あまり得意ではないので、取り敢えずできる限りの文章を練って考えました。
一応、東方風な演出をいれました。
兎に角、彼を探さなければ。迷いの竹林は、想像しているよりもずっと危険な場所なんですよ…?順さん。
「鈴仙さん。私は外を探します。」
「え?で、でも、窓はちゃんと鍵を閉じてましたし、外に出れる場所なんて…。」
そうですね。普通ならそう考えますよね。だから、皆視野が狭いんです。
万物あらゆる角度から見なければ視野は狭くなってしまい、見つけられるものも見付けれなくなってしまうんです。
「もしものことがあるかもしれないから、行かせてあげて。優曇華、あなたと私と他の妖怪ウサギとで永遠亭を探すわよ。」
!ありがとうございます。どうやらこちらの考えを察してくれたようですね。月の頭脳は分かってますね。
「では、私は外に行ってきます。」
バサッ
黒い翼が背中から生え、ひとつ羽ばたけば、脚に風が纏う。
「順さん、今、行きますから…!!」
少女は疾風のように永遠亭の廊下を駆け抜ける。通りすぎたあとは、残風により蝋燭の灯りが揺らされる。
「も~う、どんだけ広いのここ。出口を作っちゃいましょう!」
ーー手を広げれば、どこからともなく黄葉が射命丸の周りに舞い散り、手の中に集束する。黄葉は、風に包まれ団扇の形となる。 これが、射命丸に赦された武器のひとつである天狗の葉団扇である。葉団扇を斜め上の天井に向けて振りかぶる。すると、葉団扇に風が目に見えるほど集束し…。
「ふん!!」
ドゴーン!!
ーー振るわれた風は、弾丸となり、射命丸が一人通れる穴を天井に開ける。翼を畳み、脚に力を入れその穴に向かって飛び上がる。
ーー刻は丑三つ時
草木も眠り
夜に歌のみ響くーー
♪永夜の報い ~ inperishable Night.
バサァッ!
天に舞い上がり、翼を広げる。広げた翼からは鴉天狗の由来となる鴉の黒い羽根が黄葉のように美しく舞う。
「おいで、皆。」
そう呟くと、幻想郷中から300羽を超える鴉が射命丸へ向かって飛び立ち、集まってくる。射命丸は懐から、ある一枚の写真を見せる。
「この人を探して。いいですね?」
「かぁ!(お嬢了解です!」
「かぁ?かぁ!(迷子探しやんす?了解やんすぅ」
鴉は頭がいい。人の顔だってすぐに覚えてしまう。人の顔を覚えれる彼等ならば、人間の何倍もの捜査力があることだろう。
「行きなさい!!」
バッと手を前に振るえば、その合図に、黒い波のような鴉の群勢が迷いの竹林中に羽虫のように散り、捜索を開始する。
自身も高度を少し下げ、少し上空から順を捜して飛び回る。飛び回りながら射命丸は、ちらりと先程鴉に見せた一枚の写真を見つめる。
「順さん。」
そこには、"夢"で撮った郵便局にて働く彼の写真が残っていた。そして、その傍らには、射命丸に似た姿の少女。虚ろな蒼い眼でこちらを見ている。
「…本当に似てますよね。」
其のときである。
「かぁかぁ!!(見付かったぜお嬢!」
でかしましたね。あとで、皆にごほうびです。
「…行きますよーー!!!」
写真を懐に仕舞い、順がいると思われる場所へ向けて竹を避けながら急降下していく。
「!!」
地面すれすれを飛んで案内された場所へ行くとそこには、夜雀に小脇に抱えられた順さんが…。
しかし、様子がおかしい。順さんの腕にヒビが入っているのだ。
ザザザザッ
一瞬テレビで見るような砂嵐が視界を通り抜けるとそのヒビは無くなる。
「…え?!…っと!」
そのことに気を取られていると私の目の前に、数発の羽根の弾が飛んできていた。
「疾風扇」
団扇を振るい、風を射出し、風弾で羽根の弾を相殺する。
「誰かと思えばウチの店の常連客じゃない。」
ピンク色のウェーブショートヘアに、長い爪、紫の翼に白い羽根が生えており、耳は羽。茶色を基調とした革の服を着て同色の帽子を被る夜雀の少女が飛びながら体ごと振り返る。
「誰かと思えばウチの常連じゃない。」
「誘拐犯は誰かと思えばミスティアの女将じゃないですか。」
向かい合う私たち、小脇に抱えられる順さんをチラリと見る。それに気づいてか、それを隠すように、身体を逸らすミスティアさん。
「おっと、常連といえども新鮮な外の人間の肉はあげないよ。今夜の御馳走だからね。」
「それは、私が先に見つけた獲物。横取りはダメですよ。」
あくまでも譲らないミスティアさんに対し、私も譲れない。彼が、ここで"砕かれ"てしまえば修復が効かなくなる。
「なら、御互いにやることは決まったね。」
ふぅ、少々時間がかかりそうですが、まあなんとかなるでしょう。
「いいでしょう。弾幕ごっこですか。」
高速飛行する二人。もっとも、後退速度と前進速度をわざわざ合わせているのですが…、さてどうしたものか。手加減しなければ順さんを取り戻せたとしても風に殺られてしまいますし…。
「どうしたの?かかってこないの?…ならこちらから!最初から本気で行くわよ!!ブラインドナイトバード!!」
ミスティアさんは、茶色いカードを構える。ピンク色に光るカードは、辺りから梟などの夜鳥を呼び寄せる。
♪ もう歌しか聴こえない
ミスティアが歌い始める。彼女が歌えば、ただの竹林ですら彼女に味方する。
「視界が狭くなってきましたね。」
「あたしの歌をきけーい!」
彼女の能力は、人を惑わす程度の能力。そして、彼女が歌を聴けば光を奪われていく。そして、前方が見えなくなれば当然、竹林も避けることが難しくなる。
「なるほど。」
先が見えなくなった私は、葉団扇を振るい、時おり迫り来る竹をシュレッダーにかけたように細切れにする。すると、程無くして、前方より夜鳥の大群がこちらに向けて襲い掛かってくるのが分かる。
「かぁ!かぁ!(お嬢!俺たちも使ってください!」
「分かったわ。…行くわよ!皆!鴉符…。」
懐から紅い札を出すと、それが光を放つ。
「暗夜のデイメア!!!」
射命丸の周りを滑空している鴉たちの眼が赤く光り、鶴翼の陣形を組んで夜鳥の軍勢を迎え撃つように突撃していく。
双方の軍勢がぶつかり合い、凌ぎ合う中、ミスティアと射命丸は、肉弾戦と射撃を交えた戦いをする。ミスティアは、順をたまに盾にするように前に突き出す。
「人質とは卑怯ですよ女将。」
「だって、あんたを相手にするには今、気になっているこいつを使う他無いじゃない…っと!!」
ジリジリと追い詰められる射命丸。鴉の軍勢もまた徐々に圧されてその数を減らしている。その時射命丸は、一か八かの攻勢に出る。
確実に順さんを救えるかどうかは解りません。ですが…。
「やるしか!!」
射命丸は、力強く羽ばたき、一瞬でミスティアの背後に回り込む。
「…え?!」
「天狗のォ……」
そのまま足をミスティアの後頭部に狙いを付け、そこに風が集束する。
「太鼓ォ!!!」
ガキィーーーン!
「…くぅ!!!」
反応が間に合わず、なんとか空いている手で防ぐミスティア。
「痛いなぁ…ってあれ?!」
痛みに怯んでいる間に、射命丸が背後から消えている。
「どこに?!…まさか…」
足元で聴こえる風音。
コォオォォォ
そこには地上を疾走しながら翼に風を纏い、射命丸の体が赤く光る。
「幻想…!!」
「やばっ!!!」
ミスティアは、順を盾として突き出す。が、その判断が間違っていたことに気づく。そのことに数秒早く気づければきっとこの勝負は分からなかっただろう。
「風靡!!」
シュバッ
ミスティアに向けて飛び上がる射命丸。順を人質にしているミスティアの腕を踏んで痺れさせ、踏んだ風圧で順を吹っ飛ばす。空中高く放り上げられる順は、満月に重なる。
次の瞬間。闇夜の竹林に紅い無数の線が走る。
シュババババババババババババ!!!
「キャアァァァ!!!」
バシィーーン!!!
ーーー【決着】ーーー
爆発音ともにミスティアさんのカードが砕け散る。そして、ミスティアさんは墜落していった。
私はミスティアさんへの攻撃を終えたのとほぼ同時に、空中に放り上げた順さんをキャッチし地面に降り、勢いを殺そうと踏ん張るが、草が滑るのか止まらずに地面を滑り土煙をあげる。
「…くぅ…。どうやら、それは御客さんのモノらしいね…とほほ。」
服と体がボロボロになって、あちこち体が露出してしまっているミスティアさんは、少し悔しそうに呟く。
「そうです。鴉から獲物はとってはダメですよ?」
「…そのようだね。ふふ、折角の服がボロボロ。」
はぁあ。とため息をついて、汚れをはたき落とすミスティアさん。
「服、大丈夫ですか?」
まぁ、自業自得ですがね。…私の獲物を盗るのですから。
「大丈夫よ。着替え、一応家にあるから」
…帰り道で襲われるところとかの写真あれば男の人の読者獲れますかね?
「あ、今、失礼なこと考えてたでしょう。…全く。おかずにされる人の気持ちも考えてよね…。」
「あやや?なんの話でしょうか。」
ニヤニヤと問い掛けると、ぶっきらぼうにミスティアさんは、「別にぃー」と悪態をついて去ろうとする。
「あ、そうそう。その獲物、あたしの分まで大事に食べてよねっ!」
去り際に白い歯を見せ、とても良い笑顔で振り返るミスティアさん。そのまま夜の闇に消えていきました。写真に撮りたかったほど良い顔です。売れますよ。
ミスティアさんを見送りながら、腕の中で眠る順さんを見つめる。
「初めて見たときから、私は貴方を知っている。そんな気がしました。直接会ったわけでは無いのですが…、どこか遠い過去できっとお会いしたのかも知れないし、夢で一方的に見ていただけのお付き合いなのかもしれませんが…。」
…それでも、本音は隠すもの。
私は、彼を抱いて永遠亭に帰る。これから先のことを少し想いながら。
◆ ◆ ◆
「師匠!!漸く、見付けましたよ…!体!トイレに頭を突っ込んでました!!」
「でかしたわ優曇華。あとは、中身が帰ってくるのを待つのみね。」
担架に載せられた順の体。
「彼は、人間ではないのですか?」
「そうね…。彼が"人間"だって言っていれば"人間"なんでしょう。」
To be continue →
はい、戦闘でいきなりラストワード!まさかね!
でも、ミスティアと、文だったらキャラ設定上では力の差がありそうですから、敢えてラストワードを叩き込むように書き込みました。
閲覧数も増えてきて、さらに御気に入りも増えて、veryverySUNXです!
これからも頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。
因みに、順以外のタイトルはかなり真面目に考えているのですが、センスがなくてなんとも辛い。
東方の曲名チックにしたいんですがねー、研究です。
では、次回またお会いましょう!
読んでくださりありがとう!改めて。