ラブライブ!~武闘派高校生とμ's II~   作:ステア(STER)

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どうも、STERです。

今日は秋のイベントのひとつ(?)…音ノ木坂学院オープンキャンパスです!

とかいいながら…今日は二人の新キャラメインで書いていきます!


【42nd Live!】オトノキ☆オープンキャンパス!

 さて、ラブライブ地区予選も迫っているのだが、高校としてこの行事は忘れてはいけない…。

 それが…オープンキャンパスだ! ちなみに俺の学校のオープンキャンパスは既に終わっている。

 中学生に一番身近に学校を売り込む絶好のチャンスである! オトノキだって、μ'sのお陰で廃校は一旦免れたといえども、まだまだ油断はできない。

 

 ゆえに、今回も、新たなメンバー、新たな曲で、オトノキが何たるかを売り込んでいく! 前々からそう決まっていた。

 

「ついに…やってきたね!」

「今年は絶好の日和だニャ~!」

「神様に感謝せんといけんね?」

 

 窓から差し込む眩しいばかりの日差し、ピーカンな天気にメンバー10人は意気揚々としていた。あ、穂乃果と海未の二人は生徒会の仕事で講堂に行っている。

 さらに、講堂の使用権利については大分と揉めたようだ。とくに演劇部との対立が甚だしかったそうだが、我がアイ活部の方が強い宣伝能力を有していることもあり、最終的には生徒会と理事長の職権濫用により2時間ずつ分け合うという妥協案が成立するに至った…らしい。

 

「講堂も使えて、最高だよね~!」

「…(いささ)か、職権濫用な気もしなくないわね。私が生徒会長やってた時はなし得なかったのに…。」

「だからこそ、この2時間を濃厚なものにするんだニャ~!」

「…俺は文句言われても知らねぇぞ…。」

 

 もう既に、学校には様々な学校から、色々な中学生が入ってきていた。今は、講堂で説明会が行われていることだろう。部活動自由見学が始まるのはお昼からだ。それまで各自、練習といったところだろうか。俺たちは太陽が照り付ける俺たちが独占した屋上へと向かった。

 

「野郎ども、準備は進んでるか?」

「当然やろがい! ワイらがおったらこないなモン、ちょちょいのチョイやで!!」

「12時までには終わらすから、練習頑張ってくれよ!」

「期待してるぜ。」

 

 そういって俺たちは別れる。時間切れ用の舞台を作っている真反対の所で俺はメンバーを招集し、最終確認を行う。ああちなみに、俺たち5人衆は理事長から特別入校許可証を贈呈されているので、自由に学校を行き来することができる。メンバーを支える巨木としての特権さ。

 

「さて、これが俺お手製の日付表だ。」

 

 その紙には、今日パフォームしてもらう楽曲の一覧が書いている。かなりびっしりと。初代の頃から存在した楽曲もあれば、俺たちが作り上げた新曲も存在する。また、雪穂ら一年生をかなりプッシュした組み合わせとなっている。

 

「こ、これだけもやるんですか!?」

 

 もちろん、一年生の三人は驚愕。

 

「何言ってんだ。お前らは去年のを見てただろ?」

「でも…。」

「ったく…。大丈夫だから。な?」

 

 なんとかなだめながら、俺たちは練習へと移った。

 

 

 *

 

 

 そして、中学生の部活動見学が始まった。メンバーたちのライブが始まるのは12時半だ。俺は昼飯を人一倍早く済ませると、昼になったのにまだチンタラしている男どもに喝をいれていた。そして舞台も出来上がっていたころになると、チラシにつられたのか、HPを見てきたのか、それともファンなのか、そんな女子中学生たちがもう既に屋上へ続々と来ていた。

 

「きやがったな。よし、ここからが正念場だぜ。」

 

 そう言いながら周りを見渡していると、あれ? あそこに、ここにはいないはずの顔知ってる母娘がいるぞぉ。ま、マジか…ま、まさかな…。

 その二人は俺に気づくと、二人して駆け寄ってきた。

 

「おにいちゃあああん!!!」

 

 娘の方がそう言うと、俺にダイブしてきた。

 

「久しぶり! もう、なんで大翔に会っといて妹の私に顔を見せてくれなかったの!?」

「…ったく、お前は織田家の令嬢だろうが。もっとそれに見合った振る舞いをしろ。…清華(さやか)。」

 

 そう、こいつこそ俺の実妹(じつまい)…織田清華だ。織田家の令嬢にも関わらず、することは普通の女子と変わらん。学業成績も運動神経も平凡で、特に変わったところなんてない。まあでも、容姿に関しては兄の俺でも自慢できるだろう。顔立ちもいいし、髪は俺と同じ純黒で、長い。まあ普通に振る舞っていれば織田家の令嬢として恥のないお淑やかなお嬢でいれるはずなのだが、如何せんこいつはドルオタだ。こうして会いたがっていたのも、俺がμ'sの皆とコンタクトを取っていることを知ってるからである。

 そうそう、こいつには大翔って兄、俺からすれば弟がもう一人いるが、呼び捨てしていて、お兄ちゃんと呼ぶのは俺一人だそう。

 

「そう、そんなにお兄ちゃんと会えて嬉しいのね。」

 

 もう片方がそう清華に行った。そう、この女性は言わずもがな、俺のお袋だ…。名前は織田香織。ママ友からは「おりおり」と呼ばれているようだ。旧姓は神﨑(こうざき)神崎(かんざき)さんなら多数いるだろうが、『こうざき』と読む神崎さんは稀だそうだ。更に旧字体だしな。

 すっげぇおせっかいで、もしかすると親父以上のアクが強い人かもしれない。

 

「信翔、どうして母さんに会いに来ないの? アナタにとったらたった一人の母親よ?」

「お袋が知らねぇだけだろ。俺は何回も実家に行ってるよ。」

 

 お袋と会うのは、春あたりにメンバーと愛知に行ったっきりである。

 

「そうなの? まあいいわ…。ちゃんとご飯食べてる? 肉ばっかり食べてるんじゃないでしょうね!?」

「それはないから。心配するな。ったく、お袋は心配症だなぁ…。」

 

 そういえば、お袋は俺が武闘王として裏東京で暗躍してることなんて知らない。知られたら、失神してしまうからだ…。

 

「そうそう、そういえばさお兄ちゃん…?」

「何だよ。」

「彼女できたの?」

 

 ブフォ!!! い、痛いところをついてくるなぁ…。

 

「お兄ちゃんぐらいイケてる人なら、μ'sのメンバーあたり彼女に持ってるんでしょ!? 職業恋愛? キャー♪」

「…いや、職業恋愛て…。」

「で、どうなのどうなの? 付き合ってるの誰? 穂乃果ちゃん? 海未ちゃん? ことりちゃん? あぁ~清華ったら、μ'sのメンバーをお姉さまに持てて、幸福ねぇ~♪」

「お、落ち着けよ清華…。」

「そうか! お兄ちゃん股かけてて、誰が彼女かなんか言えないんだ~♪」

「…。」

「え? どんくらい股かけてるの? 9股? いや、雪穂ちゃんたちも含めて、12股? どうなのどうなの?」

 

 …妹のヒートアップがエスカレートしてきた。見てわかってもらえると思うが、俺の妹は妄想癖があり、まあいわば取らぬ狸の皮算用って言葉がよく似合う女だ。こいつが繰り出す話術は、あまりにもファンタジーすぎて俺の存在が曇ってしまう…。

 

「いいかげんにしろっ!!!」

「お兄ちゃんったら、そんなに照れちゃって…。もしかして本当なの!?」

「あのなぁ、重婚の禁止は民法732条に書かれている! それに股をかける不貞行為を俺がするわけないだろ!!」

 

 俺が怒鳴り声を上げると、清華はすっかり縮こまってしまった。そんな時、俺に気づいた穂乃果がこっちへやってきた。

 

「信翔君~!」

「あ、あああああれはっ!? リーダーのほ、ほ、ほ、ほ…!」

 

 清華は少しショートしてしまったようだ。穂乃果が近く近く寄ってくるごとに緊張のしようはピークに近づく。

 

「あーっ、信翔君! もしかして、オープンキャンパスに来た女子中学生を口説いてるの?」

「何でそうなるんだよ! こいつは俺の妹! こっちは俺のお袋!」

「えっ、妹さん!? かわいい~!」

 

 そう言われた清華は更に縮こまって、噛むようになってしまう。

 

「こ、ここここんにちは…。」

「こんにちは清華ちゃん、穂乃果だよっ!」

「ほ、ほほほ穂乃果ちゃん!!」

「大丈夫かよお前…。」

 

 すると、また場外から一人、人が…。紗奈だ。

 

「もしかして、清華ちゃん?」

「紗奈ちゃん!!」

 

 紗奈が登場したことにより、俺の存在は空気と化した。まあいいや、妹に質問責めにされるよりはな。

 

「そうか、紗奈ちゃんにとったら清華ちゃんは従妹(いとこ)に当たるんだね♪」

「そうなんですよ~。」

 

 そうして喋っている間に、時間が来た。穂乃果と紗奈の二人は絵里に呼ばれ、ステージ裏へと消えていった。

 

「信翔、アナタここの生徒じゃないのに、どうしてここにいるのかしら?」

「清華に聴いてくれ。俺はもう行かないと。」

 

 こうして、そそくさとあの母娘の場を離れる。お袋もお節介焼きだしなぁ…彼女なんてできた暁には根掘り葉掘りと聞かれるだろう。そんなのイヤだぜ。

 

「ずっと見てたわよ。」

 

 やっとこさでステージから戻ってくると、にこにそう言われたのだった。

 

「あのカワイイ娘、信翔の知り合い? もしかして…彼女?」

「えっ!? 信翔さんいつから彼女が!?」

「待て待て! 違ぇよ! あれは俺の妹だ! ほら、面影あるだろ?」

「「「「「「「「「全然似てない」」」」」」」」」

「そーですか…。」

「それにしてもハラショーね。信翔さんにあんな可愛らしい妹さんがいるなんて。」

「信翔君の妹言うことは…織田家の令嬢やね。」

「その通りだが…。あいつは結構なドルオタでなぁ…。あ、そうだ。花陽、お前と話が合うんじゃないか?」

「わ、私ですか?」

「ああ。あいつはお前みたいな奴だ。それと、あいつはμ'sの大ファンだ。今、音ノ木坂学院を強く志望してるらしい。」

「それは嬉しい事ね。」

 

 そんな雑談をしながら数分。ついに我が妹の前でライブが始まったのだった。

 

 

 *

 

 

「はぁ~! 疲れた~!」

 

 俺は穂乃果と帰る途で、そう気が抜けたことを言った。

 

「何言ってるの? 疲れたのは私たちのほうだよ~…。」

「まさか、愛知に住んでる妹が来るとは思わねぇだろ!?」

「えっ、清華ちゃんって愛知県に住んでるの?」

「当然だろ。実家ぐらしなんだから…。」

「と、遠い所から来てるんだね…。」

「それにしてもお袋め…なんでアポ無しなんだ…? っていうか、親父も親父でなんで教えてくれねぇんだよ…?」

「でも、お母さんも綺麗な人だし、清華ちゃんも可愛いからいいじゃん! 信翔君の家系は美形なんだね!」

「何言ってやがる。お前の家こそ和菓子屋小町だらけじゃねぇかよ。」

 

 音ノ木坂学院から俺の家まで徒歩では結構遠い…。車はタイヤが度重なる摩擦で擦り減って使いモンにならないため、アパートのガレージで眠っている…。

 

「そうだ、穂乃果。これから俺の家に来ないか? 軽く打ち上げしようぜ!」

「えっ…いいの?」

「当然だとも。お前は俺の仲間だ。それに今日は学校のPRのためによく頑張ったんだ。裏方として労うのも当然だろう?」

「信翔君…ありがとー!」

 

 そういうと穂乃果は俺にくっついてきた。そうして半ば恋人のように歩くこと数十分、やっとのことで家へと到達した。

 扉の鍵をひねり、部屋に入ると…なんとお袋と妹があろうことか大胆にくつろいでいたのであった。

 

「お袋…? 清華…?」

「あっ、信翔。おかえり。今ご飯作ってるからもう少し待って頂戴。」

「あ、お兄ちゃんおかえり! あっ、穂乃果ちゃんもいる!」

 

 お袋は台所で腕を振るっていた。我が妹は、写真立てを持ってニヤニヤしている。

 

「お前、何してんだ!」

「お兄ちゃん、やたら穂乃果ちゃんと仲いいよね。なにより今、こうやって穂乃果ちゃんを家に誘ってるわけだし、更には―――」

 

 そういってほくそ笑む愚妹(ぐまい)は、写真をこちらに見せる。あっ、あの写真は!! 

 ほ、穂乃果にプリクラで抱き着かれたときのじゃねえか…/// ってあれ? そんな恥ずかしいモン、わざわざ写真立てにいれて飾ってたっけ?

 

「ねぇ変態お兄ちゃん。穂乃果ちゃんをここに連れ込んで、ナニするつもりだったの?」

「待て待て! 俺はそういうつもりで穂乃果を連れ込んだわけじゃ―――」

「隠さなくてもいいんだよムッツリお兄ちゃん♪ 清華知ってるよ。お兄ちゃんと穂乃果ちゃんは秘密裏で付き合ってて、ラブラブだってことをね♪」

「あのなぁ…。」

「で、今日はムラムラしたから、愛を確かめるのを口実に…誘い込んだんだよね!! 雰囲気を出しながら布団に誘い込み押し倒して、そのまま服を―――」

 

 ※※※自主規制※※※

 

 

 

 

「…(怒)」

「いったぁ~…さすがに叩くことないじゃん!!」

「お前があらぬことをグチャグチャとぬかすからだ。」

「えー! ホントの事じゃん!」

「えーと…清華ちゃん? 信翔君には色々お世話になるなかで、二人っきりで御泊りとか添い寝とかもあったけど…そんな、穂乃果は信翔君にエッチなことされたことないよ…? それに…付き合っても…ない、しね…。」

「のっ信翔!? アンタ穂乃果ちゃんと添い寝したことあるの?」

「あ、ああ…まあな。」

 

 その言葉で、無言で妹の妄言を聞いていた母がいきなり口をはさんできた。

 

「このカタブツ、やるわね~。こ~んなに可愛い娘と寝床をともにするなんて…。ついに色気に目覚めたのかしら?」

「もう付き合っちゃえ! ヒューヒュー!」

「うっせぇな…。」

「…///」

 

 この母娘、今すぐこの家から追い出してやろうか…。

 

「お袋、清華。いつまでここにいるつもりだ?」

「7時の新幹線に乗るつもりよ。あ、信翔。今何時?」

「今?」

 

 アハハッ、今6時じゃん。

 

「午後6時すぎ」

 

 そう話した瞬間、清華がブッと吹き出し、お袋が持ってたお玉を落とす。

 

「清華!! 急いで帰る準備するわよ!」

「はい!」

 

 そういうとお袋は調理中にも関わらず器具を投げ、荷物をまとめた。

 

「じゃあ、少ない時間だったけど、邪魔したわ。」

「お、おう…。」

「アンタ! 肉ばっかり食わないで、野菜もちゃんと食べなさいよ!」

「分ってるって。」

「火の用心は徹底して! 安全運転を心がけるように! 戸締りは論外よ!」

「分ってるから!!」

 

 ったく…これだからお袋は…。節介焼きめ…。

 

「清華ちゃん、バイバイ♪ 受験勉強頑張って、秋葉原においで!」

「はい!」

「清華。親父や親戚たちによろしくな。」

「うん! お兄ちゃん、近いうちにまた帰ってきてね。」

「おう。」

「それじゃあね。穂乃果ちゃん、信翔をよろしくたのみますわね。」

「えっ、あ…はい…///」

 

 そういうと出て行き、歩道で東織グループ御用達の車の中に消えていった。

 

「…ったく、お袋は…。」

「でも、お母さんいい人そうじゃん。」

「いい人すぎんだよ。過保護で心配症で、なによりも未だに俺らを子ども扱いしてきやがる。ちゃんと片付けもしてるし、飯も食ってるし。心配されるところなんてないのになぁ…。」

「穂乃果は、それが母親なんだと思うよ。」

「そうか?」

「うん。やっぱり、自分がお腹を痛めて産んだ子どもなんだもん。何よりも心配なんだよ。」

「………。」

「でもね! ウチのお母さんは例外だよ! お母さんはオニなんだよ! 実の娘に対して酷いよ!!」

「はいはい…。あーでも、その娘のお前はどんな母親になるんだろうな。」

「信翔君こそ、どんなお父さんになるんだろうね♪」

「さあ、どうだろうな…。」

 

 その後、しばらくの静寂が訪れる…。ったく、あの二人うるせぇんだよ…。

 

「あーもう、静かになっちまったな!」

「い、いきなりどうしたの!?」

「あの二人がいたから、今が余計静かに感じるってことだ…。よし! これから皆を誘って、大々的に打ち上げしよう!!」

「えっ…? 皆、呼ぶの…?」

「あたりめぇだろ。盛り上がりにかけるだろうが…。」

「ほ、穂乃果は…信翔君と二人っきりで、ささやかな打ち上げをしたいなぁって…///」

「え? なんか言ったか? ほら、お前も手伝え。皆呼ぶぞ。」

 

 そして俺たちは全員を招待したのだった。




ここで新たな織田ファミリーを紹介します。

織田香織(かおり):信翔、大翔、清華の母親。ニックネームは「おりおり」。
東織グループ総裁である織田大信の夫人。旧姓は神﨑(こうざき)。

織田清華(さやか):信翔、大翔の妹。中学三年生。
ドルオタで、μ'sの大ファンだった。紗奈と仲がいい。容姿端麗だが学業成績、運動神経ともに平凡。むしろ苦手。
音ノ木坂学院を強く志望しているドルオタお嬢さま。妄想癖がひどく、あらぬ想像を頻繁に起こし、始めると止まらない。緊張することはあるが、そんなのはすぐなくなる。]

これで、織田ファミリーが揃いましたね。

織田大信(おだ ひろのぶ)(48):織田家当主。職業は投資家。東織グループ総裁を務めている。
織田香織(おだ かおり)(43):大信夫人。専業主婦。
織田信翔(おだ のぶと)(18):この小説の主人公。織田夫妻の長男。
織田大翔(おだ ひろと)(18):織田夫妻の次男。信翔の双子の弟。ヤクザ。
織田清華(おだ さやか)(15):織田夫妻の長女。信翔の妹。織田家の令嬢。
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