魔法少女リリカルなのは~刃の行き着く先~   作:レティウス

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第38話

 エイミィから連絡が入った。内容はレイジングハートたちの強化改修が終了したようだ。

 

 だが、現在俺はそこに行くことが出来ない。なぜなら……

 

「もう、あのときの気迫はなんだったの~?」

 

「水樹、紅莉はまだ若いんだ、あまりやりすぎると壊れてしまうよ」

 

「「はぁ、はぁ……」」

 

 兄さんと共に地面に突っ伏して倒れていた。

 

 1ヶ月の休みということで高町家に住まうことになった水樹さんと美沙斗さん。

 

 上司は休んで来いと言っていたと言っていたけど、数日もすれば体がうずいてしまい、俺達の鍛錬についてきた。

 

 まぁ、完成された剣士である水樹さんと美沙斗さんという人たちから学ぶことは多いから喜ぶことはあれど、邪険にする理由はない。

 

 そして、さっきまで俺と兄さん対水樹・美沙斗ペアで変則マッチで戦っていたんだが、結果は惨敗。てか、どうやってこの二人に勝ったんだろ俺等?

 

「化け物が!」

 

 つい、悔しくてそう叫んでしまった。

 

「何言ってんの!」

 

 化け物という言葉は流石に言い過ぎたのか水樹さんが叫んで待ったをかけてきた。

 

「化け物なんていう言葉は姉さんと士郎さんに言うのであって、私達は普通だよ!」

 

「そっち!?」

 

 ツッコミ入れる場所がどこかずれているよ!

 

「それよりも、父さんもそうなのか?」

 

「正確には橙璃さん相手にしている時の兄さんはある意味で神がかっていたんだ」

 

 水樹さんの言葉に疑問を感じた兄さんが尋ねると、呆れたような顔で美沙斗さんが理由を教えてくれた。

 

 てか、マジで母さんととーさんの因縁はなんだし。

 

「その上、士郎さんは静馬さんにも圧勝していたからね……当時は別の意味で荒れていたよ」

 

 あれ?静馬さんって確か御神正当の当主じゃなかったっけ?それを圧勝していたの?とーさんってそんなに強かったの?あっるぇ?

 

「なんか、姉さんが強くなっていくのが面白くないとか言ってガンガンに鍛錬していたら気づいたら、ね」

 

 いやいやいや、だったら何であんな大怪我……でも、母さんもわりとそういった感じで逝っちゃったな。

 

「まぁ、兎に角!紅莉は後二つかな?その奥義を習得することが先だね」

 

「一応乱舞は出来たけど……肩が抜けそうになって以降はやめた」

 

「それじゃ、形をなぞっているだけで習得したとは言えないよ。大丈夫。私が確りと教えてあげる」

 

「お願いします」

 

「恭也や美由希もね。兄さんにそれとなく頼まれたし」

 

「「お願いします」」

 

 俺達兄妹は揃って、先人に頭を下げたのであった。

 

 

 

 

 

†――――†

 

 

 

 

 

「随分とボロボロだな」

 

「充実した毎日の結果だ」

 

 遅れて合流して、出会って最初の挨拶がこれだ。まぁ、心配されることでもないので別にかまわんか。

 

「それで、何か進展があったか?」

 

「これから囮作戦をして、ヴォルケンリッターをおびき出すという話になっている」

 

「ヴォルケンリッター?」

 

 知らない単語が飛び出し、オウムの様に繰り返してしまった。

 

「ああ。なのはが襲われたときの少女を覚えているだろ?」

 

 ああ、なんかやたらと口が悪いあのガキか。

 

「彼女とその後に出てきたこの女性に使い魔などをまとめてそう呼ぶんだ」

 

 チーム名みたいなもんか。

 

「彼女達は闇の書が生み出した守護プログラムで、主に代わって蒐集を行うメンバーの総称だよ」

 

 プログラム?つーことは人間ではないって事か?俺の考えが分かったのかクロノはただ頷くだけで口には出さなかった。

 

「にしては、やたらと人間臭いような感じはするけどな」

 

 襲撃から戦闘時の映像を見ても、彼女達の感情は個人のそれと変わらなく、決して組まれたものではないように思うが……

 

「そんで、囮というかおびき出すのはどうやるんだ?」

 

「簡単だ。僕を含めた局員で魔力を垂れ流しながら町で飛んでいれば出てくるだろ」

 

「罠だって疑うんじゃないのか?」

 

 敵だってバカじゃないから、そんなあけすけな罠に引っかかることは無いと思うんだが。

 

「来るさ。高魔力保持者というのは、思った以上に少ないんだからね」

 

 そーなのかー。周りにごろごろいるから感覚が狂うな……そういや、前にユーノがそんなことを言っていたような気がする。

 

「流石にあのときの君には及ばないにしても、なのはやフェイトに負けず劣らずの魔力は持っているつもりだ」

 

「正確に言うなら、ワンランクとまでは言わないけどそんな感じの量だよ~」

 

 エイミィの補足説明に納得する。ようは負けず嫌いと。結構じゃないか。

 

「了解。俺等は近くに待機という感じでいいのかな?」

 

「ああ、頼むぞ」

 

「任せろ」

 

 そういや、あいつ等は?クロノから視線を外して辺りを見回すとなにやらなのははエアから、フェイトは家族に何か言われているな。

 

 気にもなるが、詳しい説明されても理解するつもりがないから意味無いだろうしいいか。危なくなったら切り札切れば問題ないし。

 

 

 

 

 

†――――†

 

 

 

 

 

 ビルの上に大量に展開される魔力により作られたナイフが今まさに餌におびき出された獣に向かって解き放たれようとしていた。

 

「スティンガーブレイド・エクスキューションシフト!」

 

 クロノの声と共に展開していた魔力刃がザフィーラとヴィータに向かって解き放たれた。

 

「やったかねぇ?」

 

《どうでしょう?マスターのブレイカーに耐えるワンコなんで案外効いてなかったりしたりして》

 

 ビルの一角にてその光景を見ているのだが、エアの言うとおりあのザフィーラとか言うワンコは何だかんだで俺のブレイカーに耐えたからなぁ。

 

 正確にはブレイカーから二人を守ってダウンということだったが、恐らく一人なら耐えられるだろうなぁ。

 

 煙が晴れてきたら、そこには何本か通ってはいたけど、全然ダメージにはなってなかった。

 

 クロノの弱点というかなんというか、あいつは殲滅力や応用性は高いんだけど、決めの一撃というのがないんだよなぁ。

 

 総合力じゃなのはやフェイトを超えているだろうけど、怖さで言えばなのはのほうが怖い。

 

 SLBなんていう切り札を持っていて、それを知っていればいかに使わせないかが肝になるし、それを警戒してフェイントで追い込まれたら洒落にもならん。

 

 ザフィーラが腕に力を込めると、刺さっていた魔力刃が砕ける。

 

「ここはウホッ!って言えば腐女子の諸君は喜んでいただけるのかねぇ?」

 

《ネタのために体を張るのはいいですが、流石にそれはマスターとしてやめてください。ただでさえ、クロノ殿と仲がいいという理由でアースラの女性スタッフの中で掛け算が行われているのですから》

 

 驚愕の事実発覚!?てか、ただ、喋っているだけでなんでされているの!?女子の想像力ってそこまですごいの!?

 

「ま、まぁ、流石にいわんよ?」

 

《当然です……来たようですね》

 

 エアの報告で見てみれば、遅れていたなのは達が俺とは別のビルの上で立っていた。

 

「レイジングハート・エクセリオン!」

 

「バルディッシュ・アサルト!」

 

 新しい名前を呼びながら二人がセットアップをする。エクセリオンにアサルトか……ぴったりだな。

 

 二人の手に持つデバイスを見て、ザフィーラとヴィータが驚いた顔をしている。

 

「なっ!?アタシたちと同じ!」

 

 ヴィータが声を上げる。今回の改修にて二つのデバイスは己の主が負けないようにカートリッジシステムを搭載した。

 

 それにより、カートリッジにより負けたという言い訳は出来なくなったのだが……まぁ、あいつらが二度も三度も負けるとは思わないから任せよう。

 

 動揺している間に準備は整ったと動こうとしたら結界外から誰かが無理やり入ってきた。

 

「たしか……シグナムだったか?」

 

《ええ。フェイト嬢が負けた相手ですね》

 

 しかし、強引に入ってくるなぁ……前にやられたことをやり返されているようなもんだけど。

 

 まぁ、シグナムもフェイトに任せよう。そして、一緒に現れたアルフがザフィーラに向かおうとしたが……

 

「さて、貴方の相手は私です」

 

「ぬ」

 

「えぇっ!?」

 

 一緒にやって来たリニスがそう宣言する。ザフィーラは警戒するだけだったんだが、むしろアルフのほうが驚いていた。

 

「いやいやいや、リニスこの場合って普通私じゃ……」

 

「大丈夫です。犬のしつけは得意ですから!」

 

 どやぁと言いたげなドヤ顔でそう宣言するリニス。

 

「……私は狼だ」

 

「私だって狼だよ!」

 

 アルフよお前はどっちの味方だ。まぁ、気持ちは分からんでもないけど。

 

「かつて、アルフを育てたときの苦労を考えれば貴方のほうが素直そうですね……あと、私にとってはワンコはワンコです」

 

 お~い、リニス。ザフィーラの顔がなんとなくだけどかなり不機嫌になってるよ?いい加減にしなさい。

 

「ちょっとリニス、苦労って何!?あと、ワンコ確定!?」

 

 ダメだ、あっちはかなりカオスになってきている。放っておこう。どういう結果になろうが俺は知らぬ存ぜぬで押し通すと決めて、視線を逸らして息を吸い込み

 

「エガシラァッ!何処だ!出て来い!」

 

 戦場全てに届けといわんばかりの大声でエガシラを呼び出す。

 

「出てこないな」

 

《近辺にはいないようですね》

 

 少し待ったが、反応は無い。なんだよ、結局エアの活躍の場がなくなってしまったじゃないか。

 

『紅莉いいか?』

 

『どうした?』

 

 どこの戦いに割り込もうかなぁって考えていたらクロノから念話がきた。

 

『君が警戒している彼がいないなら丁度いい、もう一人の守護騎士を探すのを手伝ってくれ』

 

『もう一人……ああ、この前、腕を折ったやつか』

 

『そうだ。ヴォルケンリッターは4人のチームだ。そして、彼女等は現在闇の書を持っていない……つまり』

 

『そいつが持っている、か。オーケー、俺も探す』

 

 念話を切り、瞼を閉じて心を静める。

 

 御神でいう心。目で見ないで心で感じるこの技術は勿論、緋凰にも存在している。

 

 と、言うよりも緋凰の場合は特に出来なきゃ幻武が使えないから絶対的に習得せざる得ない。

 

 そして、普段動いているときや無意識の部分ではまだ10m前後しか気配を探れないが、気配のみを探そうとするのならばその範囲は拡大する。

 

 ゆっくりと水面を広げていくととある場所で波紋が広がるような感覚が伝わってきた。

 

「見つけた。4時の方向、100m先のビルの屋上だ」

 

《……確認しました。先日、マスターの胸を貫いたのと同質の存在だと認定できます》

 

 瞳を開き、エアに報告すると直ぐに結果が上がってきた。よし、大分広げられるようになってきたな。

 

 問題としては、全く動けないことと完全に無防備で次のアクションまでかなりのラグが発生してしまうことか。

 

「エア、セットアップ……新モードお披露目だ」

 

《イエス!ゲットセット!》

 

 俺の言葉に嬉しそうに答え、俺の姿が変わっていく。今までのロングコートとは異なり、現在は青い鎧を纏い、肩や背面、果ては膝の部分が尖がったもので施されている。

 

 俺も言われるまで忘れていたのだが、エアには俺の様に魔力精製用の心臓が存在している。

 

 ブラックホール・レヴとトロニウム・レヴだ。

 

 そして、今度の新モードとはぶっちゃけエグゼクスバインを鎧っぽくアレンジしたものだ。

 

 左腕には既に装着されているT-Linkセイバーに腰には銃と、前までの俺とは完全に別物の姿である。肩や背面の棘はスライダーだ。

 

「まさか、アーマーを着込むのではなく鎧っぽく仕上げるとは」

 

《出来るだけ、マスターの動きを阻害しない結果こうなりました》

 

 ふと、思い出すのは転生前に好んで読んでいた二次小説だ。ガンダムや何かの姿を持った転生者の場合は大体がフルアーマーで完全に小型のガンダムになったりしていたのだが、俺の場合はエアが気を利かせてくれたようだ。

 

 腕や足を動かしてみてもそこまで邪魔にならない……まぁ、いつもの姿のほうが断然に動きやすいのだが、いつも邪険にしているデバイスにたまには孝行してやるのも主の務めだな。

 

「さてと、一気に行くぞ」

 

《加速発動》

 

 赤い粒子と共に、最後のヴォルケンリッターのところまで飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

「まずいわ、このままじゃ……」

 

「人の心配より自分の心配をしな」

 

 現場へと到着し、俺に気づいていないようだったので首筋にセイバーを添えて警告する。

 

「動けば斬る」

 

「できるのかしら、管理局なのでしょう?」

 

「やれやれ、前に腕を折られたのを忘れたかい?」

 

 出来るわけないと、高をくくっていたようだが、その後の言葉に息を呑むのが聞こえた。

 

「貴方だったのね」

 

「悪いね、戦闘中はわりと容赦がないんだ」

 

 それ以外ならかなり甘いと思っているんだけどね。

 

「その腕を見ると、確りと治っているようだ。安心した」

 

「ええ、クロード君のおかげでね」

 

 どうやら、彼女は動かなければ俺が動かないと悟ったらしく素直に会話をしてくれる。

 

「さてと、悪いが一緒に来てもらうよ」

 

「断ると言ったら?」

 

「どうしようかね……エア」

 

《スライダー、パージ。行きなさい!》

 

 肩のスライダーが外れ近づいてきた何かに向かって飛んでいく。

 

「なにっ!?」

 

「何っ!?」

 

 一人は男の声。もう一人は現在俺が動きを封じている女性の声。男の声は聞き覚えがないな……味方か?

 

 エガシラだけでメンドクサイというのにまた増えるのか。

 

「ちっ!?」

 

 舌打ちしながら、何とか攻撃をかいくぐり俺のほうへと向かって拳を突き出してきた。

 

《念動フィールド》

 

 しかし、俺の周りに膜のようなシールドが発生し、男の攻撃は膜に阻まれた。

 

「フィールド系でこの強度だと!?」

 

 そんなの知らん。

 

「さて、あんたの仲間かい?」

 

「それを教えるのに意味があるのかしら?」

 

「仲間なら容赦せん。知らないならもっと容赦をせん」

 

「どっちみち、倒されるということね……」

 

 男のほうは現在、エアが操るスライダーで翻弄されている。本来ならば俺が操るものなんだが、この形態になったことにより、大半の武装の権限をエアに譲渡している。

 

 そのために、スライダーを始めとした色々と操作が面倒なのをエアが。直接攻撃に関わる物のみ俺が動かすような仕組みになっているらしい。

 

「シャマル!」

 

 エアが乱入者の相手をしていたら漸く聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 

「漸く来たかエガシラ。もしかしてヒーロー気取りか?」

 

 この前もそうだったが、何故にこいつは来るのが遅い?

 

「姿が!?それに魔力も!?」

 

 エガシラは俺を見て驚いている。てか、魔力?

 

「その剣をどけろ緋凰!」

 

「断る!といいたいが、かまわんよ」

 

 今まで添えていた剣を引くとシャマルとエガシラが驚いた顔をしている。

 

「どうして……」

 

 いまだ驚いた顔をしながらシャマルが尋ねてくる。

 

「一つはエガシラ相手にそのままの格好だと完全に不利なため。もう一つは、基本的にフェミニストなんでね、無抵抗な相手に剣は向けんよ」

 

 向かってくるなら容赦はしないが、無抵抗な人間に剣を向けるために今まで鍛錬をしてきたわけではない。

 

「紅莉」

 

「ナイスタイミング。こいつは任せる」

 

 剣を引いて理由を教えたと同時にクロノとユーノがやってきた。

 

「あそこにいる仮面の男は知らんそうだ。妨害者として現在はエアが遊んでいるが、余裕がなくなるだろうから対処は任せる」

 

「分かった」

 

「任せて」

 

 二人に任せて空へと上がる。普段よりなんか安定してね?

 

《フフフ、普段はマスターの動きを阻害しないために必要最低限しか補助していませんが、この姿のときは完全に私が制御しているためです》

 

 なんか、すっげー自慢げに言って来る。まぁ、普段は魔法なんてイランといって使わんからなぁ……

 

 エアにしてもストレス溜まっていたのかもしれんな。

 

「つーわけで、この前の借りを返させて貰うぞ」

 

 切っ先をエガシラに向けながらそう宣言するとエガシラは背に背負った大剣を手に取り構える。

 

「ふざけるな!シャマルの腕を折っておいて……そっちこそ覚悟しろ!」

 

「向かってくる相手には容赦はしない……凶鳥の恐ろしさをその身で受けな」

 

 普段の台詞とは違うのを言って、一気に近づき剣を振るう。

 

 大剣なんてものは、ようは思いっきり力を入れて振り回すものだ。

 

 その重量で相手を潰し、砕き、叩き割る。それを前提とした武器だ。切れ味を持っているのはそこに更に切断力を持たせ威力を上げているが、そんなのはオマケだ。

 

 セイバーとエガシラの大剣がぶつかり合う。

 

「うおぉぉっ!」

 

《ファイガ剣》

 

 エガシラの剣から薬莢が飛び出て刀身に炎が纏われる。まただ、この技はこいつの姿からは違うはずだが……

 

《無駄です!》

 

 エアの声が響く。炎の纏った剣を受けてもこちらには熱さは一切感じられない。

 

 よくよく見れば、薄い緑の光が俺のセイバーに纏われている。

 

「くっ!」

 

「ふっ!」

 

 ただ、振り回すだけといったが、大剣には大剣なりの取り回し方がキチンと存在する。エガシラはそれを分かっているのか、上手く俺の振り切りを流して距離を取る。

 

「やるなぁ。正直言えば、能力に頼った戦い方をしてくると思ったけど」

 

「嫌味か?」

 

 俺が賞賛を送るが、エガシラは気に入らないのか眉をよけて睨んでくる。

 

「さてと、ソロソロ温まってきたか、エア?」

 

《何時でも》

 

 俺の問いかけに、自信をもって答えてくるエア。よし、行くか。

 

「ふっ!」

 

「ぬおっ!?」

 

 一足で近づきセイバーを横薙ぎに振るう。エガシラはぎりぎりで避けたようだが、横薙ぎの勢いのまま一回転してもう一回振るう。

 

「くっ!」

 

 今度はガードしたようだ。だが

 

「おらぁっ!」

 

「クソッ!」

 

 ガードの上から無理やりぶち抜いた。

 

「くそっ!こいつならどうだ!」

 

《ファイガ》

 

 吹き飛ばされながらも無理やり体勢を整えながら3つの火球をこちらに向かって飛ばしてくる。

 

《させません!スライダー、パージ!》

 

 肩のスライダー3機が外れて火球に向かって飛んでいくとそのまま火球を突き破り、威力の弱くなった後、追撃とばかりに付け根についている砲身で消し去った。

 

「マジか!?だったら今度は!」

 

 エガシラが懐からなにやら丸い玉を取り出して刀身に元々嵌っていた玉を取り入れ替える。入れ替え作業がやけに早いな。

 

「紫電一閃!」

 

《フレア剣》

 

 先ほどの炎よりも更に強力な炎を引っさげ、切りかかってくる。

 

「これは、防げんな」

 

《お任せを!》

 

 流石に威力が高い剣をバカみたいに受ける気はなかったんだが、なにやらエアに手はあるようだったのでお任せすることにした。

 

「はぁっ!……え?」

 

《反応ロスト》

 

 エガシラは切りかかったが、そこに俺はいなく幻影を切ったようで呆けた顔をしていた。

 

《マスターの幻武を参考に作った分身(イリュージョン。ステップ)です》

 

 マジか。ただの武術の技を解析できたのか。まぁ、長く一緒にいるし理解できたのならば、させておけばいい。見て盗めるのならば俺は何も言わないし。 

 

「グラビトン・ライフル、アクティブ」

 

 セイバーを鞘にしまい、腰についていたライフルを構える。

 

《本当の重力の使い方思い知りなさい!》

 

 銃身に魔力が溜まっていき、解き放とうとしたら突如空が割れるような音が聞こえた。

 

「なんだ?」

 

『すまない!して、やられた』

 

 何が起こったのか確認しようとしたらクロノから念話が届く。

 

 どうやら、仮面の男を抑えきれずにシャマルが結界を破る攻撃をしたようだ。

 

「あ、しまった」

 

《逃がしてしまいましたね》

 

 序に言えば、余所見をした隙にエガシラを取り逃がしてしまった。

 

 この後、どう転ぶか分からないが、取り逃したことが大きくならないことを願うばかりだ。




†久遠放送局†

久遠「最近、作者の更新速度が遅くてごめんね?久遠だよ、今日は紅莉の新しい力のお披露目だったね」

クロノ「彼は一体いくつの力を持っているんだ」

久遠「いい?ああいった存在はね、そこらへんを気にしたら負けだよ」

クロノ「そうだな」

久遠「そんじゃ、今回は紅莉の新しい力の説明だよ。にこ動でエグゼクスバインで調べてね!以上!」

クロノ「説明になってないぞ」

久遠「だって、大体があんな感じのイメージで動いているもん」

クロノ「そうか」

久遠「では、次回もお楽しみに」
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