死神と艦娘の物語   作:ゆーなぎー

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0.5のラストです。


chapter 0.5- 3 死神とそうしれい

「そうか…」

 叔父は安堵したような悲しいようなそんな表情を浮かべた後、表情を引き締めて総司令の顔に戻った。

「だから言ったじゃろ、その若者は大丈夫じゃと」

 急にデフォルメキャラクターのような高くて柔らかい声が聞こえ思わず立ち上がり臨戦態勢をとる。

「どこだ!でてこい!」

 私の声が部屋に響く、

「こっちじゃ」

 部屋を見渡すが何も聞こえない。どこだ?

「ここじゃよ~」

 何か下の方から聞こえる。

「うわ!」

 姿が見えた瞬間、その姿に驚き腰が抜けソファごと倒れてしまった。コントかこれは

「ほっほっほ!良い反応をしてくれてうれしいのぅ」

 よくある老人口調でしゃべる謎の侵入者は

「な、なんだよ!」

 総司令の格好をした15cmあるか無いような老人だった。

 私が上体を起こしてみてみると、テーブルの上にデフォルメキャラのような老人がいたのだ。

「なんだとは失礼な!わしは日本の妖精のなかでいっっっち番偉いのじゃぞ」

 老人はやっぱりデフォルメキャラの声で、デフォルメキャラのように顔を真っ赤にして怒り出す。

「は、はいすみません」

 思わず委縮して、しかも正座までして謝ってしまった。

「こらこら、いそろくさんあまりうちの子を苛めないでくださいよ」

 総司令が楽しそうに言う。なんか仲良さげだな。

「まぁ、良い反応じゃったし許してやろう」

 いそろくとよばれる老人がコホンと息をつき自己紹介をしてくれた。

「わしはいそろくじゃ。日本に艦娘の技術をもたらし、艦娘の手伝いとなる妖精たちを纏める者じゃ、きみたち軍のように言えばそうしれいじゃな」

 …ようするに妖精さんの中で一番偉いお方って事か。

「私は志崎生希ですよろしくを願いします」

「よろしくな若造」

 こちらは人差し指を差出し、そうしれいは右手を出して握手する。

 ああ、なんかとっても癒される。実はさっきまでホントに僅かにこの事ドッキリかな?って疑ってたけどもうそんなことどうでもいいや、うん。

「さて、そちらの自己紹介も終わったし本題に移ろうか」

 総司令が手を叩き雰囲気を変えた。そうだ!私達はさっきまであんなシリアスな空間にいたのに一気に癒し空間になっている!妖精さん恐るべし。

「現場指揮といったけど、具体的には鎮守府に着任して指揮をとって貰いたい」

「艦娘のですか?私がですか?」

 艦娘ってさっきの資料に映ってた女の子か?正直あの娘達でやっていけそうな気がするが…

「ああ、彼女たちは兵器であり女性でもある。だから、上の立場にから支えてくれる人が必要だ」

 …オレの現場経験て活かせるのかこれ?何か不安だな

「大丈夫ですかそれ?全くとは言いませんが、自分が指揮していた時と全然違う気がしますけど…」

 不安になって苦笑いで頬を掻きながら言う。

「いや、君だからこそじゃ」

 そうしれいがデフォルメキャラのような声で力強く言う

「君だからこそ必要なんじゃ。先の戦いで多くの仲間を失った君だからこそ必要なんじゃ」

「確かに君は人の上に立ちそこから指揮をした」

「だが艦娘も兵器である以前に女性なんじゃ」

「だからこそ、戦いの中で傷ついていくであろう彼女たちの痛みがわかる君が必要なんじゃ」

 そうしれいの言葉は力強く、説得能力があり強くオレの背中を押してくれた。

 わかっている。戦場では隊員どうしのメンタルケアはとても重要だ。作戦や指揮にも影響し、信用の深さで戦況も変わっていったりするのだ。ともに理解し、乗り越えてゆくことがとても大事な事だと理解している。

 オレのような奴が彼女たちの痛みを癒して戦場にでる不安を拭えるのなら、それで良いと思う。 

 だから、そうしれいのその期待に応えようと思った。

「わかりました。志崎生希これより提督となり艦娘達を率いて必ずや平和を取り戻します」

「そうか。ありがとう若造、君のこれからの活躍期待しておるぞ」

 二人の拍手の音が部屋に響く(そうしれいの拍手は、小さすぎて聞こえずらかった)

「ありがとうございます」

 オレは気恥ずかしくなって、頬を掻いて照れ笑いを浮かべながら礼を言った。




今思うと初期の作品はかなり落ち着きがないですね。

pixivの方の奴を元に書いているので文字数が足らず、章分けせず一気に投稿する可能性もありますのでご注意を。
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