ダンジョンの上に『蓋』として天を穿つように建てられた摩天楼施設『バベル』。
『バベル』はダンジョンから出てくる魔物を封じ込めている。
それによりどれだけ地上の人々が救われただろうか。
人々を救った神々があるファミリアの本拠にてパーティを行っている。
「はむはむ(サッ!)はむはむ(サッ!)」
そこでヘスティアは飯をたかっていた。
ちなみにサッという音はヘスティアが日持ちしそうな料理をタッパーにいれている音だ。
・・・それでいいのかヘスティアよ。
『ロリ神何やってんのwww』
『ていうか生きてたのか』
『いや、あいつ北の商店街でバイト頑張ってたぞ。露店で客に頭撫でられてた』
『さ・す・が・ロリ神www』
ヘスティアは見た目14歳くらいなので神と気が付いていない客には苦労しているんだなと思われているので哀れみで撫でられている時もある。
「なにやってんのよアンタ」
ヘスティアがその声に気付き振り返ると右目に眼帯を着けその美しい顔から赤い髪を生やしたヘスティアの神友だった。
「ヘファイストス!」
「ええ、久しぶりヘスティア。元気そうで何よりよ。・・・もっとマシな姿を見せてくれたら、私は嬉しかったんだけど」
ヘファイストスはハァと少し大きい溜め息を吐いた。
「よかった!ヘファイストスに頼みがあったんだ!」
「お金なら貸さないからね」
「し、失敬な!」
この、赤髪の女神こそヘスティアの神友でありヘスティアが少し前まで寄生していた相手だ。
「いや、私にかなり借りがあるじゃない」
「ウグ!」
二人は何時も大体こんな感じだ。
まあ、どちらもこの関係を楽しんでいる。
「ふふ・・・相変わらず仲が良いのね」
「え・・・フレイヤッ!?」
ヘスティアが声の先を見ると初雪のような美しい白い肌とは対称的な黒いドレスを着た女神。
彼女を見たら十人が十人全員が美しいと言うだろう。
それほどの美貌を持っている。
「お邪魔だったからかしら?」
「そんなことはないけど・・・ボクは君が苦手なんだ」
「うふふ、貴女のそういうところ私は好きよ?」
やめてくれよ、とヘスティアは手を振った。
「おーい!ファーイたーん!フレイヤー!・・・ドチビ!」
「苦手ならまだいいよ・・・もっと嫌いなやつがいるんだけどね!」
「あら、それは穏やかじゃないわね」
ヘスティアは顔を膨らませて不機嫌なのを表している。
「何しに来たんだい?」
「なんや?用がなかったら来たらいかんのか?」
「別に!」
「まあ、強いてゆえばドレスも着れない貧乏な女神を笑ったろうかと思ってな」
(うぜぇぇぇ!)
ヘスティアは心の中で叫んだ。
「ふん!そんなことをするためにわざわざ恥を晒しに来たのかい?」
「なんやと?」
「その貧相な胸を笑われに来たのかいって言ってるんだ」
「むっきー!」
いよいよ取っ組み合いになった。
三十分ほど過ぎるとロキとのケンカが終わるとロキとフレイヤは二人のそばから離れていった。
「そういえば私に頼みがあるって言っていたわね。何なの?」
「あ、あの。ボクのファミリアに二人の冒険者がいるんだけど」
ヘファイストスは記憶の中からヘスティア・ファミリアの冒険者を思い出す。
「白い子と黒い子だっけ?覚えやすいわよね」
「うん。ベル君とシキ君だよ」
「その二人が何なの?」
「その・・・」
「なによ?」
ヘスティアは正座し手を地に着けた。
いわゆる土下座だ。
「ベル君に武器をシキ君に防具を作って欲しいんだ!」