ラブライブ!~武闘派高校生とμ's II~   作:ステア(STER)

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どうも、STERです。

さて、今回は…なんかほのりんを書きたくなったんでほのりんです。

ほのりんが、あの二人に、アレするだけです。
(アレが何かはここで言及しませんが、一応R注意ってことで。)

閲覧は自己責任でお願いします。


【52nd Live!】新年早々ほのりんにアレしてもらう

 誰か助けてくれ。

 

 自宅を、二人の少女に乗っ取られたも同然の状態となってしまった。ご帰宅を促すも、どうやらお譲りにならないつもりらしい。

 

「なぁ、お前ら…ここへ何しに来た? まだ二日だぞ。」

「なにって…暇だから来たんだニャ~♪ ねっ穂乃果ちゃん♡」

「そうだよ~♡」

 

 ぜってぇ嘘だ。多分、俺の財布の中が潤っていることを感覚的に読み取って、たかりに来たに違いない。

 

「俺の年末年始は忙しいんだ。すまねぇが帰ってくれねぇか?」

「凛ちゃん! 騙されちゃだめだよ! この人大晦日にやることなくてジョギングしてたんだから!」

「穂乃果ちゃんからすべて聞いてるニャ! 穂むらに駆り出されたんでしょ? 暇すぎて!」

「今さら、そんな嘘は通用しないよ。」

「ぐっ…!」

 

 クソッ…。そういえばそんなことを言っていたな…。チッ、この元気すぎる野郎どもの相手は、1年間の疲れが溜まった俺には無理だぞ…。

 

「ねぇ…信翔君…!」

「あ、な…何だ?」

「お年玉、どれだけ貰ったのかニャ~?」

 

 出た。年玉の話だ…。額がバレたら、俺はこの二人に金を踏んだくられるに違いない…!!! 俺は身の危険を感じた。

 

「い…1万円。」

「嘘だ~! 信翔君ほどの実家が大金持ちの人だったら、それぐらいのお年玉なわけないじゃん!」

「や、や…。本当だって…!!」

 

 俺は汗だくの手で親父から届いたお年玉の袋を握る。こ、これだけは見られる訳にはいかない…!!

 

「嘘だニャ! さっきから冷や汗ダクダクだニャ!」

「い、いや…さっきまで俺筋トレしてたから。」

「もう~! 信翔君!! 往生際が悪いよ! 別に責めたりしないから、教えてよ!!」

 

 …嘘だ。絶対嫌みを言うに決まってる。俺の年玉の額は、お前らのそれとはマジの桁違いだから…。まぁ、そのおかげで真姫とはその話で意気投合できたんだがな。

 

「いや、お前らぜってぇ文句言うに決まってる!」

「取り敢えず、信翔君のお年玉は!?」

「手の中だニャ!」

 

 年玉が俺の手の中にあることを察知したこの二人は必死にそれを奪いにかかる。疲労が溜まってる俺は避けるので精一杯だ。

 そして、少し油断したときに穂乃果に奪われた。

 

「い~ただきっ♪」

「がっ! か、返せ!!」

「凛ちゃん、パス!」

「受け取ったニャ~♪」

 

「お前らいい加減にしろよ!!! そっちがその気なら俺にも手があるからな!」

 

 そろそろイライラが募ってきた俺は封筒を持つ凛を押し倒した。脇腹に手を伸ばし、思いっきりくすぐってやった。そう、凛はコチョコチョにとても弱い。

 

「にゃ、にゃははははっ! やめてっ! のぶとくっ…!! ぎゃははははは!!」

 

 だが、凛がポーンと俺の封筒を…それを穂乃果がキャッチし封筒をピリピリと破き始めていた。すかさず俺は失神中の凛から離れ、すごい勢いで次は穂乃果を押し倒す。そして、凛と同じ手法でくすぐりを加えてやる。穂乃果も感度はいい方のハズ。

 

「やあぁっ、信翔くぅん…あっ、はあぁん…♡」

 

 俺はくすぐる手を止めた。脳内で処理が追いつかない。まさか、喘ぐとは思っていなかったからだ。

 

「あ~っ! 信翔くん!! 穂乃果ちゃんに何エッチなことしてるんだニャ!」

「いやいや、してないしてない!! お前にしたことと全く同じ!」

 

 ハッと穂乃果の方を見ると、少し舌を出して小悪魔な表情…テヘペロしてやがる。俺の心はたまらなくイライラしたが、取り返す気がスゥ~っと失せていった。

 

 冗談じゃねぇ。仕返しとしてもっとやりたいが、喘がれちゃたまらん。特にそういうのには敏感な隣人が「童貞卒業おめでとう!」とか言って介入しかねん。そうなったらヤバい。面目が立たん。何より面倒臭い。

 

「るせぇ。もう年玉は諦める。好きに見やがれ。」

 

 二人はハイタッチして、俺がこいつらから守るために糊付けしたものを容易く取り払っていく。

 

「なんだか薄いね。」

「そうだニャ。もっと分厚いと思ってたけど…。」

 

 そう言いながらも、中の紙切れを出すと―――二人とも、目を点にしてしまった。

 

「こ、小切手…!!」

「額が桁違いだニャ~!!!」

「あんまり大声で騒ぐなよ。」

「えぇ~! すごいじゃん! 羨ましいな~♡」

「そうそう! やっぱりお金持ちは違うニャ!」

 

 急に媚びだした感がヤバいんだが。そう思うのは俺だけじゃないはず。

 

「お、お前ら…何が言いたい?」

「「遊んで!!」」

「………ハァ。」

 

 そして、俺は早速このお年玉を、浪費するハメになる…。

 

 こいつらに言われるがまま俺は車を出す。この二人と一緒の車内は、夏に海へ連れてって以来だな。

 

「ねぇねぇ穂乃果ちゃん! 今日はどこ行く?」

「そうだなぁ~…。凛ちゃんはどこ行きたい?」

「う~ん…。まずは、ここでご飯を食べたいニャ!」

「ちょっと凛ちゃん~…。そこ高すぎるよ~…。」

「大丈夫だよ! 気前のいい信翔くんがまた奢ってくれるんだって!」

「「あざ~っす!!」」

 

 そう言いながら後部座席でゲラゲラ笑ってやがる。このアホ二人、今すぐ車内から振り降ろしてやろうか。

 

「黙れ。振り降ろすぞ。」

「でもさー、流石に『無償』でっていうのは申し訳なくない?」

「それもそうだニャ! でも、凛お金持ってないニャ…。」

「大丈夫だよ! 信翔君は男の人だから…。」

「あっ、そっかー!」

 

 すると、俺がバックミラーごしに見えるようにか、中心に寄り添って、少し服をはだけさせ、胸を強調させた。もちろん、俺はそれをバックミラーごしに見てしまっている。

 

「その…穂乃果たちは、信翔君が望むんだったら…♡」

「身体で、精一杯お返しするニャ…♡」

 

「やかましい。黙って座ってろよ…///」

 

 俺がそう喉を詰まらせて返すのを聞くと、こいつらはまたゲラゲラと笑う。はぁ…イライラする。誰か殴りてぇ。喧嘩してぇ。

 

 

 *

 

 

 俺らが自宅に帰ってくる時には、もう既に日は暮れかけだった。服屋に行って、色々なものを買わされた挙句、持たされた俺は少し疲労気味だった。

 あいつらは帰り次第、寝室を占拠して試着をはじめ、キャッキャ騒いでいる。一方の俺はただボーッと虚空を見つめていた。

 そのうち、あいつらは簡易試着室から出てきた。俺が買ってやった服に身を包んで…。

 

「どうどう? 可愛い?」

 

 穂乃果が、なんか喋ったみてぇだ。でも俺はうまく聞き取れなかった。最近、なんだか耳が悪ぃ。

 

「え? なんて?」

「もう! からかわないでよ!」

「信翔くん、耳悪いのかニャ? ちょっと失礼―――」

「お、おい何だよ!?」

 

 凛は寝転がる俺の耳を覗き見てきた。凛は仰天した。次に穂乃果も覗き見て、凛と同じようなリアクションをとった。

 

「信翔くん、ちゃんと耳掃除してる!?」

「あぁ…耳掃除かぁー…。してねぇな。」

「なんで!?」

「なんでって…一人でやんの怖くね?」

 

 正直、地震・雷・火事・親父より怖いのが、『一人で耳掃除すること』だと思ってる。だってそうだろ!? 一人でやってたらいつ鼓膜破るか分かんねぇし!!

 

「フフッ♪ 可愛いなぁ~♡」

「なっ…何だと!?」

 

 そういった穂乃果は立ち上がって棚を漁った。何かを取り出すと、俺の近くで正座した。

 

「な、何してたんだ?」

「もう…。まだ分からないの?」

 

 穂乃果は膝あたりを叩く。そして俺は、穂乃果が持っているのは耳かきだと気づいた。

 

「耳掃除…してあげるよ♪ 今日のお礼♡」

「いいのか!? 助かるっ!!」

 

 俺は、喜んで穂乃果に耳掃除してもらうことにした。

 

「二人とも、顔真っ赤だニャ~♡」

「だってよぉ…よく考えたら、コレ…膝枕されてる状態じゃん…///」

「してる方も…少し照れちゃう…///」

「おい、穂乃果…。」

「な…なあに?」

「頼むから鼓膜破んなよ…。」

「もう…わかってるよ! 穂乃果、そこまでドジじゃないんだから!」

 

 凛は腹を抱えて笑い倒した。その後耳の方で、コリコリと言いながら、耳垢が取り除かれているのが分かった。次第に穂乃果の吐息が鮮明に聞こえてくるように…。

 

「ん、反対…。」

「おう、わかった。」

 

 次は右耳だ。右耳も、うまい具合に取り除かれていく。正直、こんなにうまいとは思っていなかった。凛も関心の眼差しを持って俺たちが仲睦まじく耳かきして、されている様子を見ていた。次第に凛の瞳が輝きだす。

 

「穂乃果ちゃん…なんだかお母さんだニャ!」

「ウフフ…そう?」

「うん! なんか凛も耳掃除したくなったニャ!!」

「そうか…それなら稜の所にでも行けばいいんじゃねぇか? アイツの家も男しかいねぇし、自分で耳掃除してるって聞いたぞ。」

「本当!? じゃあ行ってくるニャ~!! あっ、信翔くん! この服ありがとね!!」

 

 そういって凛は風の如く俺の部屋を去った。

 

「凛ちゃん、ホント元気だね…。」

「それはお前もだろうが、ったく…。」

「そ、そうだったね…。」

 

 耳掃除は、十分足らずで終了した。結果とは耳がよく聞こえるようになって俺は満足だ。

 

「サンキューな、穂乃果!」

「いいえ、どういたしまして♪」

「なんていうか…本当に母親みてぇだな…。」

「そ…そう?」

「あぁ。いい母親にはなるだろうよ。」

「そっか…。あ、ありがと///」

 

 俺は穂乃果の傍であぐらをかいた。穂乃果は少し照れた様子で俺を見つめていた。

 

「なんだよ…穂乃果。」

「ねぇ…信翔君…。」

「んだ?」

「母親と言えば…。子供…ってさ、何人ぐらい欲しいと思ってるの?」

「子供?」

 

 いきなり、穂乃果が子供の話題について振ってきた。『母親』というワードから連想したらしい。だが、俺はまだ…穂乃果が本当に言いたい事に気づいていない。

 

「子供かぁ…やっぱ、跡取りとして、息子は最低一人でもいるのかなぁ…?」

「ふぅん………。」

「なんだよ…じゃあ、逆に穂乃果は?」

「穂乃果? 穂乃果はねぇ…♪」

 

 逆に訊いてみると、穂乃果は嬉しそうに食いついた。やべぇ…ここまで母性の高い穂乃果は初めて見た気がする。

 

「う~ん…旦那さんが欲しい分だけ、産んであげたいなぁ…♡」

「そうか。」

 

 俺は今、子供なんてものには興味がない。だって…高校生だしな。ただ、織田家の惣領息子(あととり)として、継嗣たる男子はいなければいけないのか…と、漠然と思っていただけだった。だが穂乃果に言われて考えてみるものの、やはりよく分からん。

 

「そういえば、さ…。」

「あ?」

 

 また穂乃果が何か言ってきた。

 

「信翔君、最近欲求不満なんだって…?」

 

 俺は飲んでいるお茶を吹いた。

 

「はぁ?」

「晃太君から聞いたんだ。あ、穂乃果別に引いてないよ…。男の人って、それが当たり前なんでしょ…?」

 

 いや、そこは引いた方がいい…晃太に。だが俺はすこし脳内処理に困っていた。いっきにスペックが悪くなったみてぇだ。

 

「あのなぁ―――」

「なにも言わなくてもいいよ。穂乃果、わかってるから…。」

 

 そういうと穂乃果は、そっと俺を抱きしめてきた。俺は微動だにしない。いや…できないでいた。その表情は………言うまでもない。

 俺は、訳が分からず混乱していた。そして、かすかに胸に熱が込み上げることに戸惑いを持っていた。

 

「………我慢しなくて、いいんだよ。」

「…何?」

「我慢できなくなったら…穂乃果が全部受けとめてあげるから―――」

 

 蝕んでいるのを感じた。何かドス黒いモノが。俺の感情を………。だがそんな薄汚れた本能とは裏腹に、『エロを嫌悪する』習慣をつけていた俺は穂乃果を突き放した。

 

「何言ってんだよ…。お酒でも飲んだか?」

「飲んでないよ…ただ穂乃果は、信翔君のことを心配して…。」

「だからそれは―――」

 

 俺の言葉を無視する穂乃果は、俺の腕をとった。そしてそれを、自らの胸に………押し当てやがった…。

 

「…!!!」

「んっ…♡ はぁっ、あぁん…♡ …ど、どう…かな………?」

「…穂乃果?」

「ひゃっ…♡ ど、どうしたの…? 生で見たり、触ったりしたくなった…? 穂乃果は…いいよっ♡」

「お、おいっ…!! どうして…お前、こんなこと………?」

 

 その時、俺の思考回路は完全にオーバーヒートを起こした。そして、一気にグアッと胸の内にこみ上げるものがあった。

 

 

 

 半ば変態じみた行為に及んでいる穂乃果に、俺から余裕は消え失せて切羽詰まった状態となる。

 

「どうしてって…ただ、穂乃果は信翔君を救ってあげたくて………。」

「…はぁ?」

「だって…信翔君のこと、大好きだもん…!!」

 

 俺は、二の句が継げなくなった。

 

「いいんだよ…穂乃果の前では、我慢しなくても………。いや、我慢しないで………。」

「………。」

「そして…すべて、さらけ出して…穂乃果の胸に飛び込んで来てっ…♡ 信翔君なら、信翔君が望むなら…穂乃果のことメチャクチャにしてもいいよっ♡」

 

 穂乃果は、腕を広げて俺を誘う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だが、俺は………。

 

「…構わん。」

「え?」

「余計は気遣いは要らん。ましてや、そんなことで悩んでいない。」

「本当…?」

「あぁ。ただな…。」

 

 俺は穂乃果に覆いかぶさり、腕を腰に伸ばす。

 

「こうやって、抱きしめさせてくれればいい。」

 

「本当に、それだけで、いいの…?」

「俺は普通の男と、構造が違うんだよ…。欲求不満じゃねぇから、安心しろ。それに、そんな理由でお前を貞操は奪えん。」

「別にいいんだよぉ…。だって、穂乃果の初めては、ずっと信翔君に守られてきたんだから…。信翔君が求めるなら、穂乃果は信翔君とともに…♡」

「俺が奪ったら本末転倒だろうがよ………。将来の旦那のために、とっとけ。」

 

 

 顔は見えなかったが、アイツはそれを聞いたらよりキツく抱きしめてきた。

 

「まだそんなこと言ってるの…? 穂乃果ね…将来の旦那さんはもう一人しか考えられないのぉ…♡ それ、信翔君なんだよぉ…? だからぁ…いいのにぃ………。信翔君がしたいなら、穂乃果ぁ、どんなことでもする、よ………♡」

 

 最後のかすかな穂乃果の声は、俺の掃除された耳には入らなかった。

 

 ~~~~~~~~~~~~~

 

 その後、媚薬でも飲まされたかのようなテンションの穂乃果をなんとかなだめて帰えらせた後、ケータイに電話がかかってきた…。

 

『の…信翔さんですか?』

「あぁ。雪穂か…? どうしたんだ?」

『お姉ちゃんに何かしました…?』

「はぁ?」

『お姉ちゃん…今度こそおかしいんです…!!』

「どういうことだ?」

『お姉ちゃんの部屋から…嬌声しか聞こえなくて…。』

「え、えっと…発情でもしたんじゃねぇか…?  お、俺は知らんぞ…。」

 

 電話ごしに、妖艶な穂乃果の喘ぎ声が聞こえる。俺は雪穂に適当に返事すると、すぐに電話を切った。そして俺は悟った…俺に迫ったあの行為のすべてが、俺とシたかったからなのか…と。遠まわしすぎて気づかなかった。アイツの言いたいことは、『寂しいの。だからシて♡ メチャクチャにしてえぇ♡』ということなのだろう。俺はそう思ってしまった。

 同時に俺は、頭を抱えた。やるべきことが違ったと…。

 

 じゃあ、何をしてやればよかったのだろうか? 処理か? いやいや、なんでそうなる。やっぱり俺も、本能は隠しきれねぇのかなぁ。ハァ…。

 あの時、正直ドキドキしていた俺がいた。今は、そんな自分に罪悪感すら覚える。

 

「…俺はつくづく最低な男だよなぁ。」

 

 また、あいつの気持ちに気づいてやれねぇなんて…。俺、あいつに好かれる資格がある男なのか…?

 

「まぁ、いいや。耳キレイになったし。とりま(喧嘩を)したくなったから晃太と遊ぼう。」

 

 

 

 とりあえず俺は、スケベなことが起こると大体関わりがある隣人をシメることにした。

 

 

 *

 

 

 今日はラーメン屋は休みで、俺は寝にふけっていた。そんな時、鳴らないインターホンが鳴った。

 おっちゃんは今日いないので出てみると…愛しい凛が可愛らしく立っていた。

 

「こんにちはー♪」

「あっ…凛!!」

「稜くんこんにちはニャー♪」

「どうしたんだ?」

「暇だから遊びに来たんだ…ダメだった?」

「ぜ…全然そんなことないよ! 上がってくれ!!」

 

 そうして、俺以外誰もいない家に少し緊張してる可愛い凛を入れた。

 

「そういえば…稜くんの部屋に入るのって、初めてだニャ…!」

「あまりキレイじゃないけど、勘弁してくれ。」

 

 部屋に凛を招き入れると、俺は下からお茶とお菓子を持ってきた。

 

 凛は静かにお菓子を食べているかと思いきや、急に俺の方に寄ってきた。

 

「ねぇ、稜くん…。」

「な、なんだよ?」

「耳、見せてニャ…!」

 

 そういって、寝転んで天井を見ていた俺に凛が覆いかぶさってきた…。凛は俺の耳をつかむと、中をまじまじと見る。俺は動けず、心臓は一気に鼓動数を倍にした。

 

「やっぱり、稜くんも汚いニャ~…。」

「よ、よく分からんけどごめんよ………。」

「大丈夫だニャ! 凛が耳掃除してあげるね♪」

 

 …え? えぇぇぇぇぇぇっ!!!!?

 

 してくれるの!? 耳掃除を!? 凛が!? 俺に!?

 

 俺は一気に茹でダコとなった。

 

「うわっ…! 稜くん顔真っ赤だよ…! 大丈夫?」

「だ…大丈夫…。り、凛にしてもらえるのが嬉しいだけだから…!!」

「本当っ!? ありがと~♡」

 

 耳かきを持った凛は正座して膝を叩く。

 

「ほら…おいで♡」

 

 凛は俺の瞳を見て、ニコッと可愛らしく微笑んだ。俺の鼓動は更に加速した。俺は超スピードで凛の太腿に自らの頭を置く。

 

「あははっ♪ 稜くん、もっと顔が真っ赤になっちゃったニャ…! か~わいい♡」

「あ、あんまりからかうなよ…。」

「ごめんなさぁ~い♪ じゃあ始めるね…!」

 

 すると、こりこりって音が鼓膜に響く。

 

 わわっ…! 俺、女の子に耳掃除してもらってる…!! 初めてだし、しかも憧れの凛に…!! うおぁぁぁぁっ!!! 気持ちイイ!! 母さんよりヤバい!! 気持ちイイ!!

 

「ちょっと! 動かないでニャッ! あぁっ、耳垢落としちゃったニャア…。」

「ご、ごめんよ凛…。」

 

 馬鹿野郎! 凛に怒られちまったじゃないか!! いいから落ち着け! 興奮するのは分かるが動くな俺の運動器官…!!!

 

 やっぱ無理ぃぃぃぃっー!!!!!

 

「あっ、また落としちゃった…!! もう! あまり動くんだったら凛もうやめちゃうよ!?」

「ご、ゴメン…。ちょっと興奮しちゃったんだよ…。」

「もう、稜くんたらしょうがない人だニャ…。もう動いちゃだめだよ? 鼓膜、突き破っちゃうかもよ…?」

 

 俺は背筋が凍りつき、大人しくなった。

 

 おい、凛に突き破られるなら本望だろ!とまで考えたが、流石にそれはない。だって、それじゃあ凛の可愛らしい声が聞こえなくなるじゃん!!

 

「気持ちイイ…!!」

「そう…ありがと♪」

 

 その後は、コリコリという音しか聞こえなくなった。

 

「稜くん…左耳終わったよ♪ さあ、次は右耳を出して!」

「お前…楽しんでるなぁ…。楽しいのか?」

「うんっ! 楽しいニャ~ッ♡」

 

 次は右耳だ。右耳も、丁寧に丁寧に掃除してくれた。

 

「終わったよ~!」

 

 そういって、嬉しそうにとった耳垢を見せてきた。

 

「いっぱい、取れたね…♡」

「そう…だな…。ありがとうな凛。まるで…お母さんみたいだったよ。」

 

 凛の瞳は、キラキラと輝きだした。

 

「本当!?」

「ああ。お前、いいお母さんになれるよ。またしてくれるか?」

「うんっ!!」

 

 この後、凛とラーメンを食べた。俺はその後の一日をヘヴン状態で過ごせた。

 

 翌日…なぜだろう。俺と信翔は、晃太ら野郎衆にリンチ同然の仕打ちを受けた。もちろん信翔が黙らせたが。




やはり、櫻田はチェリー田であった(しみじみ)
そして、信翔は"男"であった(爆笑)

いいよね、この二人に耳かきしてもらえるなんてね~…。

ところで…穂乃果って発情しやすいらしい(友達談)
エッチな穂乃果の要素、初めて取り込んだけど冒険でしかなかったです。
(ちなみに、穂乃果が行為に及んだ全ては晃太の入れ知恵です)
ボーダーラインを彷徨うって、こういうことを言うんだね…

さて次回は、新年の健気なにこにーを収録予定です☆


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