ラブライブ!~武闘派高校生とμ's II~ 作:ステア(STER)
今回は、信翔君とA-RISEの皆さんが何かするようです。
そういえば、今回で信翔がA-RISEと初めて会う…ってわけじゃねぇんだよな。
秋の始め…。俺は、暇つぶしのために、車を乗り回していた。
最近は、剣道の稽古もなくなって、やることなくて暇だ。あ、もちろん、ほどほどには練習してるんだぜ? そうでねぇとカラダがなまっちまうからな。朝起きた後と風呂入った後の柔軟と筋トレ、ちょっとした武道稽古は欠かせねぇ。
首都圏をぐるっと走る予定だった俺。初めに近所でもある秋葉原に来ていた。様々な店が軒を連ねる。メイド喫茶…アイドルグループのグッズショップ…あとは漫画やアニメなどのグッズもあるな。そして街を歩く人々も十人十色だ。メイド喫茶はことりの事もあってか実は行ったことがある。
さて、そう走っていると、背の高い建物が…人々が集まる斜め上には大きなスクリーン。そこから映し出されるのは…
「おはようございます! UTX学園です!」
―――そう、UTX学園だ。その後のスクリーンからは、未だラブライブ有力候補で我らの最大のライバルあるA-RISEは「前回は失態を犯してしまいました。今度は万全の態勢でラブライブに臨みます」とか、「今後ともA-RISEをよろしくお願いします」などと言ってる。馬鹿野郎、俺たちだって負けるかよ。
―前の交差点を見ると、赤になっていた。俺は歩道の方に車を寄せ、赤信号を待っていた。それがまさか、あんなことになるとは…。
しばらくしても、信号は青になる気配がしない。俺は掛けていたグラサンを頭に持ち上げ、信号を凝視する。すると、窓を叩く、少し厚着めのグラサンをした女が…。俺は窓を開けた。
「何か用か?」
その途端、女は手を入れたかと思うとロックを外し、俺の車へと乗ってきた。
「うおおおい!! 何してんだよ!?」
「ちょっと行きたい所があるんだけど、お願いできる?」
「…なかなか強引なヒッチハイクだな。まあいいや、暇だし。それより、アンタ誰だよ?」
「自己紹介は後で、それより、早く発車したほうがいいんじゃない?」
ふと、後ろを見ると、渋滞ができている。あ、こりゃ、すんません。俺は焦ってアクセルを踏み急発進。
「きゃっ!」
「すまねぇ、俺の運転は荒っぽいから精々気を付けることだな。んで、どこに行けばいいんだ?」
「ここへお願いできる?」
その女は、近くの公園を指した。
「わかった。しっかり掴まっとけ。」
そういうと俺はシフトレバーに手を伸ばし、グングンとスピードを上げていく。あっという間に目的地に到着した。近くの駐車場に車を止め、俺も連れ出されて外へ出た。しばらく待ってると、これもまた厚着めのグラサンをした二人が…もしかして俺、ギャルにでも絡まれたか? ハハハまさかな。
「おまたせ~」
「遅くなってすまない。」
二人は俺が連れてきた女に声をかける。
「さて、俺はもう用なしだろ。そろそろ帰るぜ。」
そういって俺は車に乗り込もうとしたとき、三人が止めた。
「待って! ここからが本題だよ。」
「は?」
「取り敢えず、ここじゃまずい。君の車に乗せてもらうぞ。」
「ちょ、ちょ…!」
そういうと、今度は三人も俺の車に…。俺は訝しく思いながら車の中へ。
「私たちのこと、憶えてるかしら?」
そういうと、皆一斉にグラサンを外す。こ、このメンツは…。
「あ…A-RISE…っ!?」
「お久しぶり。織田信翔さん♪」
そう…俺の前に現れたのはA-RISE…すなわち、綺羅ツバサ、統堂英玲奈、優木あんじゅ。ん? なんでコイツらが俺の名を知ってる!?
「なんで俺の名前を知ってるんだ!?」
「だって、キミ。あの織田財閥の御曹司なんでしょ?」
「東織グループ、通称織田財閥。グループ総資産は計り知れない数となり、グループ総裁の織田大信はとてつもない財産を持つ…。また、ラブライブ!の巨大なスポンサーでもある。キミはその長男で、総裁を継ぐのだろう?」
「よく知ってるな。そういえば、病院に一回来てたな。」
「そうだ。あれから、そちらも変わらず活動しているようだな。」
「あたりまえだ。」
さて、こいつらが誰なのかは理解した。こうやってまともに喋ったのはこれが初めてだったな。だがしかし、俺はなぜこいつらに絡まれたのか全く理解できてない。
「で、なんでお前らは俺に絡んできた? 指揮を執ってる俺の腹を探ろうってか?」
「そんなつもりはないよ。ただ遊びたかっただけだよ。」
「…そうか。」
「ってことだから、どこか行かない? キミも、暇だったからドライブしてたんでしょ?」
ぐぅっ…見抜かれてる…。俺がヒマジンだってこと…。
「まあ、いいか。暇だしな。んで、どこ行くんだ?」
「カラオケ行こうよ! ね、久しぶりに。」
「いいね!」
「まあ、私はなんでも構わないが。」
かっ、カラオケだとぉ!? おいおい公開処刑かっ!!! ふざけんな! お前らと一緒に歌うとかどんな拷問すか?
「ふざけんな!」
「えっ? ど、どうしたの?」
「公開処刑かよって! お前らはプロに匹敵するアイドル! 俺は一般人! 本物の歌手を目の前にして自らの音痴を披露しろってのかよ!?」
「そこまで気にしなくて大丈夫だよ~。私たちはカラオケに関してはエンジョイするタイプだから、音痴とか、どんな歌を歌っても気にしないし。」
「とりあえず行こう! 話はそれから!」
「はいはい…。」
俺はしぶしぶとエンジンキーを回す。いざ発進! …という時にエンストが発生した。
「やべっ、半クラ失敗したか!」
再度エンジンを入れなおして、発進。数分後に最寄りのカラオケ店に着いた。あいつらはかなりの有名人のため俺名義でカラオケボックスの中へ…。
俺はガラにもなくソワソワして、俺はただ座っていただけだった。それにかまわず自身の曲…『Shocking Party』を俺の前で生披露。様々なところで活動をして世界的に名を馳せるあいつらであるからして光栄なことではあるが、俺は緊張の方が光栄の気持ちを上回り、感心も何もせずただ上の空であった。
「ふふっ、信翔さん。ぼーっとしちゃってる。」
「信翔さんも何か歌いなよー。」
「いや、俺が歌えるモノって限られてるし…。」
「なんでも構わないぞ。私はどんな曲でもある程度ならわかるからな。」
俺はマイクを持たされた。
「じゃ…じゃあ…。」
俺は静かに立ち上がり、曲をリクエスト。
「うわっ! 古いね…!」
「俺はこういう曲が好きでな。」
「し…渋いね。」
「悪くない趣味だとは思うが。」
俺は一曲目を歌い終えるとヒートアップ。次々と曲をリクエストしていき、古い年代の曲からつい最近の曲、更にはμ'sの曲も歌い始め、挙句の果てには三人と一緒に歌っていた。
そしてあっという間に時は過ぎ去り、既に日没。俺は車で彼女らを送ることとなっていて、彼女らとともに帰路につけた。
「お…おい。」
「何?」
「その…誘ってくれてありがとうな。おかげでリフレッシュした。やはり歌うのは大切なことだよな。それにしても、アンタらはプロの道を行く高嶺の花かと思っていたのだが、なんかこう一緒に歌ってみると、親近感が持てるな。」
「いやいやそんな…。高嶺はそっちだよ。こんなVIPと暇をともにできてこちらこそ光栄だよ。」
「それにしても…キミがあんな渋い趣味を持ってるとは…。」
「よく言われる。」
俺もすっかり溶け込み、車の中では色々な話をしながら帰った。なんか…ライバルっていうことであまりいい印象はなかったのだが、実際に会って話してみると、トップスクールアイドルという前にこいつらは一人の女なんだなという印象を持てた。
信翔君がどういう趣味を持ってるかって…? 年代的には、矢沢永吉とか、浜田省吾とか…ヒムロックも年代に入るかな。ちなみに実際僕は古い曲好きです。ハイ。
さて、長いシルバーウィークでありますが、その期間中の投稿はこれで最後となります。
実家へ参りますのでね。
さて、相変わらず僕はネタ提供者を探しております。バッチ来いw