ラブライブ!~武闘派高校生とμ's II~ 作:ステア(STER)
今回は、緊急会議ですね。はい。信翔にある重い制裁が下ります。
アホ三人も暴走するかもね
さて、翌日…。俺たちは学院の部室内に集合した。今日は昨日の絵里の一声により緊急ミーティングが開かれることとなっていた。
「…で、お前らの要求はなんだ?」
俺は、正直こんな空気の悪いところにいつまでもいたくなかったので、単刀直入に聞いた。
「あれ? 信翔君、覚悟したのかな? なら話が早いね♪」
「凛達も、どこかに連れてくんだニャ~!!」
どうするべきか…。本当にこいつらもドコかに連れてかにゃいけねぇのか?
「ヤダな。」
「えぇ~? どうしてよぉ~?」
「お前らの場合、連れてってやってもいいが、タダで連れてくわけにはいかねぇ。そうだよな? 海未。」
「え? …っあ、はい。とは言っても、何をするのでしょうか?」
「合宿を、すればいいんじゃないかしら?」
絵里が、突然言い放った。なるほど、合宿か…。新しい刺激を得られそうだな。こういうのも悪くないかもしれぬ。
「なるほど、いいじゃねぇか。ちょうど、お前らを徹底的にシゴきたかったんだよな…。なら、どこか遠くには連れてってやろう。しかし、それはすなわち、強化練習を意味する。」
皆、一斉に顔が引きつった。そう、俺の作る練習メニューはメンバー曰く『鬼』で、その内容は海未以上に濃密なもので、練習後の飯が去年より10倍うまくなったらしい。
「の…信翔君がメニュー作るの?」
「当たり前だろうが、俺がプロデューサーを任されているんだ。」
「でも、あの練習メニューは酷すぎるわよ。私たち、終わった後は皆クタクタになって倒れかけになるのよ…!」
「そうですよ信翔さん…せめて、もうちょっと休憩を下さい…。昼食も10分はキツイですよ…!」
俺のメニューは真姫や雪穂でさえ文句を言うほどキツいのか…? 弱ったなぁ~。
「俺が昔、まだ武術の修業に励んでいたころ、こんなくらいの練習メニューは当然だったけどなぁ。」
「信翔さん、皆はか弱い女の子なのよ? 本当に普通の女の子。貴方みたいに、男の人にさえ圧倒的な差をつけてしまう体力じゃないのよ?」
見かねた絵里が俺に叱責した。くそ…絵里の意見じゃ逆らうには…。
「そ…そう、だな…。ま、まあ…それでも俺のメニューに耐えるのはすげぇじゃねぇか。まあ、分かった。それじゃあ、練習メニューは海未に任せるとしよう。」
俺は、練習メニューを海未に任せることにした。海未なら、きつすぎず、ゆるすぎずのベストなメニューを組んでくれることだろう。海未は、俺がメニューを組むようになってから妥協的になった感じがある。メンバーによると、1年前よりすこし物腰が柔らかくなったそうだ。
「え、私…ですか?」
「ああ。お前に任せよう。きつすぎず、ゆるすぎないものを頼む。」
「は…はい!」
「で、どこいくの? いつまで?」
穂乃果の一言で、メンバーの視線は一気に俺に集中した。
「そうだなぁ、あと二週間、すべてつぎ込んでしまおうか。んでもって、どこにしようか?」
俺がそう疑問を投げかけると、今度は真姫に視線が集中した。
「な…何よ…。」
「真姫ちゃん! 他に別荘、持ってないの?」
「生憎、あれ以外にはないわね。信翔さんに聞いてみたら? あれだけお金持ちなんだから、別荘のひとつやふたつ、世界的な観光地とかに持ってるんじゃないの?」
真姫が俺にそう振った。くそっ、かわしやがったな…。すると、再び俺に視線が集中したのだった。
「信翔さん! それ本当?」
「あ、あ…ああ…。」
「たとえば、ドコに別荘があるのかニャ!?」
「国内で4つ、海外になると…10はあったかな? たとえば、アメリカの方にもあるし、ヨーロッパにも存在するし、やっぱおすすめはハワイかなぁ?」
「は…は…!!」
「「「「「「「「「「「「ハワイぃっ!!!!?」」」」」」」」」」」」
それを聞いた瞬間、メンバーは
「そ、そ、それ本当なんですかっ!?」
「いいんじゃな~い? にこにーみたいな超売れっ子アイドルには、ハワイは超お似合いニコ♪」
「ハラッショー…。とんでもない所に別荘を持ってるモノなのね…。」
「ええやん。ウチ、ハワイは一度行ってみたかったんよ♪」
皆、ハワイという単語を聞いて興奮状態にあった。ハワイに行ったときのバカンスを考えて浮足立つアホ三人。行ったあと、何をするかと深く思慮するソルゲ組&雪穂。などなど、各々考えることは違えど、ワクワクしているんだなということは見て取れた。
「決まりだな。よし、じゃ明後日から行くとしよう。各自、準備を怠らぬよう。カネはこちらで工面する。」
こういうことで、話がまとまったのだった。その後の練習については、浮き足だって、いつもよりキレがよかった印象がある。
*
「おし、今日の練習は終わりにしよう。お疲れさん。」
そういうと、皆ドタバタと地に座り込む。
「あぁ~! 今日も疲れたなぁ~!」
「はい穂乃果ちゃん、お水♪」
「こっちにも水を寄越しなさいよ。」
「凛、もう動けないニャ~! 誰かおぶって~!」
「もう、何言ってんのよ! だらしないわねぇ!」
「はぁっ…はぁっ…。」
皆、ヘトヘトで、立ち上がる事もできないようだ。座って数十分…。夜も更けてきたので、皆立ち上がり始めた。
皆、ぞろぞろと帰っていくのだが、アホ三人は座り込んだままなかなか帰ろうとしない。
「まだ足が動かなーい…。」
「あんな練習で、立ち上がれなくなるのも当然でしょ!」
「信翔くぅん、凛をおぶってニャ♪」
こんな調子である。花陽も、凛のことが心配で残っていた。
「凛ちゃん…早く帰ろうよぉ…。もうすぐ暗くなっちゃうよ…!」
「ヤダヤダー! 信翔くんの鬼練習のせいでもう足が動かないんだニャ! 信翔くん、責任取るニャ~!!」
「穂乃果、にこ。早く立ち上がれよ。帰るぞ。」
「にこ、もう足が動かないよぉ~! 信翔くぅん、お願いだからおぶって♡」
「却下する。気持ち悪ぃ。」
「何よー! おぶればいいじゃない! 困ってる女の子を助けるのは男として当然でしょ!!」
「うるせぇ。わめく力があるならとっとと立て。」
「そうだよにこちゃん! 信翔君は穂乃果を負ぶって帰ってくれるんだよっ!」
「違うニャ~! 負ぶってもらうのは凛だニャ~!」
「まったく…しょうもねぇ事で喧嘩しやがって…。皆手を貸してやるから、早く立ちあがれ。俺の車で各々の家まで送ってやるから…!」
やれやれだぜ…。これで本当に合宿にいけるのだろうか? そういいながらも、俺はコイツらに手を貸して、立たせてやった。本当にフラフラしてたので、慎重に階段を下りて行った。
「やっぱり、信翔君はなんだかんだで優しいね♪」
「頼りになるニャ~♪」
「素直になれば満点なのに、勿体ないニコ~♪」
「お前が言うなぁっ!!」
「なんとか立ち上がってくれてよかったです…。このままならどうなってしまうかと思うと怖くて…。」
なんとか学院の駐車場までたどり着き、こいつらを車に押し込めると、運転席に乗ってエンジンをかけ颯爽と学院を出た。
はい、今後の方針決定!
ハワイの別荘地へ合宿練習、以上!
ということで、これから二週間、合宿へ行ってもらいますw
乞うご期待!