ハイスクールD×D ―刀剣に愛された男―   作:平賀ミウ

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前書きと後書きは個人的に読んでて邪魔と感じるので一話だけ失礼します。

要望あればつづきおば……。なんて


一話

 少年は人。それに間違いはない。

 他の人間に比べて身体能力に秀でてはいるがあくまで人の限界を超えてはいない。

 少年の力は天使や悪魔に比べれば塵芥にも満たない。

 だというのにも関わらず、彼は人よりも優れているはずの堕天使――いや、堕天使だったものの上に立っていた。

 

 死んだ堕天使の片割れの女は、信じられないといった様子で呆然としている。

 ……何故、何故、人間如きに。人よりも全てに置いて圧倒的な堕天使が地を這う虫ケラが如くなっているのか。

 呆然としている彼女は死んだ堕天使の恋人だった。

 二人は人狩りを楽しむために、いつものように適当に町を選び適当にターゲットを決めて狩りを始めた。

 普段通りに狩りはすぐに終わりストレスを発散して、二人でデートに出掛けるはずだった。だが、予想に反したことが起きたのだ。狙った人間が思ったよりも逃げ延びるのだ。

「人間にしては中々じゃん?」

 彼女は、狩りを楽しむ彼氏に声を掛けた。

「ああ、久々に虐殺ショーだけじゃなく、ちゃんとした狩りも楽しめそうだ」

 と、答えてから、彼は懐にある二本の剣から一本を抜き少年に投げた。

 これで公平だ。逃げ延びてみろ人間、と。

 当然、実際には公平ではなかった。彼が少年に投げたのはただの刀。それに対し彼の持つ刀は、歴史に名を刻む剣、例えばエクスカリバーやデュランダルに比べれば圧倒的に劣る。それでも、彼の剣は名剣であったし名も無き剣のなかでも最も名剣に近い一振りであった。

 これで公平など笑わせる、と、多くのものが言うだろう

 だが、彼に剣を与えたことが間違いだったのだろう。

 少年の動きが剣を与えられてから明らかに変わったのだ。

 先ほどまで、逃げ惑い避けることすらできなかった堕天使の攻撃を余裕で避ける。

 実はこいつ剣士だったのか? という考えが堕天使の頭をよぎるがそんなはずはないとすぐに考えを否定する。

 動きが剣士のそれでは全くなかったからだ。隙も大きくなぜ自分の剣が当たらないのか堕天使にも不思議なほどだった。

 少年の動きが変わってから数分、堕天使はあることに気付く。

 確実に自分の動きが読まれている。

 そして自分の動きが鈍くなっている。

 自分の思うように剣が振れないのだ。

 少年を傷つけないように。

 少年に隙を教えるように。

 自分にそんなつもりはないのに、これではまるで指導を行っているようではないか。

「一体、なに遊んでんのさ!」

 と、彼女から野次が飛ぶ。

 それを煩いと一喝し、一体何故と堕天使は考える。

 ――その答えは自身の心臓に突き刺さる愛剣。そして愛剣によって流された自身の血を見たときに得ることができた。

 愛剣が少年に協力をしていたのだ。

 決して少年に攻撃を与えないように。

 決して少年に傷をつけないように。

 堕天使が長く親しんできた愛剣は、主よりも少年を優先していたのだ。

 堕天使の刀は少年に恋い焦がれていた。

 

 あなたに使って欲しい。

 私はあなたを傷つけたくない。

 あなたの敵は私が殺す。

 あなた以外に使われるぐらいなら私は死を選ぶ。

 そして、どうかあなたの最後は私に殺させて……。

 

 まるで刀はそう言っているようだった。

 いや、実際に刀が言葉を話すことなどないのだが、堕天使にはそれがわかった。

 傷口から刀の言葉が伝わってきたのだ。

 ――この裏切り者め。

 自身を裏切った刀を許すまじと胸から剣を抜いて折ろうとしたとき、その隙に少年は剣を振り下ろし、

 

 あっけなく堕天使はその生涯に幕を閉じた。

 

 

 

 ――後に、少年の名前は広く知られることになり、全ての剣士は彼と戦うことを恐れることになる。

 

 彼と戦えば愛刀を寝取られる、と。

 

 これは剣に愛された少年の物語である。




批評感想誤字指摘などいただけると嬉しいです。ただ短いのでアレですけど笑

ヒロインは誰がいいのでしょうね?
黒歌さん人気がすごいですし、やはり彼女に頼むべきか?
グレモリーかソーナファミリーに入れるのも面白いかな?
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