄に行くんだろうよ。だけどお生憎様、俺は無宗教なん

でね。地獄いきだなんて言われてもちっとも嬉しくないぜ。」

 

 

そうだ。俺は非日常に憧れ神様がいるってことは信じてた。だけど俺は人や神を神聖視して祭り上

げることはしない。なぜなら俺は常に中立でいたいからだっ!

力がないから過激派すぐに消されちゃうもんね。

 

 

「地獄に送るなんてつまらないわ。それは閻魔の仕事だし。私はねあんたを神様転生させたげる。

私は輪廻転生をつかさどる神の一族なのよ。だから殺してしまったお詫びにね。」

 

 

「さっきの言葉撤回するぜ!神様は今日から俺だけの唯一……っく!危うく騙されるとこだった。

お詫びとか言ってるけど内心面白がっているんだろう!ふっあまり舐めないで欲しいな。これでも

前世では【洞察の神田】と呼ばれ恐れられていたんだぜ?」

 

 

そう、俺は前から人の真意を読むのが得意だ。俺の奇行が周りから避けられていることに気づいた

のは中学2年の終わりごろだ。そのときの俺は友達など一人もおらず初めて自分がぼっちだと自覚

した。だから俺は苦悩した。――異常ではいけないのか特別ではいけないのか。それは得体のしれ

ない【異端】なのだろうか?――と。

 

 

答えは【YES】だ。俺は【異端】だった。いつしか俺は【異端】というだけで厄介者扱い奴らを

信じることができなくなり必ず疑う様になった。だけどそんな俺にも【友達】ができた。

 

 

最初は信じられなかったそいつも【親友】になり周りの奴らにも信じてみようって思える奴が

できてそいつらとも【友達】になれた。

 

 

そんな友人ができる前の期間に身に着けたのが俺の洞察力だ。簡単なことしか見抜くことは

できないが9割は当てる自信はある。名付けて【洞察眼(InsightEye)(偽)(Replica)】だっ!

 

 

「何を当たり前のことを言ってるんだい?神が人間を転生させる理由なんてほとんど遊びさ!

まさか本当に詫びだけだと思ったのかしら?に・ん・げ・ん♪」

 

 

どうやら俺の【洞察眼(InsightEye)(偽)(Replica)】は神様とやらには通じないらしい。

 

 

てかこういう奴は一番信用しちゃあかんヤツやでぇ!

 

 

「まあ洞察眼(笑)はさておき、君に転生してもらうのは【魔法少女リリカルなのは】の世界よ!

特典は4つ!君は7人目の転生者ってことになるかな。」

 

 

洞察眼(InsightEye)(偽)(Replica)】(笑)じゃねえわああああ!ってそれにしてもリリカルなのはの世界か。

 

 

何年も前に観たやつだし物語の流れをおぼえていないな。だが俺は設定廚だ。デバイスや次元世

界、魔法については覚えている。確かリンカーコアがどうたらだっけな。

 

 

「つか転生者多いな。そういえば俗に言う【踏み台】なんていうのがいるがああいう輩とは関わら

ない方針でいきたいな。」

 

 

「それについては運次第ってとこね。転生者がどう生きるかは自由だからもちろん【殺しあう】のも。

それと転生する年も原作開始前6~20年で世界もランダムよ。存外潰し合うのも悪くないんじゃ

ないの?私としてもちょっと面白そうだしね。」

 

 

やべえ、やべえよ!フラグ立てちまったんじゃねえのこれ?てか踏み台転生者っていえば

王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)】標準装備じゃん?剣一本で即死フラグですわ。

 

 

くそう!機関の陰謀で俺は死ぬというのか?ならば俺は自分が死ぬ運命を変えるためチート

特典を選ぶしかないというのか?フッ、いいだろう!ならばチート無双だ!

俺は今ここに自分が最強だということを証明してやろう!…できるかって?

愚問だな!この俺を誰だと思っている!俺は!神田零夜だっ!それではな。

エル・プサイ・コングルゥ!

 

 

「フッ、神よ。特典を選ばせていただいてもいいかね?それがチートでもいいかね?」

 

 

「いいわよ。ただし抽象的なモノは承諾できないわ。特典の規則でね。

例えば【超人的な身体能力】だとか【絶対に死なない身体】だとか【必ず殺す剣】とかね。

規則でいけるのだと【ギルガメッシュの能力】【ジョジョの奇妙な冒険のスタンド能力】

【オリジナルの武器】とかなら大丈夫よ。簡単に言えば詳細がしっかりしていれば

どんな能力でも許可されるってことよ。でもあまりに強すぎる力は制約が必要よ。」

 

 

「よし、ならば【一方通行(アクセラレータ)の様な能力】ってのでもいいか?」

 

 

「様な?あのベクトル変換能力じゃないの?それなら詳細を教えて頂戴。」

 

 

「ああ。能力は【ベクトル変換】で問題ない。それとは別に演算能力を強化して複数のベクトルを

同時に扱えるようにしてくれ。それと制御領域(クリアランス)の拡大で得られる翼について

だけど原理が分からないから違う法則に置き換えておいて欲しいんだ。」

 

 

そう俺が【様な】能力にしてほしいといったのは単純に【夢を壊されたくないから】だ!原作では

分かってないのに原理だけ分かるとかファンとしては悲しい訳。それだけ、だ。え?演算能力?

オマケだよ。悪いかっ!

 

 

「問題ないわ。それくらいなら制約は軽く済みそうね。」

 

 

意外と太っ腹らしい。やったぜ。

 

 

「じゃあ二つ目。型月作品の【死徒の様な】身体かな。」

 

 

「まあ妥当ね。結構厳しい制約が必要になりそうだけど。」」

 

 

「そうだなあ、サーヴァント以上の運動能力のポテンシャル、異常な治癒力。吸血衝動は弱め。

2週間血を飲まないと肉体を保つことができず死に至る。太陽光を浴びると力が弱まるけど

月の光を浴びると身体が活性化する。聖なるモノには弱い。ってのでどうかな?」

 

 

「まあ、それくらいなら制約としては十分ね。それで三つ目は?」

 

 

「【精神干渉系の無効】だな。ただしONとOFFができるようにしてくれ。」

 

 

「ええ、それなら制約なしでいけるわ。それで最後の特典はどうするの?」

 

 

「最後の特典は【型月の魔術師としての力】だな。魔術回路は三桁代。魔力量は月姫のシエル並

み。魔術の行使については一から独学っていうのが制約ってことならいけるか?」

 

 

「問題ないわ。魔術をしっかりと研究・研鑽をすれば高いレベルで使いこなせる様になるわ。」

 

 

「ならそれでお願いするよ。努力するのは面倒だけど嫌いではないしな。」

 

 

「それじゃあ最後にデバイスの武器としての形。例えば銃でも刀でも艦娘でもいいわよ。

デバイスの2つの副次効果を選んでもらうよ。」

 

 

おい最後!なんか変なの混じってるよ!てかそんなにもらってもいいんだろうか。

 

 

「まあ他の6人も持ってるしね。それにここで特典の制約を満たさないと後でデカい制約がかかる

わよ?」

 

 

「それならお言葉に甘えるとするかてん。…そうだな、形はチョーカー、バリアジャケットを

展開することでの形態変化はなし。力は常時演算補助で【一方通行(アクセラレータ)】の制約だな。2つの副次効果

は【精神干渉系無効の制約】【バリアジャケット展開時、強力な刀を召喚することができる】だな。」

 

 

「まあそれくらいなら大丈夫でしょうね。それじゃあいってらっしゃい。あと一つ言い忘れてたことがあるのだけど。」

 

 

ついに転生か。前世に未練はないし、これからの新しい人生が楽しみだ。力の扱い方を間違えず頑張っていこうと思う。

 

 

それにしても言い忘れたこと?なんだろうか… 実は嘘でしたー的な…?

――言いそうで怖い

 

 

「まあ嘘って言ったら嘘なんだけどミスして殺したのって嘘よ。」

 

 

は?なにいってんだこいつ。

 

 

「ずっと貴方を殺そうとしてたのよ。それでやっと殺せたのよ、ふふ。」

 

 

え?

 

 

は?

 

 

うぇ…?

 

 

あうあー?ミスじゃない…だと…?

 

 

「それじゃあね。健闘を祈るわ。」

 

 

そして俺の身体が光のように消かかり真っ白な空間の下のほうが真っ暗になる。

 

 

「こんのクソ神がぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

そして俺の身体は下へ下へと落ちていきそして消えたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~神Side~

 

ふう、予定通り終えることができたわね。

 

この転生は我が一族の悲願。

 

そうして私が達成感に酔っていると白の空間に色とりどりのノイズが奔る。

 

――追手がきた。ここも長くは持ちそうにない。

 

「もはや私もここまでかー。本来なら転生者全員の死を見るまでが悲願だけど仕方ないか。

さってそれじゃ逃げるとしますかね。」

 

私は白の空間が崩壊した瞬間に気配隠蔽と不可視の奇跡を行使する。

 

しかし――

 

「【転生ヲ司ル神】貴様を神法会議で人理冒涜罪に処すことが決まった。これより奇跡の剥奪及び

地獄最下層への魂の幽閉の系を我【全ヲ司ル神】が執行する!」

 

――主神!?私も運が無いわね…私は目の前が真っ暗になった!ってヤツなのかな…

 

男の名は【全ヲ司ル神】全ての神を統括する主神である神に奇跡は通用しない。

 

だけど大丈夫。転生者をどうこうできることはない。なぜなら私の全身全霊を持った奇跡だ。

 

私は不敵に笑んで「ざまあみろ!」と言う。

 

きっともう、私は彼らの行く末を面白おかしく観ることはできないだろう。

 

だが私の意思を継ぐ者はきっと現れる。だから後は託そう彼らを面白おかしく観る役目を。




正直最後のヤツは蛇足だと思ってます。まあいいか。

神の話は今後でてきません。ほら、蛇足ですし。

意見や感想そして間違いの指摘もしていただけると嬉しいです。

えっ?チートだって?他の転生者もチート出てくるし問題ないさ。


評価・感想・アドバイス お待ちしております。



それでは今後とも【転生して非日常を楽しむ】をよろしくお願いします。
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