「~♪」
家に帰ってみると庭からフィアッセさんの歌声が聞こえてきた。かばんを置いて縁側に出てみるとフィアッセさんは庭に椅子を出し膝にちっちゃいキーボードを置いて弾きながら歌っている。
「~♪……あ、紅莉おかえりー」
「ただいまです。邪魔しちゃいましたか?」
「そんなことないよー」
ニコニコと笑いながら俺が腰掛けている縁側までやってきて隣に座るフィアッセさん。
「改めて聞いてましたけど、やっぱりティオレさんとどこと無く似ていますね」
「ほんとー?」
本当です。ティオレさんの歌とフィアッセさんの歌は芯の部分が同じと思う。
まぁ、あくまでファンの真理として感じているだけだから専門的ではないんだろうけどね。
「それでも嬉しいな。紅莉が橙璃のことを尊敬しているように私もママのこと尊敬しているし」
やっぱり尊敬している人に似ているといわれれば嬉しいもんだよな。
…………ん?今、フィアッセさんは母さんの名前を言ってなかったか?
確かに母さんは死んでいてそれでこの家に引き取られているのはフィアッセさんも知っていることだとは思うけど、母さんの名前は出したこと無いはずだけど。
「あれ?フィアッセさんって母さんのこと知っていたんですか?」
疑問に思ったので素直に聞いてみると空を見上げるフィアッセさんに俺も釣られて見上げる。それは今日も綺麗な青空だ。
「橙璃とは一回だけ会ったことあるんだ。確か士郎が桃子と結婚して直ぐのころかな?こっちにどうしても来れないから代わりにって来てくれたのが橙璃だったんだよ」
そのころだと俺を拾う前かな?赤ん坊の頃でも意識は確りしていたからフィアッセさんに会ったことあったら忘れないはずだし。
「その前にも士郎の代わりにやったことあったみたいけど、私は会ったのがあの時が初めて」
そういや、昔にドイツで要人警護をしていた議員さんもイギリスの人の伝手で母さんに依頼したって言っていたっけ?
なるほど、それがフィアッセさんのお父さんだったのか。
「初めてみたときは、同じ女性なんだけど見惚れちゃった。綺麗な黒髪に整った顔、それに優しいけどとても強い意志を持った目だった」
ああ、母さんって大和撫子って感じで美人だったな。ただ、戦闘モード見てからそんな考え吹っ飛んだけど。
「なんというか、士郎みたく私たちを守ってくれるカッコいい女性だったから私はその時橙璃にべったりしていたんだ。
本当なら邪魔になるからそんなことしちゃいけないんだけどね」
「母さんのことだから気にもしてなかったでしょ?」
守りきれる自信があるときはどんな状況でも受け入れていたし。一度なんて腰に子供がしがみついていたのにも関わらずに守りきっていたし。
「うん。あの時、橙璃に色々と女性に必要なこととか聞いたんだ」
「………母さんに?」
「あはは、その様子だと変わってないみたいだね」
母さんに女性に必要なことなんて聞いたらお菓子と鍛錬って言いそうだ。
「けどね、そのときに橙璃が好きなことを精一杯やることよって言ってもくれたんだ」
ああ、母さんなら言うだろうな。俺にもよく言っていたし……好きなこと見つける暇なく鍛錬に打ち込んじゃったけど。
「だから、紅莉の名前を聞いたときは驚いたんだ」
「言ってくれればよかったのに」
「その時はまだ紅莉も気持ちの整理ついてなかったでしょ?」
そういや、フィアッセさん来た時ってまだ母さんが死んで1年くらいだったっけ?
うん、ついてなかったな。
「それしてもそっか、紅莉はそんなにママのこと好きなんだね」
「はい。初めて聞いたとき体に電流が流れました」
「ふふ、そうなんだ」
うん?なんかフィアッセさんが悪戯っ子的な笑みを浮かべている。具体的に言うと桃かーさんが碌なことしないときみたいな。
「ティオレ・クリステラよ。短い間だけど宜しくね」
俺は夢を見ているのだろうか?
「………」
「おーい、紅莉?」
「あかん、完全にかたまっとる」
世紀の歌姫と言われて、現在は一線を退いてはいるけどそれでも今なお人気が消えないソプラノ歌手が目の前でニコニコと微笑んでいる。
「ほら、ママ」
「貴方が紅莉ね。橙璃には親子ともどもお世話になったわ」
「………え、あ、は、はい!」
「あんなにテンパっている紅莉君を見るの初めてなの」
「なのは、安心して。私たちも初めてだから」
黙れ外野!今の俺はそんな余裕ないんだよ!
「さ……」
「さ?」
「サインください!大ファンなんです!」
『えぇぇぇぇぇっ!?』
速攻で部屋に戻り、ティオレさんのCDを持って差し出す。周りは何やら騒がしいが無視だ無視。
「あらあら、こんな子にファンだと言われしまったわ」
「馬鹿な……動きが見えなかっただと?」
「え、あれ?今紅莉って何も持ってなかったよね?」
ふん、やることがあるのならば俺は次元すら越える。
《ティプラー・シリンダーをこんなアホな事で使わないでください。てか、ばれますよ?》
エアから苦情の念話が届くが些細なことだ。ティオレさんは俺が差し出したCDにサインをしてくれた。
「家宝にします!」
「いや、それはどうなんだい?」
うっせぇなぁ。良いだろ別に。
「初めて聞いたとき体に電流が走ったような感じがして……その、洋楽って前まではそこまでじゃなかったんですが、貴方の歌を聞いたらその心に響いてきたというかなんというか」
「うわぁ、紅莉君があんなにしどろもどろになるなんて…」
「普段は歳に見合わないくらい落ち着いているのにね」
「紅莉にとってはティオレさんはそれほどまでの人ってことなのかな?」
とーさんたちが好き勝手言っているけど本当にどうでもいい。
「そう、そこまで言われたら今度のコンサートは紅莉のためにも頑張るわ」
コンサート?
「そう、私の今までの集大成でこの子たちに伝える最後のコンサートよ」
「絶対に見に行きます!もし、誰かが邪魔するならば生まれたことを後悔させます!」
「おい、紅莉物騒すぎるって!」
「あかん、未だにテンパっとるわ」
まさか憧れていた人物と出会えるとは夢にも思わなかった。その後もティオレさんに連れられデパートに行ったり食事に行ったりと夢心地の気分を味わえた。
後日、忍さんがゆうひさんに会ったときの呆けた顔を笑っていたらなのはから俺がティオレさんを前にした時、まんま一緒だったと告げられた……マジか。
「ふぅ、ふぅ……」
「はぁ、はぁ……」
森の中で刀を手に美由希を見据える。お互いに息も切れているが、明らかに俺のほうが荒い。
身体能力的にもいくら補正があったとしても、セットアップしてない俺の体力は未だに美由希に及ばない。
せいぜい同等なのが技量程度か。それもまた可笑しな話だがな!
「――緋凰流・奥義【葬刃】」
「ッ!」
美由希が近づき間合いに入った瞬間に納刀していた刀を一気に走らせる。
美由希は俺の攻撃に対して何かをしようとしたが、それは達成されること無く俺の刀が美由希を吹き飛ばした。
「美由希!」
珍しく兄さんが大声をあげる。それは美由希を心配しての声ではなく怒気を含んだものだ。
「なんだ、今のは」
「もう少し……もう少しで……」
兄さんが美由希に詰め寄るが美由希は何かを呟いているのだが、兄さんはそれが気に食わなかったのか手をって!
「ぐっ!」
「「紅莉!?」」
手を振り上げ、下ろす前に兄さんと美由希の間に割り込み兄さんの制裁を代わりに受ける。
「どうして、お前が……」
「兄さん、美由希が無茶をして怒るのはいい。だけど、それを責めちゃダメだ……兄さんには……俺達にはその資格はない」
無茶をした俺達に無茶をする人を攻める権利は無い。せいぜいがその行いを窘める程度が限界だ。
だからこそ、俺はなのはが無茶をする前段階で注意をして釘を刺したんだ。
「……すまなかった」
俺の言葉で冷静になったのか、兄さんは俺と美由希に頭を下げた。
「気にしなくて良いよ。俺も気持ちは分かるから」
今回のことは美由希の無茶を知っていながら黙っていた分俺も同罪だし。
「ごめん……でも、この前の恭ちゃんがやったあれが」
この前の兄さん……恐らくは晶たちを助けたときに見せたあの目にも映らなかったあれか。
「ふぅ………二人とも構えろ」
兄さんはため息をつくとある程度はなれると俺達に指示を出す。俺と美由希は戸惑いながらも構える。
「二人とも確りと構えて気を抜かずに防御しろ」
何を言いたいのかいまひとつ分からないが、兄さんの雰囲気がガラリと変わったのが分かった。
だから俺と美由希は二人とも防御よりの構えを取ると
「っ!」
「「ッ!?」」
突如として兄さんが消え
「がぁっ!?」
「ああっ!?」
俺と美由希の刀が弾き飛ばされた。目の前には兄さんが刀を振っただろう構えを取っていた。
「今のは……」
「そう、これ……これ!」
俺は驚き固まり、美由希はさっきの兄さんの動きをトレースしようと目を剥いていた。
「これが俺を支えてきたものだ」
兄さんからの説明で判明した御神の奥義。消えたと思ったのは緋凰の歩法とは全く違う奥義でその名は神速。
人間には元々備わっているというリミッターを外し一瞬だが肉体の限界の動きを可能とするようだ。
言っている内容は簡単だけど無茶苦茶だ。リミッターを外せば確かに凄い力は出るけどその代わり体が壊れる。
御神の鍛錬はそんな神速を多用しても壊れないようにしているようだけど……
そして、俺達の刀を吹き飛ばしたのは奥義で名を薙旋というらしい。
抜刀からの高速の四連撃。それを神速と用いて使ったらしい……反応すら出来なかった。
けど、やっぱり兄さんも完成されてないのか顔色が悪い。膝をまくり針を打つことで炎症しかけていた膝もある程度落ち着いたようだ。
「これ、ちょくちょく使っていたでしょ?だから膝の治りが悪かったり、やけに熱持っているなと思ったんだ」
「すまん」
「ったく、兄妹ともども無茶するのは別に止めないけど俺の針頼りにしないでよ。針だってまだ万能じゃないんだから」
「そこはまだなんだ」
うん。母さんクラスに行けば確実に治せると思う……うん、天然チート能力だね。
「紅莉、フィアッセの下に行くが一緒に行くか?」
「イクイク」
チャリティーコンサートもいよいよ間近に迫ってきて、フィアッセさんはティオレさんと一緒にホテルで生活をしている。
つまりだ、兄さんについていくとフィアッセさんとティオレさんに会えるのだ。
あの後も色々と母さんの逸話とか話してくれたし、ティオレさん自身がとてもチャーミングな人と分かった……なんかどこと無く桃かーさんに似ていると思ってしまった。
兄さんについていき、ホテルの部屋までやってくる。
「あれ?鍵なんかかけていたっけ?」
まだオートロックがないホテルなので普通に開けられ、この時間帯に伺うと連絡していたから開いているはずなのだがチェーンがかかっていた。
「兄さん!部屋の気配が!」
「分かっている!」
ふと、気配を探ってみると部屋にはティオレさんにフィアッセさん以外の気配が感じられる。
兄さんも同様に感じたのか小太刀を取り出しチェーンを切り裂き中に入るとそこには黒髪が綺麗なお淑やかそうな女性が小太刀を持ってクリステラ親子と対峙していた。
「ッ!?」
一瞬兄さんの表情が曇った気がしたが直ぐに警戒した顔となる。
「っ!?」
「紅莉!?」
兄さんとあの女性が対峙していたのを黙ってみていた美由希の袖に腕を突っ込み飛針を拝借する。
美由希は突然の俺の行動に驚きの声を上げるが俺は神経を集中させる。
「そこだ!」
「凄いわね」
投げた飛針が何もない空間で弾かれる。それにより現れる女性。
「なっ!?」
現れた女性は見たことがある顔で驚きの声を上げてしまう。
「母さん………いや、違う」
「貴方のお母さんに似ていたのかしら?」
目の前の女性は母さんにそっくりだった。見た目といい、手に持つ大太刀といい、雰囲気といい。
けど、決定的に違う部分もある。胸の厚さが違う。母さんは大和撫子だが胸だけは外人並みにでかかったが目の前の女性は薄い。あっちで兄さんと遣り合っている女性くらいしかない。
「何かしら……そこはかとなく女性として馬鹿にされた気がするわね」
それに瞳の色も違う。母さんは赤っぽかったがこの女性は青っぽい。
それに太刀の長さも若干違う。母さんは5尺を超えるがこの女性は5尺に届かない程度だ。
「それにしても、今の飛針の技術は御神よりうちより?まぁ、私を見つけたのは凄いわね」
空気に溶け込むように誰にも認識されない……緋凰流の歩法の極み奥義【幻武】だった。
目の前の女性は子供の俺が彼女を見つけたのに感心したのか笑顔で賛辞を送ってる。
「美沙斗についてきて良かったかも。まだまだ小さいけど前途有望な子がいるんだもの」
ニコニコと笑いながら言っているが、纏っている空気は既に戦闘形態だ。下手に動けばやられかねない。
「紅莉!」
「動くな美由希!美由希じゃ捕らえきれずに終わる!」
俺と女性がにらみ合っていると美由希が援護しようと動こうとしたのを止める。
「へえ、本当にその歳で凄いよ。うん、言っている通りだよ」
口調が変わる。さっきまでは年上を演じていた感じだが、今は素の状態だと思われる。
「ガハッ!」
「ッ!? 兄さん!?」
「恭ちゃん!?」
どうにも動けずに緊迫した状態が続いたが、兄さんの声が聞こえたので見てみれば兄さんが倒れていた。
「一週間待ちます。それでは……」
「それじゃね」
兄さんと対峙していた女性はティオレさんに一言二言告げると扉から出て行き、あの女性も手を振りながら出て行った。
「大丈夫でしたか!?」
「ええ、チャリティーコンサートを中止してと忠告しに来ただけみたいだから」
兄さんを美由希に任せてティオレさんのほうへと向かっていくと、ティオレさんからあの人たちが来た目的を教えてくれた。
「それで、ティオレさんは……」
「もちろんやるわ。これはね、私がやりたいことよ」
ティオレさんの瞳には決して揺るがない意思が感じられる。
「……分かりました。なら、未熟ですが俺も協力します」
「ダメだよ紅莉!まだ、ちっちゃいのに」
「フィアッセさん。ちっちゃいから出来ない、やれないじゃないんです。
緋凰はその人が進みたいと願うなら更に先に立ってその道を切り開くものなんです。そこに年齢は必要ありません」
フィアッセさんが心配してくれるが俺は首を振り理由を告げる。
「そう、貴方もやっぱり緋凰なのね」
俺の言葉が覆らないものと感じたのかティオレさんがどこか懐かしむように言って来る。
「頑張って頂戴。小さな剣士さん」
「この名と剣に誓って」
初の仕事である。否、俺が仕事というのはおこがましい……恐らくあの女性を止めるだけのことをやるのだ、仕事ではないだろう。
「やあ、久しぶりだな」
「………兄さん」
「士郎さん。久しぶり」
美沙斗達がホテルを出て廃ビルへと向かおうとしたとき闇より声がかかる。
そちらに振り向くと士郎が壁に寄りかかりながら手を上げていた。
「兄さんも私を止めに?」
「いや、悪いが俺はもう御神としては戦えないからね」
美沙斗が士郎が現れた理由を尋ねるが士郎はそれを否定する。
「どうだった、久しぶりにみた娘は?」
「………」
士郎の問いに美沙斗は何も答えなかった。
「士郎さん体は大丈夫なの?」
沈黙に耐えられなかったのか美沙斗に追随していた女性が士郎に尋ねる。
「水樹か、まあな。戦えはしないが日常には問題ないさ」
「よかった~。仕事で大怪我したって聞いたときはびっくりしたよ」
水樹と呼ばれた女性は士郎の答えに嬉しそうにした。
「まぁ、意識が戻らずに寝たきりを三年間していたんだけどね」
「知っています。一度だけ見に行きました」
士郎の告げる言葉に美沙斗が肯定する。
「まぁ、俺が起きたのは橙璃のお陰でな」
「姉さんの!?」
橙璃の名前が挙がると水樹が驚きの声が上がる。
「なんでもあいつもここを拠点にしていたみたいでな。お互い知らずに住んでいたんだよ」
「はあ……運命ってあるんだね」
「ははは、生きていたらどんなことをされたか分からないがね」
水樹の感心したような呆れたような言葉に苦笑いしながら士郎が答える。
「水樹も橙璃の敵討ちかい?」
「ううん。確かに憎いけど、あの組織自体は完全に姉さんが潰したから出来ないし、姉さんはそれを望まないからね」
「では?」
「ん?美沙斗の護衛ってところかな?なんだかんだでほっとけないよ」
美沙斗を見ながら力ない笑顔を浮かべる水樹。美沙斗は無表情で目を閉じてことの成り行きを見守っていた。
「そうそう。士郎さんって次男いたっけ?美沙斗からは末娘がいるのはきいていたけど」
「ん?ああ、紅莉のことか」
水樹の質問に最初意味が分からなかった士郎だが直ぐに理由が分かり納得した。
「紅莉って言うんだ。なんか姉さんの名前と似ているね。
まぁ、それもそうだし私の幻武を見破ったしね……将来は姉さんと並ぶかも」
「そうだろうな。あいつは橙璃の子だ。あいつが死んで俺が引き取ったんだよ」
「姉さんの子!?」
紅莉のことをひたすら褒めていた水樹に士郎が橙璃の子と告げると水樹は驚きの声を上げる。
「士郎さん!やっぱり姉さんと!」
「いや違うから」
「桃子さんに……」
「やめろ!」
何やら怪しい雰囲気になりだしたが士郎が咳払いすると再び最初の空気に戻った。
「聞いた話だが、拾ったそうだ。それから約6年間は紅莉を育てながら世界を回っていたらしい」
「へぇ……知らなかった。そうすると私の甥にあたるんだね」
「ああ、あの子は確かに血は繋がってないが魂は繋がっている。恐らくはお前を止めようと出てくるだろうな。そして………恭也もな」
紅莉のことを紹介しながら止めに立ちはだかると告げる士郎。更には美沙斗に向き直り告げる。
「………私たちはあそこの廃ビルにいます。もし、止めるならそこでと伝えてください」
「ああ、分かった」
「それじゃ、あの子によろしくね」
もう語ることは無いのか美沙斗と水樹は士郎を残してその場を去っていった。
「とーさん!」
美沙斗たちの姿が見えなくなったころに恭也たちがやってきたのを見た士郎はひとまず家に帰ることを伝えようと美沙斗たちを背に恭也たちのほうへと歩を進めた。
†久遠放送局†
久遠「さて、今回はついにとらハに突入してわりとシリアス風味な最後になったね。MC久遠だよ。そしてゲストは」
なのは「ついにゲストって……高町なのはです」
久遠「この小説のヒロイン候補だね」
なのは「候補!?ヒロインじゃないの!?」
久遠「作者的に誰にするかまだ決めてないんだって。何人か候補いるらしいし」
なのは「いっそのことハーレムを……」
久遠「ヒロインが言っちゃダメな台詞でしょ。あと、この小説はハーレムにはしないよ」
なのは「ふえ~ん」
久遠「さてさて、紅莉の意外な一面を見たね」
なのは「グス……うん、紅莉君があんな風になっているの初めて見たよ本当に」
久遠「楽しいことが好きな紅莉だけど落ち着いている雰囲気がなかったね。久遠もその場にいたかった」
なのは「いても相手にされなかったかも。私たちなんて空気扱いだったし」
久遠「くぅん……後は、何やら親族が登場したよ」
なのは「なんか、作者的には出すかどうか迷ったけど最終的には出すみたいだね」
久遠「最近紅莉の強さが良く分からなくなっている作者だけど大丈夫かな?」
なのは「生身で強くしすぎな気がしてならないようだけど、チートだからで無理やり納得しているようだよ」
久遠「では、今回はここまで!MC久遠と」
なのは「高町なのはがお送りしました」