…夜。暗い博麗神社。しかし、縁側が少し明るい。そこには二人の少女が座っていた。紅白の服に身を包んだ楽園の素敵な巫女と紫色のドレスを着た境目に潜む妖怪。博麗霊夢と八雲紫である。
「ねえ紫。」
「なに?霊夢。」
「貴女、する事あるんじゃないの?こんな所でのんびりお茶飲んでる場合じゃないでしょ」
「大丈夫、藍にやらせてるわ」
「そういう問題かしら…」
八雲紫…幻想郷最古の妖怪であり、幻想郷を包む結界を管理してる妖怪の賢者。八雲藍はその式神である。
「結界、ちょっと壊れたんでしょ?直すの手伝ってあげるけど?」
「いいのよ、貴女は幻想郷の平和を守ってればいいの」
「…すでに平和じゃないんじゃないの?」
紫は空を見上げる。
「そうねえ…例えば…サイヤ人が侵入したとか?」
「何よ、分かってるんじゃないの」
霊夢は溜息をつく。
「フフッ、賑やかでいいじゃない」
「…ったく、あのサイヤ人の記憶が無かったから良かったものの、もし暴れたらどうすんのよ?」
「あら、サイヤ人が記憶を無くしたのが偶然だと思ってるの?」
紫はニヤニヤしている。
「全く…怠け者なのか仕事が早いのか、分からないわね」
「早くするべき仕事は早くするべきなのよ」
「あっそう。それはそうと紫。あのサイヤ人をそのまま幻想郷に住まわせるつもり?」
「流石にそれはないわ。ただ、もう少し様子を見ましょう」
「何でよ?あんな化け物をここに置いといたら危ないじゃないの。」
「今は化け物じゃないでしょ?化物になってからじゃ遅いけど、なる直前につまみ出せばいいのよ。」
紫はチラッと霊夢を見た。
「でも、私は結界の修復で忙しいわ〜。誰か見ていてくれれば助かるんだけどな〜?」
「…私にサイヤ人を監視しろと?」
「あら霊夢、やってくれるの?」
「…分かったわよ、やれば良いんでしょやれば。」
「助かるわ〜!さすが霊夢!」
霊夢は溜息をつき、ボソッと言った。
「あんたの能力で監視したほうが色々便利なくせに…」
「何か言った?」
「何でもないわ」
「あらそう、じゃあ私は亡霊さん家に行ってくるわ」
「はいはい、行ってらっしゃい。」
紫は
立ち上がり、目の前に『スキマ』と呼ばれる異空間の入り口を出現させた。
「監視、よろしくね」
そう言ってスキマの中へと消えていった。霊夢はスキマの入り口が閉じるのを見てからふり返った。
「監視って言っても私の能力じゃどうにもならないし…天狗に頼もうかしら。いやそれもちょっとな…」
霊夢はブツブツと独り言を喋りながら神社の中へと消えていった。
ちょっと短めです。さらに全く物語が進んでません。結界が決壊してました。忘れてたでしょ?