王道(?)二大問題児が箱庭の世界で大暴れするそうですよ?ーって、キャンセルです!お帰りください!   作:猫好き猫アレルギー

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今回は少し短めとなっています



既視感がありまくるのは、どういうことだ?

黒ウサギ達と離れ、別行動をとるオーフェン。

其の訳は……。

 

「……いい加減出てきたらどうだ?」

 

どこかに対して、声をかける。すると、

 

「……気づいていたのか?」

 

木の影が揺らめいたと思ったら、男が一人現れた。

その男は、オーフェン以上に黒尽くめで顔には白い面を着けていた。

 

「昔とった杵柄で気配には敏感なんでな。で、てめぇは何者だ?」

 

オーフェンの質問に対して、男は思案する様にやや俯く。

 

「名乗る者でもない。ただ、聞きたいことが有っただけだ」

 

「聞きたいこと?」

 

そうだと言わんばかりに頷く。

 

「何処かで銀髪の女と黒猫を見かけなかったか?」

 

「銀髪の女と黒猫?」

 

どちらにも心当たりはない。黒猫の方は昔拾って飼っていたが、今は姉が面倒を見ているしな。

 

「いや、知らねぇな」

 

「……そうか」

 

黒尽くめの男は、また思案している。

オーフェンは、どうも引っ掛かっていた。

目の前にいる男とは今初めて会った筈なのに全くそんな気がしない。

リナの時も思ったが、何故かリナの魔術には見覚えがあった。

 

「なあ?お前、どっかで会ったことねぇか?」

 

オーフェンはどうしても、気になったので聞いてみた。

男は首を横に振り、

 

「……いや、恐らくない。初対面だと思う……が、お前やあの女を見た時、不思議と懐かしいと思ってしまった」

 

「懐かしい?」

 

「ああ、何故だろうな?」

 

「俺が知るかよ」

 

どうやら、オーフェンの気のせいではなかったようだ。

しかし、何処であったのかさっぱり思い出せない。

 

「まあ、いいか。それで、結局てめぇは何者なんだ?」

 

「だから、言っただろう。名乗る者でもないさ。変な手紙を読んで、気がついたらこの世界にいた」

 

「な!?お前も手紙を読んだのか!?」

 

「ああ。全てを捨ててここに来いと。だが、俺は全てを捨てたつもりはない。むしろ、戻りたいと思っている」

 

「戻りたい?」

 

「……あそこには、まだ未練があるんでな。それで、お前達を見ていた。戻る手段を知っているかと思ってな」

 

「生憎、検討違いだぜ。俺達も呼び出されたんでな。戻りかたなんて知らねぇな」

 

「そうか……では、他を当たることにする。すまなかったな」

 

「他って、当てがあるのか?」

 

「さてな?まあ、地道に捜すさ。……縁があったら、また会おう」

 

「あ、おい!」

 

男はそのまま去っていった。結局、名前は分からなかったが……。

 

「ちっ、何だったんだ?あいつ?」

 

何者かは、分からなかったがこれだけは確実に分かった。あの男は裏家業、しかも暗殺に携わっている可能性が高い。

 

(塔の連中じゃなさそうだが、チャイルドマンに似た匂いがした。敵に回ると厄介そうな奴だな)

 

兎に角、用事は済んだことだし、とっとと黒ウサギ達の所に戻るとするか。

オーフェンは、街の方に向かっていった。

しかし、オーフェンもあの男も気が付いていなかった。この場には、もう一人居たことを……。

 

 

 

 

 

 

 

「……おやおや、意外に抜けていますね。まあ、人間にしてはやる方々ですけど……。僕に言わせれば、まだまだですね。……さてさて、リナさんとどんな珍道中を見せてくださるか楽しみにしていますよ。フフフ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、アイツらどこにいるんだ?……ん?」

 

街に来たが、肝心の面子がどこにいるのか分からず辺りを見渡していると何処からかカレーの匂いが漂ってきた。

 

「そういえば、飯まだだったな」

 

空腹時のカレー。これ以上にないくらいの必殺コンボだった。残念ながら、懐事情が寂しい上にここでの通貨を持っていない。今回は諦めるしかないな。

 

その時、爆発音と共に煙が上がった。

 

「あの煙……もしや?」

 

オーフェンは煙が上がっている方向に向かった。

そこには……。

 

「……何やってンだ?お前?」

 

黒こげになった虎男のような生き物を足蹴にしているリナがいた。

他にも飛鳥と耀、ガキと猫耳のウェイトレスもいたが、十六夜と黒ウサギは居ないようだ。

 

「あら、オーフェン。戻ってきたの?」

 

何事も無かったようにオーフェンに声をかけるリナ。

 

「ああ、んでそれは何だ?」

 

リナの足元を指差す。

 

「見てわかんないの?乙女の優雅なランチタイムを邪魔したから、とりあえずぶっ飛ばしたのよ」

 

「成る程、そう言うことか」

 

「そう言うことよ」

 

お互いに顔を合わせて、納得し合う。

 

「そんな理由を納得しないでください!」

 

フード付きのローブを着た少年がツッコミを入れる。

 

「誰だお前?」

 

「黒ウサギのコミュニティのリーダーのジンよ」

 

「このガキが?」

 

「そうよ」

 

「ガキって、呼ばないでください!」

 

「ガキだろ」

 

「ガキね」

 

「しくしく(;_;)」

 

ガックシと項垂れるジン。諦めろどう頑張っても勝ち目ない。

 

「――で、こいつは?」

 

「烏合の衆のバカ」

 

「……だれが、烏合の衆のバカだ」

 

「あら、生きてたの?意外に頑丈ね」

 

今だリナに足蹴にされている虎男。なんなんだこいつ?

 

「おい、聞いてもいいか?」

 

状況が今一つ飲み込めないので、飛鳥に説明を求める。

 

「……ええ、いいわよ」

 

飛鳥はどうしてこうなったと回想をする。

 

 




オーフェン「あの野郎。一体、何者なんだ?」
リナ「しっかし、よく気がついたわね。私、全然気がつかなかったわ」
オーフェン「あの手の気配には、慣れているんでな」
リナ「へぇーよく出くわすの?」
オーフェン「ノーコメント」
リナ「ケチ」

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