「さあて……どいつから片付けてやるかな……」
目の前のサイヤ人、ナッパのそのあまりにも大きな気に、クリリン、悟飯、ピッコロ、餃子、天津飯、男。6人の戦士たちは身構える。
「ひっひっひ……じゃあ……まずはてめぇからだ!」
ナッパが超スピードで接近したその先には……
「くっ……!」
その先には、男がいた。
ナッパはパンチを繰り出す。
が、男はそのパンチをギリギリで避ける。
続くナッパは、右足で、ちょうど男の胸の辺りを狙うように蹴り出してくるが、これも、とっさにしゃがんで避ける。
「隙ができたぞ!」
男はこの好機を見逃さない。
ナッパが次の動作に移る前に、右手に渾身の力を込めて
思いっきり腹にパンチを入れた。
「や、やった!」
遠くで見ていたクリリンがそう言う。
男も、大きなダメージを与えたと思った。
しかし……
「へっへっへ……なかなかやるじゃあねぇか。腹の辺りがちょいと、ちくっとしたぜ」
ナッパは、まるで何事も無かったかのようだった。
男は「チッ」と舌打ちし、一度距離を取ろるためにナッパから離れようとするが……。
「おっと、そうはさせねえぜ」
ナッパは両手で男を軽々と持ち上げる。
そして
「そうれ!」
男を思いっきり投げる。その先には大きな岩山がある。
男はそのまま、岩山に身体を思いっきりぶつけ、ばたりっ、とたおれる。
「く……な、なんて強さだ……」
男の意識はまだ残っており、ふらふらしながら、なんとか身体を起こす。
「へ……しぶとい野郎だ。まだ生きてやがるぜ。だが」
ナッパは右手に力をため、
「これでくたばれ!」
ナッパは超パワーの気功波を放つ、
その気功波が男に当たる寸前で……
「気功砲!!!」
その掛け声と共に放たれた気功砲が、ナッパの気功波にぶつかり、男に当たる前に軌道を変え、消滅する。
「ち、だれだ俺様の邪魔をしたやつは!」
ナッパは気功砲が放たれた方に目を向ける。そこには天津飯がいる。
「ふぅ……どうやら間に合ったようだな」
天津飯は男をみて、そう言う。
「へっへっへ。いいだろう……。目標変更だ。まずはあの三つ目野郎を殺してやる!」
ナッパは天津飯に超スピードで接近する。
天津飯は、避けるどころか、まともな防御態勢をとることができずに、ナッパの拳を、左手に受け……
そのまま左手を持っていかれた。
「う、うおおおおおおっ!!!」
左手を失った天津飯は右手で無くなった左手を押さえながら、地面に膝から崩れ落ちる。
「ふん……もろいやつらだ……」
遠くでその光景を見ていたベジータは笑いながらそう言う。
「まず一匹!!!」
ナッパが天津飯に止めを刺そうとして、天津飯はその攻撃を飛んで避ける。そして反撃しようとするが、すぐさまナッパが天津飯に接近し、天津飯に反撃される前に、地面に叩き落とす。
「ああ……!!!」
その光景を見て、餃子は悲鳴をあげる。
「う……ぐぐ……!!!」
天津飯は何とかまだ生きているが、すでに虫の息だ。
「しぶといやろうだ。まーだ生きてやがるぜ」
ナッパは空から、見下すようそう言う。
「ちっくしょーーーー!!!」
クリリンは天津飯の元へ向かう。別方向から男も天津飯の元へ駆ける。
「ほっとけ!! やつはもうだめだ!!」
「うるせぇっ!!!」
ピッコロがクリリンを止めようとするが、クリリンはそれを聞かずに天津飯の元に走ろうとして、
「ジャマだ!!!」
ナッパはクリリンと男の目の前に、巨大なエネルギー波を放つ。 クリリンは足を止め、尻餅をつく。
「あ……穴の底がみえん………。とんでもないエネルギー波だ………!」
「こ、これでは近づけない……」
近くにいたピッコロがそう言う。
男も、目の前の力に足を止める。
そこでクリリンが、あることに気がつく
「チャ、餃子……!? どこだ!? 今ので……や、やられちまったのか!?」
「ナッパ!! 後ろを見てみろ!!」
「ん?」
ベジータに言われた通り、ナッパが後ろを向くより先に、チャオズがナッパの、背中に引っ付く
「くっ!! こ、このチビ………!!」
ナッパが必死に退けようとするが、手が届かない。
「なにをする気だ餃子………!!! 逃げろ……逃げろ!!!!」
天津飯が必死に餃子に言うも……
『さよなら天さん………どうか、死なないで』
チャオズは天津飯の心の中にのみ話しかける。
「ま……まさか……お………おまえ……」
天津飯が、チャオズのやろうとしていることを理解する。
「やめろーーーーーっ!!!! 餃子ーーーーーっ!!!!」
天津飯はめいいっぱい大きな声でそう叫ぶ。
そして、餃子は………
最愛の人への別れに一粒の涙を流した後……
カッ、とまばゆい光を放ち……
自らの命を犠牲に、大爆発を起こす。
「…………チャ……………チャ………オ………ズ……」
天津飯はわなわなと震え
「餃子ーーーーーーーーーっ!!!!!」
「……自爆して相討ちとはな………おもいきったことしやがったぜ……。 あのチビにしちゃ上出来だ……」
ピッコロが、そう言う。
そこで、ピッコロは気づく。
いや、ピッコロだけじゃない。
天津飯も、クリリンも、男もその気に気づく。
「あ……あああ……」
チャオズの、自爆で生まれた煙が晴れていき、そして、そこにいるのは。
「くっくっく………くだらねぇことしやがって……まだオレたちの恐ろしさがよくわかっていないようだな……」
そこには、自爆に巻き込まれたはずの、無傷のサイヤ人がいた。
読んで頂き、ありがとうございます。ドラゴンボール超面白いですね! 2話はベジータが家族旅行に行くという話でしたが、物語の中でベジータの言動に笑ってしまいました。このベジータ可愛いなと思いました。