東方儚郵夢(郵便局員が幻想入り   作:ー《真戒》ー

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いやー。方向性が決まったので、発表しておきます。


日常系とC級ギャグを絡めたラブコメになりました。


文ちゃんの文章かいてると楽しい。


集荷四件目 想反のレバリエ(夢落ち?させねえよ?ナンデスッテーーー!! 射命丸視点

 

妖怪の山の一件以来もう一週間くらい通っていました。この彼が起きるのをずっと待っていた。未だ起きぬ彼は、重傷限定ですが治りが早いです。竹作りの病室の窓に映る三日月を眺め、そろそろ帰路につこうかと思ったときでした。

 

ピクンッ

 

彼が動いたのがわかった。こっちに呼び戻さなければ。そう思い、彼の頭を撫でる。

確か、男の人ってこういうの喜ぶらしいですからね。

 

「大丈夫ですか?」

 

声を優しくかけ、覗き込む。きっと、返事は返ってこないんでしょうね。

 

「怖い夢、見てた…。」

 

!彼が返事をした。意識が戻りかけている。彼は目を閉じ、少し苦しげに言葉を漏らしている。

 

「どんなですか?」

 

意識が戻るようになるべく話を続けられるように問い掛ける。彼は、そのまま呟いた。誰かと勘違いしているのかな?

 

「幻想郷って言う不思議な世界にいきなり来て…天狗とかに追いかけられた夢…。痛くて、苦しくて…。」

 

現実なのに、夢だと思いたかったんですね。なんとなく私たちの存在を否定されているようで少々悲しい。

 

「怖かったですね。もう大丈夫ですから今は、ゆっくり休んでください。」

 

そんなことを言って、彼を撫でると彼の瞳のハイライトが戻ってくるのがわかる。黒い瞳が開くと、驚愕したようすでこちらを見ている。

 

「射命丸…さん?」

 

ぱあっと、笑顔を見せる。

 

「はい、おはようございます。」

 

その瞬間、彼の顔面が崩壊した。言葉には言い表せないくらいの崩壊っぷりがなんとも言えないです。写真とりたい。

 

「夢じゃなかったんかーーーい!!!!」

 

あまりのショックで、彼はベッドから転げ落ちてしまった。なにもそんなに驚かなくても良いんですよ?

 

「つっつつ…。」

 

彼を支えようと駆け寄り、肩を貸す。が、体を動かせる程度までは治っているようだ。

 

「だ、大丈夫ですか?」

 

神経質なのか無神経なのか、こんな女の子に寄り添われてるのになにも思わないんですね。

 

「なんとか大丈夫…。ありがとうございます。…って、あれ?ここ妖怪の山?!また戻ったの俺!?」

 

彼の素を見た気がする。妖怪の山での彼は、言い方が悪いが猫を被ったような他人行儀だったので話しづらかったが今の彼は正直関わりやすい。

 

「あ、いえ、妖怪の山ではありませんよ?永遠亭です。順さんは、川に流されたあと、下流に待機していた蓬莱人とカッパに回収されて、現在蓬莱人の本拠地の永遠亭で、治療中なんです。」

 

「蓬莱人…?蓬莱人って…ワッツ?」

 

「蓬莱人とは…、分かりやすく言えば死なない人間です。煮ようが焼こうが切ろうが死ねない人間です。」

 

「死なない人間かー。なるほどー、分かりやすい。うん。でも、死なない時点で人間じゃねぇじゃねーーかーーーー!!!」

 

ダメですね。これは、堪えられません。吹き出すのを堪えるのが辛いです。

 

「そうですね。でも、だから、ほうらいひと、蓬莱人という種族として分けているんですよ♪」

 

幻想郷を一番よく知る種族のライブラリーな知識量は伊達ではないです。千年は伊達じゃないです。

 

「な、なるほどな…。まぁ、取り敢えず分かったことにして、何故射命丸さんは、蓬莱人の本拠地にいるんでしょーか?」

 

あや?本当になんというか環境に対しては神経質ですが、女の子に対しては無神経なようですね。

 

「あややや。まるで、居てはいけないみたいですね。…くすん」

 

ここですこし意地悪をしてみよう。泣き真似です。

 

「あ、いや、そういうわけでは…。」

 

動揺してますね。ころころ表情が変わって面白いのでワンプッシュです。

 

「本当に?(くすんくすん」

 

「はい。(キリッ」

 

…いきなり真面目な顔しないでくださいよ。悪くない表情です。けふん。なんでもないです。なら、お返しです!

 

「じゃあ、許します。(けろっ」

 

「嘘泣きだったんかーーーーい!!!」

 

彼は、向こうの世界では芸人かなにかだったのだろうか?ある意味で、関わりやすく面白い。…あ、なんでここにいるかって聞かれたのでした。そういえば、と話を切り出す。

 

「何故、私がここにいるか…。っていうことなんですが、実はですねー。ほら、覚えてますか?」

 

ちゃんと自己紹介、覚えててくれてるかな?

 

「えーっと、色々ありすぎてかにがなんだか…。」

 

混乱しているのも無理ないですよね。うん。仕方ない。でも不服。

 

「もー。」

 

不服さが顔に表れてるのかは分かりませんが、彼は幸せそうに微笑んでいる。

 

「私は、新聞記者なんです。」

 

「ほう。」

 

ここまでヒントだしてるんですよ?思い出してくださいよ。

 

「文々。新聞へ載せるためのネタを追い求めて、日々探し回っているのです。」

 

「で?」

 

で?じゃないですよ…。ここまで来たら分かるんじゃないですか?そうですか、そっちがその気なら…。

 

「そこで、今回の異変を起こしたあなたを記事のネタにしたいんです!!!」

 

もう怒った。ちょっと意地悪することにします。鴉は頭がいいですから。敢えて、生き生きとした表情を作ります。

 

「…なんでぇ?」

 

「よくよく考えてみてください。あんな急斜面で乗り物に挟まれたり、天狗たちの弾幕をもろに受けて、川に流されても死なない蓬莱人じゃない人間!!これは、ある種の格好のネタですよ!!!」

 

本音は隠すもの。ここまで言ったんですから察してくれますよね?

 

「人をネタとして見てたんかーーーい!!!!」

 

えー、そう捉えるんですかぁ?!…うぅ、本当に取材しに来たみたいになってるじゃないですか。

 

「そりゃあ、確かにあの逃走の時、私も力を多少なりとも貸しましたが、その根性は優れたものであると思います!!!」

 

ほら、ほめているんですよ?ほらほら、気付いてください。私の本音。

 

「…。あれ?あの風、射命丸さんだったんですか?」

 

お、気づいたんですね?気づいたんですね?

 

「そうですよ?(きょとん」

 

「あのメモは?」

 

「私ですが?ゲームみたいで面白かったですか?(どやっ」

 

決まったー!これで、気づいてもらえますよね?気づいてください!!

 

「…。」

 

なんて微妙な表情をされてるのでしょうか。…伝わってないのかな。

 

「お好きにどうぞ。俺は、元の世界に帰る方法を探すので…。」

 

伝わってなーーーーーーーい!!!!!彼は、すこし無愛想になってしまった。こうなったら。

 

「帰りたいんですか?」

 

ずいっと顔を近づける私。帰るなんて言わないでほしい。でも、自分がなぜ引き留めてしまうのかわからない。そんな気持ちを抑えて笑みを作る。

 

「幻想郷は、外の人たちに忘れられた人とかものとかが来る場所でもあるんですよ。だから、もし戻ってもきっと順さんの居場所なんてないんです。」

 

「…え…?」

 

口ではこう言いましたが、幻想郷にいるのは、あなたに何か役目があるから…そういえばよかったなって後悔しました。

 

「俺を忘れる人間なんているもんか。これでも、キャラの濃さでは絶対忘れられないって言われているんだぞ!」

 

彼の罵声にすこし驚く私。確かにこう言ってしまったら…傷付きますよね。

でも、今言えばそれはただの誤魔化しにしかならない。今はこの言葉は秘めておく。あなたは、呼ばれるべくして来た存在だと。"あの日見た夢の最期にはさせたくない"と。いう言葉を。

 

「…ここに迷い込んだ者たち誰しもがそう思っていたでしょうね。…だけど、大抵の人は妖怪に殺されたり野垂死んでいます。生き延びて帰ったとしても…また…。…取り敢えず、今は休んでください。順さんには休息が必要なんです。まぁ、死ぬほどの思いをさせてしまった私がいう台詞ではないですが…。」

 

外から来た人間のことや、その末路と、夢の最期を混じらせながら言葉を紡ぐ。うまくはない文章を不器用な文字で手紙を書くように。

彼は、きっと幻想郷に大きなモノを作ってくれる筈だ。私の思いにも気づいてくれる筈と信じて…。

 

コンコンガチャ…

 

廊下で待機していた蓬莱人の八意永琳さんが来たようです。あのあの。胸に目がいってますよー順さん。

 

「あら、起きたのね。」

 

「聞き覚えがある声ですがもしかして…。」

 

御名答♪と一言弾ませウィンクしながら、永琳さんは自己紹介を始める。全く、私と似たような歳なのに若作りしなくても…。いた!今、足踏みましたよね?!永琳さん!

 

「此処永遠亭で医者をしている八意永琳よ。えーりん先生とでも呼んでいいわよ。」

 

新聞かけますね。八意永琳はえーりんと呼ばれたい。って感じのタイトルでこの羞恥を羞恥させたいですね。…いてっ!また踏んだ!!

 

「八意先生、この度はますます御世話になってすいません。」

 

よし!堅い!いいですよー!そうです。距離をおいていいんですよー!って、私は何を言ってるんでしょうか。

 

「別に、そんなに固くならなくていいのよ?彼女(射命丸)と同じように自然に接してくれたほうが、こちらも接しやすいから。」

 

そんな気にしないでいいのよーと言った反応をしながら、手をフリフリ振る。むー、そうやって患者さんをたぶらかすのはよくないと思います!!コレ!

 

「は、はぁ…。善処します。」

 

いいぞー!いいぞー!堅さは大事ですよー!どっちの意味でも。

 

「それにしても、一週間ぶりの起床ね。」

 

「一週間?!また、一週間?!寝てたの?!」

 

むー、そんなに楽しそうに話さないでほしいですよ。

 

「そうよ?山の上から高い場所から自由落下して水に叩き付けられて激流に飲まれてその怪我で済んだのだから、ある種の奇跡よ。」

 

まるで私が不親切な落とし方をしたと言うニュアンスを感じるんですけど。

 

「確かに…まさか、俺、不死身説?!」

 

今のは、庇って欲しかったです。こう、射命丸さんはすごく優しく落としてくれましたみたいな。

しかも、川に落ちるまでちゃんと鎌鼬ベーリング使って守ってたんですよ。

 

「それは無いとは思うわ。」

 

永琳さん、察してくれたんですね!敵に塩を送る的な余裕ですね。あやや。

 

「きっぱりと言われるとまたへこむなぁ。あれ?でも、妖怪の山の滞在期間と合わせると…。二週間風呂入ってねぇーーーー!!!」

 

そこですかーー?!もっと気になることがあるでしょう。

 

「そういうことになるかもしれないけど、一応布で拭いたりはしておいたわ。」

 

くっ、さりげなくセクハラ発言しないでくださいよー!あなたには、姫がいるでしょう?

 

「あ、ありがとうございま…」

 

途中で言葉をつまらせ、みるみるうちに彼の顔が赤くなっていく。耳から蒸気が吹き出すほど熱そうです。

 

ピィィイィッ!!!

 

「ぎゃぁぁぁぁ!!!お婿に行けないいいいぃいい!!!」

 

断末魔を挙げて、彼は布団を被り、ごろごろ転がる。そんな光景を見てると心のそこから『純粋だなぁ…』と思います。とても微笑ましいです。暫し転がる彼を観察する永琳さんは、部屋に掛けられた時計を見ている。

 

「さて、そろそろ私は元の仕事に戻るとするわ。この薬、朝昼晩しっかり飲むように。わかったわね?」

 

そう言うと、八意先生は錠剤が入った小瓶をベッドの横の机に置く。今、見ましたよ?胸のところから出しましたよね?…でもなんの薬だろう?何も書かれていないようです。すこし、探りを入れてみますか。

 

「あれ?包帯とかの切ったり縫い付けたりの処置はしないのですか?」

 

白々しく問い掛ける。

 

「ええ…。"起きたから"もう、処置は終わりなの。あとはその薬を1錠水無しで何日か飲むだけで良くなるわ。でも、16時間以上は起きてちゃダメよ?身体に悪いから。」

 

何か変な感じ。起きたから?…すこし調べる必要がありそうですね。

 

「は、はい。わかりました。」

 

薬の効果を知らないで飲むのは悪いことですよ。順さん。でも、この医者が悪い薬を出すわけはないですから今は、飲ませてあげましょう。ここで、変な動きをすれば後々に響きます。

 

「よろしいっ♪早く治すのよ。」

 

永琳さん、部屋から出てくのですね。分かりました、徹底追求させていただきます。

 

「あややや…。私もお邪魔になるとあれなので…この子置いてきます。明日また取材(お見舞い)に参りますのでちゃんと考えていてくださいねっ!」

 

彼を残し、ここを去るのはあまり気が進まない。だけど、彼の体をよく知るのは彼女しか居ない。だからこそ、聞かなければならないので、一緒にいくことにしました。

 

バタン

 

竹作りの廊下を歩く私たち。話を切り出しましょう。

 

「彼は、何者なんですか?貴方はそれを知っている筈です。」

 

メモ帳を取りだし、胸ポケットから万年筆を取り出す。

 

「それは、お得意の新聞のネタのため?それとも、好奇心?」

 

廊下の所々に設置された蝋燭の火に照らされる永琳さんは、真剣な眼差しでこちらを見つめている。…なるほど。

 

「オフレコってことですね。」

 

メモ帳と万年筆をしまうと、永琳さんが満足そうな表情をする。

 

「私の書斎で説明するわ。ついてらっしゃい。」

 

私は、永琳さんについていく。長い長い廊下は気が遠くなりそうだ。

 

「ここよ。」

 

「やっとですか。どんだけ長いんですか。」

 

「あら、天狗もバテるの?」

 

「まさか。」

 

永琳さんの書斎の前で他愛もない立ち話をしていると

 

「あら、天狗がこんな時間に珍しいですね。」

 

ブレザーを着たピンクっぽく紫っぽいくせっ毛のないストレートなロングヘアーで、うさみみの少女と廊下で鉢合わせる。

 

「私のお客さんよ優曇華。見回りの方御苦労様。」

 

「師匠、お疲れさまです。…うちの患者のプライバシーをパパラッチしないでね、文。」

 

「はいはい~♪了解で~す。」

 

聞き流しつつ、見送る私と永琳さん。

 

「さて、入って。」

 

書斎に案内されて、入っていく。さてさて、特派員はどんな真実を知るのか…。次号!

 

◆ ◆ ◆

 

永琳さんからの話は衝撃的だった。でも、なぜ彼が高いところから落ちても平気なのか、なぜ生きているのか。それは、そのひとつの説明で済まされてしまった気がした。

 

「そんな…。順さんは…。」

 

彼についての話を受けていると、いきなり扉が開かれる。そこには、息を切らせた鈴仙がいた。

 

「どうしたの?優曇華。」

 

「順さんがいないです師匠!!!」

 

 

 

to be continue →

 




かつてないほどのハイpaceです!!こりゃあたまげたなぁ。

仕事中にも書き綴る始末。

閲覧数も270突破とは嬉しい限りです。

御気に入りもされてるようで、モチベスゲー上昇してます。

これからも頑張りますので、応援お願いします。

射命丸「私の性格は実はある東方の同人音楽の詞を読んだ作者が決めたんですよ?」

では、執筆に戻ります。

駄文ですが最期までおつきあいお願いします。
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