復讐者の仲間のような感じの人   作:345

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こちらの作品は1年以上前に書いたため、最近ジャンプで連載された、クラピカの外伝の要素がありません。
手直ししようにもとんでもない書き直しが必要だったので申し訳御座いませんがオリジナル設定のまま投稿させて頂きました。
不快に思った方本当にすみません。


小さな器と陳腐な作戦

俺は思考する。

何だろうね俺はもし他の人に話したら、頭がイカれてるって言われるから絶対に内緒にしてる事がある。

何と前世の記憶がある、ぼやけている箇所もあるが、今はそれを置いておこう。

俺は生まれ変わりを経験したのである、

混乱や戸惑いもあった、しかしでも内心はしゃぎまくったね、想像して欲しいまさしく頭脳は大人体は子供を体現してるのだ。

色々妄想するだけで楽しい、赤ちゃんの頃はその妄想だけですごしたぐらいだし。

よく笑う赤ちゃんではなく、ニヤニヤしてる気持ち悪い赤ちゃんだったと育ての親は笑いながら言ってる。

ここで疑問に思うかもしれな、俺には親はいない、正確に言うと一応いたけど自分を産む時にかなり衰弱してお亡くなりになったらしい。

元々母は体が病弱であったらしく

父親はそれが精神的にショックを受け後を追うように病気でお亡くなりになった、何と脆いお方だ

接する機会が少なかったからあまり悲しくはなかった。

そんな悲劇の過去を振り返るより、薄情かもしれんが将来の輝かしい未来の方が最優先事項なのだ。

 

だが輝かしい未来を想像して喜んでいられるのもつかの間だった。

俺は生まれ変わってからこの世界に色々疑問を持ち始めた、周りの人間のおかしい発言がおかしいのだ。

魔獣が出たやら色々だ、前世に魔獣なんて存在しないし聞いた事ない、もしや前世でそういう魔獣がいたとしても秘匿されてたとか? と考えていたが。

これが俺にとってこの世界が別の物だと何となく気付かせる、聞き捨てならない言葉を聞いたのだ、世界とかもはやどうでもよくなる代物。

 

ーーー【クルタ族】俺の住む村の民族の名前

ーーーそして隣に住んでる夫婦の子供の名前が【クラピカ】

 

いやいやさすがに生まれ変わったりするような非現実的な事を経験した俺だが。

そんなクソったれな事ないだろ偶然だよ偶然だってそれはないって。

否定ともしやまさか?ってな感じで混乱しまくっていた。

確定ではない、情報が足りないしそんな訳ないと否定しまくっていたが。

 

と こ ろ が ど っ こ い 現実は非情なのだ

 

成長するにつれ脳みそに叩きこまれるこの世界の常識、文字、文化

酷似してるで済ませられないレベルじゃない、それならどれだけ良かったか。

組み上がったピースが嫌でも想像したくない物に出来上がる。

そう俺の前世とは異なる世界、だが知っているのだこの世界を事を

 

少年ジャンプの俺が最も好きな作品【H×H】の世界

 

有り得ないと否定したいが、見に起きた現実を受け入れるのは時間かかったが。

受け入れない現実逃避するのは愚か者のする事だ、多少諦めな感情もあったかもしれないがそれはそれだ。

 

認識したらもう嫌になってくる自分の生まれ変わった環境に。

【クルタ族】である俺の死亡フラグを回避せねばならないのだ。

 

━━━━開幕━━━━

━━━

━━

 

何だかんだで今現在8歳。

原作知識のある俺だが今の所出来る事は少ない。

クルタ族を皆殺しにする【幻影旅団】に抵抗出来る策を何もしていないのだ。

このまま行けば数年後に起きる、クラピカ君以外のクルタ族目玉抉られ皆殺し事件が発生する。

案はあるが実行するのは不可能。

 

1 クルタ族の皆に数年後に幻影旅団って言うイカれてる連中がやって来るから逃げようぜ!作戦

子供の戯言と言われまず誰も信じてくれない、仮に信じてくれたとしてもどこに逃げるって話しだ、原作知っている俺だからわかる。

幻影旅団はどこに居ようと追って来る恐ろしい連中のため不可能。

 

2 俺だけあらかじめ逃げようぜ!作戦 

俺達クルタ族の集落はかなりの山の奥地で、森や山に囲まれた言うならば秘境の地に住んでいるのだ。

別の街に行く道は大人しか知らないので集落から出ても野垂れ死んで、魔獣のご飯になるのが落ちだ。

いざという時はありかもしれん、体を鍛え街までの行き方を知ったら決行可能もありだが現在は不可能。

 

3 H×Hの世界の異能【念】を覚え返り討ちにしようぜ!作戦

これは念使いにならなければならない、あの幻影旅団のウボォーがなかり強かったと言ったぐらいだ。

念は間違いなく知ってるどころか会得してるだろう、念能力者には念能力しか対象出来ないはずだし。

だが無理だった大人に遠まわしに念教えてくれと言ったら。

なぜ念を知っているかのかはさておき今の俺(8歳)には教えるのは早すぎる、いずれ心身共に成長したら教えるから我慢しろ、だとさ

諦めきれずに泣きついたけど、怒鳴られ却下されてそれ以来念の事を聞いても無視されるしまつ、覚えたしても追い返すのはまず無理か、よってこの案も不可能。

 

4 クルタ族唯一の生き残りクラピカにくっ付いて一緒に生き残ろうぜ!作戦

これが下手したら生き残る確率が案2より高いかもしれない

ただ原作知識のある俺でも、原作5年前とだけ書かれてただけで明確に書かれていないため不安が多い

それに今クラピカ君俺と同じ8歳原作では確か17歳、幻影旅団に村を襲われたのは12歳ぐらいの計算だ

この案を実行するなら、クラピカ君が12歳になったら四六時中張り付いていなければならない、しかしこれではまるでストーカーだ生き残るためならしょうがないけど。

 

結論を出すのは早計だが、案4が一番生き延びる可能性が高い。

ふーむ、そうなら実行するにしてもクラピカが12歳になるまで時間があるし今出来る事とは何だろう?

1 肉体の強化(現在進行形)

2 念をどうにかして習う(今のところ無理)

3 生き延びたその後の事を考える

4 案3のため少しでも外の知識&生きるための知識

5 死亡フラグ回避作戦案4のためにクラピカ君に好印象を与え、ストーカー行為しても気にされないぐらい仲良くなる(現在進行形)

 

取り敢えずこれぐらいかな、全ての案は直ぐに解決出来る物じゃないな4年の期間で出来る事をしよう。

念は覚えるのは俺の中では確定事項だ、理由は簡単念使いになりたいからだ! 

死亡フラグ回避も大事だが原作ファンとしてはこれは捨て置けんのだ!

今は無理だがその下地作りの肉体強化は必須だな、この世界はアホな感じに人間の限界値がおかしい。

前世では人間がどんなに頑張っても越えれないラインを努力次第で余裕でぶっちぎる。

才能や環境によって違うかも知れないが、原作のクラピカ君は初期の頃から身体能力はそれなりに高い。

同族である俺のポテンシャルもそう悪くないはずだ、少し前から鍛えてはいるがよりいっそ取り組もう

知識は勉強あるのみ、これはあまり得意ではないがやれる事はやっておくべきだな。

 

ーー最後のクラピカ君と仲良くなるか、これが一番ミスったらヤバいかも……。

 

 

「クラピカくぅぅぅん! あ そ ぼ !」

 

窓から少年がひょっこりと顔を出す。

 

「うん、今行くから待って」

 

今俺が声をかけたのはショタっ子クラピカ君だ。

原作の絵では女に見間違うくらいの中性的な顔してる、実際今でも男と知らなかったら女と思えるぐらいだし。

 

「お待たせ、今日はどうするの?」

「とりあえず広場にいこうぜ、どうせ皆いるだろ」

「うん」

 

クラピカ君がコクリと頷き俺の後を付いて来る。

意外な事に今のクラピカ君は原作のようなクールな感じではない、大人しく素直でいい子だ。

やはり目玉抉られ皆殺し事件以降、一人で生きて行くためにあんな感じになったのだろうか

原作でもクラピカがゴン達に出会うまでの経歴は明かされてないしな。

歩きながら子供らしい会話をしながら村の広場に付いた。

広場には年齢様々な子供が数人いる、俺とクラピカ君は同じ年齢だが俺の方が早く生まれたからお兄さんだ。

 

広場で何時のように自分とクラピカ君含む子供達としょうもない遊びをして遊んでいる、精神年齢が幼子ではないからガキの遊びなぞつまんないが、クラピカ君ストーカー計画には必須なんだからしょうがない

そんな事を考えていたら誰かにクイッと袖を引っ張られた

 

「どうしたの?」

 

いつの間にか俺のそばにいたクラピカ君が、首を傾げて俺を真っ直ぐに見つめてくる

何てあどけない顔してやがるんだ、これが数年後復讐のためなら死んでもいいとか言い出す青年になるんだから、もうゾッとするね。

 

「何でもないよ、昼からどんな勉強すんのかなって考えてただけ」

「そう……」

「どうする、ちょっと速いけど先生のところに行くか?」

「うん」

 

先生とはクルタ族の教育係みたいな人だ、山奥に住んでる民族とは思えない程教育水準は高い、数学、H×H世界の歴史やその他諸々。

原作のクラピカの博識っぷりが納得するぐらい濃い事まで習わされる、詰め込み教育ってレベルじゃねーぞって感じだ。

だからこそ少数民族なのかもしれないな、クルタ族は1人1人の人間がかなり優秀で知能と身体能力が高い、これを先祖代々受け継がせて行くなら少人数の方が効率がいい。

山奥に住む自分達の民族だけの文化で完結せず、他国多方面の知識を持ちながら、それでも極力クルタ族以外の者と関わらない。

頭がいいからこそ理解してるんだろう、自分達の持つ特殊な瞳【緋の目】の希少価値を、世の中にいるゲス地味た収集家が居る事に。

だからこそこうやって隠れるように住んでるんだろうな、ぶっちゃけ隠れるなら街にクルタ族って事隠して住んだ方がいいと思うけどね。

まぁ無理だろうね、民族のプライドが邪魔してそんな事しないだろう。

 

「ねぇ、聞いてる?」

「あーすまん聞いてなかった、何?」

「今日から勉強の後に体術を教えるって先生言ってたけど、何をするのかなって」

「そう言えばそんな事言ってたな、うーん体術って何するんだろうな、殴り合いとかか?」

「殴り合いってちょっと怖いね……」

「心配すんなって冗談だから、いきなりそんな事させられないだろ」

「……うん」

 

ゴクリ……これ本当に原作クラピカみたいになるのか? 仲良くなろうぜ作戦決行してきてもう結構たつが、復讐とかそんな概念から程遠い性格してんぞ。

 

その後先生による地獄の勉強会で頭を酷使し、慣れない対術の稽古で体中悲鳴をあげている俺、尋常じゃないぐらいスパルタだ。

別に俺が特別に貧弱という訳ではない、早朝から肉体強化のために色々やってるせいで疲れがドッときたのだ。

 

「大丈夫?」

「平気だって」

 

心配してくれるのはクラピカ君だけだ、他の糞ガキ共はさっさと家に帰りやがった。

しかしクラピカ君はいい子だ、これで女の子なら完璧なのに。

 

「どうしたの、ジッと僕の事見て?」

「何でもない、それより家に帰ろうぜ」

「うん、でもちょっと待って、はいこれ」

 

クラピカ君が俺にくれたのは、何かドロドロした緑色した固形物が入った木を丸く加工した小さなコンパクトだった

 

「これ何?」

「前に父さんと出掛けた時に取って来た薬草を潰して塗り薬にした物だよ、痛い部分に付けるといいって父さん言ってた」

「くれるのか?」

「うん、使って」

 

なんと……優しい子だ、俺が女なら惚れとるぞ。

 

「おお、ありがとう、大事に使わせてもらうぞ」

「なくなったら言って、まだ家にあるから」

「おう」

 

家に付くまで、クラピカ君と今日習った事をお互いに話し合う

歴史や別の国の文化に人一倍興味のあるようで、楽しそうな顔して俺に明日はどんな事勉強するんだろう、と語ってくる

 

「それじゃあ、また明日なクラピカ君」

「うん、まだ明日ねアルベル」

 

 

別れを告げ、クラピカ君は家に入って行った。

アルベルこと俺もお世話になってる育ての親の家に入る。

 

「ただいま」

 

お帰りなさいと返ってくる育ての親のおばさんの声を聞き、どこか不安な気分になった。

おばさんが作ってくれた夕食を一緒に食べながら、今日どんな事勉強した今日何があったかを話す、おばさんは微笑。みながらそれを聞いてくれた。

自分の部屋に戻る

 

吐き気がする

俺はゲスだ

おばさんは死ぬ

幻影旅団に殺される

 

俺が必死に頭を下げ原作知識をおばさん喋ったらもしかて避けられるかもしれない。

だが俺はそれをしない、諦めているから。

おばさんの命も先生の命も子供達の命も、クルタ族の命全てを。

達観してるとか悟ってるとかそんなんじゃない、あきらめの感情の先に俺の中に生まれた物は。

 

めんどくさい

 

俺は凡人だ、自分の事を考えるだけで精一杯なんだ。

他人の命を救うとか無理、どうするとか考えるのもめんどくさい。

自分が助かればそれでいい

 

手に持った手帳、忘れてしまわないように原作知識を日本語で書き続った物を何度も読み返す、読み返したところで無駄なのはわかってるんだけどね……

手帳を部屋に置かれた棚にしまう、隠す必要はないどうせ見つかっても俺以外の人間は読めないし、盗られたとしても写しがまだ何冊かある。

 

「……ゲロ吐きそう」

 

そう呟き、俺は布団に寝転んで目を瞑り考えるのを放棄した。

 

 

━━━━クラピカ━━━━

━━━━

━━━

 

「クラピカくぅぅぅん! あ そ ぼ !」

 

もうそんな時間だったんだ、僕は慌てて窓から顔を出して外にいるアルベルに向かって言う。

 

「うん、今行くから待って」

 

鞄を手に取り、早足で自分の部屋から出る、朝食の後片付けしている母さんに向かって声をかけた

 

「アルベルが来たから行ってくるよ」

「ええ、行ってらっしゃい」

「うん、行ってきます」

 

扉を開けたら僕を待っててくれてるアルベルがどこか不自然な笑顔をさせて立っている

いつもアルベルはこんな感じだ、ちょっと前にその事を言ったら「そうか?」と不思議そうに悩んでいた

普段見せないアルベルの困った顔を思い出すでだけで笑っちゃいそうになる

僕は笑いそうになるのをこらえた、いけないいけない待ってくれてたんだし

 

「お待たせ、今日はどうするの?」

「とりあえず広場にいこうぜ、どうせ皆いるだろ」

「うん」

 

基本僕はアルベルとしか遊ばない、広場の皆とも仲良くしてるけど誰が一番仲がいいと言われたらアルベルだって答えると思う。

だってずっと一緒にいるから、僕が物心付いた頃からアルベルと二人で一緒にいる。

それが普通何だと思ってるし今でもそう思ってる。

広場に付くと皆と遊んでいると、いつの間にか皆の輪の中から外れ考え事をしているのか1人佇んでいるアルベルがいた。

アルベルに近寄り声をかけた。

 

「アルベル?」

 

呼んでも反応しないからアルベルの袖を引っ張る

やっと気付いのかアルベルが僕の方を向きハッとした表情になった

 

「どうしたの?」

「何でもないよ、昼からどんな勉強すんのかなって考えてただけ」

「そう……」

 

嘘だね、アルベルがこういう顔してる時は変な事考えてる時だけだ、ダテに僕とアルベルはずっと一緒にいるわけじゃない

何考えてたのって聞いても、はぐらかされるからもう聞かない事にしてる

 

「どうする、ちょっと速いけど先生のところに行くか?」

「うん」

 

僕は勉強が好きだ、先生の話しを聞いてるだけでワクワクする。

ふとアルベルの方を見ると、相変わらず難しい顔しながら頭を捻ってる、アルベルは歴史があまり好きじゃないらしいこんなに面白いのに。

授業も終え先生が昨日言ってた体術の時間になった。

僕は体を動かすのも好きだけど、殴ったり殴られたりするのは好きじゃない。

 

さっきアルベルがたいしたことないって、僕を安心させるために言ったのを思い出しちょっと気持ちが落ち着く。

体術の時間が始まった、先生がアルベルを指名して基本の体の動かし方などを説明する。

別に先生はアルベルをいじめようとしてる訳じゃない、アルベルは同年代や少し上の人より鍛えてる。

朝早く起きて運動してるのをアルベルは皆には黙ってやってる事は知っているがバレバレだ。

僕にも教えてくれないのはちょっとムカつく、体術を習う事だし今度から僕もアルベルに話して一緒にやろうと思う、断っても聞いてやらない僕に黙ってた罰だ

アルベルが先生やらみんなの実験台にされ結構ボロボロになってる。

体術の時間も終わり、先生に挨拶して皆帰って行く。

僕はアルベルが少しだけ心配になった。

 

「大丈夫?」

「平気だって」

 

大丈夫って言ってるが体はそうは見えないあちこち痛そうに庇っている。

またよからぬ事を考えてるんだろう、なぜか僕の事をジッと見てくる。

 

「どうしたの、ジッと僕の事見て?」

「何でもない、それより家に帰ろうぜ」

 

そういえばアルベルに渡そうと思ってた物があるんだ。

 

「うん、でもちょっと待って、はいこれ」

 

鞄から小さめの木製のコンパクトを取り出しアルベルに手渡した。

 

「これ何?」

「前に父さんと出掛けた時に取って来た薬草を潰して塗り薬にした物だよ、痛い部分に付ける といいって父さん言ってた」

「くれるのか?」

「うん、使って」

「おお、ありがとう、大事に使わせてもらうぞ」

「なくなったら言って、まだ家にあるから」

「おう、ありがとう」

 

普段素直じゃないアルベルが素直にお礼を言ってくれるから、何か恥ずかしい

家に帰る最中、歴史などの楽しさをアルベルにわかって貰うため多いに語った。

 

「それじゃあ、また明日なクラピカ君」

「うん、まだ明日ねアルベル」

 

もっと話したかったけど残念、アルベルと別れ家に入る。

やっぱりアルベルといる時が一番楽しい、明日はアルベルと何しようか。

 

変わらないたわいもない日常、母さん父さんアルベルやクルタ族の皆。

こんな日がずっと続けばいいのに。

 

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