王道(?)二大問題児が箱庭の世界で大暴れするそうですよ?ーって、キャンセルです!お帰りください!   作:猫好き猫アレルギー

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長らく、お待たせしました
大変申し訳ありません


箱庭の説明、聞いちゃうぞ

---1時間後……

 

「あ…あり得ないですよ。“とりあえず”で出会い頭に攻撃され、ウサギの素敵耳を遠慮なく引っ張る。学級崩壊とは、きっとこのような状況を言うに違いないのデス(泣)」

 

散々引っ張られた為か、肩を落として嘆く黒ウサギ。

 

「いいからさっさと話せ」

 

十六夜が話を促す。

 

「―コホン。それではいいですか、皆様。定例文でいいますよ? ようこそ、箱庭の世界へ‼︎ 我々は皆様にギフトを与えられた者達だけが参加できる“ギフトゲーム”への参加資格を得られた為、召喚いたしました!」

 

「「「「「ギフトゲーム?」」」」」

 

 

「YES!既に気づいていらっしゃるでしょうが皆様は普通の人間ではございません!」

 

ブチッ!

 

「爆裂陣(メガ・ブランド)!!」

 

ドガーン!

 

「きゃぴー!」

 

またしても、吹っ飛ばされる黒ウサギ。

 

「だぁぁれぇぇがぁぁ!“普通”じゃないよ!失礼にも程があるわぁ!誰がどう見たって、私は普通よ!」

 

リナは普通じゃないと言われ、憤慨する。

 

「うぅ、い、幾らなんでもこれはあんまりですぅ( ω-、)」

 

「だまらっしゃい!か弱き乙女に対して何てこと言うのよ!」

 

か弱き?誰が!?リナ以外全員が心の中で突っ込んだ。

 

「おい、落ち着けよ。話が進まねぇだろ。吹っ飛ばすのは後にしろよ」

 

「十六夜の言う通りだぜ。吹っ飛ばすのは話が終わってからにしやがれ」

 

「吹っ飛ばされる前提の会話はヤメテクダサイ~(涙)」

 

「黙れ。てめぇのポジションはどこぞの無能警官と何らか変わりねぇよ」

 

「む、無能警官とは?」

 

「ドジでマヌケが服を着て歩いている婦警。そのあまりの無能ぶりにつけられた異名は数知れず。逆噴射式迷惑無能警官、給料泥棒、体力なしの竹ひご女、超有能無能者、車海老びっくりの逆はね警官、折れ釘警官などなど。挙句の果てには平気で人の足を引っ張ることによる自爆・自滅は当たり前で、まともに任務をやり終えたことは皆無に等しい……それと同類だろ」

 

「なんと言う!言いたい放題!というか、まさかの同類扱い!?」

 

遠い目をしながら、断言するオーフェンにツッコミを入れる。黒ウサギはそこまで言われる婦警にものすごく同情した。実物を知らないから、できたことだが……。

 

「スッゴい婦警ね。どっかのオッサン刑事と似た匂いがするけど……」

 

リナはリナで何やら、微妙な表情をしている。

脳裏には糸目のオッサンの顔が浮かんでいる。

 

「……とりあえず、話を進めてくれないかしら?」

 

呆れた眼で催促する飛鳥。

 

 

 

黒ウサギ曰く、『ギフトゲーム』とは、様々な修羅神仏から、悪魔から、精霊から、星から与えられた“恩恵”を駆使して、あるいは賭けて競い合う為のゲームのこと。

ギフト保持者は、何処かのコミュニティに所属すること。

ゲームに勝てば、賞品ゲット。負ければ、条件次第で全てを失なうこと。

 

「成る程。勝てば、御宝ウハウハ。負ければ、身ぐるみスッカラカンということね」

 

「えっと、もう、大体そんな感じでございます」

 

見も蓋もないリナのコメントに黒ウサギはガックシと項垂れる。

 

「それでは、説明も終わりましたので我等がコミュニティに御案内させていただきます」

 

「待てよ、まだ俺の質問してないだろ」

 

十六夜が待ったをかける。

 

「どういった質問です?ルールですか?ゲームそのものですか?」

 

「そんなことはどうでもいい。黒ウサギ。オレが聞きたいのはたった一つ…この世界は面白いか?」

 

他の皆も無言で返事を待つ。

あの手紙には『家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨てて箱庭に来い』と書かれていたのだ。それに見合うだけの価値が箱庭にあるのか。

 

 

「―Yes“ギフトゲーム”は人を超えた者達だけが参加できる神魔の遊戯。箱庭の世界は外界より格段に面白いと黒ウサギは保証いたします♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――箱庭二一〇五三八〇外門――

――ペリベット通り・噴水広場前――

 

「ジン坊っちゃーン! 新しい方を連れてきましたよー!」

 

黒ウサギの声にジンは、はっと顔を上げる。

 

「お帰り、黒ウサギ。そちらの女性三人の方が?」

 

「YES!こちらの五人が―――」

 

振り向くと、そこには女性陣しかいなかった。

 

「………え、あれ?もう二人いませんでしたっけ?口が悪くて、態度が悪くて、全身から“俺問題児!”ってオーラを放っている殿方と全身真っ黒でガラが悪くて、目付きが悪くて、凶悪犯のような殿方は?」

 

黒ウサギも割と失礼なことを言いたい放題だった。

 

「ああ、十六夜君なら"世界の果てを見てくる"とか言って駆け出して行ったわよ。あっちの方に」

 

と、飛鳥が指をさすのは上空4000mから見えた断崖絶壁。

 

「な…なんで止めてくれなかったんですか!」

 

「“止めてくれるなよ”と言われたもの」

 

「ならどうして黒ウサギに教えてくれなかったのですか!?」

 

「“黒ウサギには言うなよ”と言われたから」

 

「嘘です、絶対嘘です! 実は面倒くさかっただけでしょうお二人さん!」

 

「「うん」」

 

「リナさんは!?」

 

「そんな義理はない」

 

キッパリ言う。

 

「しくしく(;_;)――ち…ちなみにオーフェンさんは?」

 

「オーフェンさんなら、『用事を済ませてくる』と言って何処かへ行ってしまったわ」

 

「用事?」

 

「ええ、済んだら戻ると言ってたわ」

 

一体、何の用事なんだろうか?

気になるが、今は十六夜の方が先だ。オーフェンの方は身に纏う雰囲気はただ者ではなかった。戻ると言った以上戻ってくるだろう

しかし、世界の果て”付近には強力なギフトをもった幻獣の棲みかだ。

最悪、命を落とす危険がある。

黒ウサギはジンに女性陣の案内を頼み、十六夜を追う。

 

 




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