ようこそ。死んだ世界戦線へ。   作:素早い土管

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第二話〜死んだ世界戦線〜

<対天使対策本部(元校長室)>PM8:03

「はい、これ銃。無駄撃ちはしないように。あと手入れは欠かさずに」

 

と言いながらゆりが渡したのはPX4STORMだ。偶然にも健二が好きな銃だ。

「試し撃ちしていいか?」

健二は聞いた。実銃を撃てるなんて、またとないチャンスだ。

『タン タン タン』

イヤーマフ(耳当て)を着けずに撃ったが、さほど銃声に怯えた様子はない。

「もしかして、銃好き?」

ゆりの問には健二は答えなかった。

「あさはかなり・・・」

影でクノイチみたいなのが言った。意味がわからない。

「まいいや。じゃ、皆を紹介するね。バンダナをしているのがTK。このガラの悪いのが藤巻くん。こっちの特徴がないのが大山くん。ふくよかなのが松下くん。柔道5段で、みんなは松下5段ってよんでる。メガネかけた知的キャラっぽいのが高松くん。以外とバカよ。影であさはかなりって言ってたのが椎名さん。次に金髪ツインテールのこの人が、遊佐さん。このパソコンをいじってるのが竹山くん」

紹介された竹山はクイッとメガネをあげた。

「僕のことはクライストとお呼び下さい」

健二はそれを無視した。

「他には、陽動部隊のガールズ・デッド・モンスター、通称ガルデモの4人と、その下っ端もいるの。まず、ボーカルの岩沢さん。次に、リードギターのひさ子さん。ドラムの入江さんに、ベースの関根さん。あと、下っ端が、ユイ。以上よ。あと、私は仲村ゆり。みんなからは、ゆりっぺと呼ばれてる」

と言うと、ゆりは手を差し出した。彼はゆりと握手した。

「よろしく、仲村」

「・・・、いい呼び名ね」

彼女は皮肉混じりに言った。

「待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇ、ゆりっぺぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」

大声を出しながら、一人の男が走って校長室に入ろうとして、

『ドガッ、パリーーン』

巨大ハンマーが男を吹っ飛ばした。

「あ、そうそう。校長室の扉を開けるときは合言葉を言わないと今みたいに吹っ飛ばされるから。合言葉は「神も仏も天使もなし」、よ。ちなみに今のは野田くん。いつもハルバードって言う武器を持ってる。ガラが悪い。藤巻くんとキャラ被ってるけど気にしないで」

人が吹っ飛ばされたって言うのに気にしないのはやはりこの世界では死ねないからか。

「ゆりっぺえええ!そんな奴を新入りにしてはいけない。いけないのだあああ!」

『パリーーン』

今度は窓を割って入ってきた。あれ、でもここって2階か3階じゃなかった?

「貴様など、ゆりっぺの部下に相応しくない、貴様など、貴様など、貴様などぉぉぉぉぉぉ!!!」

「・・・!」

健二は生前のことを思い出した。毎日行われるいじめ。その光景がフラッシュバックする。

「・・・」

健二は黙り、うつむいた。

「ちょっと坂村くん大丈夫!?高松くん、野田くんを隔離して!」

ゆりが健二の異変に気づいた。

数分後、野田は隔離され、健二も落ち着いた。

「ごめんね、野田くん、ああいう人だから。あなた、生前何があったの?」

「いじめられてた」

健二はゆっくりと口を開いた。

「え?」

「いじめられてた、同級生に」

「・・・、そう、ごめんなさい。野田くんはあとで叱っておくわ。とりあえず、今日はもう寝たら?」

「大丈夫か?坂村」

日向が声をかけてきた。

「ああ、もう寝よう・・・、んじゃまたあした。」

健二はつらそうに言い、本部を出た。

「あ〜あ、疲れた」




今回はここまでです。次回は初任務、トルネードです。
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