<男子寮>AM6:01
なぜか六時一分に目覚ましが鳴った。
「あれ、昨日はちゃんと六時丁度に鳴ったのに。おかしいな」
布団から起きて制服に着替えようとしたとき、戦線の制服をもらってないことに気づいた。
「そういや、制服もらってないな・・・。後でもらわないと」
そう呟いてクローゼットを開けると、ちゃっかり制服が入っていた。何やら紙がポケットに入っている。
『ゆりっぺから届けろって言われた。野田には気を付けろ。あと八時集合だぞ』
ちゃんと届けてくれたのか。てか誰が届けたんだ?名前書いとけよ。
謎の送り主が気になりながらも、制服に着替えた。サイズぴったし。
「・・・、なんで仲村は俺の服のサイズ知ってんだ?」
偶然か、はたまた当てずっぽうか、謎がさらに深まる。
<対天使作戦本部>AM6:48
朝飯は生前の習慣でカロリーメイトで済まし、六時半には学校に着いたが、ただでさえ広い敷地で迷いまくり、十八分かけてやっと本部に着いた。今思えば、人に聞けば良かった。
「神も仏も天使もなし」
合言葉を呟いてドアを開けると、まだ誰もいなかった。
「一番乗りか」
そう呟いてソファーに腰掛けた。しかしこのまま一時間十二分もここで待つのか。もう一眠りするか。
「zzz zzz zzz」
いつしか、彼は眠りに落ちていた。
十分後
口元が何やら布のような物で拭かれている感覚を覚え、彼は目を覚ました。もしかして女子がヨダレを拭いてくれてるとか?それいいじゃん。
目を開けると、日向がハンカチで口を拭いていた。
「ぬわぁ!?」
健二は驚いて飛び起きた。一瞬でも期待した俺のピュアなハートを返せ。
「お、お前、まさかホモか!?」
「な、何でお前にもホモって言われなきゃいけないんだ!?」
「あながち間違ってないわね」
ゆりにも言われた。ていうか、いたんだ。
「ちょ、ゆりっぺまで!?」
「間違ってない。俺も体験した」
あ、音無もいたんだ。
「襲うなら高松辺りにしろよ。あいついい体してるし」
「要するにアホですね!」
「うっせえ!」
ガルデモのユイもいた。そういえばこいつと日向仲いいよな。
二人が取っ組み合い始めた。
「はいはい、そこ!喧嘩しない!」
ゆりが二人を注意した。かなり面倒くさそうだ。
「大丈夫だ。いつものことだから」
音無が耳打ちしてきた。あいつら、一緒にいるのは何度か見かけたが、まさかの凹凸コンビとは。
もう、面倒くせえ。
初任務と言っておいてただの日常でした。すみません!次回こそ、初任務です。