〜今までのあらすじ〜
目が覚めると、見知らぬ学校の屋上にいた坂村健二。下の階から聞こえる銃声を不審に思い、下を覗くと、行われている銃撃戦。彼は仕方なく、下に降りることにした。
<学生大食堂>PM6:38
食堂を物陰から覗いて見ると、二十人程の男女が様々な物を食べていた。
よく見ると、男子の制服が自分と違う。女子のはわからない。
「何覗いてんの、盗撮? てかあんた誰」
ヤバイ、見つかった。
恐る恐る振り返ると、そこにはーー
・・・、可憐な少女がいたーー少女、と言っても恐らく自分と同い年だろう。ーー。肩までかかる赤紫色の髪、黄緑色のリボンがついた黒のヘアバンド、そして、ベルトのホルスターに収まった銃。
「M92FS inox(銃の名前)?ピエトロ・ベレッタ(銃のメーカー)の?」
健二隠れ銃マニア説浮上。
「あら、詳しいのね。てかあんた何で覗いてたの?」
ヤバイここで「銃撃戦してたから気になった」なんて言ったら口封じのために殺されそう。適当な嘘ついとかなきゃ。
「あ、いや、こんな時間に食事ってするものなのかなぁって思って・・・」
「まだ6時よ。普通に食事時よ」
え、そうなの?
「あんた何か隠してんの?」
問い詰められた。ヤバイ。最高にヤバイ。
「本当のこと話せば、あなたの脳天ぶち抜かなくても済むわよ。」
何それ怖い。てかどっちにしろ口封じのために殺すだろ。
「はいはい、わかりましたよ。屋上で目が覚めたら銃撃戦してたんで気になって見にきたんです!」
もうどうにでもなれ。
「あ、なんだ、あんた人間なんだ。な〜んだ、面白くない」
そりゃ人間だよ。この姿で人間じゃないわけないだろ。
「じゃあ、あんた入隊して」
「・・・、は?」
いきなり何を言い出すかと思ったら、入隊?
「そのまんまの意味よ。あたし達の部隊に入隊して」
「なんのために?」
「天使と戦うためによ」
は、天使?んじゃここは天国だっつうのか?
「ここ、天国なのか?」
女に聞いた。
「ええ。ここは死後の世界。あんたは死んだのよ」
「死んだ?俺が?」
ハッとなって、彼は目覚める直前の記憶を思い出した。突き飛ばされ、トラックに轢かれた・・・。
「まあ最初は信じられないわよ。でも有りのままを受け止めるのよ。順応性を高めなさい」
「ゆりっぺ、どうした?まだ食わないのか?」
「どうした、ゆり?」
男子か二人やって来た。
「あ、ごめん。音無くんに日向くん。今ちょっと取り込み中でね。紹介するわ。この茶髪が音無結弦くん。で、こっちの青い髪が日向くん。あんたの名前は?」
「坂村健二だ。でも、俺はまだ入隊するとは言ってないぞ」
「じゃああんた、消えてもいいの?」
消える?意味がわからない。
「消えるって、成仏するってことか?」
「よくわかってるじゃない。この世界では死と言う概念はない。ただし、普通の生徒のように生活すれば消える」
全くもって意味不明。
「普通の生徒って?」
「ここにいるのは死者だけじゃない。普通の生徒、教師として生きるNPCがいるんだ。」
日向が説明した。
なんとなくわかってきた気がする。
「つまり、NPCのような生活を送ると消える、ってことだろ」
「そう言うこと。だから私達は戦っているの。それで、入隊するの?」
またその話か。だが、なぜかわからないが、彼等の思想に共感ができた。そして、きめた。
「分かった。戦おう。一緒に」
「でかしたわ。それじゃあ、まずはご飯食べましょ。お腹減ったでしょ。そこら辺の食券拾って」
あの紙吹雪って、食券だったのか?じゃああのライブって、まさか・・・、いや、あとで言おう。あとで。
少し長いですがお許しください。次回は主人公紹介です。それではまた!