死神と艦娘の物語   作:ゆーなぎー

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初めまして、ゆーなぎーです。
pixivの方でも夕凪で上げてますが、武者修行としてこちらでも活動させて頂きたく存じ上げます。
ただし、こちらにはコラボの内容は投稿いたしません。
ですが、こちらの方には少しだけ加筆もしたりします。
 
出来ればご感想も頂ければ嬉しいです。
コラボ等も恐縮ですが募集しています。


プロローグ 死神の欠片
プロローグ 死神の残滓 死神の目覚め


死神の残滓

 

自分は『死神』だ。そう、仲間をも死に追いやる死神。

 だが敵を死に追いやる武器を持っている。敵の首を撥ね飛ばす『』を。

 その死神は20人近い『死神』を従えていた。

 死神達を一度戦場に投下されれば敵は逃げ惑うしかない。逃げなければ『死神』の『鎌』にその命をもっていかれてしまうからだ。

 

 そう、オレは死神だ。オレは『死神部隊』の指揮官だ。あのクソッタレの国際テロリスト共を全て排除をすることを誓った『死神達』の指揮官だ。

 だけど、『死神』も今日で終わりだ。あのテロリスト共の親玉もぶち殺したはずだから。だから…終わりだ。これで全てが片付いた。これで全て終わった。仲間の犠牲もたくさん出た。

その犠牲にオレも含まれてしまうだろうけど…。

 まぁ、オレの犠牲と敵の親玉、天秤にかけても等価だろう。あいつらもオレ達の事かなり恐れてたみたいだし。

敵にとっては大打撃、こちらは部隊の指揮官が死ぬだけ。上出来だな。後の残党狩りは他の奴らでもできるだろう。

 そうなったら死神も必要なくなる。そして世界も平和になるだろう。あいつらも平和だったころの生活に。家族や友達と笑いあっていたようなあの頃に。

オレたちは望んでいたものを手に入れた。オレたちの力で。

 だから、もうオレもこの目を閉じてしまおう。さっきから海の水が目に染みてたまらない。撃たれた脇腹が痛くてたまらない。蹴られた腹も痛い。撃ち抜かれた右手も痛いか…。

痛くてたまらないな。もう逃げても文句言われないだろう。

 死ぬ前って本当に時間が遅く感じるな。何回か経験したことあるけど。

 今までいろんな事がありすぎた。このまま死ぬのは未練だな。平和になった世界もあいつらと見てみたかったな…。皆で暫く騒ぎまくりたかったな…。

 でも仕方がないオレは無理だろう。

 

 でも…

 

 だけど…

 

 だけど…オレは…オレは…

 クソ!本当に未練ばっかりだな…

 

 

 

 

 

死神の目覚め

 

 目が覚めた。酷く周りが眩しく感じる。ずっと夢を見ていたのか?じゃあ、あれは夢か?いや違うあれはオレの中に記憶された現実だ。

オレは額を触る、。

 ああ…やっぱりオレは『死神』のオレだ。

 だが服装はどうだ?プロテクターに覆われたあの軍の服装では無い。これは酷く軽く感じる。右腕を動かして服装を確認しようとする。だが少し動かしただけで凄く体が痛い。何故だ。

右腕を動かしたときに布団がめくれて腹の方も見えるようになった。布団?今めくれて気づいた。布団をかぶっていたのか?

そして服を見て気づいた。患者服だ。そして撃たれた右手も治っているし、点滴の針が刺さってる。ここまでしてやっと気づいた。

 ここは病院か? 部屋一面真っ白だな。そして近くに誰もいない。個室か。個室は高いと聞いているが大丈夫か?

 扉が開く音が聞こえる。中に誰か入ってきた。丁度良いし少し聞きたい事を聞こう。看護婦が近づいてくる。

「すみません」

 少し気恥しい、部隊の中にも女性はいたがこの看護婦さんは知らない女性だ。しかも起きたばっかりだからなんか恥ずかしいのだ。 

 

 と言うかものすごく喉も痛い。本当は痛すぎて何も喋りたくないが、それでも知りたいことがあった。

 

「えっ!」

 

 看護婦さんは若い人だった。その若い看護婦さんが目を見開いて自分の事を見る。そして気になっていたことを聞く。どうでもよいことかも知れないがオレにとっては重要だ。

「今何時ですか?」

 そう時計が見えなかったのだ。首を動かせば確認できるのかもしれないが全身が痛くてかったるい。

看護婦さんはおどおどしながら答えてくれた。

「じゅ、10時14分です。」

わざわざ分単位で、

「ありがとう」

 できるだけ柔らかく笑みを浮かべて答える。看護婦さんは駆け足で個室から出ていく。

…うまく笑顔を作れなくてそんなに怖がらせててしまったのか?

「せ、せんせーい!」

 …まさかの先生経由から通報か?この人絶対危ない人です!って

失礼な確かにオレは軍人だから危ない人では…危ない人だな、オレ。なんか落ち込んだ。

「先生!志崎さんが!志崎生希(しざきいつき)さんが意識を取り戻しました!」

 勝手な推測をしてたが、オレはあの戦場から救出された後、手術して日本に送られたか、日本に送られてから手術しただけじゃないのか?

なのに、なんであんなに騒いでいるんだ?手術の麻酔が切れて目が覚めただけだろうに…。

どたばたと騒がしくオレの病室に入ってくる足音が聞こえる。

そして、さっきの看護婦さんと雰囲気的に先生のような人がオレに歩み寄ってくる。

「生希さんよくぞ戻ってきてくれました。」

 先生らしき人物が手を差し出す。握手の手だ。

わけがわからないがとりあえず手を出そうと上げたが体が痛くて無理そうだ。

「おっと、無理はいけないですね。すみません。ですがしっかりとリハビリをすればまた元にもどりますよ」

先生は笑顔で答える。元に戻る?何がだ?あのひょろっひょろのオレにか?

「元に戻るって何がですか?」

 何か色々整理ができなくなって取りあえず聞く。さっきから頭で考えていることと現実の事が噛み合って無い気がするからだ。

「筋力ですよ。あなたは寝たきりになっていましたから。」

 またまた笑顔で答える先生。なんかこの部屋と相まってかなり眩しく感じる。

だが一つ引っかかる事がある寝たきり?オレそんなに寝てたの?確かに戦争が終わったらゆっくり寝てたいなーなんて考えてたけどどの位だ。

「先生、オレはどの位寝てたのですか?」

何か怖いが聞いてみる。長くて2日位だろうと思っていた。それでも寝すぎだ。5時間にしよう。うん、5時間だ。

「2年です」

「…へっ?」

かなり素っ頓狂な声が出てしまった。

「2年もの長い歳月をあなたは眠っていたのです。」

といっても信じられにくいですよねと苦笑いしながら、携帯端末の日付を見せてくれた。

アレ?思わず瞬きをする。嘘だ…本当に。

「はああぁぁぁぁ?!」

オレの何か色々混じった声が個室にこだました。

 




プロローグ投稿完了。
次第に今書き終わっている本編も書きます
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