復讐の少年達の物語   作:如月睦月

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どうも、如月睦月です。
プロローグはこれで終わると思います。
ちなみにここでいう「世界」は悪しき風潮のことを指しております。
それを踏まえ、お読み下さい。
今回は何故一夏が復讐に走るのか、それを描こうと思います。

それでは本編をどうぞ。


プロローグ2〜一夏編〜

俺は、逃げながら色々なことを思い出していた。俺を虐めていたクラスの女子、「完璧」を俺に求め続けた肉親、そしてー

「蓑原先生…」

俺をこの腐った世界に復讐するきっかけを与えてくれた人。その先生の事を路地裏に着いた時、思い出していた。

 

 

 

 

3ヶ月前ー

俺がクラスの女子から虐められ、はや一ヶ月。俺は虐めなど、気にしてはいなかったが……

俺の身体は限界だった。

ある日、俺は全身の激痛により倒れてしまった。さらには呼吸困難も併発した。

が、周りの奴らはー

「どうせ、大丈夫でしょ。演技よね。」「放っておけばいいわ」「早く体育に行こ!」

俺の事など眼中になかったのだ。さらに追い討ちをかけるように女子達は俺を踏みつけ、さらには一部の女子は蹴りもしてきた。

そして俺はそのまま意識を失った。

 

 

 

「………ここは」

次に目を覚ましたのは病院だった。何故分かったのかというと

「君、大丈夫かね?」

男の医者が、立っていたからだ。

「君は何をしたんだ?」

「……」

「こんなまぁ無茶やって立てれる方がおかしい。君の体はとっくに限界だったはずだ。」

「……」

「…何故喋らないのだ?」

「…俺は、何だ?」

「どういうことだ?」

「完璧を求められつづけ、努力をし続けた。なのに何故俺を認めてくれないんだ?俺のしてきたことは間違いだったのか?」

「……私にも理解できんよ。こんな世界は。」

「……」

「女が偉くなり、男がただただ言いなりになる。機械一つ動かせるか動かせないかで。」

「……」

「織斑一夏君」

力強くその男は言った。

「……?」

「君は間違ってはいない。私は君の努力を認める。君は頑張った。もう君は完璧ではなくてもいいんだ。ゆっくりと体を休ませる時だ。」

「……!」

一夏にとって、初めて認めてくれた人こそー

「そういえば私の名前を言っていなかったな。私は蓑原靖一。この病院で唯一の男の医者だ。」

蓑原靖一。一夏を認めてくれた人であり、そして一夏の復讐のきっかけとなった人物だ。

 

俺が目を覚まして、見舞いに来たのは1人。織斑千冬だけだった。

その千冬が言った言葉はー

「貴様は何故そんなにも軟弱なのだ?退院したら私が直々に稽古をつけてやる。」

一夏の心配もしない、慈悲のない言葉だった。

「一夏君、体調はどうだい?」

「まあまあです、蓑原先生。」

「そうか。だが退院はまだ先だ。安心したまえ。」

「…はい」

退院、という言葉に反応する一夏。もうあんな思いをしたくないのだろう。

彼だってまだ、中学一年生なのだ。したいことはたくさんあるだろう。

一夏にとって蓑原は、唯一病院内で信頼出来る人だった。

また、蓑原にとっても一夏は大切な存在だった。まるで息子のように。

だがそんな平和はすぐに消えてしまった。

それは蓑原と出会って、一ヶ月が過ぎた頃だった。

ー突如蓑原が姿を消したのだ。そしてすぐに噂が流れ始める。

「蓑原が病院内で犯罪行為をしていた。」と。

どういうことだ。一夏はそれを聞いた時、蓑原に対する怒りすら覚えた。

が、現実はそうではなかった。それはとても残酷な現実だったー

それは蓑原が失踪してから二週間経った頃…

一夏は深夜トイレに行くため、起きていた。そしてその時女子トイレの方から声が聞こえたのだ。

「ねぇねぇ、私達の犯罪ばれてないよね。」

「ええ、失踪したあの男が私達の罪を被ってくれてるわよ。」

「まさかあの男、私達が麻薬売ってるところを目撃してたとはね…」

一夏はそれを聞いた時、自分の世界が壊れるような音がした。さらに聞こえてくるのは、

「で、アンタ。その男どうしたのよ。」

「今頃、土に埋まってるわ。生きてないけど。」

「いい気味〜。この世界で女に逆らうからああなるのよね。」

「そうね。私達は何もやってない。」

「証拠もないし、何も不審に思われないわ。」

一夏はその場に座り込んでしまった。信頼していた蓑原が死んだことを許容しきれなかったのだ。

そのまま女達は一夏に気づかずトイレから出て行った。




どうでしょうか?
このプロローグは次で終わりです。
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