なんか、序盤から下ネタ混ざってますが、至って平和です。
多分!
頬っぺたに柔らかい感覚。温もりを感じさせるすべすべな肌。
「って!!!うぉい!!!」
ガバッと起きると、俺は射命丸さんに風呂場で膝枕されている状態で寝ていたらしい。
「あやややや。お目覚めですか?もう少しゆっくりしてもよかったんですよ。」
射命丸さんは、残念そうな顔をする。が、そんなことはどうだって良い。
「なんでお前が男湯にいるのかを訊きたいんだが。」
目のやり場に困る。今の射命丸さんは、すごく困る。白いバスタオルから見える鍛えられた太股。形のよい胸。谷間!おっぱいぷるぅんぷるぅん!!!
「勿論、順さんと御風呂入るためです。」
「そんな真面目な顔で答えなくて良いよ。って言うかここ、男湯だよ?君、ちんちんはえてないでしょ?」
首をかしげる射命丸さん。
「ちんちん生えてる方が良いんですか?なんだか特殊な趣味ですね。」
「いや、そう言うことじゃねえよ!!!お前、天狗の女。俺、人間の男。分かる?男湯入れない。」
頭いたくなってきた。
「私、天狗の女の子です。あなたも鼻高天狗。人間ではありません(チラッ」
「どこみてんじゃあい!!」
顔を少し赤くして言うのがなんか無性に腹が立つんですが?射命丸さん。
つうか、あれ?俺…タオルもってなかったんじゃ…つまり、ぞーさんぶらぶらソーセージが見え見え?!
「見た?」
「…あ…や…。み、みみみてないですよ!!!!!!」
今さら純粋な反応するなぁぁぁぁぁあ!!!!俺のミステリオンズマウンテンを見てしまったのかーーーーー!!!
「お婿にいけない…。」
チーン。
俺は何て言うか幻想郷から早く元の世界に帰りたくなった。
「あ、順さん。その、お背中でも…流しま…。」
「俺のターン!逃げる!」
射命丸さんが良いかけてるときに俺は、跳ね起きて逃げようとする。が、物凄い速さで動いた射命丸さんに出口を塞がれる。
「ダメだ 勝負の最中に 背中は 見せられない !」
「ファァァァック!!!!」
じりじりと詰め寄る射命丸さん。
「くっくっくっ、射命丸さん。あなたは、決定的な弱点をさらけ出している。」
「ん?」
「その↑ワガママボディをそんな装甲一枚で防ぎきれると思うか?」
俺もまた、ファイティングポーズを取る。察したように彼女はフッと笑う。
「なるほど。捕(や)るか獲(や)るかの戦いですか。」
ヒューッ。
露天風呂に秋風が吹き込む。互いに相手の目を睨み付け、一瞬の隙も見せれない。
俺が見せれば俺は捕まり、射命丸さんが見せれば射命丸さんはバスタオルを失うこととなる。
完全勝利の方程式を組んでやろう。天狗なぞには、分からん方法を使ってなぁ!!!
木の葉が楓から飛びヒラヒラと温泉に向かって落ちていく。
ピチャッ
「うおおおおおお!!!!!!!」
「あやややややや!!!!!!!」
その刹那勝負は動いた。俺は、射命丸さんの横をすり抜けようとフェイントをかけ、射命丸さんは、俺を捕らえようと物凄い反復横飛びをしてじりじりと温泉の淵まで直ぐ様追い詰めてくる。くそシュール。分身できてるんだけど。
否、だがこの反復横飛び…出来る!!!ちゃんと等間隔で石に50センチ幅の三本のラインを一糸乱さずにきっちり踏んでいる。ならば、と腕を温泉に突っ込みながら精神的に崩そうか。
「美しいっ!!!」
「えっ…。」
途端に紅い顔になる射命丸さん。甘いな。砂糖よりも蜂蜜よりもアメェ!!そんな、純粋げな表情で俺の動揺を奪おうったってそうはいけねぇ。
だが…。敢えてそれに乗ろう。
「美しすぎて、君が欲しい。」
「順さんそんな照れますよ…。でも、私は順さんに包まれたいです!!!」
射命丸さんが、抱き付いて来ようとダイブしてくる。これを見計らった。空中では身動きがとれまい!!!!ならばっ!!
「射命丸さぁぁぁぁん……ばかめぇ!!!かかったなぁ!!!?」
俺は、即座に横にステップし、射命丸さんを避け、そのまま、湯につけてた腕を振り、無数の水滴の弾幕を飛ばす。スローモーションで、水滴が射命丸さんに襲いかかる。
「な、なんですとぉおぉ!?…と言いたいですが、甘い。」
いや、避けれないはずだ。だがしかし…。射命丸さんは、不敵に笑う。
「疾走風靡…。」
ボフゥ!!
射命丸さんは、幾重にも身体に風を纏わせ、方向をそらしながら突撃してくる。
「グ、グレイズだとぉぉお!!?」
バカな…。
「うおおおおおお!!!!!!!」
ノヾァァァァァ`ノ!!!!
【決着!】
その後、俺は、疾走風靡によって吹っ飛ばされ、女湯に飛んでいって先刻会ったたまたま入っていた白髪の少女の目の前に落ちタオル越しの美乳を拝んで、殴られ男湯にまた逆戻りしたことしかオボエテイナイ。その先は最早、地面しか見ていなかった。
数分後、宿屋の女将にこってり絞られ、土下座していた。
「いや、すいません本当に」
「あのねー、お客さん。お風呂場で遊ばないって小さい子でも分かっているんだから、やめようねー?」
「はい、すいません。」
ところで、あの鴉天狗は何をしているかというと…。にやにやと手帳になにか書いている。
貴様!俺を強姦魔に仕立てようとしているな!!見える!私にも見えちゃったぞぉ~。その隣には、白髪の少女が少し仏頂面で、頬を紅潮させてほっぺたを膨らましている。
「いや、まじで…。本当に、スイマセンデシタァァァァァァア!!!!!」
少女と女将に本気の謝罪を俺は約二時間繰り返すこととなっていた。
「こってり絞られましたねぇ♪」
射命丸さんは、説教からの帰りに上機嫌そうにそう言っていた。殴りたい。
「おい、そこのあなた。」
先ほどの、少女が帰ろうとするとき俺を呼び止める。
「あ、おれ?」
「どうしたんですか?妹紅さん。」
「文。あなたじゃない。そこのスケベに用事があるの。」
もんぺのポケットに手を突っ込んだままづかづかと歩いてくる。
「ふん!!!」
バキャァ!!
「オブレッ」
炎に包まれた拳で、顔面を殴られ吹っ飛ばされる。
「順さん?!…なんてことをするんですか。」
射命丸さんの表情が敵意に満ち始める。
「射命丸さん。良いんだ。このままで良い。年頃の女の子が見ず知らずの男に裸を見られたらそりゃ切れるに決まっている。」
射命丸さんを宥める俺。不満げに射命丸さんは、見つめてくるがそれを無視する。
対する妹紅という少女は、やっぱり。と呟く。
「噂にたがわぬタフさと御人好しね。」
「頑丈さだけは人一倍だからね。」
「あんたが私の…その、裸を見たのはこの一発で勘弁してあげる。あと…明日、昼過ぎ、慧音の寺子屋前に来ること。其だけよ。」
「なんで?」
「其だけよ!!!!!!」
そう叫んで、妹紅さんは走り去っていってしまった。
「順さん、大丈夫ですか?」
「…。ああ。なんだろうな。治りが早すぎる…。」
炎上した拳による顔面への打撃は決して軽いものではないはずだった。だけど、顔を擦るとすぐに傷が塞がっていくのが感じられる。…俺は、本当にここに来て人間では無くなってきているのか?
「大丈夫です。順さんは、人間です。…さ、部屋に戻りましょう?明日の朝のこと、話し合いたいですし。」
彼女なりに、健気に俺を気遣ってくれているのだろう。
「…ありがとう。さ、戻ろうか。」
廊下を射命丸さんと歩く。色々あった日だったが悪くない一日だった。
トラブルだらけではあったが、ここでの毎日は確かに現実世界に無い刺激がある。それでも、俺は元の世界に帰りたい。其れだけが、俺の縁(よすが)なのだ。
ガチャッ
部屋の扉を開けるとその部屋たくさんの新聞が積まれた山があった。
「これ、なに?」
「明日朝、順さんに配達してもらう新聞です。全部で100部です。因みに配達があるのは20部。あとは、勧誘に使ってください。」
なるほど、殆ど売れてないのか。射命丸さんの新聞は。
「どれどれ。」
【博麗霊夢、じり貧生活3ヶ月を突破。】
ふむ、なんというか見出しから自爆してる気がするんだが。
「おいおい。これ売れるのか?」
「売れるのか?ではなく、売るのです。顧客奪還です!というかこれ売れるのか?とか言わないでくださいよ。一生懸命作っているんですよ!」
はー、なるほど。これは、確かに失礼だったかもしれない。しかし、ここに来てまで郵便局で聴き続けた顧客奪還と、販売促進のお達しを聴くとは思わなかった。暑中見舞葉書と、年賀懐かしいな。
「因みに、幻想郷にはどんな新聞があとあるの?」
「そうですねー。新聞を出しているのは天狗だけなので、鴉天狗の数だけあります。」
競争率高いな。見たところ、殺人とかの事件とかよりも楽しげな話題の内容の記事が多いから、面白さをアピールできるように考えておこう。
「順さん、なにか楽しそうですね」
「ああ。そうだな。この100部程度じゃ足りなくなりそうだなと思ってね。」
俺の頭にある文字は、営業目標達成。それしかない。
To be continue →
お気に入りの登録たくさんありがとうございます。いよいよ、配達業務パートになります。順の営業シーンはもう、決まっているので、頑張って書きます。
駄文だけど見てくれてありがとう。