魔法少女リリカルなのは~刃の行き着く先~   作:レティウス

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第57話

「それじゃ、エアを頼むわ」

 

「お任せください!」

 

《捨てないでくださいマスター!》

 

「馬鹿なことを言わないでください」

 

 エアをリニスに預けて、玄関を出て行くとなのはから声をかけられる。

 

「相変わらず、エアって他人に触れられるの嫌がるんだね」

 

「まぁなぁ……隊の顧問技術官もエアのメンテをしようかと聞いてきてくれるが、エアは頑なに拒むし」

 

「大丈夫なの?」

 

 なのはが心配そうに尋ねてくる。それもしかたないか。デバイスの定期メンテとそれに伴う報告というのはある程度義務付けられているし。

 

 理由は単純で、デバイスの機能に不当な能力が付与されていないかの確認が必要となるからである。

 

 それをクロノから聞かされたときはもう諦めて、エイミィの知り合いでなのはたちのデバイス強化に協力してくれたマリーにお願いしようとも考えたのだが、リニスが研修期間中に何かやっていると思ったら、デバイスマイスターの資格を取っていやがった。

 

 しかも、短期間でA級まで取ったもんだから、リニスに任せて報告書を作成してもらうだけで、問題は解決された。

 

「リニスがデバイスマイスターの資格もっているのは知っているだろ?あいつが、報告書を書いてくれるから問題はないな。それを尋ねるなら、お前だってそうだろうが」

 

 そういって、なのはを軽く小突くとえへへと笑うなのは。管理局に所属と言っても、帰れるときは帰るし、あちらにい続けるほど現状は過酷な労働ではないので、メンテなどにかかる時間を考えると、こちらで誰かがやってくれるならそれにこしたことはない。

 

 てか、珍しく今日から3日間は全員、任務などなくフリーでいられるために、リニスにデバイスを預けてメンテを行うそうだ。

 

 アリシアあたりも手伝うとか言っていたし、リニスも表情には出してなかったが、楽しみそうだったなぁ……マッドになってきたのか聊か心配ではあるが、俺が被害をこうむらない限りは自由にさせておくか。

 

「ほら、行くぞ。お前、成績落ちたら覚悟しておけよ」

 

「何で、それを紅莉君が言うの!?」

 

 なのはからのツッコミを無視してバス乗り場まで歩いていくのであった。

 

 

†――――†

 

 

「では、皆さん、また後で」

 

 リニスが調整ポッドに向けて語りかけると、彼女はそのまま部屋を出て行った。

 

 ここは、紅莉の実家……緋凰家の一室である。なぜ、緋凰家にこんな施設があるかと言えば、単純に高町家にはもう空き部屋などなく、リニスが色々とする部屋を宛がうことができなかったために、紅莉が与えたのである。

 

 最初は色々と融通をしてくれるという月村家に備えようかと考えていたのだが、月村家の場合は若干距離ができてしまうため、高町家からさほど時間がかからない緋凰家に作ったのである。

 

《さて、これからが暇ですねぇ…》

 

 調整ポッドの中、待機状態で漂うエアが凡そデバイスには似つかわしくない台詞をポツリと言う。

 

《エア、それはデバイスらしからぬ物言いですよ》

 

《貴方達と一緒にしないでください。レイジングハートやバルディッシュは私のAIがどんなものかはご存知でしょう?》

 

《そう言えば……確か、どなたかの人格をコピーしたと申していましたね》

 

《その通りです》

 

《それは、真か?》

 

 バルディッシュの一言に、今まで黙っていたベルカ組の代表としてレヴァンティンが真意を確かめてきた。

 

《嘘など言う必要も無いでしょう?ザックスだって似たようなものではないんですか?》

 

《俺は違う》

 

《あれ?》

 

 エアの問いかけにきっぱりと違うと断言するザックスにエアは体があるならば首を傾げるような呆けた声を出した。

 

《俺は元はマテリアのコアの一つだ。それに何故、意識が宿ったかは俺も分からないがな》

 

《あれれ?私同様の製作ではないのですか》

 

《そうだともいえるし、違うともいえる。そもそも、お前と俺とでは製作者の階位が違いすぎる》

 

《なるほど》

 

 二基の会話に他のデバイスたちがついていけずに疑問に思うが、ここで下手なことを尋ねれば消されかねないかもしれないので、あえて聞こえなかったことにするのであった。

 

「なぜ、私がここに?」

 

 そして、部屋の扉が開き外からはリインフォースが入ってきた。

 

《漸く来ましたね。この○○○!》

 

「そっちが呼んでおいて、出会いがしらにそれはないだろう」

 

《マスターは私のものです!私以外のものを手に取るなんて……》

 

「文句は紅莉に言ってくれないだろうか?私自身、彼とユニゾンできるとは全く思わなかったんだが」

 

《マスターについては深く考えてはいけません。あれは、そういう生き物です》

 

《ですね》

 

《ああ》

 

 エアのマスターに対する酷い評価にレイジングハートとバルディッシュが同意する。ベルカ組はそれはどうなのだと疑問に思うのだが、相棒であるエアが言うのだからそうなのだろうと納得した。

 

「それで、なんで私は呼ばれたんだ?」

 

《そうでしたそうでした。いえ、実は、私達が一同に揃い、かつマスターたちがいないという状況はめったにありえないではないですか》

 

《確かにそうですね》

 

 リインフォースの疑問に当初の目的を忘れていたのか、エアが理由を告げるとレイジングハートが同意を示した。

 

《ですので、こんな機会はめったにないので、愚痴や自慢話などどうかと考えたんですよ。どうせ、暇ですし》

 

「最後のが、本音か」

 

《他に何か?》

 

 リインフォースのツッコミを何処吹く風か、エアは澄ました風に受け流した。

 

《では、言いだしっぺのエアからお願いします》

 

《いいですよ。そうですねぇ……マスターへの愚痴は鍛錬のときに私を忘れないで持っていって欲しいぐらいですかね?》

 

「それは、愚痴なのか?もっと、こう……丁寧に扱って欲しいとかではなく?」

 

《マスターの扱いは丁寧ですよ。そもそもが、普段は真剣を手に持って振っていますからね》

 

「凡そ、子供には似つかわしくないものの単語が出たな」

 

《そんなこと言ったって、マスターの話では3つの時から振っていますからね。更に言えば、刀というのは独特で、簡単に歪みますし、曲がりますし、欠けますし、折れます。それを扱うマスターが今更私の扱いが雑になるわけないですよ》

 

「それは、その刀というものを使う必要があるのか?話しを聞いている限り利点がないようだが」

 

《利点は徹底的な切れ味ですね。それに欠点ばかり目立ちますが、それを補うのが技術であり、技であり業なのです》

 

「ふむ……確かに、紅莉の技術は目を見張るどころではないな」

 

《ええ。マスターが止まることなく鍛え続けたその技術はもはや類を見ないものでしょう……数人を除き》

 

「そこで、いないとは言い切らないのだな」

 

《恭也殿や美沙斗女史、水樹女史がいますからねぇ……マスターもいずれ追い越すつもりでいますが、まだまだのようです。それに、世界は広いともいいますから》

 

《マスターの兄上とはそこまでなのですか?》

 

《あれは、人外です。いや、マスターも人外ですがね》

 

 酷い言いようである。しかし、常日頃から家族に言われているために今更という思いが強い2基であるが。

 

《次はそうですねぇ……唯一体を持っているリインフォースに尋ねましょう》

 

《それは私も興味があります。体が欲しいとは思いませんが、やはり私達とは違うその体の持ち主の話は興味があります》

 

《レイジングハートと同じ意見です》

 

「と、言われてもな」

 

 話が振られたリインフォースだが、レイジングハートの気持ちとは逆にリインフォースもまた、体がないのが想像できないためにお互い様な気持ちなのである。

 

「しいて言うならば、その……この体が人目からどう映るのかは分からないのだが……その……あ、主がことある毎に胸をだな……」

 

《揉みしだくんですね?分かります》

 

「間違いではないが、その言い方はどうかと思う」

 

 因みに、なぜエアがこういう結論に達したかといえば、単純に紅莉とはやての思考回路がわりと似ているからなのである。

 

 紅莉の場合は見た目の美しさなどの評価が基本だが、そこはやはり男の子。興味あるものはあるのだ。ネットリしてないぶんだけ、さっぱりだが。

 

 それに比べるとはやては紅莉より更にオヤジ思考に近づければという言葉がつく。

 

「主がしたいというのならば、この身を差し出すのはいいのだが」

 

《いいのですか……》

 

「いいんだ。いいのだが、ただ……揉んだ後に拝んだりするのはやめてもらいたいと思う」

 

 はぁと溜め息をつくリインフォースとは裏腹にエアにはその様が簡単に浮かんだのであった。

 

「私だけかと思っていたら、既に将やシャマルまで被害にあっていたと聞いたときはもう……」

 

《もう、生まれてくる性別を間違えたとしか言いようがないですね》

 

リインフォース「しかもだ、主はそれぞれの揉み応え、感度などなどをメモも纏めているらしい。シャマルが、主の部屋を掃除したときに発見したそうだ」

 

 

†――――†

 

「ぶえっくしょん!……ずず、誰かが私のことを美少女って噂しとるんかな?いやぁ、罪な女や」

 

「なぁ、はやて」

 

「どしたん、紅莉君」

 

「美少女はまかり間違っても『ぶえっくしょん』なぞ言わん。それじゃ、微少女だ」

 

「な、なんやて!?」

 

「くちゅん」

 

 紅莉のツッコミに都合よくなのはがくしゃみをする。それは、先ほどのはやてのくしゃみとは全くと言っていいほど違うものだった。

 

「くしゃみの大きさ云々はどうにも出来んのは仕方ないが、それでも……なぁ?」

 

「わ、私は美少女やもん!管理局でも可愛いって言われるもん!」

 

「それは、年齢的な大きさからじゃないのか?」

 

 やや苦虫を噛み潰しながらもツッコミを入れる紅莉。因みに、苦虫の理由はクイントとメガーヌである。

 

「いいもんいいもん!私にはクロードがおるから!」

 

「リア充が縊るぞ」

 

「そこは、爆ぜろじゃないのか!?」

 

「いや、何かに期待するよりも自分でやったほうが楽だし?」

 

「疑問で返すなぁぁっ!」

 

 と、自分のデバイスたちが色々やっている中、学校では仲良く皆で話をしていたとさ。

 

 

†――――†

 

 

《なんというか……》

 

「お前達も他人事ではないぞ?今はまだだろうが、いずれ主はお前等のマスターにも手を出すだろう」

 

《問答無用でバスターを打ち込むマスターが想像できます》

 

 リインフォースの言葉にレイジングハートがしれっと答えるが、誰も何もいえなくなる。更に言えば、軽く引いている。

 

《なのは嬢の火力重視は構いませんが、体に負担をかけるのは感心しませんよ》

 

《貴方がいいますか?》

 

《言います。マスターとなのは嬢を一緒にしてはいけません。今から負担をかけ続ければいずれ遠くない未来に体を壊します。それは、マスターも常々注意しているはずですよ》

 

《それは確かに……》

 

《それに、貴女から盗んだ(貰った)データを見ましたが、なんですかブラスターシステムとは。あれじゃ、火力を得る代わりに体を壊すだけですよ。これだから、火力馬鹿は……》

 

《マスターの侮辱はいくらエアでも許しません》

 

《いえ、馬鹿にしているのは貴女であって、なのは嬢ではありません》

 

《わ、私ですか?》

 

《貴女も一緒になって改善するどころか、更にドン!なことをしてどうするんですか》

 

 エアの呆れたような物言いに、流石のレイジングハートも漸く現状を把握できた。

 

《エア、お願いが……》

 

《今更ですか?それに?》

 

レイジングハート《くっ……エア姉様お願いします》

 

《よろしい。詳しいデータをよこしなさい。後で、改善案を出しておきます。何、マスターは普段は魔法を使いませんからね。私も暇ですし》

 

 レイジングハートの苦々しいほどまでに葛藤したような言い方にエアは満足したのか、鷹揚に返事をし手伝うといったのだ。

 

《エア姉上》

 

《どうしました?》

 

《サーの速度向上とそれに伴う一手について相談が》

 

 レイジングハートとのやり取りが終えた後、バルディッシュがエアに切り出した。

 

《ふむ……フェイト嬢はもう既にかなり速いではないですか》

 

《サーにしてみれば、サー紅莉の速さを求めているようです》

 

《マスターの?データ上を見てもすべての段階でマスターより遥かに上ですよ?それにマスターは速いのではなく早いです。字面的には分かりづらいですがね》

 

「どういうことなのだ?」

 

《速度という観点ではマスターは恐らくはなのは嬢よりは上、ザッフィーより下程度です。ただ、瞬間最大の早さはマスターがぶっちぎりです。たとえで言うなら熱いものを触ったときに考えるより早く手を離すように、反射と同時に既に終わっているんです。なので、それは技術に当たりますので私からは何も。しいて、上げられるデータはマスターが使う思考の補助機能ですかね》

 

「なんなのだ、それは?」

 

《簡単に言えば、自分の速度に目が追いつかないということの改善ですね。ある程度は飛翔魔法などに組み込まれていますが、フェイト嬢の場合は別途で身体強化の術式に組み込んでいるでしょうが、マスターのあれを見るとまだまだ拙い感じがするので。後で、データを送っておきます》

 

《感謝します》

 

《次はベルカ組の誰かいませんか?》

 

 ミッド組であるレイジングハートたちの話もあらかた終わり、リインフォースを覗く面々に話を振るエア。

 

《我等はこれと言って……》

 

《では、自分が》

 

《クラールヴィントですか》

 

 レヴァンティンが特にないと言おうとしたのだが、それを遮りクラールヴィントが名乗りを上げた。

 

《不満という訳ではありませんが、主は私をどうにも便利な道具としてしかみていないようで》

 

《それがデバイスの使命でしょう?》

 

 クラールヴィントの愚痴に何を言っているんだといわんばかりの返事をするエア。

 

《貴女はそれでいいのか?》

 

《言いも何も、私はマスターの刃です。たとえ意思が宿っていようと、マスターが振るうに値するものでありたいとは考えていますが、それ以上はありません。故にカートリッジシステムなぞマスターには邪魔だと判断して搭載していません。何より、マスターに必要なのはよく切れる刀です。これが、覆されると出番を白凰に取られかねない》

 

 エアの覚悟に各々は何も言わない。だが、ここにエアの言うことに否を唱えるものはいなかった。

 

《見事という他ありません。ただ、私の愚痴は日常生活においてです》

 

《聞きましょう》

 

《主は昼間に流れている、昼ドラというものをよく見ているのですが》

 

《どこの主婦ですか……》

 

《一旦寝っ転がると、起きるのが面倒なのか、鏡を使っておやつやお茶を取る次第でして……》

 

《リインフォース?》

 

「私に振らないでくれ。確かに、私も一緒に見ているときもあるが、その時は別段、そのようなことは……」

 

《見栄ですか……》

 

《はい。主も、リインフォース殿が一緒のときは寝られないといっておりました》

 

「あいつは……」

 

 あきれ果てるリインフォースだが、ここに誰も肩を優しく叩いてくれる人物はいなかった。

 

《そういえば……》

 

 クラールヴィントの話が終わったと思ったとき、グラーフアイゼンがひっそりと声を上げた。

 

《この際だから言ってしまいなさい。それが、なんでもない一言でも軽くなるものです》

 

《エア、私達には……》

 

《気分の問題です。それとも貴女はまた罰を受けたいのですか?》

 

《すいませんでした》

 

《別に愚痴でもなんでもないのだが、主が嵌っているゲートボールとかいうもののスポーツに私を使うのはどうなのかと》

 

《そうですねぇ……機能的にまずいのでは?》

 

《いえ、流石にそこまではサポートしていないのだが、ただそのためだけに新フォルムとしてゲートフォルムというものを作らされたが》

 

「あいつもか……」

 

 シャマルに続き、ヴィータまでもそんな体であることを知ってしまったリインフォースの表情はさえないのであった。

 

《それを言ったら、私の主の場合は……》

 

《何も無いんじゃなかったんですか?レヴァ剣》

 

《エア、意地悪を言わないで欲しい。あと、レヴァ剣?》

 

《この世界におけるあなたの通称です》

 

 嘘八百である。こんな言い方をするのはせいぜいがネット住人であり、いわゆるスラングである。これの言い方を知っているのは紅莉、クロードぐらいだろう。

 

《ふむ。親しみが込められていると考えられるのか?》

 

《あなたの名前は有名ですからねぇ。レーヴァティン、レイヴァテインなどなど、様々な言い方があるように》

 

《なるほど》

 

「ふむ、その話も興味があるが、まずはレヴァンティンの話を聞こうか」

 

《では……とある日のことなのだが、グランドマスターであるはやてが病院に行っているときの話なのだ。ちょうどその時はシャマルは、はやての付き添いに、ヴィータとザフィーラも外へと出ていた時、主はやることもなく家に一人いたのだ》

 

《巨乳ニート侍……》

 

 ぼそりとエアがその時のシグナムを想像したのか、かなり失礼なことを言う。

 

《ニートが何かは分からぬが、あまり主を侮辱しないで貰いたい》

 

《何度も言いますが、私は別に侮辱はしていませんよ?ただ、ノリで言っているだけです》

 

「どことなしに、主や紅莉に似ているなお前は」

 

《照れますよぉ》

 

「褒めてはない。というよりも、本当にそっくりだな」

 

《ここで驚愕してもいいのですが、話を進めたいので、どうぞ》

 

《助かる。そこでだ。昼までに戻るといっていたはやてなどが、どういうわけか帰ってこなくて、やきもきしていたら、電話があり、主がそれを取って話を聞いてみたところ、なんでも検査が押してしまい、もう少し時間がかかるとのことだった》

 

「それで?」

 

《問題はここからなのだが、昼までに戻るといっていたはやてが帰ってこないということは食事ができないということだ》

 

《あ、なんとなくオチが読めました》

 

《そこで、主ははやてをびっくりさせようと食事の支度をしようとして、材料を斬るのに私を……》

 

《やはり……マスターですら包丁かなければせいぜいがナイフ使う程度なのに……》

 

「確かに、人を斬ったことあるもので調理というのは、な」

 

 リインフォースのどこかずれたツッコミも、このときは逆に妙に生々しかったのであった。

 

「うーい、帰ったぞー」

 

 その後も色々と話し込んでいたら、気がつけば日も暮れたのか扉からそれぞれのマスターが入ってきた。

 

「おろ?リインフォースもここにおったんか」

 

「ええ、少し」

 

「悪いな、エアの話し相手になっていたんだろ?」

 

「いや、結構有意義だった」

 

「それなら重畳」

 

「皆さん、お帰りなさい。ただ、一気にやっているので明日の朝までお待ちください」

 

「了解。お前等ついでだ泊まっていけ。部屋や服は腐るほどあるしな」

 

「水道なども通ってますからお風呂も沸きますしね」

 

「ほな、一度帰って明日の学校のしたくしてまたくるわ!今日は女子会や!つーわけで、すずかちゃんとかも呼んでええ?」

 

「お好きに」

 

「紅莉、後で一本やらないか?」

 

「構わんよ」

 

《ふむ、こういうときのみ体が欲しいと思いますね》

 

《確かに、マスター含めて皆さん楽しそうですね》

 

 ポットの中からのエアやレイジングハートの声は皆の楽しそうな声で掻き消えたのであった。




†久遠放送局†

久遠「な、なんだと!?久遠の出番ないのに、デバイスたちメインの話だと……ちょっとこいや監督!」

作者「どうしました?」

久遠「これは、どういうことだ!?」

作者「いやぁ、ふと思いついたら楽しそうだったので」

久遠「ぐぬぬ……」

作者「因みに久遠を出そうと思ったのですが、尺の関係上カットに」

久遠「うわーーんっ」

作者「では、次回もお楽しみに」

久遠「〆を奪うな!」
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