ラブライブ!~武闘派高校生とμ's II~ 作:ステア(STER)
一週間も開いて申し訳ございません!!
今回は、なんかこういうのを無性に書きたくなったので書きます。
あっ、今回も後半にならないとサムネ通りの展開が訪れないというサムネ詐欺ですので、長すぎる前置きが面倒な方は頑張ってご覧くださいw
※ちなみに元ネタが存在します。
もう、想像が止まらないよ。誰か助けて~
十月の足音が聞こえてきた九月下旬の休日…。信翔さんから書類をもらうのをすっかり忘れていた私、小泉花陽は夕方になって信翔さんのもとへ…。
はわわ…どうしようどうしよう!! 花陽のバカバカバカ! あぁ~…あまりにも花陽が遅いから、信翔さん、怒ってるかなぁ…? とっても心配です…。
信翔さんが花陽のドジさを叱るのを聞きたくないので、なかなか呼び鈴を押せません…。もう、このまま帰っちゃおうかなぁ…?
いや、ダメだダメだ! いまここで帰っちゃったら、信翔さんが明日鬼になっちゃう…そしたら私、μ’sをクビになっちゃうよぉ~…。
意を決した私は、縮こまる体からそっと手を伸ばして…呼び鈴を押しました。
ふぇえ~…! やっちゃったっ…! 大丈夫かな、信翔さん、怒ってないかなぁ? はわわ…花陽、反省してますから、どうか怒らないで………。
「はいはい、今出ますよ~。」
窓から信翔さんの声が…の、信翔さんが来る…。そう考えている間にドアが開き、信翔さんが顔を見せました…。
「どなたさんですか~? ってなんだ、花陽か…。」
「ぴゃあっ! ごめんなさい信翔さんこんな時間に来ちゃって実はすっかり忘れてたんですこんなドジな花陽ですがどうか怒らないでクビにしないで…ふぇぇ~ん、誰か助けてぇ~!!!」
「…ッ! いきなりどうしたんだ花陽!?」
…あれ? 信翔さん、怒ってない…。
「…え? 信翔さん、怒ってないんですか…?」
「…はぁ? なんで俺が怒らなきゃなんねぇんだ? …まあ、とりあえず中に入れ。」
「えあっ…は、はい………。」
そうして、とりあえず私は家の中に招かれました。
*
その後…一人、ちゃぶ台でカチコチに凍って座っていた私。信翔さんは、慌ただしく作業をしてますっ…。
ちなみに、信翔さんはパソコンも得意なようで、μ’sのオフィシャルサイトも立ち上げてくださり、運営もしてくれています。本当に私たちの裏方作業を全部受け持ってくれて、助かります♪
じゃなかった…。私は今日、その裏方作業で信翔さんが受け持ってくれている書類を取りに来たんだった…。明日までに提出しないと、理事長に怒られちゃいます…。
「あ…あのっ…!」
「…ん? どうした?」
「お、遅くなりましたけど…書類、取りに来ましたっ!」
あぁ…信翔さん、怒るかなぁ…? 『遅ぇんだよ! もう夕方じゃねぇか!! とっくにできてんのに、なんで早いうちに取りに来ねぇんだ!? ったく、このノロマが…。ドン臭いなんぞμ’sにゃいらねぇ! やめちまえ!』 とか、言われるのかなぁ…?
でも、実際は違いました。鬼の形相になるどころか、むしろはにかんで
「ハハッすまねぇ、実はまだ整ってねぇんだ。あと一時間ぐらい待ってくれねぇか? それまでに仕上げるから。」
…こう言いました。私は唖然。
「…え?」
「実は忘れててさぁ、さっきも帰宅してからずっとパソコン触ってたんだ。待たせてすまねぇな…。」
「あ…いえ…。」
「どうしたんだ? そんなに俯いて。」
「じ、実は…こんな遅くにお邪魔して…怒られるかなぁと………。」
それを聞いた信翔さんは大笑いしました。
「はっはっはっは!! ちょっと待て! なんで俺がお前を怒らねぇといけねぇんだよ! 現にこうして、書類を取りに来てるじゃねぇか!!」
「よ…よかった…。クビにされるかと思った…。」
「おいおい、俺にメンバーをクビにできる権限があると思ったか? もしそうだとしたら、俺のことを恐れすぎだ。初代の頃いなかった俺が、勝手にメンバーをクビにできる権限なんてある訳ねぇだろ…。つーか、まだ書類整理が終わってねぇんだから、俺の方がクビになってもおかしくないだろ…。なぁ部長?」
「へ…へっ? そ、そんな…信翔さんを部から追い出すような事はしませんよ…! 正式な部員じゃありませんけど、私たちを支えてくれているじゃないですか…!」
「そうか~。よかったよかった。クビにならなくて。」
そういうと信翔さんは頭を掻きながらはにかみ、再びパソコンとにらめっこ。目の色が変わり、キーボードを叩いた。そんあ緊迫した状況のとき、ふと―――
ぐぅぅぅ~~~
「あっ…お腹…鳴っちゃいました…。すいません…。」
「腹減ってんなら、冷蔵庫の中漁って何か食っても構わんぞ。」
しかしその時、信翔さんのお腹も大きく鳴りました。
「信翔さんも、お腹が空いてらっしゃるんですね…♪」
「ははっ失礼。実は朝から何も食ってなくてな。」
「花陽に任せてください。何か作って差し上げますよ♪」
「おっ、花陽の飯か…。それじゃお言葉に甘えさせてもらうよ。」
「了解です♪ 釜はありますか?」
「か、釜!? 釜ならシンクの下にあるが…。」
「ありがとうございますっ。信翔さんが終わる頃にはできると思いますので、頑張ってください!」
「おっ…お、おう!」
そういうと再び信翔さんはパソコンと向かい合い集中。私も、シンクと向かい合いました。よし、じゃあ作るぞっ! えと…お米お米…。あった! ええっと…うわぁっ凄い♪ このお米、結構上等なモノだ…。
「おっ、さすがは花陽だ。米に食いついたな。それは静岡の魚沼産コシヒカリだ。親父が贈ってきてくれた。結構な上等モンだろう?」
「はいっ! さすがは信翔さんです!」
「もしかして…釜で飯を炊くつもりか?」
「当然ですっ! こうやって手作りで手間暇かけるからこそおいしくなるんです…!」
とは言っても…普通、家ではママが私が選び抜いたジャーで炊いてくれるんですけどね…。釜から作るときは、花陽の本気と思ってくれて構いません!
*
それから一時間が経過しました。米はすっかり炊き上がり、まだ余裕があったので、思い切っておにぎりにしてみました…よしっと♪ あとは信翔さんの作業が終わるのを待つだけだねっ。
「ようし、終わったっ!!!」
そういって立ち上がった信翔さんは、手元の書類をトントンと整えておにぎりがたくさんあるちゃぶ台の所まで来ました。
「花陽、これで頼む。これを明日中だっけ? 必ず理事長に渡してくれ。」
「了解です♪」
「それはそうと…おっ、おにぎりか~…。とりま腹減ったし、食べるか~。」
「どうぞ召し上がってください♪」
「それじゃ、いただきます!」
そういうと信翔さんはおにぎりに食らいつきました。す、すごい食べっぷりです…。
「うわっ…! クッソうめぇ…!! お、お前はこんなおにぎりを作れるのか…!?」
「ほ…本当ですか…?」
「ああ、お前はいい嫁になれるぜ。」
「ふぇっ!? そ、そんな…お嫁さんだなんて…ありがと♪」
よ、よかった~…。信翔さんに喜んでもらえた~…。頑張った甲斐がありました♪
「なあ、花陽。」
「は、はい?」
「こんなうまい飯、どうやったら作れるんだ?」
「え、えっ? そ、そんなすごいものなのかな…?」
「ああ、これはそう胸を張って言えるものだぜ。よかったら、明日の放課後でいいから教えてくれないか?」
「え、ええええっ!?」
「だ、ダメか…? 最高機密というやつか?」
「え、あっいえっ…そういうわけではなくて…。」
わ、私そんなにすごくないよ…。そんなのだったらお米を作る農家さんのう方が100倍すごいよ…!
「よし、決まりだな。明日来いよ。というか、こちらから行こうか?」
「あっ、あああいえ!! こちらからおおおお伺いいたします…!」
の、信翔さんったら、強引だよぉ…。こっちの都合も聞かないで…でも、信翔さんらしいね…。まあいっか。明日放課後は暇だし。
そういえば去年、こういう感じでメンバーの皆にも教えたことあるなぁ…。花陽先生ってイジられたけど…。ででででも今回はおお男の人に花陽が教えるのかぁ~…去年みたいに、緊張してしまいそうで怖いなぁ~…。
こうして、私は信翔さんの家を後にしました。…というよりは、夜も更けてしまっていたので信翔さんに送っていただきました。
*
そして翌日…放課後になって家へ帰ると、私は荷物を携え、信翔さんの家へ………。
「待ってたぜ。今日はたっぷりと教えてくれよ。花陽先生。」
「や…やめてください…照れてしまいますっ…!」
「すまねぇすまねぇ。では、ご教授願おうじゃねぇか。」
ど…どうしよう、緊張してきちゃった…!
「こ、こここちらこそっ…よろしくお願いしますっ!」
「噛み噛みじゃねぇか。大丈夫か?」
「はい…頑張ります。」
こうして、私の講義が始まりました…。
「今日は、お金の都合もあるので塩おにぎりで許してください…。」
「別に構わないぞ。塩にぎり大好きだし。」
「ですよねっ! あれ、おいしいですよね!」
具が入ってなくてシンプルだけど、逆にそれがいい! でも具はいらないぐらいです…。
「まず、素材は命です…! ということで、私が厳選した素材を持ってきました。よっこらしょっと…。」
「お、おう…。」
「これで作っていきましょう。釜はありますよね?」
「もちろんだ。メチャクチャ洗いまくって置いてある。」
「では、この米を入れて、作りましょうか。」
「も…もしかして、また初めから作るつもりか!?」
「当然ですよ! 信翔さん、釜での炊き方を知らないでしょ?」
「そ…それは…。」
「じゃあ、この機会に覚えて帰ってください!」
「は、ハイ…。」
そして、何も分からない信翔さんに、私が手取り足取り教えていきました♪
そうしている間に、ご飯は炊きあがり、釜からはすごい熱気と真っ白いご飯が顔を見せました…。あぁっ、おいしそう…♡
「おっ、いい感じに炊けたな…。相変わらずうまそうだな…。」
「では、これでおにぎりを作っていきましょう♪」
「よし。」
そして、よく手を洗い、おにぎりを作り始めました。
「クソッ…! なかなかうまくできねぇな…。」
「ふふ、信翔さんは不器用ですねっ。」
「…やかましい! 作った事がねぇだけだっ………!」
「うふふ、そうですか…。」
「ちっ…クソッ…。」
信翔さんはおにぎり作りに苦戦しているようです…。クスッ、信翔さんはなんでもできると思っていたのですが…こういうところで不器用なところがあるのですね…♪
そうして、形は様々なれど、たくさんのおにぎりができました。
「さて…早速試食をしようではないか。」
「そうですね! いただきま~す♪」
そして私たちはおにぎりを食べ始めました。や…やっぱりこだわりにこだわりきったご飯で作ったおにぎりですっ! おいしいっ♡
「ふぅっ…御馳走さまでした。」
「ふむ…おいしかったな。それにしても、こだわりぬいたな…。」
「そうですね…。でも、一番大事なことは、真心ですよ。」
「ま、真心?」
「はい。相手のことを考えて、おいしくなあれ~おいしくなあれって。昨日も、信翔さんにおいしく食べてもらいたいって思って作ったからおいしくなったんだよっ♪」
「なるほど、相手を想うことは大事だな。だから、お袋の飯は外で食う飯よりうまいというワケか。お袋の味とはよく言うモノだ。」
「そうですよねっ! ママのご飯は格別ですよねっ!」
「ふんっ…お前の味も、いずれは母の味となるのだろうな。」
「…えっ?」
「まあ断言はできねぇが、お前もいずれは結婚し、母になるだろう。ふっ、お前はいい嫁さんにもなれるし、いいお袋になれるぜ。きっと。」
「…え? の、信翔さん…なななな何言ってるんですかっ!?」
いいお母さんだなんてそんなっ…。私、ドジだから、結婚しても旦那さんに迷惑かけるだろうし…いい奥さん、いいお母さんなんて…。
「まあでも、お前の飯はいつまで食っても飽きねぇウマさだ。また作ってくれよ。」
「…はいっ♪」
なんか、中途半端になっちまったな~…。
はい、もう満足しましたので、終了いたします。
次は…ライブに関することか、喧嘩のことか…それともコラボか…。
何にするかはまだ未定ではありますし、いつごろ投稿するかはわかりませんよ。まあ気長にお待ちいただければと思います。
それではまた!