死神と艦娘の物語   作:ゆーなぎー

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叔父さん登場。

今のと大分口調が違う…。


chapter 5-2 死神とアロハおじさん

今日来てくれた子は、村雨、夕立、雷、電の4人だ。

今更だが、艦娘達を人で数えるのはおかしいのだろうか?

だってどう見ても女の子じゃん。軍的には船扱いらしいから、隻って数えるべきなのかな?

まぁいいや。どう見ても女の子だし。

 

まぁ今日来てくれた子はみんな双子的な子だ。(村雨達は進水日的に、電達は見た目的に)

 

電と雷は、響の手を取ってピョンピョンと飛び跳ねて喜びを体で表していた。

響は俯いて帽子のつばで表情を見えないようにしていたが口元は緩んでいた。

良かったな響たち。後は暁って子だけかな。

 

夕立は白露と時雨はいないか聞いてきたが、残念ながらまだいないといった。

項垂れる夕立を村雨が慰めていた。

村雨も心なしか悲しそうな目をしていた。

ごめんな二人とも。この問題ばかりはオレじゃどうしようもならない。

だけどすぐに再会できるよう頑張るからと言ったら、ありがとう提督さんと言って抱き付いてきた。

 

これには村雨も苦笑い。

純粋でいい子だと思いながら、ポンポンと頭を撫でた。

突然部屋にダークネスが満ちた気がした。

 

また、先輩が笑い声を上げたので朱肉ケースを(以下例の茶番まで同じ、何故か皆涙を流して茶番を見守っていた)

 

その後、顔にちょっとふたに残ってた朱肉が付いたままの先輩から今日は遠征をやると言われたので行った。

編成は響、雷、電、村雨、夕立だ。

姉妹がここにいる同士だしいいかなって思ってこの編成にした。

ぶっちゃけ何も思わず編成してました。はい。

 

そして、遠征の帰りを待っているついでに今日の秘書官の大和と書類を片しているときある人物が来たのだ。

 

始まりは突然、内線電話が鳴った事だった。

 

「はい。どうした」

「すみません提督」

 

電話の相手は大淀さんだ。

彼女は基本的に任務とかの受付や、事務などをやって貰う艦娘だ。

司令室でレーダーなどを使ってサポートもしてくれる。

戦闘もできるらしいが私は許可書を持っていないのでどうしようもない。

ちなみに明石さんもいますよ。

彼女は酒保と装備の開発などを行う艦娘だけど。

簡単に言うと、基本は売店の人ですね。

同じく許可書が無いので戦えないけど。

 

「提督にお客様が来ているのですが」

「へ、客?今日そんな予定無いはずだけど…」

 

客と聞いて熊野や私の艦娘達と話していた先輩の背筋がピンとなる。

そして急いで身だしなみを確認し始めた。

 

「もう、しっかりしてくださいな」

 

熊野にも確認手伝わせているを。

いいなぁ~爆発しねぇかな~。

 

「えっと、誰?」

「はい。あのちょっと!?勝手にいかないでください!今アポの確認をしますから!」

「あの、大丈夫?大淀?」

「えっと、執務室に向かわれてしまわれまいました。後は何とかお願いします!私では止められません!」

「あの、ちょっと待ってく――」

「ご武運を提督!」

 

ありゃ切れた。

先輩は誰だと目で聞いてくる。

私は黙って首を振る。

 

すると突然ノックが聞こえてきた。

 

「入るぞ~」

 

扉が少し開いた瞬間オレと先輩で蹴ってまた閉めた。

先輩も声で誰かわかったのだろう。かくいうオレもだけど。

 

(お、おい何でこの人がここに来るんだよ?!)

(知りませんよ!私が聞きたいくらいですって)

(しかも、アロハシャツに短パンだったぞ。今冬なのに!)

(なおさら知りませんよ!冬にそんな両津○吉みたいな格好する人なんて!)

 

私達はひそひそと話す。

先輩がドアノブに近かったから、ちょっと姿が見えたのだろう。

なんだその恰好!?

でも確かあの人年中半袖だったかな。通称半袖族だ。

どんどんと扉が叩かれるが私達は何とか抑え込んでいる。

 

「ねぇ誰だったの?」

「そうですよ。いくらなんでも失礼です」

「全くはしたないですわよ」

 

天津風、祥鳳、熊野から非難の声が聞こえる。

ちなみに夕張と木曾は工廠で明石と装備の相談をしてる。

よかった、この人のこんな姿を見せなくて。

 

「そうだぞ。開けてくれよ生希。それに大智君も酷いじゃないか」

「お、俺は真冬に小学生みたいな恰好している上司なんか知りませ~ん!」

「わ、私も自分の業務をさぼってこんな所に来る人知りませ~ん!」

「ぐ、痛いとこついてくるな君たち。後、大智君何気に私の格好を馬鹿にしたな。減給だ」

「わー!!!すみませんでした総司令!今開けますからご勘弁を!」

 

先輩がドアから手を離す。

扉がまた開きそうになって、一人で抑える。

 

「もう止めろ!俺の給料が死ぬだろうが!!」

「いやです!ここで私が恥をかいてでも叔父の威厳をまもるんですぅ!!!」

「ちょっと待ってよ!今総司令って?!叔父って?!」

 

天津風が何か突っ込んでくる。

ゴメン今構う暇が無い!

 

「あんな格好で来た時点で威厳もねえよ!」

「大智君やはり減きゅ――」

「すいませんでしたぁ!!今開けますのでお許しをを!!!」

 

先輩が私をドアから引っぺがそうとしてくる。

僅かにドアが開こうとしたとき、渾身の力を込めてまた閉めた。

ドアの前が静かになった。

 

ふぅ、と小さく息をつき額の汗を拭う。

いい仕事をした。

 

そして向き直り、執務机に戻ろうとしたとき部屋が異様に静まり返っている事に気が付いた。

 

天津風達は驚きの表情で固まっていて、大和は秘書艦用の机から立って臨戦態勢をとろうとしている。

横にいる先輩は汗だらだらで「お久しぶりです」と言って固まっている。

そこで私は異様な気配を感じた。

 

ここまでの間0.64秒である

 

私は懐からサバイバルナイフを取り出し気配に対応しようとしたその時、

 

ぷにっ

 

頬を指でつつかれた。

 

「威厳もクソも無くて悪かったね」

 

少し土怒気を含んだ声が聞こえる。

つつかれた頬の方に顔を動かしてみる。

 

そこには真冬なのにアロハシャツと短パンの姿の素敵なおじ様がいた。

 

嘘だろ!?

どっから入って来たし!?

やっぱこの人異常だわ?!

 

そんな事を思っていると、おじ様が執務机に座った。

 

「何をしているんですか!!」

「大和。警戒を解いて大丈夫」

「で、ですけど本当に大丈夫ですか?」

「うん。大丈夫…」

 

大和がまだ警戒していたので、警戒を解くように言った。

オレはもう色々と疲れたよ。まだお昼じゃないのに昼寝したい気分だよ。

 

「やぁ、初めましての方が多いかな?私は神尾譲治(かみおじょうじ)という」

 

神尾おじさんの言葉に艦娘達が固まる。

そりゃそうだろう。

だってこの人は――

 

「この国の軍の総司令官を任されている人間だ。そして――」

 

一部の艦娘は余りの衝撃的展開について言ってないようだ。

 

そして、おじさんは私の頭に手を置いて

 

「そして、この志崎生希の叔父であり養父だ。以後よろしくな」

 

そんな事を言い放ちやがった。

しかも滅茶苦茶いい笑顔で、だ。

 

「「「「えええええええぇぇぇぇぇ!!!!!!」」」」

 

艦娘達は物凄い叫び声を上げた。

 

オレは何かもう色々籠ったため息をついた。

 

「今日は厄日か何か…」

 

 

 

 

 

死神を誘拐

 

 

その後、艦娘達に色々聞かれたがとりあえず、特別甘くされた覚えがない事と、この地位に就いたのも七光りじゃないことを説明した。

今更だが、彼女たちはオレの過去の経緯を知らないようだ。調べりゃ、いくらでも出てくるだろうに。

でも知らない方がありがたいかねぇ…。ああ、複雑。

 

その後、艦娘達と叔父さんが楽しそうに話している中執務をこなしていたが、突然オレと先輩は首根っこを掴まれた。

 

「何するんですか総司令!」

「そうですよ!!ふざけるのもいい加減に――」

「まぁまぁ、二人とも落ち着いて。後生希よ、『叔父さん』と呼ばないと減給ね。『父さん』でも可だよ?」

「とにかくふざけるのも大概に―――」

「はぁ、うるさい若者だなぁ。少し静かにしておくれよ」

 

ベキッ

 

あ、隣から何か嫌な音が―――

 

「ぐぇっ」

 

ああ、意識が真っ暗に――――

 

「「「「提督(貴方)!!!!!」」」」

 

ああ、皆の声が聞こえるなぁ――――

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