紅魔館の庭。既に夜で、かなり暗い。
「うふふ、始めましょう?」
フランは暗闇の中、空へ飛ぶ。
「今日は綺麗な新月ね」
「ああ、何も無いな」
「無いから綺麗なのよ」
フランの羽と目の輝きがユラユラと見える。
「貴方はこれから無くなるの。この新月のように、綺麗にね!」
禁忌「クランベリートラップ」
フランから弾幕が放たれる。それはブロリーを囲んだ。
「囲まれた…!」
「フフフッ!」
フランはブロリーに向かって更に弾幕を放つ。
「確かに囲まれてはいるが…」
ブロリーは全ての弾幕を手で跳ね返し、自分を囲んでいた弾幕に当ててかき消す。
「当たればいいってもんじゃない」
「アハハッ!いいわ!次行くよ!」
禁忌「レーヴァテイン」
フランは魔力でとても長い剣を作り出す。
「ほう…」
フランはレーヴァテインを振り回す。ブロリーはそれを紙一重で避ける。
「アハハッ!それそれ!!」
レーヴァテインが上から振り下ろされる。ブロリーはそれを両手で挟み、止めた。
「うぉぉぉぉおおお!!!」
ブロリーは掴んだレーヴァテインを持ち上げ、そのまま叩きつけた。
砂煙が舞い上がる。数秒間の沈黙。
禁忌「フォーオブアカインド」
フランは後ろにいた。
「な…!?」
ブロリーは驚く。フランが4人いるのだ。
「フフフ…楽しいね!」
「楽しいさ…4人いるなら楽しさも4倍だ!!」
ブロリーは4人のフランに突っ込む。フランは四方向に散る。ブロリーは一人に専念して追いかける。
「アハハハッ!鬼さんこちら!」
他の3人のフランは弾幕を打ち続ける。
ブロリーはそれを避けつつフランに迫る。
不意に、追いかけていたフランが振り向き、弾幕を打つ。
「チッ…!」
ブロリーは上に避けた。
が、そこにはもう一人のフランが待っていた。
「ていっ!」
「がぁッ…!」
ブロリーはフランの弾幕に撃ち落とされる。
「それそれ!撃て〜っ!」
4人のフランは攻撃の手を休めない。
舞い上がった砂煙の中から気弾が飛んでくる。
「うわっ!」
それは見事にフランに当たった。攻撃を受けたフランは消えた。
そこに気を取られたフランの背後にブロリーは回り込み、もう一人のフランにパンチを食らわせる。
フランは爆発と共に散る。フランは残り二人だ。
「まだまだっ!」
ブロリーは高速で二人の間に入り、両手を二人のフランに向ける。
「だっ!!」
気弾が放たれる。気弾は二人にあたり、一人は消え、もう一人は地面に吹き飛ばされた。
「いててて…」
「楽しいな…フラン?」
「ええ楽しいわ…!貴方の狂気が手に取るように分かるもの!!」
禁忌「カゴメ カゴメ」
あたり一面に規則正しく弾幕が張られる。ブロリーはそのカゴの中だ。
「また囲まれたか…!」
「それそれ!」
フランは新たな弾幕を打つ。
ブロリーが避けようとしたその時、辺りにばら撒かれていた弾幕が一斉にブロリーに向かって飛んできた。
「くそッ!どうすれば…!」
弾幕はブロリーに全弾当たる。
「アハハッ!当たっちゃた!アハハっ!まだ壊れちゃダメよ!もっと遊びましょ!」
「くそ…!」
ブロリーはダメージを負った。多少血が出ている。
「うふふ…美味しそうな血…!」
フランは舌を少し出した。
禁忌「恋の迷路」
フランから大量の弾幕が放たれる。
「私の迷路から抜け出せるかな!!」
突破口は…迷路のようになっている弾幕の隙間。ブロリーはそれを見抜くと、すぐに動いた。
「フフ…」
フランはブロリーに合わせて迷路を動かす。
「簡単には通れないよ!!」
その直後、ブロリーがその場に止まった。
「……?」
「うぉぉぉおおお!!」
ブロリーは雄叫びと共に、弾幕の壁を壊しながら突進してきた。
「ウソっ!?ダメージは受けているはずなのに!!」
「ぐぉぉおお!!」
ブロリーはダメージを受ける覚悟で突進してきたのだ。
「だあ!!」
ブロリーの蹴りがフランに当たる。
フランは吹き飛ばされる。キッと空中で急ブレーキをかけ、止まった。
「はぁ…はぁ…ふん!」
「弾幕に当たりに来るなんて…」
フランはブロリーを見つめた後、楽しいわ…とつぶやいた。
禁弾「スターボウブレイク」
フランから弾幕が放たれる。それはまるで落ちくるかのようにブロリーに向かってきた。
「避けるだけなら得意だッ!」
ブロリーは素早く避け、フランに向かう。
だがフランは二回目の弾幕を放っていた。ブロリーは弾幕の一つに当たってしまう…が、もろともせず、フランにゼロ距離で気弾を当てる。
「クッ…!まだまだよ!!」
禁弾「カタディオブトリック」
弾幕が放たれる。だが、そのほとんどがブロリーに向かっていなかった。
(どこを狙っているんだ…?)
その疑問はすぐに解けた。放たれた弾幕は何かに跳ね返るかのような弾道でブロリーに向かってきた。
「ぬぉッ!?」
ブロリーは慌てて避ける。
だが他の弾幕も跳ね返ってブロリーに向かってくる。気づけばブロリーは弾幕の罠にかかっていた。弾幕の跳ね返る枠…四角い箱にブロリーは入っていた。
「アハハッ!もっと追加よ!」
「ぐっ…くそ!」
次第に避けきれなくなり、ブロリーに弾幕が当たり始める。
「これ以上…ダメージは受けられん!!」
ブロリーは気のバリアを張った。バリアに当たる弾幕は次々と消えていった。
「はぁ…はぁ…くっ…!」
「フフッ…!だいぶ体力を使ったようね!」
「ああ…細かい気のコントロールは…体力を使うからな…」
ブロリーは途切れ途切れに話す。
「まだ壊れちゃダメよ?」
禁弾「過去を刻む時計」
レーザーのような弾幕が放たれる。十字に組まれたその弾幕はクルクルと回り、ブロリーに近づいてくる。追い討ちをかけるかのように新たな弾幕が放たれる。
「チッ…!」
ブロリーは徐々に後ろへと追い込まれる。
「このままじゃ…!」
レーザーは回っている…
ブロリーは何かに気づき、前へ出た。
「レーザーの回りにのれば、近づける!」
ブロリーの予想は正解だった。正面から飛んでくる弾幕を避けつつ、レーザーの回りにのればフランに近づけた。
ある程度近づいた後、スピードーつけて突進した。
「だりゃ!!」
ブロリーはかかと落としをくらわせる。
フランは地面に叩きつけられる。
「過去ばかり見ていても進めないぜ」
「過去を失った貴方に言われたくないわ!」
秘弾「そして誰もいなくなるか?」
フランはその場から消えた。
「私を見つけられるかな?」
「…高速移動か…?」
弾幕が放たれる。だが、フランの姿は見えない。
ブロリーは目を閉じた。そしてそのまま弾幕を避ける。
(気の動きを感じるんだ…今は左…)
左から弾幕が来る。それを避ける。
(右に移動して…魔力を溜めて俺の後ろに!)
ブロリーはその場から離れる事なく弾幕を避ける。
(そして次に行くのは…!)
「前だッ!!」
ブロリーは突進し、その勢いでパンチを入れる。
「当たった!」
フランは吹き飛ばされる。そして姿を現す。
「流石ね…!でも、これで最後。ブロリーは無くなって、証明終了。」
QED「495年の波紋」
フランから波紋のような形の弾幕が放たれる。
彼方此方から波紋が広がる。
「避けられない…なら!」
ブロリーは右手を横に振った。すると一気に複数の気弾が放たれた。
「もういっちょ!」
左手でも同じ事をする。
フランの弾幕とブロリーの気弾はぶつかり合い、お互いを消した。
フランとブロリーの間に、一直線の筋が見えた。
「ここだ!!」
ブロリーは渾身の気弾を投げる。
「しまった…!!」
フランに命中。フランは吹き飛ばされる。
ブロリーはフランに歩み寄る。フランはよろよろと立ち上がる。
「これが俺の力だ。」
「そんなんで勝ったと思っちゃうんだ。まだまだこれからよ!」
「!?…ってもうそんな余裕も無いだろう」
「はい、もう、煙も出ません」
その時、誰かの声が聞こえた。
「お見事よ、ブロリー。」
「レミリア!?」
「途中から見てたわ。フランに勝っちゃうなんて。」
「お前…気絶してたんじゃ…?」
「吸血鬼の生命力をなめないで頂戴。」
「そ…それは悪かった…色々と…」
「ええ、本当色々とね。あれ、どうしてくれるのかしら
?」
レミリアが親指で指した方を見る。
「あっ…いやぁあの…」
激しい戦闘のせいで紅魔館の壁に穴が空いていたのだ。
「これは俺のせいだけじゃ…なぁフラン?」
フランは居なかった。
「逃げやがった…」
「とりあえず、中に入りなさい。」
レミリアとブロリーは紅魔館の中へと入っていった。
フランのスペカについて。
あまり覚えていません。なので、所々原作と違うところがあります。さーせんした。