「すまん、遅くなった」
そう言いながら、乙女が戻ってきたのはそれから数分後。
ソファーで横になる姫の上で気持ちよく寝ていたレオが、乙女の声に反応してぱちっと目を開ける。
そのままぐいーっと体を起こしたレオは、乙女の姿を視界におさめて、ぱああっと顔を輝かせた。
「ちょ、こら。急に動いたら危ないでしょ~!?」
その急激な動きにバランスを崩した小さな体を、姫が慌てて抱き留める。
レオは再び姫の胸にぱふんと包まれて、申し訳なさそうに眉をハの時にして、
「あう、ごめんなしゃい」
そう言いながら姫を見上げた。
そんなレオが可愛くて、姫はもう一度きゅっと抱きしめてから、まあるいおでこにちゅーっとキス。
「分かればいいのよ。分かれば」
そう言いながら、ソファーから身を起こし、レオを抱き直すと立ち上がった。
「乙女先輩、お疲れさまです。随分かかりましたね?館長はなんて?」
「ああ、姫。遅くまですまなかったな。一応館長とは話がついた。明日からはこの状態のレオを連れて登校、授業を受けることも許可を頂いた。その間は、レオの出席として認めてくれるそうだ。だが、余計な混乱を起こすこともないから、私がレオと同姓同名の遠縁の子供を預かったという事にして、秘密は最小人数だけで共有するように、と」
「なるほど。と、いう事は、秘密を知るのは乙女先輩、なごみん、よっぴー、そして私・・・・・・という事ですね?」
「ああ。プラスしてあかり先生。それと祈先生にも、館長から事情は話しておいてくれるそうだ。まあ、レオの担任でもあるしな。秘密を守れそうにないから、可哀想だが蟹沢と鮫永には秘密にしよう。伊達は、まあ、必要に迫られれば明かしてもかまわない。あいつなら、秘密は絶対に守ってくれるだろうしな」
「そう、ですね。良い判断だと思います。じゃあ、なごみんには私から連絡しておきます。レオのこの状態がいつまで続くか分かりませんけど、それまでは秘密を知る皆で協力してあたりましょう」
「すまんな、巻き込んでしまって。だが、正直助かる。私1人ではどう考えても手に余るだろうしな」
乙女は素直に頭を下げ、それから自分を見ているレオに気づくと、
「レオ、お利口にしてたか?」
微笑みながら問いかける。
「レオ、良い子?」
その問いを受けて、レオは伺うように姫を見上げた。
幼心に、自分と1番接してくれていた姫に裁定を仰ごうという事らしい。
きらきらした眼差しに微笑みで返し、
「そうね~。良い子だったわよ~?レオ」
むぎゅーっと抱きしめもう1回キス。
そんなレオにめろめろな姫の様子を乙女が微笑ましそうに見守る中、レオはうれしそうに乙女の顔を見上げ、
「レオ、良い子!!」
と宣言し、抱っこ!、と乙女に向かって手を伸ばした。
乙女も心得たとばかりに腕を伸ばすと、姫は少し悔しそうに、
「ちぇ~。やっぱり乙女先輩にはかなわないかぁ」
と良いながらも、素直にレオを乙女の手に引き渡した。
受け取ったレオをぎゅーと抱きしめ、思う存分頬をすり寄せた乙女は、改めて礼を言おうと顔を上げて、姫の左の胸の辺りがびしょびしょに濡れていることに気がついた。
「姫、その、胸が濡れているが?」
問いかけると、姫は自分の胸元を見下ろして苦笑を浮かべる。
「あー、これ?さっき、レオと一緒に寝てたから・・・・・・って思ったより濡れてるわね。よっぴー、タオルとって?」
「なに!?もしかしてレオのよだれか!?そ、それはすまん!!佐藤、タオルを貸してくれ。私が拭く!!」
乙女は良美からタオルを受け取り、姫の胸へと手を伸ばす。
「えーと、乙女先輩?私は揉む専門で揉まれるのは・・・・・・んんっ・・・・・・って聞いてます!?」
姫の言葉など耳に入らない様子で、その胸の先端、丁度敏感な所を必死に拭き始める乙女。
拭かれている姫の顔が赤い。乙女の拭き方が、何とも絶妙なようだ。
「ちょっ・・・・・・んっ・・・・・・あ、んんっ・・・・・・お、乙女先輩、も、もういいですってば」
刺激を受け、更に敏感になってしまった部分を乙女は容赦なく拭く。
そして何を思ったのか、腕の中のレオにそのタオルを渡した。
「ほら、レオ。お前が濡らしたんだ。責任をとって姫の服を拭いてやれ」
「レオ、濡らしたの?お姫しゃま、ごめんなしゃい」
素直に謝るレオ。
「うん、わかった。許す。だから、もう拭かなくても・・・・・・」
「さあ、謝罪の気持ちも込めて、責任とってしっかり拭くんだぞ」
もう拭かなくても良いという姫の言葉に被せるような乙女の言葉にレオが頷く。
心持ちキリリとした表情で姫を見上げ、
「レオ、しぇきにん、とる!!」
そう宣言すると、両手に持ったタオルでゴシゴシと姫の胸を拭いた。
別に狙ったわけではないのだが、丁度敏感になったその部分を上下にひっかくようにゴシゴシと。
やられる方はたまったものではない。
「だ、だから・・・・・・も、いいっ・・・・・・て・・・・・・っんん・・・・・・こ、こら、レオ・・・・・・」
「えっと、もう、きえいになった??」
思う存分タオルで水気を取り、姫を息も絶え絶えにさせ、いい仕事をしたとばかりにふーっと息をついたレオは、確認のために右手を伸ばす。
目指す場所はもちろん山のてっぺん。頂上の蕾。
レオは何の邪気もなく手を伸ばし。そして握った。絶妙な力加減で、きゅっと。
「ちょ、レオ、それはまずい・・・・・・からっ・・・・・・んんんっ・・・・・・っんあっ・・・・・・だめぇっ・・・・・・」
びくんっと姫の体が震えた。
そしてそのまま、膝から崩れ落ちるように座り込んでしまう。
それから暫く体の芯を貫いた快感の余韻を感じながら、荒く息をつき、
「もう、レオのばかっ」
そう言って潤んだ瞳で、きょとんと首を傾げるレオを色っぽく睨む姫なのだった。
無邪気って最強ですよね……
姫の乙女さんへの話し方ってこんな感じで良かったかな~
それとももうちっとフランクかな……
もし違和感あるようでしたらご一報くださると嬉しいです。