初めての戦闘でブロリーは何を思うのか。
ブロリーは湖の上を飛んでいた。
「…長いな」
まるで海の上を飛んでいるかのように、果てしない。まだ傷が完治していないとは言え、ブロリーは目一杯飛ばしていた。
「待てっ!!」
どこからか声が聞こえた。ブロリーはキッと急ブレーキをかけ、その場で静止した。
「…誰だ!」
ブロリーが呼びかけると、青い髪の少女と、緑の髪の少女が姿を現した。
「あたいはチルノ!!最強の妖精だ!!」
「あ…大妖精と申します…!」
妖精…よく見ると二人の背中に羽のようなものが生えている。この世界には妖精なんてものがいるのか?
「妖精が俺に何の用だ」
「あなた強そうね!まあ、私ほどじゃないけど…」
「ちょ、ちょっとチルノちゃん…!」
「私と勝負しなさい!」
「生憎だが俺は急いでいるんだ。お前に構っているほど…」
そこまで言いかけてブロリーは思い直した。
「いや、相手になってやる。今の俺がどの程度の実力か知りたいからな。」
「決まりね!」
「チルノちゃん…もう…どうなっても知らないからね…?」
ブロリーはサッと構える。
氷符「アイシクルフォール」
チルノがそう叫ぶと、氷の気弾のようなものがブロリーに向かって飛んできた。
「!?」
小さい身体から出たとは思えないほどの量だ。ブロリーは氷の気弾の間をすり抜け、右手に気を溜めつつチルノに接近していく。
「だぁ!!」
溜めておいた気の塊をチルノの腹部にあて、それを爆発させた。
「うぎゅっ!!」
短い悲鳴と共にチルノは散ってしまった。
「うわぁあ!!チルノちゃーん!」
「ふん…」
大妖精は逃げるように何処かへ消えてしまった。
「逃げたか…だが今の感覚…慣れた感じだったな…」
チルノとの戦闘を頭の中で振り返る。
「俺は慣れている…?戦うこと、そして殺す事に…」
ブロリーは戦いの中に本能を感じていた。それは自分の生き様のような感覚だった…
ブロリーは再び飛び始めた。やがて湖の果てが見えてきた。そこには建物があった。どちらかと言うと、「赤」というより「紅」という方が合っているような洋風の建物だ。ブロリーは「紅魔館」という文字を思い出し、納得した。
「ここが…紅魔館…!」
ふとブロリーは人の気配を感じ、辺りを見回した。
門の前にチャイナ服のようなものに身を包んだ女がいる。門番か…?
「おい」
呼びかけても返事がない。
「…寝ているのか?」
ブロリーは呆れた。門番のくせに寝てやがる…そう思っていたが突然声がした。
「起きてますよ」
「へぇあ!?」
「そんなに驚かなくても…」
ブロリーは本当にびっくりしていた。今まで寝ているふりをしていただけだった。だがそれに気づく事ができなかったのだ。
「貴方でしょう?さっき湖で戦っていたの。」
「お前…何者だ?」
チャイナ服の女は右の掌に左の拳をあて、こう言った。
「私は
そう言って女はニッと笑った。
初めての戦闘シーンです。文字で再現するのはとても難しいですね…
次回からは美鈴との戦闘です。そんなに期待しないで楽しみにしていてください!