死神と艦娘の物語   作:ゆーなぎー

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chapter 3-2 死神と新艦娘

さて、朝食も終わりしっかり歯も磨きバンダナの位置も確認した。

多分どこに行っても恥ずかしくない格好だと思う。

帽子は、別にかぶろうがどっちでもいいんじゃね?と先輩に言われたので被らない。

バンダナ+帽子を想像してみよう。中々変だろ?帽子かぶるのなんて寝癖直すときだけだ。

 

んで、今は執務室にて皆で今日のミーティング中。

今日新しく来る艦娘と共に今日中に南西諸島沖の防衛に行ってこいとの事だ。

防衛と行ってもそこまで危険地帯じゃないので安心して良いとの事。そしてやっぱり油断はするなとの事。

昨日は結局中破させてしまったので気を付ける。うん。

中破は無傷といって進軍する提督もいるらしいが、私はその時の状況と艦娘の意志しだいとするかな

 

新しい艦娘が来るまで執務の指導をして貰った。

まぁ、私は昨日のうちに覚えたので先輩は執務室の来客用のソファでくつろいでるが天津風はいまいち覚えが悪いようだ。

…なんか一瞬睨まれた気がする。多分彼女はエスパーじゃないしこんな事考えてもわかるはずがない。気のせいとしよう。

熊野は教えながらふふふっと優雅な笑みを浮かべている。何か姉妹のようだというよりは、優しい家庭教師と呑み込みが遅い教え子だな。

そんな事考えてほんわかしてたらノックの音が聞こえた。

どうぞと返答し入室を許可した。

 

「失礼します」

 

凛とした綺麗な声だ。声の感じからすると綺麗なお姉さんっぽいかな。ちょっと期待。

そして現れたのは、腰くらいまである長い茶色の髪をポニーテールにしてまとめた艦娘だ。

服装は、肩が露出しているが脇下で繋がっているという不思議なセーラー服をきて赤のミニスカート。

何気に腰のあたりの布が無いため下着の紐が見えてる。

私の感想をいうと、大和撫子な感じがする優雅なお姉さんだ。ぶっちゃけ私の好みのかもしれない。

 

「大和型戦艦、一番艦、大和です。よろしくお願いしますね」

 

柔らかくてお姉さんらしい優しい笑みを向けられた。

やばい。すごく綺麗だ。

って、大和?

 

「「大和ぉ!!!!」」

 

先輩と二人して驚いた。

大和ってあの大和でしょ?ほら宇宙戦艦とかの元ネタと言える。

先輩が無邪気に笑いながら私に近づき肩に肘を乗っけた。重いっす。

 

「いいなあお前!大和だぜ大和!」

「こいつもまだ実装されてなくってよぉ!」

「ホント、羨ましいな!やっぱり総司令官殿の親族だからかねぇ~?」

 

 

耳元でひそひそと言ってきて、このこのと肘で頬をついてくる。先輩は優しくしているつもりだろうけど地味に痛い。

歯がガチガチいっとる。

艦娘二人のリアクションもそれぞれ違った。

天津風は大和が持つ自分にはない年上の魅力を感じたのか、ぐぬぬと言った感じだ。

熊野は何か自分の胸部と大和の胸部を見比べて俯いてるし。

先輩の肘を離してもらい挨拶をする。

 

「私が志崎生希だ。これからよろしくな」

「ええ。存じてるわ。こちらこそよろしくお願いします」

 

ぺこりと頭を垂れて挨拶をする。

何とも優雅だ。凄く気品も感じる。

熊野とは何だったのか…。

 

「優雅さでは熊野に引けを取らんかもな」

 

先輩がうんうんと一人うなずく。

やっぱ先輩もそう感じてたか。

今度飲みに誘おう。多分大惨事になるけど。というか昔大惨事になった。

おかげで私も先輩も飲みに誘われにくくなった。情報の伝達速度は恐ろしいね。

 

「…もっと精進いたしますわ」

 

熊野が負けを認めてる!中々に気が強い熊野が!

負けを認める気分もわからなくはないけどさ。もっと自信持っても大丈夫かと。私から見てもお淑やかで綺麗だし。

 

「いや、そんまんまのお前で大丈夫だ熊野」

「十分お前は綺麗だ」

「これ以上綺麗になったら俺の手に余る位だ」

「そんな私には貴方しかいませんのに。だからこんなにも精進しようと…」

「熊野やっぱりお前は俺には勿体ない位だよ」

「勿体ないなんておっしゃらないでくれないかしら?」

「私にとって貴方が最高の夫ですわ」

「熊野…」

「大智さん…」

「熊野!」

「大智さん!」

 

…何か二人が愛の劇場初めて抱き付いてキスしようとしてるー。

大和はいきなりすぎてぽかんとした表情浮かべてる。可愛い。

天津風はこの二人を見て顔が真っ赤だ。

私はリア充爆破しろという気分になったので、この雰囲気をぶち壊す事にした。

 

「んで。先輩早く今日の課題に移りましょうよ。ねぇ?」

 

声に少しドスを聞かせて威圧するように言った。

性格悪いと思うかも知れんが目の前で友達のカップルがする所なんて見るの嫌でしょ?

後でギスギスするだけですよ?

二人は顔を真っ赤にして素早く離れた。

熊野は恥ずかしそうに顔を手で覆い、先輩はジト目でこちらを見てきた。

私に落ち度は無い…はずなんだけど天津風もジト目でみてるし。

そういうことが気になるお年頃なのかねぇ。

…やっぱり止めない方がよかったのかな。正直、ネタに走ったようなものだし。

 

「すいませんでした」

「…わかればいいのよ」

 

何故天津風が許す?やっぱり気になってたのか。

 

「まぁ、うん。俺が悪かった。すまない生希。だけど少し恨むわ…」

 

うわぁ、止めない方がよかったのか…。

でも表情も笑顔だし、目も笑ってる。冗談だとすぐに気づけた。

熊野は「またやってしまいましたわ…」って小さい声で言ってる。

先輩の鎮守府ではこの劇場が日常茶飯事なのかもな。

先輩の他の艦娘はどうおもってるんだろ?慣れっこなのかねぇ。

 

大和はオレの行動に苦笑いを浮かべた。そりゃそうだよな。ごめんなさい。

次から気を付けますんで失望しないでください…。

 

「んじゃ。大和も来たことだし改めて今日の事をおさらいするか」

 

大和も加わり再び今日のミーティングが始まった。

 

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