ラブライブ!~武闘派高校生とμ's II~   作:ステア(STER)

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どもー。STERです。

今日は予告通り、海へ行きます。
メンバーは、信翔とほのりんです。

今日は三人もろとも、Passionate(情熱的)になっていただきます。

夏のパッショネイトだぜ。じんじん熱く燃えるんだぜ~。


【22nd Live!】Passionate Youngs On The Beach

「んで、ドコ行くんだ?」

 

 俺…そして穂乃果と凛は俺の自宅にいた。何故かって? それは昨日、衣装の生地などの買い出しの時…。

 

 *

 

「あっつ~い、海に行きたいニャ~!」

 

 それは、凛の唐突な一言から始まった。

 

「いきなりどうしたんだ凛?」

「私も賛成! ねぇ信翔君。明日は日曜日で練習も休みだから、どこか連れてってよ♪」

「えっ…。」

「じゃあ、信翔くん家に集合で決まりだニャ~!」

「お…おいちょっと待て…! まずお前ら、ドコに行くのか決めてるのか!?」

「そんなの、集まってから決めればいいんだよ。じゃ、皆には内緒だよ! 花陽ちゃんにも内緒にしてね凛ちゃん!」

「うん!」

 

 こんな感じで、勝手に海に行くことが決定したのだった。

 

 *

 

「そういえば信翔君、プライベートビーチとかないの?」

「ないことないぞ。」

「じゃあ、そこへ行くニャっ!」

「いや、それならメンバー全員を呼んでおかねぇとダメだろ。内緒で行くんじゃねぇのか? それに、遠いし。」

「しゅん…。」

 

 俺の親父は、実はいくつかのビーチの私有地を持っている。それは瀬戸内海の島、外国など多岐にわたるが、今東京にいる俺たちからしてみれば全部遠く、外国となると一週間くらいの滞在は必要になる。冗談じゃねぇ、いくら俺でも小遣いが持たん。第一、日帰りでないと怪しまれる。明日も練習あるわけだし。

 

「普段行かないような所がいいんだろ?」

「うん。」

「なら、鎌倉にでも行くか?」

「「鎌倉?」」

 

 そう、江ノ電が走ってるあの鎌倉である。旧都とも呼ばれてるかな。鎌倉時代、幕府があって、源氏と北条氏が政治をしたアソコだ。一度行ってみたかったんだよな…。

 

「そ、鎌倉。いい所らしーぜ。どうする?」

「凛は賛成だニャ~!」

「信翔君が望むなら穂乃果はどこでもいいよ♪」

「決まりだな。よし、じゃあ行こうか。」

 

 そして俺たちは出て、ガレージへと向かった。ガレージを開けると、この前ことりと一緒に乗った黒いバイクと…黒くてま新しい車があった。

 

「うわぁっ…かっ、カッコいいニャ~!」

「車に乗れ。今から急いで鎌倉に向かうぞ。昼ごろに着かないとな。」

「電車で行くんじゃないの?」

「電車で行ったら着くのも帰ってくるのも遅くなる。」

 

 俺たちは車に乗り込んだ。俺はなれた手つきでエンジンを起動させ、ガレージから出した。

 

「信翔君…車、運転できたんだ…。」

 

 実は俺、大型二輪免許とほぼ同じ時に中型免許も取った。そんなことが可能なのかって? 親父の財力があれば、専属教官の一人や二人…。まあ、そういうことだ。俺は正直嫌だった。稽古に当てる時間をほぼ全部持ってかれたからな。

 

「おう。18にもなって、車を運転できねぇとなんかカッコ悪いだろ?」

「しかもこの車、マニュアル車だニャ。」

「おっ、気付いたな。やっぱ男ならミッション車は乗りこなせねぇとな。オートマ限定は正直考えられなかった。」

 

 やっぱ、男はミッションを乗りこなして、華麗にギアを入れ替えたりするのがカッコいいんだろうが。半クラはどうしても慣れないと上手にはならんがな。オートマなんて乗ってたらちゃっちい男だと思われるぜ。そこの点では、二人の評価は高いと思いたい…。

 

「すごいね…穂乃果、まだ原付すら取ってないのに…。」

「凛もだニャ。ママがまだ必要ないって。かや姉やあや姉はどっちも車の免許持ってるのに…。」

「ははは、まあお前らもいつか免許を取る日が来るさ。それまでは、暇だったら連絡さえ寄越せば、すっ飛んでアシになってやるよ。」

「本当!?」

「あぁ。」

「やっぱ信翔くんは、何かと言って優しいニャ~♪」

「そりゃありがとな。」

 

 *

 

 車を走らせて数十分経った。高速道路に入ってから、コイツのいいところが出る。ギアを6速に入れて、思いっきり飛ばしてみた。100km/hに到達するのに十秒もいらなかった。

 

「甘~いフル~ツダ~ンス♪ だんだんリズ~ム変~わる♪」

「い~そ~い~でよ♪ ねぇ~私のことを~~見~て~て♪」

「捕まえなくちゃ~振り向かないわ~♪」

「追~いかけられた~い~♪」

「だ~けど言わない~♪」

「だ~けど言えない~♪」

「………。」

「「さんはいっ!」」

 

 奴らがいきなりフルーツダンス…『Mermaid Festa vol.2 ~Passionate~』を振ってきた。ちなみにvol.1の方もあるが、この曲は1と違って、Mermaid(人魚)という単語にかすりもしない。

 

「歌えるかッ! 今運転に集中してんだぞ!」

「もぅ~。信翔君ノリ悪い~。」

「信翔くんは優しくて男前だけど、ノリが悪いところは短所だニャ。」

「そ~だよ。そこは乗らなきゃ、面白くないよ~。」

「バカ言うな!」

 

 あのなぁ…。モノホンの歌手が目の前にいるのに、歌を披露できる訳ねぇだろ。この前ことりに『輝夜の城で踊りたい』を歌わされた時は、ハズくて死ねたぞ。ちなみに、この後は『じゃあ、ね? くるっとくるっとくるっと回ろう くるっとくるっと踊ろうよ』と続く。俺の低音じゃ出せねぇ部分だ。

 

「じゃあ、次二番! 二番のサビから!」

「「夏~のパ~ッショネ~ト♪ じんじん熱~く燃~える♪」」

「…はぁ。相変わらず元気いっぱいな連中だ。」

 

 *

 

 しばらくすると、鎌倉へとついた。そうそう。こんな感じだ。うわぁ、遂に湘南に来たのか…。茅ヶ崎(ちがさき)も行きたかったが、まあそれは今度の機会に…。

 俺は駐車場に車を止め、海岸へと来た。潮風が気持ちいい。

 

「気~持ちいい~! 海にくるなんて久しぶりだニャ~!」

「ねぇねぇ信翔君っ! 早く早く! 着替えて入ろう!」

「待ってくれよ…。こちとら準備云々で忙しいんだよ。」

 

 なんだかんだと持って、更衣所に来た。シャワーが完備されているらしい。

 

「じゃあ穂乃果着替えるから、覗かないでね♡」

「…覗くか。とっとと着替えて来い。」

「凛も覗いちゃダメだよ~♪」

「あぁもう! 覗くかってんだ! 俺は晃太や他の変態どもとは違ぇんだよッ!! 四の五の抜かしてねぇで早く入って着替えて来い!!」

「…だよね。胸の小さい凛を覗いたって仕方ないしね…。」

「やっ…そういう訳じゃ…。」

 

 そういうと穂乃果も凛も扉を閉めてしまった。なんか…気まずくなったな。他の客が揃って俺の方に注目する。俺も更衣所へと入った。

 一番初めに更衣所から出てきたのは俺だった。二人が異様に遅い。やっぱ女子が水着に着替えるのは遅いのか? それとも…ははは、まさかな。あの二人が期待してるような破廉恥な輩ではあるまい。

 もうしばらく待っていると、穂乃果が出てきた。少し、顔から気が失せている感じがしたが、みんなを照らす太陽のような存在だ。勘違いだな。

 

「お待たせ。」

「すまんが、これ持って先に場所を取りに行ってくれ。俺は少し凛を待つ。」

「なら私も待つよ。」

「いや、先に行っててくれ。俺も行きたいが、凛の誤解を解いてやらねぇと。」

「…うんっ。分かったっ。じゃあ、先行ってるね。」

 

 そう言って穂乃果は先に行ってしまった。さて、凛が出てくるのを待とうか。しばらくすると、泣きそうになっている凛が扉を開けて出てきた。

 

「…凛?」

「信翔くん…。どう…かな? 昨日、ママに買ってもらったんだ。凛、かや姉やあや姉とか…かよちんや穂乃果ちゃんみたいに胸、大きくないし…似合ってるか心配なんだけど…。」

 

 普段のイメージからすると競泳用とか着てそうなイメージだったが、そのイメージを180°覆すような大人っぽいビキニをしていた。まだ早いんじゃねぇかと若干頭をかするが、まあ似合ってるんじゃないかな。ウン。そういえば凛の姉である夏夜さんと綺乃さんは結構いい身体してた…気がする。憶えてねぇや。

 

「ははは、十分似合ってるぞ。」

「本当に大丈夫?」

「あぁ。胸が小せぇからっていちいち気にするこたぁねぇ。お前には別の魅力があるんだから。ほら、涙拭いて笑顔でいてくれよ。」

 

 凛は涙を拭いて、ひきつった笑顔を見せてくれた。凛には別の魅力があると俺は思う。それは、活発な姿…そして、それと対になるように存在する乙女チックな凛。多分、メンバーの中で一番繊細な女の子は誰だと言われたら凛を挙げる。

 

「じゃあ、行こうか。」

 

 そう言って手を差し伸べた時、俺の頭から水中メガネをぶんどって、逃げて行った。

 

「鬼さんこちら~。悔しかったら凛を捕まえて見るニャ~!」

「…この泥棒猫がァッ!」

 

 …はぁ。調子に乗らせたらこれだ。まあいつもの調子に戻ってくれてよかったよかった。

 すると、凛が転倒した。

 

「り~ん~…!!」

「あの…ゴメンね信翔くん…! 水中メガネ返すから勘弁してください…。」

「バカ野郎ォ。」

 

 俺は凛に覆いかぶさり、腰に手を伸ばして…

 

 

 

 …思いっきりくすぐってやった。

 

「ニャッ、あははははっ!! やあっ、やめて信翔くぅん…。くすぐったいっ!! くすぐったいよぉっ!!!」

「ほれ、どや? ここか? ここがええのんかぁ?」

 

 俺はハイになったオヤジみたいに凛の腰回りをくすぐってやった。しばらくして、周りの目線に気付いた後、自分のやってることを理解して、離れた。すると、その様子を見ていた穂乃果が囃し立ててきた。

 

「うわぁ…信翔君、大胆だねぇ…。」

「いや、あの…これは。」

「仕返しだーい!」

「甘いッ!」

 

 凛が反撃に出たが、見事に避けた。

 

「やっぱ信翔君も海に来て情熱的になってるのかなぁ?」

「…やめろ! もう言うな!」

「とっ、ところで…凛がコチョコチョに弱いってなんで知ってるの?」

「綺乃さんに聞いた。」

「もぅ~…あや姉ったら…。」

 

 このことで、しばらく穂乃果にイジられる事になってしまった俺であった。

 

「もう! 信翔君! 凛ちゃんばっかり見てないで穂乃果のことも見てよ!」

「ん?」

「そ~れぇっ!」

 

 バッシャアアアアッ!!!!

 

「………。」

 

 穂乃果を振り向いた途端、思いっきり海水を掛けられてしまった。

 

「やったなこの野郎ー!」

 

 そう言って俺はおもいっきり穂乃果に水を掛けてやった。

 

「きゃっ!」

「仕返しだっ! そらっ!」

「もうっ、冷たいよぉ…。それっ!」

「わっ! ちょっと! 凛にもかかって来たニャ! えいっ!」

 

 その後…俺たちは飯を食べたり、水を掛け合ったり、身体を触れ合わせたり(意味浅)して、思いっきりレクリエーションを楽しんだのであった。

 

 *

 

 帰り品、俺も眠たい目をこすりながら運転しているにも関わらず、二人は後ろの席でよほど疲れたのか、眠りについていた。SAについて、俺がトイレや水を買ってきてもかまわず寝ていた。家についても爆睡中で、起こすのに時間がかかったのであった。

 

 …そしてこの俺にとっては…今日と言う日は…まあ楽しかったが、また黒歴史が増えた日にもなってしまった。幸いなことに今日海に行ったことは(雪穂以外には)ばれておらず、海未の粛清も食らわずに済んだ。




はい。今回も4100文字に及ぶものになってしまいました。

いやぁ、夏はネタに困りませんなあww

さて、次は何にしようかな…。

あっ、ちなみに、信翔と皆の人称を見てみます。

――――――――――
★信翔→皆★
信翔:俺
メンバー達:全員呼び捨て
男連中:全員呼び捨て
目上:さん付
――――――――――
★皆→信翔★
穂乃果:信翔君
ことり:信翔くん
海未:信翔
凛:信翔くん
花陽:信翔さん
真姫:信翔さん、信翔
絵里:信翔さん
にこ:信翔、信翔くん
希:信翔君
雪穂:信翔さん
亜里沙:信翔さん
紗奈:兄さん
男連中:信翔
大翔(双子の弟):信翔、兄貴
――――――――――

こんなものです。
さて、次回も決めとかねぇとな。
乞うご期待!
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