死神と艦娘の物語   作:ゆーなぎー

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chapter 3-1 死神と朝の食堂

 頭痛い。

 何で痛いのかというと、変な夢を見たからだ。

 昔の夢では無かったし、良くある変な世界に迷い込むような夢では無い。

 どんな夢かというと、オレが沢山の艦娘らしき女性に囲まれてグハハハッって感じに笑っていた夢だ。

 何かよく漫画などにいる醜い悪役の貴族見たいな感じだった。あんな感じにはなりたくないなけどな。

 オレは昔から夢を見ることが少ない。自慢じゃ無いが初夢を見た年が無かった事だってあった。眠りが深いのかな?

 そしてなんでまた小説風に思ってること頭に思い浮かべいるんだろう?まぁ気にしたら負けってやつかな?

 取りあえず頭痛も治まったし顔を洗って着替えよう。

 今の時間は?

 0710か悪くない時間じゃないか?執務室で今日の指導を受けるのは0830位だった筈だし。

 おなかも空いてきたし、早く食堂に向かおうか。

 今日の朝食は何だろか?

 ちなみに昨日の夕食はざる蕎麦を食べた。

 夕食も間宮さんと伊良湖さんが作ってくれた。

 彼女たちは時間帯で食堂でご飯作ったり、甘味処でお菓子を作ったりしているらしい。地味に忙しそうだな。甘味処は二人の趣味らしいけど。

 さて、着替え終わり。今日のハチマキは緑だ。というか今更だがバンダナでもいいのかこいつ?某蛇もバンダナって言ってたしバンダナって言おうかな?

 取りあえずコイツの位置を鏡をみて変になってないか確認する。おっけー.。相変わらず髪も真っ白だ。

 

 さてさて、早く食堂に向かおうかね。しっかり戸締りも確認したし、早く鍵を閉めるか。

 …鍵見っかんねーし。

 アレ?どこに鍵締まったかな…。

 

 何とか鍵を見つけた。今は欠伸をしながら食堂に向かっているところだ。

 

「おはよう」

 

 何か曲がり角から聞こえた気がする。でも丁度オレが欠伸した時に被ってよく聞こえなかった。

 まぁ、いいか。猫の鳴き声だろ。

「ちょっと!無視しないでよ!」

 怒ったような声が聞こえる。また出そうになった欠伸を噛み殺して振り返る。

 あっ。居たんだ。気づかなかった。

 猫というのはあってたかもな。だって猫耳っぽいのあるし。

 

「ごめん。丁度欠伸してて聞こえなかった」

 

 オレに声を掛けたのは中々の際どい服装の少女こと天津風だ。彼女はオレが提督になって初めてきた艦娘だ。

 

「全く。だからと言ってレディに気付かないのはよくないと思うけど?」

 

 レディは最近のレディはそんな際どい恰好をするのか?

 オレの眠ってた2年のうちにちょっとした常識が変わったとでも?

 …すげー妹が心配になってきた。よくいるギャルチックな感じでは無かったけど。女の子は流行に敏感だっていうしな。

 熊野は何かどっかの学校の生徒みたいなふくそうだけどな。

 彼女はオレの横に付いてきた。

 オレが朝の起きたての倦怠感を引きずっているのに対し、彼女はスッキリとした感じだ。

 多分目覚めがいい方なんだろう。羨ましい。

 

「もうご飯食べたのか?」

「いや、まだよ。早くいきましょうよ」

 

 彼女がさりげなくオレの手を繋いで早歩きで歩き出した。

 

「おいおい。ちょっとペース落としてくれって」

「早くしないとご飯冷めちゃうでしょ?」

 

 いや、あの二人はできたてを提供してくれるんじゃないのか?

 それにオレはまだ起きたてでふらふらしてるのだ。

 オレは結構朝の倦怠感を引きづるので普段は朝食の20~30分前には起きてる。

 が、今回は枕が変わったせいなのかかなり引きずってる

 正直どういう意図で手を繋いでくれたのかわからないがちょっとありがたい。廊下でまた寝るか倒れる自信があるし。

 天津風の耳がちょっと赤くなっているのが見えて、ちょっと可愛いな~なんてぼんやりとした頭で思った。

 

 食堂に無事に着き適当に注文した。

 来たのは味噌汁に白米、それと鮭だ。普通に美味しそうだ。というか美味しかった。

 天津風はハニートーストとコーンスープだ。

 そっちも美味そうだったが日本の男はやっぱり白米だろう。普通にパンも食うけど。

 食べてる途中天津風に過去の経緯を少し聞かれたが、色んな国の落ちこぼれ共で構成されたの部隊の隊長やってたとだけいった。

 多分部隊の奴らが聞いたら、間違えなく殴られるだろう。というかころころされるかもな。

 その後は髪が白い理由や何故バンダナつけてるのか聞かれた。

 バンダナはお洒落と言って適当に流し、髪が白いのはノーコメントにした。

 

「少しはミステリアスな方が面白いだろ」

 

 適当な事言ってるという自覚はある。正直本当の事言っても面白くないし。

 何より…いやいいか。あんまオレが落ち込んだりしたくないし。

 

「何よそれ?」

 

 天津風は呆れたように笑う。

 まぁ、オレも話にくい内容だし、優しいそうなこの子はこれを聞いたら多分謝るだろう。

 それだけは勘弁だ。

 折角少し距離が縮まったかなと思か感じたのだ。変な空気になって距離とられたりするのやだし。

 でも彼女が人見知りしない子で良かったと思う。ギスギスした関係で指揮を取るのは勘弁だ。

 

 その後は他愛のない会話をして、なんやかんやで楽しい朝食を送れた、と思う。

 やっぱりご飯は誰かと食べるのが一番だな。うん。

 

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