馬鹿なぁぁぁぁああああ!!!!
憎しみのこもった叫びが新惑星ベジータに響き渡る。今まで味わったことの無い痛み…いや、これは産まれて間も無い頃に経験した痛みだ。そうして身体を引き裂かれたサイヤ人の記憶はそこでプツリと途切れた…
男は目を覚ました。どうやら俺はベッドで寝ているらしい。
「何処だここは…?」
そう呟くと、部屋の奥から声が聞こえてきた。
「お、やっとお目覚めか?」
女の声だ。警戒しながら待っていると、声のした方から人がやってきた。白黒の洋服に身を包んだ金髪の少女。
「5日も眠っていたから、てっきり死んでいるのかと思ったぜ。それにしてもすごい回復力だな…」
女のくせに口調が男のようだ。女は独り言のように話を続ける。
「お前を見つけた時は驚いたぜ?なんせ胸が裂けていたんだからな。」
そう言われて自分の身体を見ると、身体が包帯で雑に巻かれていることに気が付いた。
「何者だ…」
「まずは自分から名乗るものだぜ?」
「俺は…」
そこまで言いかけて、自分に残っている記憶がかすかなものだと知った。
「俺は…ブロリーだ。多分な。」
「ブロリー…か。私は霧雨魔理沙!魔法使いだ!」
そうか。とブロリーは短く返事をした。
「ブロリー…ってここらじゃ見かけない顔だが…何者だぜ?」
「…サイヤ人だ。それしか覚えていない。」
「サイヤ人…?なんだそりゃ?もしかして幻想郷の住人じゃないんじゃないか?」
「幻想郷?それがこの星の名か?」
「星って…そんな規模の大きい話をした覚えはないぜ」
魔理沙は質問に答えず、話を続ける。
「ここは幻想郷。忘れられた者が来る場所なんだ。」
「俺は忘れられた存在なのか?」
「うーん、そうとも限らないのがこの幻想郷だ。時々、外の世界から流れつく人間もいる。」
「俺はどっちのパターンだ」
「それは私にも分からないぜ。だけど、私は流れついた方だと思うぜ?…その…変な格好しているしな」
「…そうか。」
ただでさえ信じられない話だ。これ以上聞くと頭が痛くなりそうだった。だから俺はそれ以上追求しなかった。
「お前、もう動けるか?」
そう言われ、腕を回してみる。
「…動ける。」
「そうか!じゃあちょっと待っててくれ!」
答える暇もなく魔理沙は部屋を出て行った。
数分後、紙を持って戻ってきた。
「ここに行けば歓迎されると思うぜ!…色んな意味でな」
渡された紙を見てみたが、それが地図だということに気付くまで、数秒かかった。大きな円の中心に【湖】と書かれていて、円の上に四角形が描いてある。そこには【紅魔館】と書かれていた。
「その、紅魔館ってところに行ってみてくれ。」
「そうか、分かった。感謝する。」
そう言ってブロリーはさっさとベッドから起き上がり、ドアを突き破って外に出て行った。
「外の世界の人を処理するには紅魔館が1番だ。食ってもらえばそれで済むからな。でも…何故かあいつなら大丈夫な気がしたんだよな…」
少女は、吹き飛ばされたドアの破片を見て、その考えは間違っていたのかもしれないと思い直した。
「あいつ…ドアの開け方も知らないのか?」
少女は地図を片手に飛んでいく大男の背中を見送った。
小説を作るのって難しいですね…身にしみて実感しました。東方の知識は浅いものですが、これから頑張って勉強していくので、温かい目で見守っていただけると有難いです…!