ラブライブ!~武闘派高校生とμ's II~   作:ステア(STER)

28 / 63
どもっ、STERです。

前作で信翔が黒くて真新しいMT車を持っているということをお話ししましたが、それが矢澤にこにバレて、散々な目に遭う信翔を描きます。

信翔の意外なPassionateを見せたシーンを見たい場合は前作をご覧ください。ほのりんと海に行きます(ステマ


【23th Live!】アシ扱いされる信翔

 Passionateな一日を過ごした(前巻参照)翌日の朝。俺は早起きをしたので、折角だからと車の掃除を始めた。水を掛けて綺麗にしたり、中に掃除機を突っ込んでゴミなどを吸い上げたりした。

 すると、着信が入る。どれどれ、相手は――――

 

 …んっ、『矢澤にこ』…。まあいいか。出てみるか。

 

「おはよ~っ! あなたのハートににこにこにーの矢澤にこだよぉ~!」

「にこか。何の用だ。」

「実はぁ~…。折り入ってお願いがあるのぉっ。」

「ちょけてないで要件を言え。」

「もぅ…お固い人っ。」

「いい加減にしねぇと切るぞ。」

 

 そういうと、にこは普通の口調に戻った。

 

「はぁ…。アンタ、中々のカタブツね。」

「当然だ。」

「これでにこの要求を聞いてくれなかった人はいなかったわ。」

「要求なんて普通に言えばいいものを…。んで、何の用だ?」

 

 俺が要件を聞くと、にこが意外な要求をした。

 

「大至急、車を家に寄越して。行きたいところがあるの。」

「…えっ?」

 

 ちょ…ちょっと待て!! 何でお前が俺の車の事を知ってんだよ! メンバーには穂乃果と凛、雪穂しか知らないはずだぞ!

 

「…どうしたの? 私の場合はできないって言うのかしら?」

「いや…まずお前、何で俺が車に乗れるって知ってんだ? 誰から聞いた?」

「誰からも何も…穂乃果と凛が自慢げにタイムラインに載せてたわよ。」

「えっ」

 

 おい…。何やってんだよあいつら。まあいいか。

 

「わかった。すぐ着くから、家で待っとけ。」

 

 そういうと俺は車に飛び乗ってにこの家へと飛ばした。

 

 *

 

「よし、着いた着いた。」

 

 そういうと俺は車から降りた。間もなく、にこ、こころ、ここあ、虎太郎がマンションから出てきた。

 

「待たせたわね。さあ行くわよ!」

「行くって…どこに?」

「どうやら、隣町のスーパーマーケットでバーゲンセールやら大安売りが多くあるみたいなんです…。」

「だから、私達もこんな朝早くににこ姉に起こされちゃって!」

「うるさいっ! つべこべ言わずに行くわよっ! ねぇ、チャイルドシートはない?」

「あるかっ! 俺は妻子持ちのパパじゃねぇんだぞ!」

「仕方ないわね…。こころ、ここあ。虎太郎の面倒をお願い。」

「「はーい」」

 

 そういうと、矢澤一家は車に乗り込んできた。

 

「ふぅ~ん。中々いいじゃない。こんな車、乗ったことないわ。」

「そりゃそうだろうな。」

「まず、あまり車に乗る機会もありませんしね。」

「そうなのか?」

「そうよ。何か悪い?」

「いや…。」

 

 とりあえず皆を車に乗せた俺はギアを一速に入れ、アクセルを踏みいれた。

 

「俺の運転はちょっと荒っぽいぞ。それでも構わんか?」

「早く着くなら何でもいいわ。」

「よっしゃ! 5分で着くから、しっかり何かに掴まっとけよ!」

 

 そう言い放つと同時に俺はシフトレバーに手をかけ、慣れた手つきでクラッチを踏み、シャっとギアを変えて、急加速させた。行く先行く先の信号機が皆恐れをなすように青へ変わっていく。予告通り5分で着いてしまった。4人とも度肝を抜かれて、ただただ唖然としていた。

 

「おい、着いたぞ。セール云々があるんじゃねぇのか?」

「…はっ! そうだった、急ぐわよ!」

「いってら~。俺はここで待ってるから。」

「おひとり様1個までなんだから、アンタも来るのよッ!」

「ええ~…。」

 

 そして俺はしぶしぶついて行ったわけだが、どうやらにこが『おひとり様1個』を『一世帯様1個』と勘違いしていたようで、結局各1個しか買えないのだった。どんだけ寝ぼけてんだよ…。ん? 『一世帯様1個』ってことは、もしかして俺、家族連れだと思われたのか…!? じょうっだんじゃねぇ!!! つーか、『一世帯1個』ってのも相当ケチだよな。

 更に不幸は続く。怒ったにこは他の食品もバカみたいに買い始め、会計を俺に押し付けて逃げた。激情した俺は許すまじと追いかけようとしたが、商品と店員とこころ達を置き去りにはできないので…俺は諭吉とおさらばしたのであった。

 

 俺たちが車に戻ってくると、車止めに座って俯せていたにこがいた。

 

「野郎…。会計を俺に押し付けて…」

「うるさいっ! 全部全部アンタが悪いのよ!」

 

 先述の赤面モノの失態を犯したにこは相当自暴自棄になっていた。

 

「あのなぁ、どういう思考になったら人のカネを蝕む考えが出るんだよ。」

「お姉様…。」

「そう言っても、ちゃっかり買ってくれるのね。」

 

 チッ、クソッ…自分の甘さにはヘドが出そうだぜ…。

 

「ちっ…。おい、もうそろそろ練習が始まるぜ。お前にゃ傍観してもらって先輩なりの指導を頂かないとな。こいつに関してはもう(とが)めないからさっさと乗れ。」

「流石ね…。やっぱ優しい♪」

 

 にこは、すっかり機嫌をよくしてしまった。ハァ…どうして俺はこう女に甘いのだろうか。男なら容赦なく殴って病院送りにしてるのに…。

 

「カタブツだけど、女に優しいのは評価できる所だわ。さあ、早く音ノ木坂へ送りなさい!」

「クソッ…調子に乗りやがって…。見てろよ。今度もお前の度肝を抜いてやるからなっ!」

 

 すると、キーを回してエンジンをかけ、ギアを入れて急発進。ドリフトも加えて音ノ木坂へと急ぎ、またまた矢澤姉弟の度肝を抜いてやった。そして、メンバーに正式に自分の車を見せたのだった。メンバーからの評価は高い…と見ていいのかな? 特に希の食いつきは凄かった。

 

 帰りは、穂乃果にお願いされたので、高坂姉妹を乗せて安全運転で送った。ちなみに、その翌日…昨日のドリフトの様子をガッツリ警察に見られていたようで、切符を切られてしまった。恥ずかしい所は見せたくなかったので、翌日というのは非常に助かった。




はい。信翔のカネがまた大幅に消えました。

多分ね…信翔君、金持ちすぎるが故にメンバーに金ヅルにされてるんだと思います。ハイ。
メンバーと飯を食いに行ったら大体奢り、どこかに行ったら費用は大体奢り…しかし、メンバーの活用費用も音ノ木坂の予算、メンバーの小遣いなどありますが、半分以上を占めるのが信翔の財布からのカネです。それでも小遣いが消えない信翔すげえ…。

余談ではありますが、さっき(久々に)小説情報を確認しました所、
目次PVが15111件、全話PVが41872件、UA数が12845件、お気に入りが44件、感想が2件、評価が………0件ありました。
こんな拙い文章を連ねた小説をご愛顧いただき、誠にありがとうございます!

これからも精進してまいりますので、是非とも感想や評価をくれください。
本当にお願いします励みなんです何でもしますかr

ちなみに、各話ごとのUA数も確認いたしましたが、以下の通りです(第1章は除く)
1位:24話『真姫ちゃんの看病』 308件
2位:25話『【特別編】深夜の穂乃果、深夜の信翔』 282件
3位:27話『プロ辞退!? 信翔、退院』 271件
4位:06話『りんぱなとトークinラーメン屋』 268件
5位:30話『祭りに映える姫と騎士』 243件

あっ…全部サブタイトル詐欺のアレだったか…。
サブタイトル詐欺かとは思いますが、まだご覧になられていない方は是非ともご覧ください。

さて、話を戻しますと…次回なんだよな。どうしよう…。
あっ、ちなみに…感想などでリクエストはお待ちしておりますので、どしどしと送って下さい。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。