ラブライブ!~武闘派高校生とμ's II~ 作:ステア(STER)
今日は秋のイベントのひとつ(?)…音ノ木坂学院オープンキャンパスです!
とかいいながら…今日は二人の新キャラメインで書いていきます!
さて、ラブライブ地区予選も迫っているのだが、高校としてこの行事は忘れてはいけない…。
それが…オープンキャンパスだ! ちなみに俺の学校のオープンキャンパスは既に終わっている。
中学生に一番身近に学校を売り込む絶好のチャンスである! オトノキだって、μ'sのお陰で廃校は一旦免れたといえども、まだまだ油断はできない。
ゆえに、今回も、新たなメンバー、新たな曲で、オトノキが何たるかを売り込んでいく! 前々からそう決まっていた。
「ついに…やってきたね!」
「今年は絶好の日和だニャ~!」
「神様に感謝せんといけんね?」
窓から差し込む眩しいばかりの日差し、ピーカンな天気にメンバー10人は意気揚々としていた。あ、穂乃果と海未の二人は生徒会の仕事で講堂に行っている。
さらに、講堂の使用権利については大分と揉めたようだ。とくに演劇部との対立が甚だしかったそうだが、我がアイ活部の方が強い宣伝能力を有していることもあり、最終的には生徒会と理事長の職権濫用により2時間ずつ分け合うという妥協案が成立するに至った…らしい。
「講堂も使えて、最高だよね~!」
「…
「だからこそ、この2時間を濃厚なものにするんだニャ~!」
「…俺は文句言われても知らねぇぞ…。」
もう既に、学校には様々な学校から、色々な中学生が入ってきていた。今は、講堂で説明会が行われていることだろう。部活動自由見学が始まるのはお昼からだ。それまで各自、練習といったところだろうか。俺たちは太陽が照り付ける俺たちが独占した屋上へと向かった。
「野郎ども、準備は進んでるか?」
「当然やろがい! ワイらがおったらこないなモン、ちょちょいのチョイやで!!」
「12時までには終わらすから、練習頑張ってくれよ!」
「期待してるぜ。」
そういって俺たちは別れる。時間切れ用の舞台を作っている真反対の所で俺はメンバーを招集し、最終確認を行う。ああちなみに、俺たち5人衆は理事長から特別入校許可証を贈呈されているので、自由に学校を行き来することができる。メンバーを支える巨木としての特権さ。
「さて、これが俺お手製の日付表だ。」
その紙には、今日パフォームしてもらう楽曲の一覧が書いている。かなりびっしりと。初代の頃から存在した楽曲もあれば、俺たちが作り上げた新曲も存在する。また、雪穂ら一年生をかなりプッシュした組み合わせとなっている。
「こ、これだけもやるんですか!?」
もちろん、一年生の三人は驚愕。
「何言ってんだ。お前らは去年のを見てただろ?」
「でも…。」
「ったく…。大丈夫だから。な?」
なんとかなだめながら、俺たちは練習へと移った。
*
そして、中学生の部活動見学が始まった。メンバーたちのライブが始まるのは12時半だ。俺は昼飯を人一倍早く済ませると、昼になったのにまだチンタラしている男どもに喝をいれていた。そして舞台も出来上がっていたころになると、チラシにつられたのか、HPを見てきたのか、それともファンなのか、そんな女子中学生たちがもう既に屋上へ続々と来ていた。
「きやがったな。よし、ここからが正念場だぜ。」
そう言いながら周りを見渡していると、あれ? あそこに、ここにはいないはずの顔知ってる母娘がいるぞぉ。ま、マジか…ま、まさかな…。
その二人は俺に気づくと、二人して駆け寄ってきた。
「おにいちゃあああん!!!」
娘の方がそう言うと、俺にダイブしてきた。
「久しぶり! もう、なんで大翔に会っといて妹の私に顔を見せてくれなかったの!?」
「…ったく、お前は織田家の令嬢だろうが。もっとそれに見合った振る舞いをしろ。…
そう、こいつこそ俺の
そうそう、こいつには大翔って兄、俺からすれば弟がもう一人いるが、呼び捨てしていて、お兄ちゃんと呼ぶのは俺一人だそう。
「そう、そんなにお兄ちゃんと会えて嬉しいのね。」
もう片方がそう清華に行った。そう、この女性は言わずもがな、俺のお袋だ…。名前は織田香織。ママ友からは「おりおり」と呼ばれているようだ。旧姓は
すっげぇおせっかいで、もしかすると親父以上のアクが強い人かもしれない。
「信翔、どうして母さんに会いに来ないの? アナタにとったらたった一人の母親よ?」
「お袋が知らねぇだけだろ。俺は何回も実家に行ってるよ。」
お袋と会うのは、春あたりにメンバーと愛知に行ったっきりである。
「そうなの? まあいいわ…。ちゃんとご飯食べてる? 肉ばっかり食べてるんじゃないでしょうね!?」
「それはないから。心配するな。ったく、お袋は心配症だなぁ…。」
そういえば、お袋は俺が武闘王として裏東京で暗躍してることなんて知らない。知られたら、失神してしまうからだ…。
「そうそう、そういえばさお兄ちゃん…?」
「何だよ。」
「彼女できたの?」
ブフォ!!! い、痛いところをついてくるなぁ…。
「お兄ちゃんぐらいイケてる人なら、μ'sのメンバーあたり彼女に持ってるんでしょ!? 職業恋愛? キャー♪」
「…いや、職業恋愛て…。」
「で、どうなのどうなの? 付き合ってるの誰? 穂乃果ちゃん? 海未ちゃん? ことりちゃん? あぁ~清華ったら、μ'sのメンバーをお姉さまに持てて、幸福ねぇ~♪」
「お、落ち着けよ清華…。」
「そうか! お兄ちゃん股かけてて、誰が彼女かなんか言えないんだ~♪」
「…。」
「え? どんくらい股かけてるの? 9股? いや、雪穂ちゃんたちも含めて、12股? どうなのどうなの?」
…妹のヒートアップがエスカレートしてきた。見てわかってもらえると思うが、俺の妹は妄想癖があり、まあいわば取らぬ狸の皮算用って言葉がよく似合う女だ。こいつが繰り出す話術は、あまりにもファンタジーすぎて俺の存在が曇ってしまう…。
「いいかげんにしろっ!!!」
「お兄ちゃんったら、そんなに照れちゃって…。もしかして本当なの!?」
「あのなぁ、重婚の禁止は民法732条に書かれている! それに股をかける不貞行為を俺がするわけないだろ!!」
俺が怒鳴り声を上げると、清華はすっかり縮こまってしまった。そんな時、俺に気づいた穂乃果がこっちへやってきた。
「信翔君~!」
「あ、あああああれはっ!? リーダーのほ、ほ、ほ、ほ…!」
清華は少しショートしてしまったようだ。穂乃果が近く近く寄ってくるごとに緊張のしようはピークに近づく。
「あーっ、信翔君! もしかして、オープンキャンパスに来た女子中学生を口説いてるの?」
「何でそうなるんだよ! こいつは俺の妹! こっちは俺のお袋!」
「えっ、妹さん!? かわいい~!」
そう言われた清華は更に縮こまって、噛むようになってしまう。
「こ、ここここんにちは…。」
「こんにちは清華ちゃん、穂乃果だよっ!」
「ほ、ほほほ穂乃果ちゃん!!」
「大丈夫かよお前…。」
すると、また場外から一人、人が…。紗奈だ。
「もしかして、清華ちゃん?」
「紗奈ちゃん!!」
紗奈が登場したことにより、俺の存在は空気と化した。まあいいや、妹に質問責めにされるよりはな。
「そうか、紗奈ちゃんにとったら清華ちゃんは
「そうなんですよ~。」
そうして喋っている間に、時間が来た。穂乃果と紗奈の二人は絵里に呼ばれ、ステージ裏へと消えていった。
「信翔、アナタここの生徒じゃないのに、どうしてここにいるのかしら?」
「清華に聴いてくれ。俺はもう行かないと。」
こうして、そそくさとあの母娘の場を離れる。お袋もお節介焼きだしなぁ…彼女なんてできた暁には根掘り葉掘りと聞かれるだろう。そんなのイヤだぜ。
「ずっと見てたわよ。」
やっとこさでステージから戻ってくると、にこにそう言われたのだった。
「あのカワイイ娘、信翔の知り合い? もしかして…彼女?」
「えっ!? 信翔さんいつから彼女が!?」
「待て待て! 違ぇよ! あれは俺の妹だ! ほら、面影あるだろ?」
「「「「「「「「「全然似てない」」」」」」」」」
「そーですか…。」
「それにしてもハラショーね。信翔さんにあんな可愛らしい妹さんがいるなんて。」
「信翔君の妹言うことは…織田家の令嬢やね。」
「その通りだが…。あいつは結構なドルオタでなぁ…。あ、そうだ。花陽、お前と話が合うんじゃないか?」
「わ、私ですか?」
「ああ。あいつはお前みたいな奴だ。それと、あいつはμ'sの大ファンだ。今、音ノ木坂学院を強く志望してるらしい。」
「それは嬉しい事ね。」
そんな雑談をしながら数分。ついに我が妹の前でライブが始まったのだった。
*
「はぁ~! 疲れた~!」
俺は穂乃果と帰る途で、そう気が抜けたことを言った。
「何言ってるの? 疲れたのは私たちのほうだよ~…。」
「まさか、愛知に住んでる妹が来るとは思わねぇだろ!?」
「えっ、清華ちゃんって愛知県に住んでるの?」
「当然だろ。実家ぐらしなんだから…。」
「と、遠い所から来てるんだね…。」
「それにしてもお袋め…なんでアポ無しなんだ…? っていうか、親父も親父でなんで教えてくれねぇんだよ…?」
「でも、お母さんも綺麗な人だし、清華ちゃんも可愛いからいいじゃん! 信翔君の家系は美形なんだね!」
「何言ってやがる。お前の家こそ和菓子屋小町だらけじゃねぇかよ。」
音ノ木坂学院から俺の家まで徒歩では結構遠い…。車はタイヤが度重なる摩擦で擦り減って使いモンにならないため、アパートのガレージで眠っている…。
「そうだ、穂乃果。これから俺の家に来ないか? 軽く打ち上げしようぜ!」
「えっ…いいの?」
「当然だとも。お前は俺の仲間だ。それに今日は学校のPRのためによく頑張ったんだ。裏方として労うのも当然だろう?」
「信翔君…ありがとー!」
そういうと穂乃果は俺にくっついてきた。そうして半ば恋人のように歩くこと数十分、やっとのことで家へと到達した。
扉の鍵をひねり、部屋に入ると…なんとお袋と妹があろうことか大胆にくつろいでいたのであった。
「お袋…? 清華…?」
「あっ、信翔。おかえり。今ご飯作ってるからもう少し待って頂戴。」
「あ、お兄ちゃんおかえり! あっ、穂乃果ちゃんもいる!」
お袋は台所で腕を振るっていた。我が妹は、写真立てを持ってニヤニヤしている。
「お前、何してんだ!」
「お兄ちゃん、やたら穂乃果ちゃんと仲いいよね。なにより今、こうやって穂乃果ちゃんを家に誘ってるわけだし、更には―――」
そういってほくそ笑む
ほ、穂乃果にプリクラで抱き着かれたときのじゃねえか…/// ってあれ? そんな恥ずかしいモン、わざわざ写真立てにいれて飾ってたっけ?
「ねぇ変態お兄ちゃん。穂乃果ちゃんをここに連れ込んで、ナニするつもりだったの?」
「待て待て! 俺はそういうつもりで穂乃果を連れ込んだわけじゃ―――」
「隠さなくてもいいんだよムッツリお兄ちゃん♪ 清華知ってるよ。お兄ちゃんと穂乃果ちゃんは秘密裏で付き合ってて、ラブラブだってことをね♪」
「あのなぁ…。」
「で、今日はムラムラしたから、愛を確かめるのを口実に…誘い込んだんだよね!! 雰囲気を出しながら布団に誘い込み押し倒して、そのまま服を―――」
※※※自主規制※※※
「…(怒)」
「いったぁ~…さすがに叩くことないじゃん!!」
「お前があらぬことをグチャグチャとぬかすからだ。」
「えー! ホントの事じゃん!」
「えーと…清華ちゃん? 信翔君には色々お世話になるなかで、二人っきりで御泊りとか添い寝とかもあったけど…そんな、穂乃果は信翔君にエッチなことされたことないよ…? それに…付き合っても…ない、しね…。」
「のっ信翔!? アンタ穂乃果ちゃんと添い寝したことあるの?」
「あ、ああ…まあな。」
その言葉で、無言で妹の妄言を聞いていた母がいきなり口をはさんできた。
「このカタブツ、やるわね~。こ~んなに可愛い娘と寝床をともにするなんて…。ついに色気に目覚めたのかしら?」
「もう付き合っちゃえ! ヒューヒュー!」
「うっせぇな…。」
「…///」
この母娘、今すぐこの家から追い出してやろうか…。
「お袋、清華。いつまでここにいるつもりだ?」
「7時の新幹線に乗るつもりよ。あ、信翔。今何時?」
「今?」
アハハッ、今6時じゃん。
「午後6時すぎ」
そう話した瞬間、清華がブッと吹き出し、お袋が持ってたお玉を落とす。
「清華!! 急いで帰る準備するわよ!」
「はい!」
そういうとお袋は調理中にも関わらず器具を投げ、荷物をまとめた。
「じゃあ、少ない時間だったけど、邪魔したわ。」
「お、おう…。」
「アンタ! 肉ばっかり食わないで、野菜もちゃんと食べなさいよ!」
「分ってるって。」
「火の用心は徹底して! 安全運転を心がけるように! 戸締りは論外よ!」
「分ってるから!!」
ったく…これだからお袋は…。節介焼きめ…。
「清華ちゃん、バイバイ♪ 受験勉強頑張って、秋葉原においで!」
「はい!」
「清華。親父や親戚たちによろしくな。」
「うん! お兄ちゃん、近いうちにまた帰ってきてね。」
「おう。」
「それじゃあね。穂乃果ちゃん、信翔をよろしくたのみますわね。」
「えっ、あ…はい…///」
そういうと出て行き、歩道で東織グループ御用達の車の中に消えていった。
「…ったく、お袋は…。」
「でも、お母さんいい人そうじゃん。」
「いい人すぎんだよ。過保護で心配症で、なによりも未だに俺らを子ども扱いしてきやがる。ちゃんと片付けもしてるし、飯も食ってるし。心配されるところなんてないのになぁ…。」
「穂乃果は、それが母親なんだと思うよ。」
「そうか?」
「うん。やっぱり、自分がお腹を痛めて産んだ子どもなんだもん。何よりも心配なんだよ。」
「………。」
「でもね! ウチのお母さんは例外だよ! お母さんはオニなんだよ! 実の娘に対して酷いよ!!」
「はいはい…。あーでも、その娘のお前はどんな母親になるんだろうな。」
「信翔君こそ、どんなお父さんになるんだろうね♪」
「さあ、どうだろうな…。」
その後、しばらくの静寂が訪れる…。ったく、あの二人うるせぇんだよ…。
「あーもう、静かになっちまったな!」
「い、いきなりどうしたの!?」
「あの二人がいたから、今が余計静かに感じるってことだ…。よし! これから皆を誘って、大々的に打ち上げしよう!!」
「えっ…? 皆、呼ぶの…?」
「あたりめぇだろ。盛り上がりにかけるだろうが…。」
「ほ、穂乃果は…信翔君と二人っきりで、ささやかな打ち上げをしたいなぁって…///」
「え? なんか言ったか? ほら、お前も手伝え。皆呼ぶぞ。」
そして俺たちは全員を招待したのだった。
ここで新たな織田ファミリーを紹介します。
織田香織(かおり):信翔、大翔、清華の母親。ニックネームは「おりおり」。
東織グループ総裁である織田大信の夫人。旧姓は神﨑(こうざき)。
織田清華(さやか):信翔、大翔の妹。中学三年生。
ドルオタで、μ'sの大ファンだった。紗奈と仲がいい。容姿端麗だが学業成績、運動神経ともに平凡。むしろ苦手。
音ノ木坂学院を強く志望しているドルオタお嬢さま。妄想癖がひどく、あらぬ想像を頻繁に起こし、始めると止まらない。緊張することはあるが、そんなのはすぐなくなる。]
これで、織田ファミリーが揃いましたね。
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