「紅…美鈴か。俺はブロリーだ。」
「ブロリーさん…何かここに用があって来たのでしょう?」
「用というか…何だろうな?霧雨魔理沙という女に勧められたんだ。」
「魔理沙さんですか…」
美鈴は嫌そうな顔をした。
「…あの女と知り合いか?」
「ええ…まあ…」
「ならここを通してくれ」
「どうしてそうなるの…」
「知り合いの知り合いだからな」
「ダメです」
「それなら…」
そう言ってブロリーは右手に気を溜め、それを美鈴に向けた。が、美鈴はブロリーの手首をガッと掴み、力を込める。
「ダメです」
数秒間 睨み合う。
直後、ブロリーは掴まれていない左手で殴った…筈だった。だがそれは美鈴の左手で受け止められた。
ブロリーは両手を振りほどく。
素早く後ろに下がり、再び物凄いスピードで突撃し、そのまま殴りかかる…が、美鈴は しゃがんで避け、ブロリーの腹にアッパーを決める。
が、ブロリーはニヤリと笑っている。
「!?」
ブロリーは自分の腹に食い込んだ美鈴の手を両手で掴み、持ち上げ、地面に叩きつける。
砂煙が舞い上がる。ブロリーは後ろに下がり、様子を見る。
「いててて…」
「ほう…」
「貴方、中々やりますね。」
「…ふん」
「スピードもパワーも防御力も、並大抵のものではありません。ですが…」
「…?」
「戦い方がなっちゃいませんね。攻撃が単純すぎるんですよ」
「ふん。戦い方なんて覚えていない。全部忘れたんだ。」
「記憶喪失ですか…では、今の動きは全て勘という訳ですか。」
「そういう事だ」
「戦い方を覚えている貴方がどれほどの強さか…考えただけでもゾッとしますね。」
美鈴はふうっと一息おき、再び戦闘態勢に入る。
「さあ、続けましょう」
ブロリーは物凄いスピードで突撃する。
「またその手ですか!だから攻撃が単純だと…」
その瞬間、ブロリーはそこからフッと消えた
「!?」
ブロリーは美鈴の横に周り、腹に膝打ちを食らわせる。
「ぐっ…!!くっ…くそ!!」
美鈴はすかさずパンチを打つが、しゃがんで避けられる。
ブロリーは美鈴の足元を足で払い、バランスを崩させる。
「しまっ…!」
ブロリーは跳び上がり、転びそうな美鈴の背中に強烈な肘打ちを当てる。
「ぐぁ…!!」
美鈴は口から血を吐き、地面に叩きつけられる。
「………」
ブロリーは美鈴を見下す。
「加減はしてやったが…」
その時、美鈴がよろよろと立ち上がる。
「うぐぐ…いてて…こ、降参です…」
「…生きていたか」
「いやー、参った参った!流石ですね。戦いながら戦い方を学んでいくなんて…いや、思い出しているのかな?」
「どっちでもいい。とにかく中に入れさせてもらうぞ。」
「わーん…すみませんお嬢様〜」
ブロリーは気弾で門を壊し、そのままズカズカと入って行く。
「…扉の開け方も知らない人に負けちゃうなんて…」
美鈴は頭を掻きながら、はあっとため息をつく。
「…後で直さなきゃ」
美鈴はその場で崩れるように座った。
…弾幕ごっこなんてなかったんじゃ。
次回からはちゃんと弾幕ごっこします。はい。
ブロリーは戦い方も忘れています。身体能力は残っていますが、めちゃくちゃな戦い方をします。戦うたびにサイヤ人の本能と共に戦い方を思い出す設定。つまり戦うたびに強くなっていく訳です。おお、怖い怖い。