戦士たちが死闘を繰り広げているちょうどその頃。
場所は蛇の道。
悟空が界王様の修行を終え、界王星から蛇の道をひたすらに走りながら、地球に向かう。そのスピードは以前とは桁違いだ。
「ちくしょう……!!! 嫌な予感がする………!!! 急げっ!!! 急げっ!!!」
悟空は、ただひたすら蛇の道を走っていた。仲間たちのまつ地球を目指して。
そして、場所を再び戦場にもどし…………
チャオズがその命を犠牲にしてまで行った自爆は、ナッパにはまるできいてはいなかった。
ナッパは、相変わらず余裕の笑みを浮かべている。
「三つ目ヤロウの止めを刺した次は、貴様らの番だ! くっくっく……皆殺しにしてやるぜ…………」
「そそ……そんな……! へ……平気だなんて……! ひでえよ……餃子のやつ命まではったのに………!」
クリリンはわなわなと震える。目の前の、あまりにも大きな力に、恐怖し、絶望する。
「………餃子はいちど、ドラゴンボールで生き返っている……も……もうにどと生き返れないんだぞ………!!」
天津飯は震えながら、怒りや哀しみの力を増大させていく。
「はっはっは!! すぐにいまのくそチビに、あの世であわせてやるぜ!! 感謝しろ!!」
ナッパはゲラゲラ笑いながらそう言う。
「ゆ……ゆるさんぞ……!!」
天津飯は傷だらけの身体に、力を込める。
その、二人が会話しているなかで、ピッコロは作戦を考え、その内容を、悟飯、クリリン、男の3人に伝える
「おまえらよくきけ。 やつは攻撃に移るわずかな一瞬に隙がある。 そのときをねらうぞ………」
「いい作戦だ。健闘を祈るぞ」
その作戦がベジータの耳にはいり、そんなことを言う。
しかし、ベジータはそれを聞いたからと言って、ナッパを手助けするようなことはせず、むしろそれが成功するのを望んでいるかのようだった。
ピッコロはそのベジータの言動が理解できずに、ベジータを見る。
「よそ見をしてていいのか? チャンスを失うぞ?」
「余裕だな……しかし、そうやってまぬけ面で笑っていられるのも、孫悟空が来るまでだ……………」
「ほう……。何者だそいつは……とっておきなのか?」
ピッコロとベジータが会話している最中で、
「はああああ!!」
ナッパが天津飯に突進しようとして、攻撃に移ろうとする。
その瞬間をピッコロは逃がさない!
「いまだっ!!」
ピッコロの合図と共に、2人の戦士はお互いの位置に移動する。
ただ一人、悟飯はその場を動けないでいた。
「なめやがって!!!」
天津飯は目の前から接近してくるナッパに反撃するよう、気を放とうとする。
ナッパが天津飯に接触するよりも先に、横からピッコロが不意打ちを入れる。
「なにっ!!??」
天津飯にとって予想外の出来事たったので、放とうとしていた気を、寸前で止める。
予想外だったのは、ナッパも同じで、想定外のその攻撃に対処することができず、もろに攻撃をくらい、吹っ飛ぶ。
そして、その吹っ飛んだ先に、クリリンが素早く移動し、両手を組み、ナッパよりやや上の位置から拳を振り落とす。
予期せぬ二つの攻撃に、ナッパは完全な無防備状態となる。
「二人ともいまだ!! 撃てっ!!!!」
ピッコロが指示する。
そして、男はすでに右手に強大な気をためていて
「悟飯さんの気功波と、僕が放つエネルギー波を当てれば……勝機が見える!」
その、ためていたエネルギー波をナッパに向かって、思いっきり放つ。
そして、そのエネルギー波は見事にナッパに命中する。最初のナッパヘパンチした時とは違い、今のは確かな手応えがあった。
「よし! 悟飯さん! お願いします」
しかし、悟飯から撃つ気配がない。
それに、ピッコロも
「悟飯! なにしてる! 早く撃て!」
と、悟飯に言うが、悟飯は震えながら
「こ……こわい……こわいよ………!!」
悟飯は怯えていて、それどころじゃない。
「くそガキめっ!!!」
ピッコロは、吐き捨てるように言う。
「俺たちで撃つんだ!!」
クリリンがピッコロに言う。
「ちぃっ!!」
クリリンと、ピッコロが悟飯のかわりに撃つ!
男が放ったエネルギー波が効いていたのか、ナッパはその二つの攻撃を避けることが出来ずに、もろにダメージを受ける。
「はあ……はあ……てめぇら!!」
ナッパの怒りは限界まで来ていた。
「やってくれたじゃねえか……てめぇらさらに寿命を縮めたな……!! 殺してやる順番を変えることにしたぜ……覚悟しな!!」
ナッパは、今の攻撃で大きなダメージを食らっているはずだ。 しかしナッパは、まるでほとんどダメージを受けていないかのようだった。
戦士たちが、空で戦いを繰り広げているなか、地では一人の戦士が残った最後の力を、右手に集中させていた。
「餃子……カタキは討ってやるぞ……そしておれもいく……おまえだけにさびしい思いはさせんぞ……」
そして、ただ一人。男がその巨大な力を感じていた。もし、本当にあれほどの力を使えば、今の天津飯では……
「や、やめて……やめてください! 天津飯さん!」
男は天津飯の元へ急ごうとするが遅かった。
「気功砲!!!!」
天津飯が渾身の気功砲を放つ。
その力にナッパが気付いたときにはもうすぐそこまで来ていて、ナッパは避けることが出来ずに、攻撃をもろに食らってしまう。
カッ、と光った後、そこには
「ふぅ……脅かしやがって……!」
ナッパには、まるできいていなかった。
「む……無念……」
天津飯は、ばたりと倒れる。そして、もう起き上がることはない………
「そ……そんな……天津飯さん……」
男はショックのあまり、うなだれる。
男は天津飯に、一度命を救われた……しかし、男は天津飯を目の前で殺してしまった。
なにもできなかった自分が悔しくて……天津飯を殺したサイヤ人が、殺したいほど憎くて……
すると、そこで、男は自分のなかで力が、からだの奥から込み上げてくるのがわかる。
そしてこれは、初めてではない。 サイバイマンが死んだとき、餃子が死んだとき、そして天津飯が死んだとき。そのすべてのときに、力が込み上げてくるのに気づいていた。
「く………うう……」
男は身体中に力を込める。自分の中の、引き出せるすべてのパワーを引き出せるように……
「ううう…………はあぁぁぁぁぁぁ!!!!」
そして、今引き出せるすべての力を解放する。
「な……何て力だ……あいつ、あんなに強かったのか!?」
「いや、最初に俺たちとあったときはあそこまでの強さはなかった……いったい何が……」
クリリンとピッコロが、男の力に驚愕する。
男は怒りのこもった鋭い目付きでナッパを睨む。
その視線にナッパが気づく
「なんだぁ? その目はよ!!!」
「僕は……お前を殺す!」
「お前ごときがこのナッパ様を殺すだと? 冗談言いやがって」
「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
怒りに震える男が、ナッパに襲いかかる!
読んで頂きありがとうございます。ちなみにオリ主ですが、いつまでも「男」という訳にはいかないので一話を投稿したときから、名前を考えています。いまだに決まってません(泣) あと、現在この小説とは別にドラゴンボールの短編小説を執筆中です。もし完成したら、この作品を通じて報告します!
では、次は4話でお会いしましょう。