ベイビー・パニック   作:高嶺 蒼

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お風呂は前回で満足したので、添い寝の回にしました。


ベイビー・パニック 18

 湯から上がり、ほかほかと湯気を立てながら乙女はレオと2人、自分の部屋の布団の上に座っていた。

 レオはもうおねむの時間だ。

 さっきからしきりに目をこすっていて、その様子がまた可愛い。

 こんな幼いレオを1人自分の部屋で寝かせるわけにもいかないので、今日は乙女の部屋で一緒に寝ることに決めていた。

 だが、いざ一緒の布団に入るとなると、相手は子供とは言え何とも言えず緊張した。

 

 

 「さ、さあ、レオ。もう休むか」

 

 「やすむ?」

 

 「寝るって事だ。ほら、ここに横になれ」

 

 

 自分の枕の横に用意したタオルを丸めた枕を示すと、レオは素直にコロンと寝ころんだ。

 もう上の瞼と下の瞼がくっつきそうだ。

 その微笑ましい様子に口元をゆるめ、乙女もそっと枕に頭を乗せて、レオと自分に布団をかぶせた。

 

 

 「お休み、レオ」

 

 

 そう声をかけたが返事はなく、顔をのぞき込むとうっすら口を開けて可愛らしい寝息を漏らしていた。

 そのあどけない寝顔に思わず笑みが漏れる。

 疲れてたんだなーそう思いながら、部屋の電気を消してないことに気づいてそっと起きあがろうとしたが、胸元にレオがしがみついていて身動きが出来そうに無かった。

 乙女は苦笑を漏らし、電気を消すことを諦めて再び枕に頭を乗せた。

 

 

 (ちょっと明るくて眠りにくいが、まあいいだろう。無理に動くとレオが起きてしまうからな)

 

 

 そんな事を思いながら、枕をそっちのけで自分の胸にすがりつくように眠っているレオを愛おしそうに見つめた後、そっと目を閉じた。

 

 しかし、いつも即座に眠りに落ちる乙女なのだが、今晩は勝手が違った。

 胸元のレオがもぞもぞ動いてこそばゆいのだ。

 寝ているのだからじっとしていてくれればいいのにもぞもぞが止まらず、乙女はたまらずに布団の中をのぞき込んだ。

 

 レオは心地よさそうに眠っている。

 が、その手が何かを探すように動いているのだ。

 もう片方の手は、レオの口元だ。

 口寂しいのか、親指を一生懸命すっている様子が可愛い。

 

 ほわんとした気持ちでその様子を見ていた乙女は、不意にはっとした。

 今日の夕方、なごみの母親のほのかが言った言葉を急に思い出したのだ。

 彼女は確かこう言った。

 このくらいの年だと、おっぱいを恋しがる子も多いーと。

 

 

 (レオ、お、おおおお、おっぱいが、ほ、欲しいのか)

 

 

 動揺しながらそんな事を思う。

 ごくりと唾を飲み込んだ。

 

 熱に浮かされたようになりながら、乙女は震える手を己のパジャマの胸元にのばす。

 そして、ゆっくりとパジャマのボタンを外し始めた。

 

 少しずつ、乙女の形のいい若い果実が露わになる。

 緊張のせいか、それともほのかな興奮のせいか。

 彼女の胸の頂は、つんと尖って固くなっていた。

 

 乙女の瞳は無意識のうちに潤み、熱をたたえてレオを見つめる。

 彼女が見つめる目の前で、おっぱいを求めるレオの手が、乙女の素肌に触れた。

 背中を走ったかすかな電流に、乙女はぴくりと身体を震わせる。

 だが、それだけだった。

 レオの手は求めるものを探してさまようが、目的のものを見つけきれずに山の麓をうろうろするばかり。

 

 

 (も、もう少し、近づけてやればいいのか?)

 

 

 もどかしい思いに、乙女はそっとレオの身体を引き寄せながら、胸の蕾をレオの口元に近づけた。

 今にも触れんばかりの距離にあるレオの唇から漏れる呼気に敏感な先端をくすぐられ、乙女は悩ましげな吐息を漏らす。

 そして次の瞬間、その背中に特大の電流が走った。

 

 

 ちゅるりー

 

 

 少し湿った音と共に、乙女の敏感な器官がレオの口の中に納まったのだ。

 

 

 「あ、あ、あ・・・・・・」

 

 

 驚くほどの刺激だった。

 色々期待しすぎて、敏感になっていたせいもあるかもしれない。

 乙女は漏れ出る声を、必死に抑えた。

 あまり大きな声を上げればレオを起こしてしまうからだ。

 

 彼女は片手で口を覆い、ふぅー、ふぅーっと鼻で息をしながら、潤んだ瞳でレオを見た。

 レオは、目を閉じたまま、満足そうに乙女の胸に吸いついている。

 その表情を見つめていると、何とも言えない充足感や愛おしさがじわじわとこみ上げてくる。

 これが母性本能というやつかもしれないーそんな風に思いながら、あいている方の手でレオの背中を優しく撫でた。

 そうして撫でながら、

 

 

 (しかし、世の母親も大変だな。子供に母乳を与える度にこんな刺激を受けていては)

 

 

 心底真面目にそんな事を思う。

 はっきり言って、それは乙女の勘違いだ。

 世の母親は、赤ん坊に授乳させながら快楽を感じたりしないものである。

 だが、乙女に正しい授乳経験があるはずもなく、その誤解は彼女が実際に己の子供を産むまで続くことになる。

 

 さて、一方のレオは、差し出された乳首を嬉々としてくわえたものの、いっこうににじみ出てこない母乳にしびれを切らせていた。

 その舌先が、なじみの味を求めてちろちろと動く。

 

 

 「んくぅっ!」

 

 

 その刺激に悲鳴を上げたのは乙女だった。

 乳首の先端をくすぐるように舐められる感触に、再び背をのけぞらせた。

 それは、性的なことに縁の無かった乙女にとっては中々に危険な刺激だった。

 

 だが、レオはどん欲で執拗だった。

 甘露を求めて賢明に舌をうごめかす存在に、危機感を抱いた乙女は、レオを引きはがそうとその肩に手をかけた。

 未知の快楽に、下半身がなんだかぬるぬるしてきて、トイレに行かないとという思いもあった。

 

 だが、決断が少し遅かった。

 ぐいっと乙女がレオの肩を押しやった瞬間、母乳が出ないことに業を煮やしたレオが、吸ったのだ。

 乙女の、さんざん舐められて敏感になった乳首を、思い切り、ぢゅぅぅぅぅっ、と。

 

 それは、乙女にとってとんでもない刺激だった。

 ちょっと前、お風呂場でレオに触られていた余韻も関係していたのかもしれない。

 兎に角、ものすごい絶頂感だった。

 乙女は、小さなレオの唇に、充血した乳首をこれでもか吸い上げられ、あっけなく達してしまったのである。

 

 

 「はぁっ、っくうぅぅんっっ・・・・・・」

 

 

 それでもどこかに理性は残っていて。

 レオを起こさないように極限まで嬌声をしぼり、乙女はあっけなく意識をとばし、気絶した。

 そしてそのまま朝まで眠ってしまったのだった。

 

 翌朝、いつもの時間にきちんと目を覚ました乙女は、涎でべとべとになった胸元と、なんだか色々ぬるぬるしてドロドロの下着を見て、初めて夢精した少年の様に、情けない顔をしたとかしないとか。

 

 

 




読んで頂いてありがとうございました。
次回は、学校にいきますよ~!
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