黒白の英雄譚   作:夜空 太陽(新アカ)

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最近、今更ながら那由多の軌跡をプレイして嵌まっている作者です。


クレハとノイが可愛い!


十一話

 

あれから一日が経過した。

オラリオの中でも有名な広場を俺とベルはいた。

 

『ねえねえ、あれ二人でデートかな?』

『シッカリした体の黒が攻めで、細い白い子が受け?』

『黒×白。いや、白×黒かな?ジュルリ』

 

ゾクッ!

背中に悪寒を感じた。

 

「おーい!シキくーん!ベルくーん」

 

エイナさんの声が聞こえた方を見るといつもと違う服装をしていた。

レースをあしらった白いブラウスに丈の短いスカート。

 

「実は私も楽しみにしてたんだよね」

 

「逆ハーレムが?」

 

「違うわよ!」

 

「冗談ですよ」

 

最近のエイナさんが可愛すぎて弄りたくなってしまった。

 

エイナさんはコホンと咳を吐くとこっちをチラチラと見ながら言った。

 

「それで二人とも?」

 

「なんですか?」

 

「ん?」

 

「私の私服姿を見て、何か言うことはないかな?」

 

エイナさんはニヤッと笑ってそう言った。

 

「いつもは綺麗な感じだけど今日は可愛いって感じですね」

 

「いつもより若々しく見えます!」

 

エイナさんはベルの後ろに回り込むと緩めのヘッドロックを決めた。

 

「わーたーしーは!まだ十九だぞぉ!」

 

「ぐぇ!止めてください!エイナさん!」

 

エイナさんの頭には青筋が出ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういえば、今日はどこに行くんですか?」

 

「着いてからのお楽しみ、だと流石に意地悪かな? うん、じゃあ、教えてあげよう。今日行くところは――ダンジョンだよ」

 

「えぇっ!?」

 

「正確にはダンジョンの上にある、バベルだね」

 

「バベルって・・・冒険者用のシャワールームとか、公共施設があるだけじゃないんですか?」

 

そう、バベルにはギルドが管理する公共の施設がある。

ダンジョンの汚れを落とすシャワールーム。

毒や怪我を治す治療施設等がある。

 

「キミは本当に何も知らないんだね・・・。でも、まだ冒険者になって1ヶ月も経ってないからしょうがないのかな・・・。じゃあ、今日は役に立つ情報をかい摘まんで教えるね?」

 

ベルの体がビクッと震えた。

何故かというと俺とベルが冒険者の登録をしたときにダンジョンの基礎知識をみっちり叩き込まれたからだ。

それで数日潰れたしな。

 

(まあ、それのお陰で死なないですんでる部分があるんだけどさ)

 

「ギルドが所有しているバベルは、ベル君の言った通り冒険者のための公共施設という役割がまず1つ。

シャワールーム以外にも簡易食堂や治療施設の他に、換金所もあるなんて知ってた?」

 

「そ、それは知りませんでした・・・ギルドの支部や本部だけにあるものかと・・・シキは知ってた?」

 

「ああ、たまに治療施設で擦り傷に軟膏塗ってもらったりしてるしな」

 

「何で教えてくれなかったの?」

 

ベルがブスーと頬を膨らませて拗ねたように言った。

 

「いや、一応常識だぞ?」

 

「ウグッ!」

 

「で、もう1つは、これが今日の目的でもあるんだけど、バベルにも一部の空いてるスペースがあって、そこを色々な商業者にテナントとして貸し出しているの」

 

大体の流れからして、今から向かうところは、バベル内にある武具テナントという話になるな。

 

「ダンジョンの真上に建っているだけあって、お店は全部、冒険者のための専門店。多くが商業系のファミリアだよ。

ヘファイストス・ファミリアなんかは、出店しているお店の中でも、その代表だね。名前くらいは聞いた事あるかな?」

 

「は、はいっ」

 

俺は不意にベルの腰元を見る。

そこには真っ黒な鞘に真っ黒なナイフが納められていた。

神のナイフ。

ベルがヘスティアから贈られたナイフだ。

神のナイフはベルのステイタスが向上すればするほど、ナイフの能力も向上するらしい。

俺の投影も似たようなものだが正直少し羨ましい。

 

「2人はヘファイストス・ファミリアの事についてどのくらい知ってる?」

 

「えっと、武具を扱う大人気ファミリアで、すごく品の価値が高くて、冒険者なら誰でも欲しがるってことぐらいですかね・・・」

 

「後は主神のヘファイストスさまはヘスティアの神友ってくらいですね」

 

「うん、間違ってはないね。そして、なんと! 私達が今日向かうのが、そのヘファイストス・ファミリアのテナントなのでしたぁー」

 

「え、ええぇーーーー!?」

 

ヘファイストス・ファミリアの辺りでベルが叫ぶのが容易に想像できたので耳に手を当て耳を塞いでおいた。

 

「エイナさん、どういうことですか!? 僕、ヘファイストス・ファミリアで買い物出来るような大金持ってないですよ!」

 

「まぁまぁ、それは着いてからのお楽しみってことで」

 

「僕はずっとハラハラしっぱなしですよぉ!」

 

「まあ、落ち着けよ」

 

「でもぉ!」

 

「うるさい」

 

「・・・はい」

 

俺がそう言うとベルが項垂れたので俺はベルの着ているシャツの後ろ襟を掴んで引っ張ってバベルに向かった。

 

回りを歩く人たちが『ウサギを散歩させてるみたい』と言っていた。

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