死神と艦娘の物語   作:ゆーなぎー

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chapter 1-1 車内にて

車内にて

 

オレは病院にてリハビリ、更に軍の施設にてトレーニングを繰り返しみごと復帰した後、総司令に呼ばれこの世界の現状の説明を受けた。

 聞けば深海棲艦という軍艦を模した謎の化け物に世界の平和が脅かされ、その化け物に対抗できるのが人間の女性をベースとし造られた軍艦型兵器『艦娘』だけらしい。

 そして、オレは彼女たちの提督となり、また世界を平和に導く為行動してほしいとの事だった。

 その言葉にオレは承諾し提督となったのだ。

 これが、オレの現状だ。

 

 

 そして、今オレが着任する鎮守府まで高そうな車で送って貰っている。

 その車の後部座席でオレは今、貰った資料とにらめっこしている。

 書いてあるのはもちろん難しい事だ。艦娘ができるまでの経緯や、妖精さんの事、鎮守府の運用方法に施設の説明等々。

 正直、見ていて頭が痛い。吐き気がする…。最近までリハビリや筋トレ、それ以前の経緯は戦場にいたのだ。

 戦争時も隊長として、作戦の報告書や機具とかの運用とかの書類とかもやったりしたが、そこまで難しく無かった。

 だが、これからは提督である。戦場に出て、目標をデストロイしなくていいかわりに、艦娘が安心して戦場に出たり、上層部からの指令をこなしたり、出撃や遠征などの報告書などデスクワークが主な業務となるのだ。

 彼女たちの安心と安全の為とわかっているがやっぱり少しばかり気が重い。この前までほぼ脳筋だったんだぞオレ!作戦たてたりとか、編成とか戦術考えたりとかもしたけど。

 何より女の子ばかりだっていうのが問題だ。部隊にも女性は少しいたけど皆ノリがよかったり、芯が強い人ばっかりで良かったけど、艦娘はかなり個性が強いと聞くしな…。いやあいつらもかなり個性的だったよ!

 あまり色んな女性に対する免疫が無いのだ。皆いい子だといいけど。流石に憲兵さんとか技術師の方たちは男が多いらしいけど。

 後、実はまだ艦娘を見たことがない。資料にも、再現された艦娘の名前と艦種、性能しか書いておらず写真はなかったのだ。楽しみにしておけということなのか…。全く、あの人は…。

 

 オレが着任する鎮守府は、新設された鎮守府だ。

 大本営から、すごい遠いわけでも無く近くもない距離にできた所だ。

 本当だったら他の鎮守府で長く提督として着いていた上官がこの鎮守府に転任する筈だったらしいが、総司令の鶴の一声でオレが着任することとなった。他の上層部の奴らもこの声には逆らえないし、オレをある程度管理・監視しておきたかったそうだから下手に遠くに飛ばすよりはいいだろうし反対する気はそんなに無かったと思うけど。

 だがそんな提督として新米のオレに最初から運営を任せておく訳にはいかない。

 そこで、他所の鎮守府から指導者となる提督が来ることになっていた。因みにまだ誰が指導者になるのか教えてもらっていない。怖えぇ。

 

 資料と勝ち目のない睨めっこをし、だれが指導者となるのか戦々恐々としながら車が目的地に到着するのを待っていた。

 

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